水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
緊急地震速報

緊急地震速報というシステムはご存知のことと思います。
スマホや携帯に、突然とアラーム音が鳴って、地震の情報を伝えます。


会議など、人が多い時は、部屋中のスマホが鳴り響くので、
一瞬は騒然とするでしょ。
皆、カバンからスマホを取り出して、画面を見て、
どこそこで地震だってさ、などと口にし、当然会議は中断。
で、妙に緊張して、S波の襲来を待つ。
結果、大したことなければ、やれやれとなり、そこで会議再開です。

 

地震が発生すると、二種類の揺れが生まれます。
一つは、P波と言われているもので、プライマリーのPを取って、
P波と言っています。
つまり、初期的な波という事です。
これは、イメージとしては、振動がタテにローリングしながら伝わるので、
速度が速いのです。
で、もうひとつの第2波は、S波と言われていて、
これはセカンダリーのSを取っています。
つまり、第2の波という事です。
震源では、もちろん同時に発生するのですが、
波の性質が違うので、伝わり方が異なります。
ざっと比較してみます。
まず、エネルギーの大きさ
P波は小さいのですが、S波は大きいので、通常は、このS波によって被害が起きます。
そして、波の伝わり方ですが、P波は、波の進行方向と波の振動方向が同じです。
ですから、縦波という事ですが、海で波が起きると、ローリングしながら前進しますが
まあ、あれに似たものだと思ってください。
で、S波は、波の進行方向に対して振動方向が左右の振れるので、横波と言われています。
これがいわゆる、本震となるものです。
ま、P波は斥候隊で、S波は本隊という事でしょうか。
そして、伝わる速度ですが、P波は、秒速6km〜7km。
1分間で東京から出発すると直線距離で京都まで、たどり着くことになります。
で、S波なんですが、ほぼ半分の速度で、約、秒速3.5kmです。
この本隊は、1分間に200キロちょっとですから、
同じく東京発だと、1分間で、浜松あたりまではやってきます。
で、この地震波で、P波は、固体・液体・気体とすべてに伝わってゆきますが、
S波は、固体だけ、つまり、地面を伝わってくるという事です。
よく大きめの地震の時に、ふわん、と空気が揺れるようなことがあるでしょ。
わずかながら窓ガラスが鳴ったり、
ちょっとした異様な音を感じたことがあったと思うのですが、
あれは、P波が到達したんですね。
もちろん、わずかながらですが地面もゆれます。
要は、P波とS波は、その波の構造により、
伝わり方が異なるわけです。
言って見れば、雷のようなもので、
ぴかっと光ってから、しばらくして、雷鳴がゴロゴロとなりますが、
光と音の伝達の速度の違いがあるわけでしょ。
光(秒速30万キロメートル)と音(340メートル)の速度差と、

P波S波に速度差は、その比じゃありませんが、
まあ、感覚的にはそういう元は同じでも、伝わり方の違うものが、
伝達する時間差を生む、という事です。

 

で、この2種類の速度差の違う並みの特性を利用して、
本体が来る前に、注意報を出そう、というのが
地震緊急速報です。
その仕組みなんですが、全国各地に地震計が設置されています。
およそ、その数1000カ所以上。
これは、海中にも設置されています。
地震計は、様々な種類があって、
津波の情報を得ようとするもの、とか、
地殻の微妙な動きを観測するものとか、
それこそ、地震の発生そのものを探知しようとするものとか、
目的も多様ですが、
基本は、地震そのものの発生を予知しようとするものです。
で、地震が発生すると、この地震計が関知し、
その状況に応じて、エネルギーの大きさ、震源の位置、その深さなど、
瞬時にして解析します。
そしてこの情報を、衛星に飛ばします。
すると衛星で、計算して、もちろん瞬時です。
この時複数の情報から、震源の位置などを特定します。
震度5弱または4が、解析上予測されると、発令されます。
これは全国が200の地域に分かれていて、震源周辺の地域に発信されます。


最近、この地域割りが見直され、
発信エリアが拡大されたのです。
まあ、伝達すべき地域の半径が拡げられた、と思って下さい。
ですから、可能性としては、今までより、受信回数は増える、という事です。

 

緊急地震速報には、大きく分けて「警報」と「予報」の2種類があります。
また、「警報」の中でも予想震度が大きいものを「特別警報」に位置付けています。
しかし、予報はあまりないのですが、計算上のミスはつきもので、
修正された場合、続報というのが発信されることもあります。
原則として、当初より大きな地震の場合で、
当初より、小さな場合は修正をしません。

 

さ、実際の場合を想定してみましょう。
東京のど真ん中が震源だとします。
P波は2秒後に多摩川を渡ります。
そして川崎、横浜を抜け、藤沢と過ぎて平塚にたどり着くのは、
発生して、8秒後です。
さて、本震たるS波がやってくるのは、17秒後です。
実際に、スマホが鳴るのは、2秒後だとして、
その警報から15秒後に揺れが来るわけです。

もちろん、計算上、震源から遠くなればなるほど、
この時間差は大きくなり、余裕が生まれますが、

その分、震度は弱まるので、震源は遠いほど余裕があって、被害も少なくなるのですが、
逆に、近ければ、数秒で本震ということもあり得ます。


平塚の場合、相模トラフで発生すると、
スマホが鳴って、数秒後に揺れが来る、という事も想定されます。
とは言え、この数秒も貴重な時間です。


まあ、大げさと思うかもしれませんが、
出来れば、5秒で何ができるか、とか、
10秒で何ができるか、と何回か訓練しておいた方がいいでしょうね。
誤報の問題もまだ解決されていませんが、
オオカミ少年のたとえで、嘘かもしれない、という疑心が、
結局少年の命をすくえなかったわけでしょ。
ですから、この情報を雑に扱うのはよくないことです。

 

災害で、死ぬ人と生き残る人と分けれますが、
正に、生死の分かれ目は、
こう言った情報を正面で受け止め、その対策をきちんと立てた人が、生き残るんです。
これは事実です。

| 水嶋かずあき | 環境 | 10:43 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
散る桜

例の湘南のおお元となった大磯鴫立庵のさらなる元は、
西行法師の、
こころなき みにもあはれはしられけり しきたつさわのあきのゆふくれ
という歌があったからだろうと思われます。
この歌に惹かれて、崇雪が大磯の鴫立沢に草庵を結んだのです。
で、その西行の代表的な歌に
ねがはくは はなのしたにて はるしなむ そのきさらぎの もちづきのころ
〈 現代語訳 〉
 願うことなら、桜の花の下で春に死にたい 2月(陰暦)の満月の頃に
これは西行の辞世の句と言われています。
そもそも、西行の遺した桜の歌は数多くあり、
桜を愛でるあまり、どうせなら、花の満開の頃にその花の下に眠りたい、
という事です。


実際、西行は桜が咲き乱れる2月16日に、大阪河内の山里にある、
弘川寺の裏山に結んだ庵で、生涯を閉じます。
凄いことですね。
きさらぎ(如月)の望月のころというのは、旧暦で、2月15日前後。
旧暦を現代に換算すると、ほぼ一か月遅れになりますから、
3月の下旬ごろ、という事になります。
まさに、ドンピシャでしょ。

 

不肖私も桜大好き人間で、過去に描いた油絵の半分ぐらいは桜の花がテーマです。
あの、花だらけの木、というのがすごいでしょ。
正に一心不乱に花を咲かせている、という姿は、なんか植物、という感じがしないのです。
そして、見事なのは、その散る様の美しいこと。


以前、茨城の桜村のさる公民館で、
ちょっとしたセミナーがあって、そのセミナーの講師として声を掛けていただき、
出かけてゆきました。
この桜村は、昭和30年、栄村・九重村・栗原村が合併し、
さかえの「さ」、九重の九から「く」、くりはらから「ら」を取って、
桜村と命名したのだそうです。
少しばかりこじつけっぽい命名ですが、それでも桜と言う美しい花を村名に付けるなんて、
なかなかのものでしょ。
そんなくらいですから、どうせなら桜を愛でる村にしようと、
やたらと桜を植えたんですね。
で、この公民館の前の公園に、ずらっと植えてあるわけです。
樹齢で言うと、30年前後のまあまあ中くらいのサイズ。
で、この公園では桜が満開になって、その時は、ちょっと盛りが過ぎたころだったんですね。
要は、ひらひらと散り始めていたのです。
そのセミナーの朝、担当者との連絡の行き違いがあって、
まだ閉まっている公民館の前で、私は、しばし、待ちぼうけを食ったんです。
することもないので、眼の前の公園を花見がてらぶらぶらしていましたら、
突然と風が吹いてきたのです。
すると、まさに、一斉に花びらが散り始めました。
その時を待っていたかのようにです。
公園の真ん中で、向こうが見えなくなるくらい桜吹雪に身をゆだねながら、
こんな美しい景色を、たった一人で見るなんて、なんともったいないことか、
と思いました。


その時、桜とは、咲いている「静」の姿を見るもよし、
散り行く「動」の姿を観るもよし、と感じたのです。
間違いなく、花を愛でる中にあって、「動」を楽しめるのは、
桜だけではないか、と思うんですね。
こんな感激が脳裏にあって、桜好きになったのかもしれません。

 

それにしても日本人は、花見が好きですね。
その原点は、奈良時代にさかのぼります。
貴族の連中が、花の下で、酒宴を開いた、とされています。
もっとも、その頃は梅の花がその対象でした。
で、やがて、梅が桜にとって代わり、平安の頃には桜に切り替わったそうです。
やがて、花見は武士階級でもするようになり、
江戸の頃には、庶民の大事な娯楽の一つになったようです。

植樹をして、見栄えが良くなるようになるには、
20年とか。30年は必要でしょ。
40歳で植えれば、70前後です。
考えてみれば、そういう時の過ごし方って、結果としてのことになりますが、
なかなか捨てがたい、美意識が無くてはできないことですね。

 

今年も渋田川で8日に桜祭が開催されますが、
われらは、カオリ麺を提供しようと、土手の道に出店します。
それまで花が咲いているといいですね。


願わくば、花の下にて、麺売らん それまで散らず 枝に留まれ


まあ品のない歌でございます。

| 水嶋かずあき | 環境 | 10:47 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
ラコステのロゴ

3月20日、キタシロサイの最後のオスが亡くなりました。
実際は体が動かなくなり、保護していたチームが安楽死させたそうです。
残されたのは、雌2頭。
つまり、地球上にキタシロサイは生存しているものの、
事実上、絶滅が決定したわけです。

雄・雌あって、種が維持できるんですから、その片一方がいなくなれば、

これは、種の維持は不可能になるんですね。


1964年の東京オリンピックの頃は、1200頭いたんだそうです。
この50年余りで、絶滅という事になりました。
その理由は、サイの角が高価に取引されるために、乱獲の憂き目にあったのです。

要は人間の欲望が貴重な生命の系譜を断絶してゆくんです。

実に罪深いことだと思いませんか。

何十万年、何百万年かけて進化してきた種が、人間の欲望で消えてなくなるんですから。

一度消えてなくなれば、再現はできないでしょ。

ジュラシックパークは、想像の産物ですから。

 

言うまでもなく、世界中に棲息する様々な動物が絶滅の危機に瀕しています。
日々の暮らしの中で、だからと言って、大きな影響を受けるわけじゃない、
と考える方は多いと思うのです。
それより、気候のせいで、野菜が高騰した、なんてことの方が問題としては大きいわけでしょ。

いささか早すぎる春の到来に、
桜まつりを計画している連中にしてみれば、
予定日に桜が散ってしまっていたらどうしよう、という事の方が大きい問題でしょ。
キタシロサイの絶滅が決定したからといって、
生活に何の影響も与えない。
なによりも、アフリカの原野で起きている出来事など、実感ゼロの出来事でしょ。
それより、鰻の絶滅危惧種指定の方が、どうなるんだろう、という感じですよね。
時に、今年のシラス漁が極端に不良で、
いよいよ年に一度の丑の日もうなぎがたべられないのか、
という不安が大きいでしょ。


眼の前の動物には関心があるものの、
名前を聞いてもピンとこない動物たちの、種の命運など、無関心そのものではないですか。

いくらマイナーな種類だからと言って、

その名前を聞いて、その姿を思い浮かべられないというのは、関心の薄さの証拠です。

ライオンだとか、シマウマだとか、ザトウクジラだとか、白熊だとかは、
思い浮かびますが、マイナーな種の動物たちは、へえ、そんな種がいたのか、
という程度でしょ。

ま、だからこそ絶滅のふちに追いやられてしまうんですけど。

 

さて、そのマイナーな動物たちです。
ちなみに、これから列挙する動物たちの姿かたちを想定できますか。
*コガシラネズミイルカ、いるかでも小型のもので、顔つきがネズミに似ている、と言えば似ているかな。
*ビルマオオセダカガメ、主としてミャンマーに棲息するやや大型のカメです。
*キタイタチキツネザル、樹上に棲息するキツネザルの一種です。顔つきがイタチに似ているんですね。
*ジャワサイ、その名の通り、ジャワに棲息するサイです。
このほかにカオビットカンムリテナガザル、フクロウオウム、カリフォルニアコンドル、
サオラ(カモシカなどと同じ偶蹄目)、スマトラトラ、アネガダグラウンドイグアナ。


実は、この地球上で絶滅寸前の種は、山ほどいるんですが、
ここに列記した種は、ある理由があるんです。
それは、ラコステというポロシャツのメーカーがありますが、
あのラコステの有名なワニのマークをイルカだとか、カメだとか、イグアナだとかに
デザインを変えて、胸のワンポイントにデザインしたものを発売しましたが、

その時にリストアップされた動物たちです。


そもそもあのワニのポロシャツは、
世界的なテニスプレーヤーのルネ・ラコステさんが立ち上げた、ブランドです。
彼がワニのように粘り強くプレーした姿にちなんで生まれた、と言われています。
で、このラコステは、
今年から国際自然保護連合の『Save Our Species(SOS)という事業のパートナーシップを結ぶことになり、
世界で最も深刻な状態にある絶滅危惧種のうち10種類を擁護し、
絶滅の危機から守ろうという運動に参画したのです。


ま、絶滅危惧種保護の啓蒙運動です。
で、今年の2月末、アメリカとヨーロッパで限定発売されたその10種類動物たちをデザインした
ワンポイントのポロシャツを販売しました。

で、これは、限定販売ですから、生産にも数量の制限がありました。
何を基準に生産したのかと言うと、その10種類にピックアップされた動物たちの
現在の棲息数を専門家に算出してもらい、その数通りの生産をしたのだそうです。
ですから、もしキタシロサイがリストにあれば、3着しか作らないという事です。
で、ともかく、リストアップされた10種の動物の総合計が1775着。
この1775着は完売。
この売り上げは、野生生物の保護活動に役立てられるそうです。
ちなみに、日本国内での販売については、現在未定。


このニュースを読んで、もし日本で発売されたら、
何種類かのポロシャツを買い求めたい、と思いました。
とても有意義な活動でしょ。
企業活動も、儲けに執着するだけでなく、たとえ数パーセントでいいですから、
社会に有用なものを抱え込んでおくことが必要ではないでしょうか。

 

ところで、もしこの類のことをすすめると、
実はとんでもない数の種類の動物のワンポイントが必要になります。
それほど今の地球は危機的な状況に襲われています。
専門家や学者の一部の人たちは、すでに地球は絶滅期に入っている、
と断言しています。


そのうち、ラコステの胸のロゴに、
人間の姿が登場しなければいいのですが。

 

| 水嶋かずあき | 環境 | 11:29 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
32万人が死ぬんです

東南海地震の発生確率が、今後30年で80%だそうです。

これは、漠然と30年間と言うスパンで考えがちですが、

確率から言えば、今年起きてもおかしくないし、来年起きてもおかしくないのです。

逆に、2020年は、30年のうち、2年過ぎていますから、

確率は83%になっているということでしょ。

 

で、現在の想定では、マグニチュードは9・1。

あの東日本大震災の9・0を上回っています。
ざっと、地震エネルギーとしては、

史上最大と言われた東日本大震災の規模ぐらいを想定しているようです。

 

この、南海地震の地学的な解説をすると、
日本のほぼ南側から、フィリピン海プレートという地殻のプレートが、
北西に向かって、7〜8センチづつ押し込んできています。
この圧力によって、日本列島を乗せていると地殻の
ユーラシアプレートとぶつかり、フィリピン海プレートはその下に潜り込んでいます。
したがって、このぶつかっている最前線は地下に押し込まれ、
一種の海溝状態になっています。
要はV字のような海底の谷になっているわけです。
この海底の谷をトラフと言っていますが、
ここのトラフを南海トラフと言うのです。
で、東日本の時もそうですが、

この場合、北アメリカプレートというプレートに
太平洋プレートが押し込んでいて、日本海溝を構成していますが、
この日本海溝の陸地側が割れて、地震が発生しました。
連続的に割れて、結果として、マグニチュード9というエネルギーになったのです。


で、今度は、駿河湾に入り込んでいる駿河トラフを起点に、
東海から南海へと、西に割れてゆき、最悪、四国沖ぐらいまでが一気に割れると、
9,1というマグニチュードになるだろう、と言われているのです。

しかし、ここは、東海、中部、近畿、を含む日本のみぞおちみたいなところ。
したがって、その被害想定でも、東日本から見れば桁違いの想定をしています。
まずは、死者数ですが、32万人。
高さ20メートル以上の津波が予想される地域は8県。
ちなみに平塚あたりでも6メートル前後の津波を想定しています。
最も高い津波予想地域は四国の高知県黒潮町で、最大34メートルと予想。
津波による死亡者は23万人。

さまざまな被害想定は、季節とか、時間とかに影響されます。
で、最悪被害は地震が冬季深夜の時間帯に発生した場合なのですが、
それにしても、とてつもない被害の規模になります。
被害総額は、50兆円ぐらいとか。
東日本の場合、16兆円ですから、これもまた、かなりの倍率。

 

私は、およそ25年にわたって、防災活動に携わってきました。
一言で言えば、地震が発生した時に、いかに被害を少なくするか、という活動です。
でも、まあ、空しい活動なんです。
だって、ほとんどの人が、自分は大丈夫、と思い込んでいるんです。
いや、あなたが死ぬかもしれないから、といったって、
まあ何とかなる、というわけです。

脅しでもなんでもなく、32万人の人が死ぬ可能性がある、
と言っているとき、これは自分には関係ない、と考えることが不思議なんですね。
でも、宝くじは当たるかもしれない、と思うんでしょ。
なんと矛盾しているんでしょうか。

このような大地震が発生した場合、ともかく、東日本での被害をはるかに超えていることと併せて、
東海地方という、日本の流通、交通路の大動脈が被害を受けるという事でしょ。
新幹線はもちろん、東名もしばらく使えないでしょうね。
何らかの救援物資だって、他での被災地のように、潤沢に届けられるなんて、考えない方がいい。
自衛隊の救援部隊だって、被災地域が広すぎて、
どこに行っていいのか、分からないんじゃないのでしょうか。
ともかく、被災地域の自治体は孤立するんでしょうね。
食料も、水も、衣料品も、何より復旧作業をする人でも、
何もかも不足するはずです。

つまり、住民は市がなんとかしてくれると思い込んでいる。
でも、行政体自身が被災者ですし、市民病院をはじめ、各病院も被害者なんです。
みんな相当のダメージを負っているので、いつもの何分の一ぐらいかの力しか残っていない。
だからなんとかしてくれ、と言ってもしてもらえないんです。
で、市は市で、国になんとかしてくれ、と言っても
どこもかしこもダメージを受けているので、
いっぺんにぎゃあぎゃあ言われてもどうしようもない、となるでしょ。

 

どう考えたって、もし東南海地震が発生したら、

自助的に自分のまちを立て直すしかないんですね。
そこで肝心なことは、ボランティアによる防災組織が、どれほど機能するかなんです。
まさに、日常的な意識の啓発と、被害想定をしながらの訓練しかないでしょ。
ですから、最も重要なことは、なんとかなるとか、何とかしてもらえるという、
他力本願的な考えを変えてもらう事なんですね。

分かっているんですが、これがなかなか手ごわい。
最後は、知らないよ、って言いたくなりますよね。

| 水嶋かずあき | 環境 | 09:02 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
あれから7年たちました

今日、3月11日は、東日本大震災が発生して、7年目に当たります。
私は、この震災直後に、市内の防災活動をしている多くの団体に声を掛け、
大同団結して、このまちの防災力を向上させよう、と提案しました。
その時、あたかも市長選のさなかでしたので、
先頭に立って動くことができず、
ナパサクラブの会長だった能勢さんにその思いを伝えたのです。
彼は見事に組織を立ち上げ、そして、積極的な活動を展開してくれました。
その活動の一つが、ひらつな祭です。


さまざまな路上イベントが、このまちでは展開されますが、
防災と言う、具体的なテーマに特化したイベントは、
かなり珍しいとおもいます。
私も、数年前から実行組織に加わり、さまざまな分野に口出し手出ししています。
自分たちで言うのもなんですが、防災と言う、どちらかと言えば、
硬いテーマにもかかわらず、多くの参加を得ているのは、
それなりに防災に関する関心が高まってきているからではないか
と思っています。


間違いなく、年々参加ブースも増え、内容も充実してきています。
今日は、午前11時から午後4時まで、
パールロード、公園通り、新光会など、エリアも拡大されて、
ひらつな祭が開催されます。
是非とも、お越しください。

 

2011年、あの惨劇をテレビ等で見、津波の凄まじさを脳裏に焼き付けられました。
そして、平塚市料理飲食業組合連合会では、
少しでも被災者の支援になれば、と、先ずは募金活動を展開、
トータルで250万円の義援金を集めることができました。
私達の支援活動は、これだけではなく、避難所から被災者たちが
仮設住宅に移り始めたころ、
どう考えたって、食器が十分ではないだろう、と考え、
連合会の組合員に、セット崩れの食器などが倉庫に眠っていたら、供出してほしいと呼び掛けたのです。
すると出てくるは出てくるは、かなり大きめの段ボール7個分の食器が提供され、
これは、東松島市の仮設住宅に住む人たちに渡されました。
そして、同じく、東松島の仮設住宅に、
炊き出しをすることになりました。
湘南のおいしい料理を味わってもらおうというものです。

当初、150人ほどの在住の方々がいるという事で、
人数分の料理を準備したのですが、間際で、なぜか人数が増えて、
なんだかんだと200人分ぐらいのものを用意しました。

 

連合会としては、食材の運搬にワゴン一台。
人員総勢20人ほどがマイクロバスで移動。
まずは、市役所を訪れ、義援金100万円を市長にお渡しをし、
そののちに、仮設住宅で料理の仕込みをしました。
まあ、まあ、プロの集団ですから、それなりに手際よく、
予定の時間には4〜5品のおかずと、ご飯を提供することができました。

 

で、食事が終わったころになると、三々五々、住宅にいる人たちが
お礼を言いにやってきました。
おいしかったとか、感謝の気持ちとか、それなりに癒される言葉を掛けてくれたのですが、
何人かの人が、問わず語りのように、震災の様子を話してくれたのです。


中でも印象的だったのが、70近い男性の方で、
その人の話はこんなことでした。
発災直後、津波が来るらしい、という情報が出て、
軽トラックに夫婦で乗り込んだんだそうです。
旦那が運転席に、奥さんが助手席に座り、先ずは、その町の高台に向かったのですが、
道半ばで、津波に追いつかれてしまったんだそうです。
みる見る間に車は濁流にのまれ、ともかくこの車から脱出しようとしたものの、
窓ガラスをあけるモーターが動かず、何ともできない。
そんな時にたまたま流木の大きいのが、ガラスに当たり、
運転席側に穴が開き、ここから出られそうだ、と。
旦那はかみさんに声を掛けながら、外に出たところが、
助手席のかみさんは、シートベルトが外れず、もたもたしている。
ほとんど声を掛ける間もなく、車は水の中に沈んでしまったそうです。
その人は、いまだに、その時のかみさんの顔が忘れられない、と。
一瞬の間に見た、水の中に引き込まれて、まさに、末期の表情は、
それは形容しがたいものだったようです。

 

ま、この類の、眼の前で、肉親が生死を分けた瞬間を
多くの人が経験したようです。
そんな話を私達は、いろいろと聞かされましたが、
当のご本人の口から聞くとなると、
その思いは、大きく揺れるものです。
実に、凄まじい体験をしたのだな、と。
悲しみは、きっと何年たっても癒されることはないだろう、と思いました。

 

今日、午後2時46分。
黙祷をします。
出来れば、家で、仕事場で、またまちかどで、
黙祷をし、犠牲者の霊を慰めてください。

| 水嶋かずあき | 環境 | 13:41 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
わが家は大丈夫か

台湾での地震ではビルが倒壊し、犠牲者が出ました。
で、また今度メキシコではマグニチュード7・2と言う地震が発生。
昨年、9月にはマグニチュード8・2、7・2と言う地震が2度にわたって発生していますから、
わずか、4か月後に三度目の地震です。
メキシコ国内と言っても地域は違うものの、あの辺一帯は大丈夫か、と思いますでしょ。
メキシコって、北米大陸と南米大陸の間のくびれのような部分でしょ。
そもそも地球上の大陸は移動しているわけで、移動のプロセスで、
大きな塊が中心で動き、それに付帯する陸地は周辺にこじんまりと付いて動くわけです。
ですから、あのようなくびれは地殻的な見地では、弱いはずなんです。


一概には言えませんが、地震には海溝型と内陸型があって、
内陸型の場合、原則として活断層が動くときに地震が発生するわけです。
で、一方、海溝型はプレートとプレートの境目で、

プレート自身が動くことから発生するひずみを解消しようとして地震が発生するわけです。
まあ、大地のストレス解消法だと思ってください。
ですから、大きな大陸の真ん中は比較的地震が少ない。
地盤がしっかりしているという事です。
ところが、海に近いという事は、特に日本などの場合、
目の前に海溝があるわけで、
この海溝の滑り込まれたところにはひずみがたまりやすい。
その意味で、島とか細い陸地は、そもそもが不安定な環境にある、という事なんです。


先日、政府の地震調査委員会は先日、

南海トラフ沿いでM8〜9級の大地震が30年以内に起こる確率を「70〜80%」と発表しました。
昨年までの「70%程度」から10%近く引き上げられたことになります。
まあ、確かに、こう言う確率は、いつかは起きるのことは100%なのですが、
ではいつごろか、という事になると、わからない。

当たり前ですが、時間がたつにしたがって、確率は上がります。
例えば、トランプをシャッフルして、一山にして、伏せておいて、
これを順にめくっていったとします。
1枚めくるという事は、一年経ったとします。
で、今年は地震は起きるのか、とカードをめくるわけです。
ジョーカーが出た時、地震が発生するとします。
逆に、出なかった、とすると地震は起きない。
こうして、順にめくって行って、53枚のうち、およそ半分の30枚をめくってもジョーカーは出てこなかったとしたら、
ジョーカーを引き当てる確率は当初の倍にはなっているわけでしょ。
つまり年数が、過ぎればすぎるほど、その確率は高まるんです。
くどいようですが、いつかは必ず発生するんですから。

何が根拠か、このたび10%も確率が引き上げられました。
実はもしこの予測を信頼するとすると、とても大変なことでしょ。
まあ、ぎりぎり30年は持ったとすれば、
いまのじじばばはいなくなってますから、関係ないと言えば関係ありませんが、
それでも、子や孫は大変な思いをするはずなんです。
まあ、発生してしまえば、
家が倒壊したり、道路が寸断されたり、
電気は止まる、水は出ない、ガスも来ない、という事になりますが、
そういう発災後の生活形態は、まあまあ何とかなるとしましょう。
問題は、ビルや家屋が倒壊したり、家具が転倒したり、道路が陥没するなど、
その瞬間で災害に巻き込まれて、死ぬとか、大怪我をするとか、人的被害にあったら、大事でしょ。
これをいかに避けるかじゃないですか。
ですから、地震がやがて来ます、なんてことは、それほど役に立つ情報ではないんですね。


まあ、気を引き締め、防災意識を啓蒙する大きなきっかけにはなると思うんですが、
いざ、発災した時の具体的な対応方法の方が、今は重要なんです。
くどいようですが、地震の対応は、
第一が耐震性のある家に住むことです。
そして第二が、家具の転倒を防ぐことです。
これ以外に、多少の防災備品のストックは必要でしょうが、
第一も第二もなしで、備品をストックしても意味がありません。

ですから、重要なのは、家を残こるかどうかであって、
それには、大きく、家の構造など、耐震性を確保することです。
で構造的にまあまあだったとしても、地盤が軟弱だと予想以上にダメージを受けることがあります。
ですから、建築年度や構造などとともに、地盤に関する情報もしっかりと検証しておく必要があります。
またさらに、怖いのは火事です。
先日、東京で、大規模地震で被災する危険度を町・丁目別に5段階で示した地図を公表しました。
大雑把には、木造建築が密集していて、消火活動がしにくい細い路地などの場合、
いったん火事が発生すると、もらい火が広がり、延焼する可能性があります。
ちなみに、関東大震災の被災者は10万人を超えると言われていますが、
その九割は焼死でした。
まあ、今はそこまでのことはないと思いますが、
隣からのもらい火で家を失う可能性はあるわけでしょ。
これに対する対応も、耐震強化と主に重要な問題のはずです。

 

一度、我が家は大丈夫か、という観点で、チェックしてみてください、

| 水嶋かずあき | 環境 | 09:20 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
地震外交

マグニチュード6,4と言う地震が台湾の花蓮県に発生し、
驚くことに大きなビルが傾き、閉じ込められた人たちの救出作業が続いているようです。
私達は、感覚的に木造の建物より、コンクリートの建物の方が、
しっかりしていて、ちょっそやそっとの地震では、滅多に被害は受けないだろう、
と考えがちです。
しかし、見てくれとその内容は必ずしも一致するものではなく、
コンクリート造りだから壊れない、という事はありません。
阪神淡路でも、あの高速道路の橋脚が崩れ、
えんえん、数百メートルにわたって倒れ込んでいる映像が記憶にあると思います。
熊本の地震の映像でも、マンションの一階部分が崩れて、
解体するしかないというようなマンションもありました。

これら倒壊の要因は、大きくは、強度そのものが不十分であった、
という事と、構造上の問題があったということです。

 

台湾の傾いたビルの映像を見ていて、
やはり、と思いましたが、倒壊したビルの
柱のコンクリートがボロボロになっていて、
鉄骨がむき出しになっていました。
で、そのぼろぼろのコンクリートの中から、空き缶などが出てきたそうです。
どのぐらいの量かは分かりませんが、
例えば、一斗缶一個をコンクリート注入時に投げ込めば、
23×23×35センチ立方ですから、およそ18リットル分の
コンクリートが浮かせるわけです。
まあ、要は、手抜きですよね。
こんな状態で工事をされていては、外からは分からないでしょ。
で、中身はその分強度が不足するんです。
たまったもんじゃないですね。
こう言う感覚で建物が建てられると、まさに、
人間が作った構造物で死を招く、と言う地震の被害の典型になってしまいます。
それも、手抜きですからね。


それに関わった人は、今、何を思っているんでしょうか。
現場監督、設計技師、建築会社の役員、社長などなど、
後悔し、謝罪してもしきれないでしょ。

以前、アゲハと言う設計事務所で意図的に構造を基準以下にして
その設計で建築をし、まあ、その分施工費を安くしたとは思うんですが、
結果的に、それらの建物を取り壊しをしたり、
耐震補強工事を追加したりして、大騒ぎになったことがありましたね。
確か、平塚のスターモールのある建物がこれに該当する、という事で、

しばし休業し、補強工事をしていましたよね。
まあ、いいとばっちりですよね。

 

こう言う、誠実さ、順法精神の欠如したところで、時に人の命にかかわることが発生すると、
やはり、誠実さ、順法精神と言うのは、当たり前のことですが、
重要な社会性に基盤になるものだ、という事がよく分かります。

 

さて、この台湾の震災で、とんだところで国際的な問題が発生しているようです。
それは、蔡英文政権が中国ではなく日本の救援チームを受け入れたことに
中国国内で反発が出ているのだそうです。
共産党機関紙、環球時報・電子版で、
「大陸を拒絶しながら日本の援助を受けるのか?」と題する記事を配信したのです。
もともとは、この事態に世界各国から救援の手を差し伸べましょうか、と言う申し出があったそうです。
で、台湾総督府は、救援の人員や物資は足りていると説明し、
中国などの援助を辞退したのです。
にもかかわらず、唯一、日本の支援を受け入れたのは、けしからん、と。


これって妙な話でしょ。
単なる僻みですよね。
助けてやると言ってるのに、いいと断ってきた。
かと思えば、日本の支援は受け入れる、と。
おれのメンツがないじゃないか、と言ったところでしょ。
これは国際間の外交問題の一つです。
微妙な貸し借りで動いている社会ですので、
この際、一つ貸しを作っておこう、と言う魂胆があったのでしょうね。
だって、心から隣人愛に満ちて、純粋にお手伝いしましょうという申し出だったら、
辞退されたことで、怒り出すこともないわけでしょ。


まあ、我々が手伝うまでもなく、お国の中で何とかできるというのは、
それなりの被害程度だったわけで、まあ、結構なことでしたね。
今後、万一地震が発生した時は、何時でも言ってください。
私達は、イの一番に駆けつけ、

あなたの国の国民の貴い生命と財産を守れるような力添えをします、と。
こう言えばいいんでしょ。
それをガキみたいな、何でうちを断っといて、日本ならいいんだ、

とばかり、不満に切り替えるというのは、
心の狭さでしょ。
情けない、まさに大国としての振る舞いとは言えないですね。


台湾は、日本は、高性能な探査機を持っている、というのが日本を受け入れた理由だそうです。
いや、以前から日本と台湾は、大きな地震が発生すると、
台湾から多額な義援金をいただいていますし、
また台湾で地震が発生すると、日本から、義援金を送っています。
つまり、ある意味、地震災害つながりとでもいうのでしょうか、
お互いに助け合ってきた過去があるんですね。
平素からの関係が信頼になっているという事もあるんじゃないでしょうか。


もちろん、日本の地震に関する対応技術も、高く評価されているのだと思います。

日本は世界でも有数の地震国ですが、
これまでの経験をしっかりと身に付けて、
地震対策としての知識と技術は、おそらく世界でも有数だと思うのです。
変な観点ですが、これをもって世界に寄与することができれば、
過去のたくさんの犠牲を無にしないことにつながると思うんです。

 

それが本来の外交でしょ。

| 水嶋かずあき | 環境 | 14:03 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
東電への断罪

ほとんど公式の数字になっているのですが、
阪神淡路大震災の犠牲者の数は、6443人と言われています。
しかし、実態は、直接死5500人余りで、関連死が900人余り、
これを合計して6443人と言っています。
この直接死と関連死の比率は14%になります。

ちなみに中越地震については、
直接死16人で、関連死52人、その比率は325%です。
ご記憶と思いますが、発災後自宅近くに駐車してある車に寝泊まりし、
いわゆるエコノミー症候群を発症し、亡くなった方が多くいました。

さらに、東日本大震災では、死者行方不明を合算すると
およそ18500人に上ります。
関連死は3600人、およそ19%余りとなります。

熊本では直接死50人、関連死は200人です。
比率は400%と言う高率になります。

 

関連死という事は、具体的な認定の仕方がいくらかずれがあるという事を含めて考えても、
結構ばらつくものでしょ。
避難場所の質の問題や、地域的な医療の充実度、
また、季節や地域性などが影響するので、
それこそ、熊本の400%と言う高率な状況があったかと思えば、
阪神淡路の14%と言う数字もあるわけです。

 

これは、関連死、と認定する基準にばらつきがあるのではないかと思うのです。
あの雪が降る寒い中、家など通常の地震なら残されているはずのものが
津波でごっそりと持って行かれた東北3県での関連死が
19%と言うのに、熊本の400%と言う数字は、なぜなんだろう、と思いませんか。

そもそも、関連死と言うのは、ある程度防ぐことができたはずのものです。
残された家屋と生活環境、避難所の環境、医療の事情など、様々な要素が重なるとしても、
熊本が東日本の20倍の比率であったと言うほど、環境が劣悪だったのか、とは思えないのです。


そこで、まさに失礼を顧みず感想を言うなら、
関連死の認定基準があまかったのではないか、と。
ちなみに、関連死と認定されれば、熊本においては
葬儀の費用、慰謝料的なものとして、500万円が支給されるのです。
こう言う事情が、400%になったのではないか、とも取れます。
これは良いとか、悪いとかではなく、
一律の基準で認定されていたら、
阪神も東日本ももう少しは関連死の認定が増えていたのではないかと思うんですね。
つまり、隠れ関連死があって、これがデータに現れなかったのではないか、と。
もしこれらが熊本並みの直接死対関連死の比率として計算すると、
東日本での関連死は、18500人の4倍ですから
7万4千人が、関連死となってしまう可能性があるわけです。
もしこのような数字が出てきたら、
これは大事でしょ。
当然、直接死もさることながら、関連死対策と言うのがもっと本腰を持ってとられたと思うのです。
つまり、九死に一生を得た人たちを、救う、と言う行動です。

これは防災の基本でしょ。


実際、東日本大震災で亡くなった人のうち、
医療体制が維持されていれば死亡せずに済んだと思われる人の数が、
岩手、宮城県で計143人いたと言うのです。
これは医療チームの報告で、その要因は、治療の遅れ、病院の停電や断水、
医薬品不足、スタッフの人手不足など、大きな地震が発生すると、
地域全体が被害をうけ、医療機関も被災するので、通常の機能が発揮できない状況になります。
このようなことが相まって、防ぎうる災害死を招いてしまうのです。
ちなみに、おかしいでしょ、この数字。
このレポートから、福島が外れているのです。
理由は、原発事故による避難があった福島県の病院は、対象から外した、と言うんですね。
地震被害と原発事故による被害は区別したわけです。

それで言うなら、
3県の比較をすると、岩手と宮城は直接死者数の10%が関連死となっています。
所が福島が図抜けて多いんですね。
1613人の直接死者数に対して、関連死者数が2202名。
比率で言うと、137%、岩手・宮城の13,7倍。
もし、福島も岩手・宮城なみの数値であると類推するなら、
10%はおよそ160人になります。
ですからこの数字を引くと、2202−161=2041
つまり、福島は他の2県と異なる事情があった、という事でしょ。
そうなんです、原発が事故を起こしていなければ、2000人からの人が、
死ななくて済んだはず、と言えませんか。
露骨な表現をすれば、原発事故で2000人の人が死んだ、
という事になりませんか。

 

生き残った人もまた地獄でしょ。
福島県南相馬市の元住民からの訴訟を受けて、東京地裁は、
「ふるさと喪失慰謝料」として、東電が、11億円を支払うように判決したそうです。
2000人の犠牲者を出した原発事故について、
このように、少しづつ東電が断罪されていくのかもしれません。

時間がかかるものですね。

来月の11日は、平塚中心街で、防災イベント・ひらつな祭が行われます。

今年で第7回となります。

| 水嶋かずあき | 環境 | 10:19 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
防災グッズリスト

どうでしょう。
あなたは、いざ災害が発生した時のために
非常用の持ち出し品を整理して準備してありますか。
準備したある人も、まだ準備していない人も、
是非ともこれを参考にしてもらいたいのです。

基本は、生き残ることです。


いくら水やら食料やら、着替えや簡易トイレなど用意しても、
死んだら使う必要がないんですから、そんなことへの労力も徒労に終わるでしょ。

ですから、その基本は、生き残ることなんです。
で、阪神淡路大震災の6400人余りの犠牲者の死因は、その9割が圧死です。
家屋・ビルなど建物の倒壊、家具転倒などで、その大半がなくなっているのですから、
まずは、耐震性のある建物で生活したり、仕事したりできるようにすることが第一です。
そして、家具の転倒防止をすることです。
ここができていて、次にいざ災害発生の時に何を準備するかです。

 

これは三つの段階に分かれます。

まずは、外出する時に基本的に持ち歩くものです。
災害はいつどこで発生するか分かりません。
つまり、出勤途中かもしれませんし、買い物の最中かもしれません。
近所を散歩しているときかもしれません。
昼なのか、夜なのか、自宅近所なのか、遠出した時なのか、
さまざまなシーンを想定することです。
したがって、何でもかんでもとなると、ちょっとしたお散歩でも
クリックサックを背負ってゆかねばならない、となると、非現実的でしょ。
防災は非日常的な出来事ですが、だからと言って、非日常的な準備は、現実的でないでしょ。
現実的でない、という事はそんな準備はいくら必要だと言っても
誰もしようとしないでしょ。


ですから、ここでは、最低限、先ず命が守れること、
そして守れた後、半日ぐらいは何とか自力で過ごすことができること、
といったレベルで考えることですね。

そこで、手提げバッグにでも入れられて、持ち歩ける範囲に絞ります。
出来れば折りたたみ出来る防災頭巾です。
それと笛、どこかに閉じ込められたとき、命を救ってもらえる可能性大です。
さらに、携帯型の小型懐中電灯。
次に、非常用として、準備しておきたいのは、
500MLぐらいの水のペットボトル。
これで、半日は何とかなるはずです。
エネルギー補給用にチョコレートは推奨します。
携帯で情報収集できますが、これは多分もともと持っているでしょうけど
充電用の予備電池が必要ですね。
あとは持病もちで薬を常用している人は一回分の薬は持っていた方がいい。
それと、お金、免許証等の身分証明できるもの。
それと、マスク。
災害が発生すると、空気中がチリだらけになります。
マスクは夏冬に関わらず必需品です。
救急用のバンドエイドなどもあればいいですね。

 

これらは、持たなくたっていいのですが、
いざと言う時がいつかは分からないのですから、
持っていない時に地震に遭遇し、ビルの片隅の閉じ込められた、
としたら、笛がなくったって、大声を上げれば助かるかもしれません。
ですから、それはまさに個人の考え方なんですね。
生き残れるかどうか、と言う瀬戸際を潜り抜ける人の大半は、
日頃からの備えができている、という事なんです。

 

そして、第一次持ち出し品です。

さて、次の段階は家で地震に遭遇した場合です。
ただし、家具は固定してあることが前提。
そして、耐震性のある家に住んでいるか
どうかによって選択肢が分かれます。
この場合も、昼夜、夏冬などさまざまなシーンを想定し、
死ぬこともなく、怪我もなく、生き残るための対応が必要です。
その第一はヘルメットと、懐中電灯、ズックなど動きやすく、
割れたガラスなど踏んでも大丈夫なような履物が備えてある事です。
怪我を負わないことは非常に重要なことです。
それと、命の笛ですね。
倒壊した家の中に閉じ込めれれる可能性を想定すべきです。

 

で、次にまずは無事に怪我もなく生き残ることができたとしましょう。
そこで、想定する準備品なんですが、
よく非常時準備品リストなるものが紹介され、
そのリストに従って、一通り準備しなきゃ、と思いがちですが、
その前に、自分の住まいが、どの程度の耐震性があるかどうかが、
選択肢として大きく分かれることです。
全壊することが想定できるとしたら、それこそフル装備の準備品が必要です。
半壊程度でも同じこと。
要はそこで生活できなくなって、親戚や知人の家に身を寄せるか、
避難所で生活するかとなると、それを想定した準備が必要です。

 

ここで、急に準備品リストが複雑になってきます。
人それぞれですから。
赤ちゃんがいる家庭なら、おむつが必要でしょうし、介護しているご老人がいれば、
平常時の介護用品はそっくり必要になるでしょ。
つまり想定をしっかりすることです。


よく、旅行する時にバッグにいろいろ詰め込みますが、
人によってその量、大きさが異なるでしょ。
それはその人の個性による判断なんです。
以前、十数名で韓国に観光旅行出かけたことがあったんですが、
この時、ほとんどの人が、スーツケースを持って空港に集まりました。
でも、私は手ぶらだったのです。
いくら想定しても、何かを持ち歩かなくてはいけない、と思えなかったんですね。
財布とパスポートと形態があればそれでいい。
タオルや歯ブラシはホテルにあるじゃないですか。
着替えなんかは向こうで買えばいい、と考えたんですね。
実際、それで何の不自由もありませんでしたから。

 

ですから、何を準備するかはその人の生活形態によるもので、

なんでもかんでも防災グッズリストに従う必要はないと思っています。

水とか食料とか、ネットにこまごまと載っていますからそれを参考にしてください。

 

第二次持ち出し品も、家の中に入れることが前提ですから、

ともかく、複雑な想定が必要なんです。

 

| 水嶋かずあき | 環境 | 11:04 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
耐震診断アプリ

天災は忘れたころにやってくる、とよく言われました。
のど元過ぎれば熱さ忘れる、という言葉もあります。

 

東日本大震災の時に東北3県を襲った大津波。
で、町の名前は忘れましたが、結構な数の被害者を出したある町のことです。
大津波が襲来し、海辺の建物をなぎ倒し、
併せて、多くの人命を奪った津波が引いて、
やれ一段落と、人々が復旧に取り掛かった時のことです。
海岸線から数百メートル離れた所に、
身の丈ほどの石碑が倒れていたんですね。
確かにそこに石碑があることはだれも記憶にあったのですが、
その石碑になんという文字が刻まれていたかは、
誰も覚えていなかったのです。
で、ともかく、石碑を起こして、もう一度もとのようにしようと、
大勢の人間が力を合わせ、えいや、と立てたのですが、
その時改めて、石碑に刻まれた文を読んでみると、
先人が、かつてその地方で発生した津波の被害のことを記録として書き、
なおかつ、この石碑よりの海寄りに家を建てるな、
と忠告を与えたものだったそうです。


そんな大災害は、一生のうちそう何度も経験するわけでもなく、
人々の記憶も薄らいでしまうので、
このように石に刻み、将来の子孫に警告として建てたはずなんですね。
でも、のど元過ぎれば、熱さを忘れるんです。
現に、そこの住人達は、被害にあって初めて、

石碑に書き込まれていたことを確認したくらいなんですから、
いつか見慣れた景色として、誰も注意を払わなくなってしまったんですね。
そして、天災は忘れたころにやってくるなんです。

 

私達は、大きな災害に出会うたびに、次はなんとか被害を減らそう、
と知恵を絞ります。
そしてそれを次に伝える。
おかげさまで、多くの犠牲者の命と引き換えに、私たちは身の安全を守るすべを身に付けてきました。
何より建築基準法を強化し、耐震性を向上させてきました。
そもそも、地震は大地の造営活動ですから、
これは人間の力ではどうにもできない。

そして、地震による被害の大半は、
人間が作ったものによる被害なんですね。
活断層の真上の原っぱはともかく、普通の大草原ともいえるような原っぱの上にいた時に、
大きな地震が起きても、被害は発生しないでしょ。
でも、人間が作った家の中とか、構築物の近くでは、時に身体的な被害を受けます。
地震の被害は、人間が作ったものによって、発生する被害なんです。
つまり、地震に強い建物を作る、という事が防災の基本なんですね。

 

で、このたび、南海トラフ巨大地震などに備え、阪神高速道路会社が
スーパーコンピューター「京」を活用し、
総延長260キロに及ぶ全線の同時被害予測に取り組む、

というニュースがネットで紹介されていました。
世界屈指の計算能力を持っている京を使えば、
さまざまな状況を瞬時に計算し、被害を具体的に測定できる、と言うわけです。
それはそうですね。
人間がぐだぐだ計算しているうちに、あっという間に答えを出すんですから、
さまざまな状況への対応策をシミュレートしてくれるわけです。

 

地震によって受ける家屋の被害には、三つの要素があります。
一つは、そこの地盤です。
硬くしっかりした地盤の上に建っている家は、軟弱な科地盤の上に建っている家より、
何倍か丈夫だそうです。
ちなみに、2倍としましょうか。
この時しっかりした家が倒れないぎりぎりの震度でも、
弱い地盤の上の家は倒壊してしまう可能性が大なんです。
ま、何倍か、という事はそういう事でしょ。


そして、二つ目は、建築年度です。
少なくとも昭和56年以前に建物は、かなりやばいと思った方がいい。
素人が、家を眺めまわしたって、その建物が地震に強いか弱いかはよく分からないのです。
ですから、耐震診断をした方がいいです。
平塚市では、この耐震診断は無料ですから、
不安がある人は必ずやるべきです。


で、三つ目は、構造です。
平屋で、部屋が細かく分かれていて、屋根材が、軽量のスレートなどの場合、
かなりがんばれます。
逆に、広間がたくさんとってあって、二階建てでしかも瓦で屋根が葺いてある、
と言った場合、かなり危険です。
で、これらは、素人でも、地盤については、ネットで調べられますし、
建築年度については、これまた、登記所で調べられますし、
家の構造については、これまた目視でも出来ることです。
出来れば、これらの条件を入力すると、
ある程度の耐震性が判断できる、と言うアプリでもあるといいですね。
なにも、京を使うまでもないのですから。

| 水嶋かずあき | 環境 | 09:59 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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