水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
確率だけの問題じゃない

下手な猟師も数撃ちゃ当たる、と言うことわざがあります。
私が銃猟を始めた昭和40年頃は、まだ5連銃と言うのがあって、
私はそれを使っていました。
5発の銃弾を装着するんです。
で、獲物が出てくると、引き金を5回引けば、5発の弾が発射されるんですから、
なんだかんだと当てる確率は高いのです。
実際は、獲物は遠く逃げるわけですから、2〜3発撃つと、射程距離から離れ、
5発撃ち続けたことはありません。
でも、腕のいい人が使えば、そその限りではないと思うんですね。
そんなこともあって、昭和の終わり頃には、5連中は禁止されて、最大で3連という事になりました。
要は確率の問題ですね。
それと、資源保護の意味があったと思います。

話は変わりますが、先日、愛知県小牧市の民家で見つかった黒い石が隕石と確認されたそうです。
国内での隕石の落下は15年ぶりで、今後「小牧隕石」として学会に登録される見込みとか。
国内で52番目に確認された隕石となるそうで、
火球の目撃などある割には、石の塊として存在するのは案外少ないんですね。
屋根を突き破ったとかで、いい災難でしたが、
売れば修理代ぐらい出るのか、と思ったんですが、物によりけりのようで、
今回のものは、好事家が買ったとしても数万円程度、
グラム数百円と言うのですから500gのこの隕石では、修理代までは出ないようですね。
矢張り単なる災難でした。

屋根に天から降ってくるものが当たる確率なんて、極めて希少なことなんでしょうが、
これは自然のもの。
人工のものは、かつて打ち上げた人工衛星など、宇宙ごみとして、落下してくる危険性があるそうです。
およそ地上400キロぐらいから4000キロぐらいまでの宇宙空間に、
約20000個、10cm未満1cm以上のものは約50万個あります。
また、現在運用中の人工衛星は約1000個あり、運用が終了した人工衛星についても約2600個ありそうです。
これらは、要は宇宙ごみ候補で、いずれ地上に落下して来る可能性は大です。
とは言え、ほぼ燃え尽きると言われていますが、
内容によっては、地表まで到達するというものもあり、
いざ落下となると、夜中に屋根を突き破られることだってあるわけです。
ま、その場合、おそらく火災保険で適応できるだろうと言われていますが、
確率から言ったら、雷で命を落とすよりはるかに少ないわけで、
それこそ、杞憂と言っていいかもしれませんね。

かつて中国の杞の国の人たちが、空が落ちてきたらどうなるのか、
と、憂いたと言う話が、杞憂の語源ですが、
現代では、空そのものは落ちてはきませんが、空から、何やら落ちてくるという事になり、
ある種の杞憂も存在するかもしれません。

その中国で、2020年までに、照明用の人工衛星、いわば「人工の月」を打ち上げ、
街灯の代わりに都市部を照らし、電気代を削減するという計画があるのだそうです。
何とも奇抜なプランですね。
四川省成都市が開発中の「照明衛星」は本物の月と共に輝きくのだそうですが、
なんと、その光は本物よりも8倍明るいというんですね。
この第1号が成功すれば、2022年にはさらに追加で3機を打ち上げる予定と言いています。
この人工月は太陽光を反射し、街灯の代わりに都市部を照らすのだそうですが、
その対象は1機当たり50平方キロの範囲をカバー。
されれば、成都市の電気代を、日本円で約200億円節約できる見通しだという。
されに、災害で停電が発生した際にも、この衛星からの光が被災地の救助活動に役立つとそのリットを挙げているんですね。
まあ、滅多にありそうもないことですが、それはともかく、
宇宙空間を何の規制もなく使っている事とか、地域全体の夜が明るくなることによる
自然形態への影響とか、冷静にチェックすれば、限りなく多くのディメリットがあるように思えるんです。
根がポジティブなのか、注意力が散漫なのか、想定する力がいい加減なのか、
こうした計画を本気で考えるという事の身勝手さは、最近の中国の特有のものですね。
何より、平塚市の面積は67.8平方キロですから、
この人口月が真上にあっても、いいとこ平塚市全体にしか恩恵がないんですね。
妙に非効率的だと思いませんか、
そして、我が街も、我が街も、と言い始めたら、
日本の10倍に人が住む、中国の上空は人口月だらけになってしまいそうです。

月って、風流な存在として認識されていますよね。
花鳥風月とか雪月花とか、自然への畏敬の念とともに、美しい存在として認識しているわけです。
いくら8倍の明るさがあるとか言っても、なんかちょっと違和感を感じる計画ですね。

そのうち、杞憂が本当になってしまうかもしれません。

| 水嶋かずあき | 環境 | 08:49 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
野生動物への洞察

私は、自然科学系の番組が好きなので、よくナショナルジオグラフィックを観ます。
CSのチャンネルの一つです。
略称・ナショジオは、車の改造とか、飛行機事故とか、その他いろいろとジャンルがあるのですが、
その中でも、野生動物の生態を追う、と言う内容のものが、私は好きなんですね。
野生動物を通して、今の、地球が置かれている現状を垣間見ることができますし、
動物たちの生態から、人間としての振り返りができますし、
こう言う番組を制作する人たちの情熱とか、ご苦労を知ることができるんですね。

 

野生動物と言うのは、

そもそもが備えている先天性の情報判断能力だけで生きているようなものです。
確かに、一部動物の中では、子どものころから狩りに参加させ、

大人になって食い扶持に困らないような教育的な行動をするものもありますが、
基本的には、DNAとして継承してきている生物体としての形質と、
状況判断のシステムをフル稼働させて、生きているんですね。


例えば、草食動物の一種なら、群れて行動することが有利であるという判断をします。
逆に、ライオンなどの肉食動物に襲われるのは、群れから離れた時が一番危険なんです。
ですから、群れようとするDNAを持った個体が生き残るわけで、
その資質が継承され、結果として群れるようになるわけです。


さらには、肉食動物に追われた時、逃げおおせる脚力があるものが、生き残る。
したがって、その種の草食動物は、足が速くなってゆくんですね。
ところがそのままじゃあ、今度は肉食動物は、何かと逃げられてしまうので、
それに負けない脚力を身に付けないと、生き残れない。
で、足の遅いやつは餌を得られないので、鈍足のDNAは継承されにくくなるんです。


ま、逃げるも追うも、競い合っているわけですね。

 

私達の概念に、種の維持、と言うDNAがあって、それに応じた行動をしている、
と考えがちですが、どうもそうとばかりは言えないようなんです。
確かに、種と言うのは、ある一定の固定数が確保できないと、絶滅に向かってしまいます。


確たる基準ではないようですが、そのめどはおよそ500個体数と言われています。
500を切ると、なんだかんだと絶滅への道を歩み始める。
逆に、500を維持すれば、繁殖の可能性があるんだそうです。
ですから、絶滅のそのボーダーを何とか維持することが、

自然を好きに破壊してきた人間の償いの仕事の一つなんですね。


ちなみに、私達現生人類のことをホモサピエンスと言いますが、
このホモサピエンスはアフリカ大陸の北の方で発生した、と言われているんです。
で、当然ですが、種として、その数を増やしてゆくのですが、
なんかの要因で、生活領域を移動することになったんですね。
他の種の人間に追われたのか、食料調達がうまくいかなかったのか、
自然現象とかが影響したのか、ともかく、種として確立してから、
居住区を南に移し、今の南アフリカ辺りまで南下します。
この時、どうも個体数は500そこそこまで減ったらしい、という事を言ってる学者先生もいます。
つまり、ホモサピエンスは、絶滅寸前のところまで追い込まれた歴史があるんですね。
いやあ、この時ちょっと間違っていたら、私達は今存在していないんですね。
まさにこう言う事って奇跡でしょ。


こう言ういくつかのドラマチックな出来事があり、その一つ一つの艱難辛苦を乗り越えてきたわけですね。

で、ホモサピエンスは、それから校回復をし、アフリカ大陸を北上し、
さらには、アラビア半島をへて、世界各地に散らばってゆくわけです。
当然、この日本にも渡来し、南方系と北方系のホモサピエンスがまじりあって、
今の日本民族の基礎を作るわけです。

で、人類の今日の栄華の基礎には、様々な経緯があるんですが、
その他の動物の各種は、自然環境に恵まれれば繁殖をしますが、
なんかの拍子に、時に絶滅に向かうわけです。
極めて脆弱な基盤の上で種が成立しています。


ですから、総体的に見ると、動物は種を維持するためのDNAを持っている、と考えがちです。
もちろん種によっては、種の維持をしようとしている種もいますが、
実はそれほど一般的ではないんです。


例えばライオンです。
集団を率いている雄ライオンが老齢化すると、若いライオンにリーダーが入れ替わります。
この時、新たなリーダーは、自分の子どもでない子ライオンは、ほぼ、かみ殺してしまいます。
種の維持ではなく、個のDNAの継承が優先するんです。
種の維持が優先するから、同種を殺すことはないでしょ。
このように動物の種によっては、しばしば同種を殺す、と言う行動をとります。
これは、単独の種はもちろん、群れで生きる動物たちにとっても、ありうることなんですね。

 

さて、人間はどうなんでしょうね。

こんなに同種を殺すという動物はあまりいませんね。

つまり、どうも人間は、そういうDNAを持っている動物なんでしょうかね。

悲しいことですが、その意味では、人類に平和は縁遠い話なのかもしれません。

殺し合いとまでいかなくても、せめて、もっと仲良くできないのでしょうか。

 

| 水嶋かずあき | 環境 | 10:24 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
テラフォーミング

テラフォーミングという言葉があります。
家で言うなら、リノベーションです。
中古住宅を、より快適な住環境に再生する事を
リノベーションと言いますが、これの惑星版がテラフォーミングです。


ここで、惑星の環境を再生するというのは、地球の事ではありません。

可能性としては、火星ですね。
この火星を、人間が住めるようにその環境を変えてしまおう、という事です。
どのようにやるのか、どの範囲なのか、そのコストはだれが負うのか、
また、その火星にはだれが行くのか、
さらに根本的な問題として、なぜそうするのか、など、
どうもわからない事ばかりです。


地球以外の惑星に移住してみようというテラフォーミングの発想は、
きっと、人間が大空を飛び回る、という夢をかつて持ったことがありますが、
どうもこれに近そうなんですね。
要は夢です。


大空を飛ぶという場合、様々な要素から、技術開発がなされ、
ライト兄弟の挑戦から始まって、なんだかんだと実現してしまいました。
しかし、このテラフォーミングの場合、いかにもとてつもないことでしょ。
それこそ中古住宅のように骨格が使えて、
壁や床、多少の間取りをいじるという程度ですが、
火星の場合、根本的な作り変えになるはずです。
まずは大気を作り出さなきゃいけない。
大気は薄く、いわゆる気圧と言うレベルでは
地球の100分の1だそうです。
成層圏を超えるところまで大気はあるのですから、
それこそ窒素やら酸素やら炭素やら、大気を構成しているものをどうやって、火星の地表に作りだして行くのでしょうね。
それも火星に存在する物質を使ってです。
さらには、
重力だって地球と同じというわけではないのです。
およそ地球の3分の1。
この違いは、おそらく大きな障害だと思うんです。
現在の重力が前提で、今の私たちの骨格や筋肉が作り出されてきたので、
重力の違いは。現状の人間の肉体では長期にわたって考えると、
耐えきれないのではないかと思うんですね。

 

逆に、地球が今の3分の1の重力だったとすると、さまざまな生物の進化を想定した場合、
今の動物たちのような、手足があって、頭があって、胴があって、と言う形態は異なっていると思うんです。
今の人間とは全く違う形態の動物が誕生していたはずです。
この違いを、火星でカバーできるのか、という事です。


そのほか、放射線被ばくや土壌の過塩素酸塩や過酸化物など有害物質も存在するそうです。

 

ざっと、地球での生物の進化を考えてみましょう。
生命体そのものが地球に登場したのは、40億年とも38億年とも言われていますが、
これはいわゆる原子生命体のことで、シアノバクテリアなど、単細胞の生命体に過ぎませんでしたが、
これが、ほぼ7億年前ぐらいまで続くんです。
つまり、30億年かけて、次の段階に進化するきっかけを得るんですね。
これは多細胞型細胞になることです。
このきっかけはいわゆるコラーゲンと言う物質を作り出したことで可能になりました。
つまり今の生物の基礎がつくれるまでに、長い時間がかかったという事です。
ここで、一挙に生物的な外見が多様化します。
そして、何回かの生命体の絶滅期を経験しながら、そのたびに、大きなステップアップをします。
で、およそ4億年前に、それまで海の中でしか暮らせなかった生命体は、
動物植物とも、地上に進出します。
これは今までも海からの脱出を図ってきましたが、
紫外線とか、放射線の類のいわば殺人光線が地上に降り注いでいたので、陸での生活ができなかったのです。
ところが、植物系の生命体が、光合成で酸素を作り出し、これが徐々にたまってゆき、
やがれ成層圏にまで届くようになり、ここでオゾンを作り出したので、
これによって、紫外線などの大半を除去することができるようになり、
生命地の基本であるDNAが保護されるようになったのです。
つまり、私達が今こうして地上で生活できるのは、
オゾンが、殺人光線のバリアとして機能しているからなんです。

 

火星には大気そのものがないんですから、火星の地表に降り注ぐ殺人光線をどう防ぐんでしょうか。
まあ、夢物語を語る人たちはいても結構なのですが、
どれほど他の惑星への移住が困難な事なのか、
どれほどコストがかかりうことなのか、
さらに重要なのは、誰が行けるのかでしょ。
このプロジェクトの原点は、地球が住めなくなったら、という事が前提です。
現実に、70億人を送り込むことはできないはずです。
という事は厳選された誰かが移住する。
大半は過酷な環境に変化しつつある地球に残される。
この問題が最大の問題でしょ。

 

こんな、テラフォーミングのために、つまらぬコストを掛けるなら、
現在、壊れつつある環境を、何とか元に戻すという事にエネルギーを転嫁すべきでしょ。
もっとも、このテラフォーミングは、どう急いでも200年以上かかる、と言われていますので、
私達は、すでにいない人間なんですけれど。

| 水嶋かずあき | 環境 | 12:24 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
スーパーモンスターウルフ

野生動物による、農作物の被害、また人間への直接的な被害などがしばしば報じられています。
農作物の被害と言うと、猪とか鹿。

人間への被害と言うと、熊とか猿。


千葉では、キョンが大繁殖をして、農作物を食い荒らしているようです。
キョンより大型の在来種の鹿もあちらこちらに出没し、植林した木や、農作物の被害が出ているとか。
中には、島と島を繋ぐ橋が完成したら、その橋を渡ってやってきて、畑の作物を食べてしまうそうです。

猪の被害に至っては、もう枚挙にいとまがないくらい。
最近、猪がかなり泳ぎ達者という事が分かってきたようで、目撃例によると、30キロぐらいは泳ぐそうで、
四国の瀬戸内海では、島にいた猪が、香川に渡り、沿岸の地域で被害が出ているとか。

 

また、女性ばかり襲うというヘンタイ猿が大暴れしたとか、

北海道ではヒグマが人家付近をうろついているとか、その様子がニュースで流れたり、しています。
さらには、いまさらニュースにもならないのでしょうが、カラスの被害は、

有効な対抗策もなく、ほとんど仕方ない状態になっています。

 

ま、ともかく、野生動物と人間が、なかなか仲良くできないで、
こちらが強いと、絶滅に向かわせますし、あちらが強いと、さまざま被害が生まれます。
要は、人間対野生動物の争いなんですね。
そもそも、大自然の法則では、何らかのバランスを図る機能が働き、
多少の増減はあっても、それなりに共存してきたはずなんです。
大事なのはバランスなんですね。
言い換えれば、アンバランスになると、一挙に不都合が生じてきます。
特に、人間にとっての不都合です。


そこで不都合を解消するために様々な方法がとられてきました。
その一つ、不都合な野生動物の駆除をするのに、天敵の野生動物を当てるという、
いわば、天敵作戦と言うのがあります。
ところがこれがなかなかうまくかない。

 

一つの例です。
奄美とか沖縄の島々では、毒蛇のハブが生活を脅かすことが多く、悩みの種でした。
彼らがどれほど悩んでいるかと言うと、北谷に住んでいた友人から聞いた話です。


住まいを新築する時は、周囲の藪を切り払うそうで、そこにいるかもしれないハブに対しては、
異常なくらいに警戒をするそうです。
たまたま、1辰阿蕕い瞭譴落ちていたとすると、瞬間的に飛びのいて、ハブかどうか確認をし、
そうでないと胸をなでおろす、とか言ってました。
サトウキビ畑の収穫などは、ともかく、ハブがいるかどうかを警戒しつつ作業をするとか。
私達が想像する以上に、彼らは悩まされてきたわけです。


そこで、マングースに目が付けられました。
マングースはインド原産で、コブラの天敵として知られています。
ジャコウネコ科の雑食獣で、主にネズミや鳥、昆虫などを食べるんですね。
1910年、インドから輸入された21匹のマングースが沖縄本島に持ち込まれます。
まだ、明治の頃は、ハブの毒を消す血清がなく、かまれると死亡につながるので、
ハブの被害は深刻な問題だったのです。
そこで東大の先生がマングースに注目、ハブと戦わせる実験を行いました。
マングースはハブにかまれても死ぬことはなく、最後はハブの頭に食いついて、見事にしとめたのです。
で、早速、ハブ退治として沖縄本島に導入されたわけです。
しかし、結果として、これは失敗に終わりました。
マングースは、確かにハブと対決したら勝てるのですが、
マングースにしてみれば、それは厄介な話で、何もよりによってそんな敵と戦うことはないわけです。
それよりも、ニワトリやアヒルを襲って食べたほうが、ずっと簡単でしかも成果は大きい。
で、結局ハブ退治には成果を出せず、今度はマングースの被害が広がってしまったわけです。


よくよく考えてみれば、ハブとマングースの、限定された場所での戦いだったわけですね。
正に、ボクシングのリングの上での戦いだったわけです。
マングースもこれは本気になって戦います。
たとえば、ボクサーがリング上で戦うことを、いつももそうして、

そのへんを歩いている人を殴るか、と言えばそんなことをしないでしょ。
マングースだってそうです。
いつもはいつもの過ごし方があるんですね。
ま、ともかく、今度は、マングース退治に躍起になっているわけです。


奄美大島でも、同じ経験をします。
奄美大島は、ある時期、10万匹以上のハブが生息し、人間や家畜が受ける被害は沖縄以上に深刻だったのです。
で、1979年、対策として30頭ほどのマングースが放たれました。
それから、自然繁殖を繰り返し、現在推定生息数1万頭と言われています。
特に、奄美王島特有の野生動物に深刻な被害が発生している、ということです。
地域の事情がありますが、それぞれに微妙なバランスで、動物相が形成されているのですが、
これが、ちょっとした力が加わると、バランスを崩し、繁殖する動物と、衰退する動物に分かれるのです。

北海道からしばしば、熊や鹿の被害が伝えられますが、
その大本は、日本オオカミが絶滅したことで、生態系のバランスが崩れた、と言われています。
このオオカミは、言うまでもなく、人間が滅ぼしたのです。
でも、考えようによっては、もしオオカミが現存していたら、それはそれで、人間が飼っている家畜が襲われたり、と、
それなりの被害はあったとは思いますが。

 

ま、そういう意味からも、実は、こう言う種別のせめぎ合い、たとえば動物同士、人間と動物という具合の
バランス化は、絶えず発生していることで、ある局面を私達は見ているのに過ぎないのです。
大自然の大きな法則と、生命の循環を法則を考えれば、

この地球上では、人間の一人勝ちなんですから、

多少のおこぼれを動物が得ても、仕方ないことではないか、と思います。


とは言え、農家にとってみれば、農作物の被害は直接収入に関わってくるので、どうにかしろ、と言うでしょうが、
少なくとも、現行の法律では、安易な駆除方法で対応できないのが現状です。

そこで、さまざまな方法が開発されている様ですが、
“スーパーモンスターウルフ”と言うのが登場しました。
まあ、一種のロボットなんですが、

先ずはその外見はオオカミで、その形相は牙を剥き出して、恐ろしい顔つきをしています。
センサーで、動物が近寄ってくると、吠えたり、大きな音を出したり、スピーカーが鳴ります。
これでイノシシなどはびっくりして逃げ出すそうですが、ちょっとした欠点がありました。
センサーの反対側の方向、つまりこのオオカミの背中側にはセンサーが効かないので、
スーパーモンスターウルフの背後では、結構堂々と畑の作物を食べているのだそうです。

まあ、改良すれば済むことなんですが。
野生動物も、なかなか一筋縄ではいかないと言うことですね。
当たり前ですが、彼らだって命がけなんですから。

| 水嶋かずあき | 環境 | 11:31 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
地震予知

これだけ科学が進歩し、様々な観測危惧を駆使してもなおかつ、
地震の予知は、まだまだのようです。

 

言うまでもありませんが、地震は、地殻の変動で発生します。
その変動の要因は二つ。
一つは、プレートと言う地球の表面を覆っている地殻で、
タマゴで言えば殻の部分です。
このプレートは地球の表面を数十のグループに分かれて覆っています。
ちなみに、日本列島は、西からユーラシアプレートと東からの北米プレートの大陸プレートと、
東南からの太平洋プレートと西南からのフィリピン海プレートの海洋プレートの
4つプレートの上に乗っています。
で、地震の最大のメカニズムは、このプレートが地球内部の熱によって、
少しづつ動いていて、プレートの境で、押し合いへし合いがあり、
その圧がたまると、どこかひずみを解消しようと、
地殻の一部が破壊されるのです。
プレート境での地震です。
東日本大震災はこのメカニズムで発生しました。

 

もう一つは、活断層で発生するもので、
これは、プレート同士の押し合いで地殻全体に圧がかかるため、
プレート境周辺に限らず、陸地の内部で発生する崩壊で、
熊本や北海道胆振東部の地震などがそうです。
そもそも活断層と言うのは、プレート圧によって、
ひずみがたまったところが、かつて崩壊した履歴を持っている地層のことで、
いわば地震を起こしたことがある、と言う地層の傷痕のことです。
そもそもそうなりやすい状況なわけで、
したがって、活断層とは、今後も何かというと崩壊する可能性があるという事です。


平塚にも、高麗山周辺、日向が丘周辺、岡崎から伊勢原へ向かう3つの活断層が確認されています。
もっとも、よく言われていますが、これら分かっている断層は、
なんだかんだと地面の上から見えている範囲で、
隠れ断層のようなものは、無数に存在しているかもしれない、と考えるべきです。

さて、したがって、日本列島と言うのは、安心できる場所なんか、
ほとんどない、と言っていいでしょうね。
であるがゆえに、地震を予知するという事は、重大なテーマなんですね。

 

そもそも、地震の予知と言うのは、3つの要素を満たす必要があります。
一つは、何処で、です。
震度7クラスの地震でも、50キロ離れるとその揺れは半減します。
震度で言えば、5弱とか4クラスです。
100キロ離れれば、さほどの被害は無く、
震度で言えば、3とか2クラスに減少します。
ですから、何処で、といいうのは重要なんですね。
基本ピンポイントに近い予測ができなくては意味がありません。
神奈川県のどこかでは意味がないんですね。

 

次に規模です。
どのくらいのエネルギーなのか、という事です。
これはマグニチュードと言う数値で表現されますが、
7とか8とかの地震が問題なわけです。
ちなみに、マグニチュード2以上の地震は、日本では、年間2万回以上発生しています。
そして、マグニチュード4以上となると700回ぐらい。
つまり、小さく、さして被害も発生しないような地震は、
年がら年中発生しているわけです。
ですから、地震予知は、マグニチュードで言えば、7とか8クラスの地震について求められているわけです。
このクラスの地震になると、建物被害、人的被害が発生します。
時に、ライフラインに被害が生じ、地域全体での生活に大きな影響を及ぼすようなことになりがちです。
まあ、時に前兆として、マグニチュードの低い地震が発生し、
これを軽んじて見逃し、そのあとで、大きな地震が発生した、という事もありますから、
小さいエネルギーだから雑に扱っていいと言うわけではありませんが、
生活する市民にとっては、やはり、マグニチュードの大きさは重要なんですね。

 

そして3つ目は、いつ、です。
そのうち、とか、30年以内に80%なんて数字は何の意味も持たないのです。
30枚のカードがあって、その中にジョーカーを混ぜたとします。
で、これを切って、伏せて、上から一枚づつめくってゆきます。
ジョーカーが出たら地震が即発生するとします。
で、今年はどうかな、と恐る恐るめくります。
ジョーカーが出なければラッキーでしょ。
こうやって、一枚一枚、30年分をめくって行けば、
いつかはジョーカーを引き当てるわけです。
さて、地震学者の優れた方々が、30年後までに80%と言いましたが、
今のカードをめくるやり方だと、30年後までに100%という事が条件でしょ。
つまり、確率としての数字で言うなら、厳密には38枚のカードが必要という事です。
まあそんな屁理屈はともかく、
今年はどうか、という前提ですから、一年間と言う不明確な時間帯になります。
例えば、2019年はどうか、と言う事は何の役にも立たないでしょ。
42キロ走ったって、ゴール寸前で抜かれれば優勝は逃します。
つまり、せめて、数日前までの精度が必要でしょ。
あと三日以内に発生するとか、です。
ここが大体だと、予知とは言えません。

 

整理しましょう。
どこで、どの大きさで、いつ発生するのか、という事がそれぞれ明確にならないと地震の予知とは言えないのです。
よーい、ドン、と走る前の体制づくりは、二段階で待ち構えていました。
このよーい、とドンの間がもし、一か月、時に半年と空いたら、
おそらく一般の市民は、間が取れないと思うんですね。

現状では、関係者は躍起になって努力はしているんですが、これと言った精度を得られない。

ですから、地震の予知に関しては、私達は頼ってはいけないんです。


大事なことは、予期することなく発生することを前提に、準備をする、という事が、
改めて重要である、と思います。

| 水嶋かずあき | 環境 | 07:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
ハト・カメ・サイ・シカ

いまさらですが、多くの種が絶滅したり、絶滅の危惧が持たれたりしています。

 

有名なのが、リョコウバトです。
大きさは、よくその辺で目にするハトとほぼ同じ、40センチぐらい。
そもそもは、アメリカ大陸に生息していて、南北に渡る鳥で、
移動のための時期が来ると一斉に舞い上がり、

その群れの多さは、太陽の光を遮った、と言われるほどたくさんいたんですね。
1800年、北アメリカ全土で、50億羽いたとされています。
これが一斉に移動するんですね。
きっと壮観だったでしょうね。
しかし、この鳩は、うまい鳥と評判がよかったので、プロのハンターたちに、大量に撃ち落され、
塩漬けにして、樽に詰められ、全米各地に送られたんだそうです。
まあ、いい商売になったんでしょうね。


リョコウバトの欠点は、こうなると旨い肉であったことのほか、
一回の繁殖期に一個しか卵を産まないので、
繁殖力としては、弱かったことがあだになりました。
したがって、人間と言う天敵が現れた途端、急激にその数を減らしてゆきます。
1800年に50億羽いたハトも、

1896年にはオハイオに、わずか25万羽の生息数が確認されていましたが、
なんとその10年後の1906年には、野生としては絶滅します。
ゼロです。
飼育下にいたものも、生殖力が弱いので人工的な増殖ができなく、
要は時間とともに数を減らしてゆきます。
そして、1908年に7羽が生存していましたが

1910年にはいよいよ最後の一羽になってしまいます。
この鳥はマーサと呼ばれていました。
マーサはなかなか長寿で、推定ですが25歳ぐらいではなかったか、と言われています。
ま、いずれにしても1914年にはこのマーサも死んでしまいます。


要は、人間に食べられてしまったので、リョコウバトは地球上から姿を消したのです。

 

ピンタゾウガメと言う種類のゾウガメがいました。
ガラパゴス諸島のピンタ島に棲息していたものです。
このカメも食用に捕獲され、その数を減らしてゆきます。
1971年、たまたま発見されたピンタゾウガメで、何処をさがしても、他に仲間はいないので、
このカメがピンタゾウガメの最後の個体という事で、
ある意味世界的に有名になったのです。
その名は、ロンサム・ジョージ。
一人ぼっちのジョージという事です。
わたしは、ロンサムジョージの存在を、なんと、ゴルゴ13で知りました。
ストーリーは覚えていないのですが、ロンサムジョージが登場したことだけは覚えていました。


このロンサムジョージも、2012年に息を引き取りました。
推定で、100歳ぐらいだったらしい、とのことです。
このゾウガメも、人間に食べられたので、絶滅してしまったのです。

 

最近、キタシロサイの最後のオスがお亡くなりになったとか。
哺乳類ですから、オスがいなくなるという事は、いずれ種が絶滅するわけです。
メスは2匹いるので、このオスの精子を冷凍保管して、
採取した卵子と人工授精させ、この受精卵をミナミシロサイの雌に、借り腹しようという計画が進んでいます。
まあ成果が上がるかどうかは分かりません。
なんとか、そのDNAは継承させようという事なんでしょうね。
このキタシロサイが絶滅に追いやられたのは、
その角が漢方薬として引っ張りだこで高価な取引が行われ、
そのため密猟が絶えなかったようです。
要は、密猟者の欲に殺されたのです。

なんだか、さみしい話ですね。
腹を満たそうと、結局人間たちに殺されてしまった動物たちが多く、
いったん金になるとなると、あっという間に絶滅の道を歩むんです。

 

千葉の勝浦市で2001年に閉園した大型観光施設「行川アイランド」の管理不十分なことで、
飼っていたキョンが逃げ出し、周辺で大繁殖しているとのことです。
キョンは中国南部や台湾に生息するシカ科の草食獣で、体高は最大約50センチ、体重は10キロぐらい。
要は、ミニ鹿です。
この逃げ出したキョンは千葉県南部を主なすみかにしており、
農作物などに被害が出ているというんですね。
推計生息数は2001年度末に約千頭だったのですが、
その後増え続けて11年度末に約1万8100頭、17年度末に約3万5900頭と、爆発的に増えています。
県と自治体は駆除に取り組んでいて、昨年は、3475頭を捕獲。
しかし、メスは早ければ生後半年前後で妊娠、出産するため、捕獲数を上回る勢いで増加しているのだそうです。

で、こう言う場合、いかに捕獲するか、も問題ですが、
捕獲したものをどうするかによって、捕獲のテンションが変わるんですね。
つまり、捕獲後の利用法がまだ十分に確立していないことが問題なのです。


とは言え、この鹿の皮を活用して商品の開発も徐々に進んでいるようです。
ちなみに、よく車のふき取り用に、一時、セーム皮を使いましたが、
このセーム革と言うのは、鹿のなめし革のことですから、
利用方法は、ありそうでしょ。
で、その肉なんですが、キョン肉は台湾で高級食材として扱われ、

角や骨は漢方薬として珍重されているという話ですが、
これも、ルートを開けば、消費のニーズはありそうでしょ。
出来れば、日本で独自にシカ肉料理を開発、広めればいいと思うんですね。
食べた人の評価は、おいしいとのもと。

 

今日は、キョンのしゃぶしゃぶだ、なんて言うのもありでしょ。

なんだかんだ、人間の欲に結びつけば、3万頭ぐらいあっという間でしょ。
50億羽のリョコウバトを100年でゼロにした人間ですから。
キョンぐらい何てことないはずです。

| 水嶋かずあき | 環境 | 09:56 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
杞憂と言う無知

杞憂と言う言葉があります。
学校で習った記憶をたどると、
昔、中国に杞と言う国があって、その国の人たちが空を見上げて、
あの空が落ちてきたらどうしようか、と心配したのです。
で、誰もがいつか空が落ちてくるに違いない、と不安な日々を過ごした、
という話がもとになっている、という事でした。


つまり、心配してもどうにもならないことを心配し、

気に病むという事の無意味さを表したもので、
いわば、「取り越し苦労」のことです。

確かに、空は落ちてくるわけはないと思いますが、
想像できない出来事は、次々と起きるわけで、
あながち、何から何までも杞憂で片づけるのも、いかがかなと思うんですね。

 

6500万年前に、メキシコのユカタン半島付近に、直径11キロという巨大な隕石が落ちてきました。
素人が想像したって、とてつもない衝撃が発生したはずで、
衝撃により各地で地震も発生したと思うのです。
で、合わせて、この時、とてつもない津波が、地球上を行ったり来たりしたんだそうです。
発生したデープインパクト並みの津波が、大洋を横切って、反対側の陸地に当たる。
すると、そこで反転し、向きを変える。
つまり、地球のほとんどの陸地が津波に襲われたいう事です。
そして、この時、地面に激突した反動で、大地の砂塵が舞いあがり、
それも高く舞い上がり、大気圏に分散してゆきます。
砂塵は太陽光を遮断し、地上は、夜のように光を失います。
これがいつまでたっても晴れない。
何しろ規模が規模ですから、
おそらく何十年何百年とこんな状況が続いたのでしょうね。


その結果、多くの植物が枯れてしまいます。
衝撃に生き残った恐竜たちも、草食系は餌を失い、死滅し、
肉食系もこれに連鎖して、恐竜たちは絶滅してしまいます。

で、わずかに生き残った生物がその後進化して、今日の地球上で生活する動物、植物を作り上げたのです。


ま、こう考えると、巨大な隕石が今後落ちてこないとは言えない。
空は落ちてこないにしても、何の天変地異も起きない、なんて保証はないでしょ。
ですから、杞憂というのは、実は現代は現代なりのものがあるんですね。
起きるわけはないだろうというのは想定不足という事になります。


そもそもは、日本列島は4つのプレートがぶつかり合っているプレート境の上に存在します。
北海道を含む、東日本は、北米プレートの上に存在します。
平塚は、北米プレートの端っこにあります。
で、西日本は、ユーラシアプレートの上にあります。
北米プレートとユーラシアプレートは、東と西でそれぞれ伸びてきて、中央でぶつかって本州は一体化しました。
そのぶつかったところが、フォッサマグナ、大地溝帯です。
静岡―糸魚川と、平塚(と言う説もあります)―直江津線がその帯とふちになります。
で、2011年に発生した東日本打震災の震源は、

日本海溝の西側、北米プレートとその南方に広がる太平洋プレートのプレート境のふちで発生しました。
で、この太平洋プレートの西側にフィリピン海プレートがあって、
これは日本列島のど真ん中に南から押し上げています。
なんとですよ、相模湾の沖に浮かぶ大島は、フィリピン海プレートの上に存在しているんです。
つまり、平塚と大島の間が、北米プレートとフィリピン海プレートの境があるといいう事なんです。
まあ見方を入かえればですね、プレートとプレートは地下のマントルの対流運動に押されて、

一定方向に動き続けているのですが、これがぶつかったところは、極めて激しい陣地争いをしているんですね。
プレート境は、プレートとプレートが、がぶり四つに組んだ、南北戦争の最前線なんです。
平塚の沖がその激戦地なんです。
さらに、北米プレートと、ユーラシアプレートのいわば東西戦争の
これまた最前線なんです。
ですから、いつどんなことが起きるか分からない。


私は、正直、平塚の人たちは割と呑気だな、と思っています。

杞憂のような大騒ぎをする必要はありませんが、
大丈夫、まあ、滅多のことではそんな災害は起きないだろう、
よしんば起きたとしても何とかなる、とばかりの逆杞憂状態なんですね。
いやこれは日本中ほとんどがそのようです。
つまり、日本中が、4つのプレートの激戦地の真上にも拘わらず、
まあ何とかなるだろう、と思い込んでいるんですね。
福島だって、今回の北海道電力だって、受ける被害の想定をしていなかったんでしょ。

今回の北海道も、かつての阪神淡路も、中越も、さらには熊本も、
プレートの押し合いへし合いで生まれてきたひずみが、
断層(かつて、地殻がひずみに耐えられず壊れてしまった傷痕)にさらなる圧力が寄せられ、
断層が破壊されたことで発生した地震です。


で、これらのひずみの貯まっている断層が多く存在する所を、ひずみ集中帯として、
地震学者の諸先生がマークをしていますが、
今回の胆振、奥羽にある東北4県にまたがる地域、新潟から神戸にかけて走っている地帯状の地域、
瀬戸内海から大分にかけての地域、
そしてわれらが平塚の玄関先の相模トラフなど、
南海トラフ並みの危険が予告されている地域が日本中にあります。


ま、今回はそのうちの一つ胆振がやられました。

まあ、こういうことって、知らないより知っていた方がいいでしょ。
単に知らないまま騒ぐのは杞憂です。
でも、知っていることでそれに対応をしようとするのが、防災なんすね。

| 水嶋かずあき | 環境 | 10:44 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
想定外の想定

今朝も、各ワイド系の番組では、北海道の地震が取り上げられています。

正に、想定外の状況になっているようですね。

特に、電力のダメージが、これほどの規模で発生するとは思わなかったと思うんです。

 

ある程度の規模で、被害が大きいと、地震の名前が付けられます。
今回も命名されました。
北海道胆振(いぶり)東部地震、ですって。
この胆振と言う字は素直に読めないでしょ。
まあ、地域名ですから、傍からとやかく言う話ではないでしょうが、
ルビが振られていないと読めないでしょうね。
もともと北海道は先住のアイヌ民族の言葉で地名が付けられていて、
これに漢字をあてたんですから、相当にねじ曲がった読み方になってしまうんですよね。
そもそも地名は読みを間違えたとしても、非難するものではない、と言われてきましたが、
まあ、北海道の地名の読み方は、クイズ番組が作れるほど、ややこしいですね。

 

それにしても、今回の北海道胆振東部地震は、きわめて特徴的な側面を持っています。

冒頭触れたように、電力に大きな被害が発生した、ということです。
従来の地震被害で、もちろん規模にもよりますが、
復旧作業をする中で、ライフラインとしては、電気の復旧が最も早いと言われていました。
おおよその話しですが、

電気が1週間、水道が半月、ガスが、1か月と言うのがめどです。

熊本地震では、電気は1週間、 水道は1週間で大きく改善後、その後は緩やかに改善
ガスは2週間でほとんどが復旧しました。

東日本大震災では、電気は1週間、水道は3週間、ガスは5週間
でライフラインが復旧しました。

広範囲の被災ですと、どこか中心的な地域の復旧がまず急がれ、
徐々に周辺に拡大してゆきます。
東日本大震災での電気の復旧を見てみると、
当日復旧が11%、1日後復旧が52%とここで約半分。
さらに3日後復旧で、79%、1週間後復旧で96%と
ほぼ全面的に復旧してきます。
地域のさまざまな事情が絡みますから、一概には、言えないのですが、
早ければその日のうち、翌日で半分ですから、

遅くても数日後には電気は開通する、と思っていていいでしょうね。

このような実態に即したデータは、知識として頭に入れておく必要があります。
いつか災害に遭遇した時、その後の対応にめどがつくからです。


つまり、大きな地震が発生したら、数日間は電気なしで過ごさなければならない、と。
そういう生活を精一杯リアルに想定し、こうなったらこうする、

といった具体的な対応策が打てるように、準備し、構えておく必要があるのです。
この備えの仕方に、無駄なく、必要不可欠なものはすべて取り込んでいる、と言うのが、
いわゆる防災力として、望ましい形です。
この能力を引き上げるのは、ひたすら、想定することなんですね。


単一的でなく、多面的にさまざまな場面を想定します。
まるで立体的なマトリックスのグラフを埋めて行くような作業です。
例えば、発生時間帯によって対応は異なるでしょ。
真昼間なのか、寝静まった夜なのか、夕食の準備時間なのか。
通勤通学先から戻ろうとする時間帯なのか。
また季節で言えば、春夏秋冬、暑いのか寒いのか。
晴れているのか、雨なのか。
まずはこれらの条件で、必要なものと不必要なものとの仕分けが必要でしょ。
さらには、家が壊れかかっているのか、とりあえずは無事なのか、
家の中の散乱具合はどうなのか、備蓄していたものは取りだせるのか、
家族、近隣の人にけが人はいないか。
家族との連絡は取れたのか、などなど。
あらゆる場面を想定することから防災は始まります。


これは、日本で様々なタイプの災害を経験してきたことで、徐々にその経験が積み上げられ、
防災上の情報として、的確なものが発信されるようになったからです。
最近、ネット上で、防災の専門家がまとめた三〇点セットなる防災備品が販売されていますが、
私は、これはこれで問題だな、と感じています。
なぜなら、家族構成も異なりますし、年齢層も異なりますし、地域の特性など、
さまざまな状況に適応できるわけではない、と思うんです。
ま、言い換えればないよりましなんですが、
怖いのは、これ一つ買って備えたから、我が家は大丈夫、なんて考えがちだからです。
矢張り、きちんと想定をして、それに適応する備えをすべきなんですね。

例えば、このような三〇点セットの類を買うという事は、
同じTシャツを買うようなもので、体の大きい、小さいによって、
着るものが異なるのと一緒です。
身の丈あったものの選択が必要なんです。

 

さてその意味で、今回の北海道胆振東部地震は、

電力という側面でのライフラインの在り方を見直すいい機会になったんじゃないでしょうか。
スマホの充電から始まって、電気なしでの生活はありえないわけですから、
電力事業者は、社会的な責任が大きいわけです。
南海トラフ地震が発生したら、規模は、これまで最大のものになります。
さまざまな状況の想定をして、

被害を最小に抑える検討を、真正面から取り組んでもらいたいものです。

もちろん私たち一人一人もそうですが。

 

| 水嶋かずあき | 環境 | 10:31 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
正に災害列島ですね

台風で無残にも破壊されてゆく建物などの映像をさんざん見た挙句、
一夜明ければ、地震で破壊された北海道のまちの映像を見ることになり、
まあ、なんということか、災害列島日本そのものの象徴が連日発生していますね。

 

地震と言うのは、起きてからでないと、その詳細などは分からないのですが、
最近では、スロースリップと言う現象が注目されています。
これはプレート内での地層間にヅレが生じるもので、
プレートそのものに掛かってくる圧力で、わずかながらずれが生じ、
しかも、割とゆっくりと滑るので、これがそのまま地震を発生させるわけではないのですが、

過去の経験から、このスロースリップが起きると、プレートのひずみが増すので、
いずれ、地震が発生する可能性がある、というものです。


近代科学の発達のおかげで、見えない地面の中の動きも少しは分かるようになってきました。
とは言え、まだまだアルファベットのAの文字が書けるようになった程度で、
相変わらず、地震は発生するまで、その概要を予見することはできません。

 

以前、平塚競輪場の売店に手伝いに行ったことがありました。
その頃の競輪場売店は、お客様も多く、大いに繁盛していたので、
時に、臨時の手伝いを必要としていたのです。
で、レーストレースの合間に、ちょっとした時間があり、

この時に、次の車検を買うんですが、
いざ、レースが始まると、それまで食べていたカレーの皿など見向きもせず、
バンク沿いに作られている金網の塀越しにレースを見に行くんです。
つまり、いざ発走すると、食堂は空になるんです。
で、食堂のスタッフでも競輪の好きな人は、一緒に見学をするのですが、
ある時、そのスタッフの一人と、並んでレースを見学していました。

でこの人はやたら競輪に詳しので、隣でレース展開の解説をしてもらおうと、
このレースはどうなるんですか、と聞いたら、着てる競争着の色で、
まずは赤と黒が先頭集団をつくる、
すると後方で黄色と白と紫が隊列組む、
で、様子を見ながら、ジャンが鳴る寸前に、先頭集団を巻き込む、と、
見事に解説するんです。
で、驚くことに実際レースはその通りに展開するんですね。
まるで推理作家のように展開の物語を語るんです。
いやいや大したものだ、と思っていました。
そして最終になった時、私は彼に尋ねました。
で、この後どうなるんですか。
バンクでは熾烈な位置取りの争いがはじまっていました。
3コーナーを回るときはもう団子状態です。
私はせっつくように、この後どうなるんですか、と同じ質問を繰り返しました。
彼は、一言、そこが分からない、と。
要はプロセスはしっかりと予測できるんですが、肝心のゴールの瞬間は分からない、っていうんですね。
もっともそれがわかれば、大金持ちになっているんでしょうけど。

 

地震の対応って、何だかこれに似ていませんか。
地震発生のメカニズムは分かっている。
現状地震計で集められる情報はそれなりに分析している。
でも最後、ゴールの瞬間がいつだかよく分からないんですね。


全国に地震計なるものが設置されています。

設置者は気象庁とか、防災科学研究所とかの機関なんですが、
この数、7700基。
それぞれ特性のある検知システムがあります。

高感度地震計 広帯域地震計 強震計 地殻変動 海底地殻変動
地下水 地球 電磁気 重力 検潮 津波など観測対象も多岐に分かれていますが、
7700という事は、沿岸も含まれますが、1都道府県当たり、160基余り。
見様によっては万全の体制なんです。
でも、まだまだ穴があるんですね。
何しろ、レースのゴールは予測できないんですから。

まあ、穴と言えば、市民の防災意識でしょうね。
自分のところでは地震は起きないと思っていますし、

よしんば起きたとしても、自分が死ぬことはない、と思っているんです。

 

前にもこのブログで、正常性バイアス、のことに触れましたが、
災害対策で最大の問題は、防災意識のかけらもない人が多すぎる、という事です。

それより何より、今回の地震で、震度の報告がないところが数か所あったようです。

各行政単位で、震度計があって、これが揺れると、震度の報告が気象庁に集約されることになっているのですが、

これが機能していなかったというんですね。

信じられないでしょ。

理由がよく分からない。

機械が壊れたまま放置されていたのか、

オートマチックに情報が伝えられるシステムを行政側で機能させていなかったのか、

ま、いずれにしてもひどい話です。

危機管理の原則すら整っていないわけでしょ。

気象庁にしてみれば、何やってんだ、となるでしょうね。

そしてこう言う地域の人が犠牲なる。
ひどい言葉ですが、まさに自業自得なんですね。

まずは、何とか生き伸びたい、それにはどうする、と言う防災への第一歩を踏み出すべきです。
でないと、災害発生のたびに、悲劇が繰り返されるのです。

 

| 水嶋かずあき | 環境 | 10:27 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
ゴミの分類

我がマンションでは、一階の一部がゴミ置き場になっています。
で、それこそ24時間、そこにごみを持ち込んで捨てられるので、
自分の都合で、ごみが捨てられる、と言う実に快適な条件が与えられています。
それまで、松風町に住んでいたころは、ゴミカレンダーがキッチンの横に貼られていて、
それに従って、今日は燃えないゴミだとか、粗大ゴミだとか、指定された日に分類されたものを捨てていました。
うっかり、日にちを間違えると、次のチャンスまで、手元に置いておかなくてはいけない、など、
ゴミ捨てのための生活サイクルがあったような気がするんです。


でも、ありがたいことには、マンションでは、それが無く、
たまったらいつでも捨てられる、と言うのは、なかなか素晴らしいことなんですね。
実際、引っ越してこのシステムを知り、マンションの利点に一つになっている、と思いました。

 

で、このごみ捨て場に、時々、違反ごみが捨てられることがあります。
ま、おそらく知らないために、うっかり捨ててしまったんだと思うのですが、
まあ、ゴミの主は、その程度の神経の持ち主ですから、
このゴミは捨てられません、とかの貼り紙をしても、捨てた本人にはなかなか伝わらないようです。
例えば、布団の類は、何十センチかに木ってなければいけない、とか、
バッテリーの類は捨てられないとか、そもそも、行政が収集するごみの内容以外のものは、
ここでも、捨てられないのです。


で、時々あるのですが、ペットボトルをそのまま捨てる人がいるんですね。
一応のルールとしては、ラベルをはがす、キャップは別にする、という、シンプルなルールなんですが、
これが守れない人がまれにいるんです。

で、なんだって、こんなに分類するのか、と思ったら、
捨てられたごみのその後の流れがあって、
これの流れをスムースにするためにも、ある程度の分類が必要なんだ、という事が分かったのです。

 

中国が、資源ごみの輸入を禁止しました。
これは、資源に活用するために、ゴミの分類をしなくてはならないのですが、
ゴミの内容によっては、しやすいものとしにくいものがあって、
時に、雑に処理すると、結果として、環境を汚している、という事につながるんですね。
つまり、おおもとで、丁寧に仕分けしてあれば、再資源化しやすいのですが、あれこれ混在したままだと、
えらく手間がかかる。
今までは、それも仕事と、受け入れてきたのですが、目に余るような混在状況だと、
さすがに二次的なごみとして排出されてしまうんですね。
これで、中国の環境は汚染されてきたそうです。


で、世界の各国からゴミ処理場のように中国に輸出されてきた資源ごみを、
受け入れない、と、いう事になりました。
それまで中国では、およそ1500万トンの資源ごみを受け入れていたのです。
日本からは、143万トン出していました。
では、行き先のない、この143万トンをどうするのか、という事でしょ。

 

そもそもの資源ごみは、主に三つの方法で再生されています。
ちょっと専門的になりますが、先ずは、
マテリアルリサイクルというものです。
これは、廃プラスチックを溶かし、もう一度プラスチック原料やプラスチック製品に再生する方法で、
コンテナ、ベンチ、土木建築資材、シートなどに再生されます。
ただこれには、分類がかなり高度に進んでいないとできません。
二つめは
ケミカルリサイクルというものです。
廃プラスチックを化学的に分解するなどして化学原料に再生する方法で、
モノマー・原料化、高炉還元剤、ガス化、油化などで、これンp主体は、工場などで出る廃材料が主で、
これも廃プラスティックの純粋性が高いものと言うのが条件です。
第三が、サーマルリサイクルというもので、
廃プラスチックを焼却して熱エネルギーを回収したり、固形燃料にする方法です。
固形燃料化、セメント原燃料化、廃棄物発電、熱利用焼却などがあります。
まあ、ざっくばらんに言えば、分類が雑で、混在しているものがある場合、
大体、燃して終わり、という感じです。
ゴミ焼却炉などで、補助的な燃料として使われることがあるようです。

 

という事で、日本国内で処理しきれない資源ごみが、
143万トンあるという事ですから、逆に、相当レベルの悪い分類が要因ではないか、と思いますよね。

ストローの規制問題が出てきて、後を追うように、一般論的にプラスチック製品の制限が出てきています。
海でのマイクロプラスティックなどが警鐘の要因になっていますが、
実は、私達の身の回りから、
不要なごみが、コントロールされずに投棄されているということでしょ。

こういう事が問題になるって、何もワールドカップの競技場の清掃だけでなく、
大きな環境問題として、一人一人の心がけの集積である、という事の表れですね。

ま、せめて、ごみ出しの基本ルールは守りましょ。

| 水嶋かずあき | 環境 | 11:39 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< October 2018 >>
+ SELECTED ENTRIES
+ RECENT COMMENTS
+ CATEGORIES
+ ARCHIVES
+ MOBILE
qrcode
+ LINKS
+ PROFILE