水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
Cotyman7

ネットでは、昨夜のサムライブルーの快勝の報道一色。
テレビでも、これでもか、という例の得点シーンを繰り返し放映。
まあ、試合は、タラレバを言えばきりがないのですが、
11対10の数的優位の割に、スコアーが2:1と言うのが、ちょっと気になったんですね。
微妙に慎重になりすぎた、という感じがします。
ま、試合の評価はともかく、
あわせて、大阪の地震の続報がいささか冷静さを持って伝えられるようになりました。
少なくとも、それを見る限り、なんでこんな基本的な事が出来ていなかったのか、
という事ばかりなんです。

 

先ず、被災後の生活についてですが、どう考えたって、水とガスは基本でしょ。
電気は比較的早く開通するのですが、
ガス、水道は地下埋設なので、地震の被害を受けやすく、かつ、復旧に時間がかかるものなんです。
ですから、生活自衛という視点では、
水とガスは十分に用意しておくべきなんです。
基準で言えば、最低、一人一日3リットル、3日分が準備すべき水です。
家庭などでは長期保存水などを用意することはありません。
普通の2リットル入りのボトルで、量販店などのスーパーなどでは、
賞味期限2年半で、一本、80円前後。
で、長期保存は一応保証は5年ですが、一本250円前後、約3倍です。
そもそも水は原則腐ることはないので、普通のボトルでも十分なのです。
まして、2リッター入りのものは、500ミリグラム入りから見ると、
保存性が高いのだそうです。
これは単純に実験的な数値なんですが、
容量が多いと保存性が高まるという因果関係はよく分からないそうです。


で、1世帯2.5人として、3日間で、22リッター程。
切のいいところで、段ボール1箱が6本入りですから、これが12リッター。
ですから、2箱用意すればいいでしょ。
で、2年半たったら、取り換えればいいわけですから、
取り換え直後は、たっぷりとその水を使えるわけです。
ですから、被災直後から、水の配給に並ぶ人の列を見ていると、
全くと言っていいほど備えができていないからなんですね。


それと、ガスですが、これはカセットコンロと、ガスボンベを余分にストックしておけばいいことです。
大体、1日分の料理をするのに、カセットボンベが1本あれば余るぐらい。
せめて、1週間分としては、半ダース、6本でしょ。
これも準備しておけばそれほどのスペースが必要なわけじゃないはずです。

 

さて、ブロック塀のことですが、これは実は官民の境に存在するので、
不運にも、道路側に倒れれば、所有者の責任が問われるわけで、
一度その耐震性をチェックしてもらう必要があります。
細かい規定は省略しますが、
平塚市の場合、ブロック塀の改修などには、
15万円ほどの補助が出ます。
そして、どうせブロックを改修するなら、生け垣にしたらどうか、という事で、
この際、緑化を進めようと、市では、生け垣を推奨しています。
樹種とか、地上高とか、基礎部分などの条件はありますが、
これも10万円の補助が出ます。
ぜひ検討してみてください。


自分の家を守るつもりが、不特定多数の人を傷つけることになったら、
寝覚めがよくないでしょ。
是非とも前向きの検討をしてください。

 

それと家具の固定です。
以前、防災活動をしている人で、家具の固定を進めているグループの作業についてゆきました。
で、どんなことするのか、と言うと、家具と天井の間の距離を計り、
そこにピタッと収まるような木枠を取り付けるのです。
したがって、現場で寸法を測り、一度道端に止めてある軽自動車の上で、木材の切断をして、
組み立て、現場に収める、という手順で、
これが結構時間がかかるんです。
半日で2世帯ほど回るのがやっとでした。


そこで、もっと簡便に出来る方法があるはずだ、と色々と考え、
最後の数センチを高さ調整できる器具を取り付ければいいのでは、
と思って、それに適する器具を探したのです。
すると、ユニディの資材置き場に一角にそれがあったんですね。
プラモクレンと言う名称のものです。
これは、ビルなどの建築現場で、床下に給排水を配管するために
二重床にしなくてはいけないのですが、この床の隙間をあけて
なおかつ床面を水平に取るための器具で、
いわば床下を支えるものですから、それは丈夫なものなのです。
まあ、言葉ではわかりにくいでしょうが、要はアジャスターのしっかりしたもの、
と思ってください。
これを使って、天井と家具の天板の間に木枠をはめるというものです。
先ほどの内容の木枠より、はるかに早く準備が出来るんですね。
しかも費用が安い。
大体、一個1000円ぐらいです。
千円で家具が固定できるわけです。


この構造を考え出した時、家具を固定するので、
ちょっとひねって、cotyman7と名付けました。
cotyは固定です。
これに何となく強そうなmanを付け、しかも震度7でも大丈夫、という意味の7なんです。

改めて、実際に作って、わが家と我がマンションにいくつかの世帯には設置しましたが、
それで終わっていたので、もう少し啓蒙する必要があるかな、と。


だって、今回の大坂北部地震でも5名の死者のうち、
2名が転倒した家具の下敷きになってお亡くなりになったのでしょ。
何やら、南海トラフ地震も発生するのでは、などと言う話も出ています。
あとから後悔しないためにも、今のうちに家具固定はしておいた方がいいと思います。
何しろ、人命にかかわることですから。

| 水嶋かずあき | 環境 | 09:58 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
大阪北部地震

18日朝、大阪の北部を震源とする地震が発生しました。
すでに、詳細はテレビなどで伝えられていますが、
死者4名、道路などが被害を受け、水道管の破裂やら、停電やら、
さらには、公共交通機関が運航を中止し、大きな混乱がありました。

 

今朝になって、例によって朝のワイド番組では、
地震のさまざまな分析が行われていますが、
こういう情報を他人事と思わずしっかりと受け止めることが重要なんです。

 

ま、それにしても、ネット上で公開された地震情報のいい加減な事。
多分大本は気象庁なんでしょうが、
第一報では、大坂北部、震源の深さ10辧▲泪哀縫船紂璽稗.9ですって。
しかも、各地の最大深度は、中心部で、震度3、当然その周辺は震度2〜1となってゆきます。
この一報を見る限り、正直、いくら揺れが増幅されようと、
建物の崩壊や、道路や地下埋設物の破損、ましてや死者が出るなど、想定できないでしょ。
震度3なんて、この国では日常茶飯事ですから。
ところが時々刻々と現地の情報が入ってくると、
その被害の様子が拡大されてゆきました。


結果、マグニチュード6.1ですって。
ちなみに、マグニチュードと言うのは、1ランク違うとおよそ30倍のエネルギーの格差があります。
地震によって発生したエネルギーの大きさが、
マグニチュードと言う単位で、表されると思っていただいていいのですが、
例えば、マグニチュード3.0と4.0では30倍のエネルギーの格差がある、という事です。
したがって、3.0と5.0では30×30ですから、900倍のエネルギーの格差があるんです。
したがって、今回の当初値(暫定的な数値)3.9で、その後修正されて、6.1ですから、
ざっと、1000倍の地震の規模の大きさになるわけです。
確かに地震と言えば、大地が揺れるわけですから、それをじかに感じるところにいれば、
いわゆる、ゆれの大きさを実感するのですが、
遠くでは、体感しないのですから、これらの数値的な情報によって、地震を判断するしかないでしょ。

そのエネルギーが、1000倍の大きさだった、というのは、
いささか甘い測定ですし、なぜこんな大きな違いを公表したのか、
と言うのが疑問なんですね。
ですから、当初の情報では、高槻とか、茨木などでは震度3でしたものね。
高槻にも、茨木にも友人がいますが、震度3なら大したことないだろう、と思ってしまうでしょ。
所が最終的な震度は、6弱。
これはでかいでしょ。

 

ご覧の通り、脆弱な建築物は倒れて不思議じゃないですもんね。
以前、平塚市が持っている起震車で、家具の転倒実験をしたことがありましたが、
固定器具を付けないと、震度6弱では、ほとんどの家具が転倒します。
ま、震源からの方向性や、地盤の特性も影響しますが、
震度6レベルの地震は、かなり強いものでしょ。
それが当初は、震度3でしたから、これまた、何が情報のもとになったのか、
と疑問です。


実は震度と言うのは、揺れ具合ですから、いささか物理的に把握しにくいのだそうです。
ですから、10年ちょっと前までは、人が感じた震度を公表していたのです。
例えば、消防本部の職員の山田さんと言う人が、震度公表の担当だとすると、
山田さんが、今のは、震度3と言うと、これが気象庁の中央に集められて、
平塚市は震度3と表示されるんです。
ちょっと驚きでしょ。
この非科学的なシステム。


そこで、震度計なるものを開発し、主として、消防本部とか、市役所の防災系の部署に付けられたのです。
これは自動的に、その数値が中央に集められるシステムだ、と聞いたことがあったのですが、
この機械的、物理的な測定装置が、今回の北大阪では、どうしてヅレたのか、不思議なんですね。
もしかして関西ではいまだに誰か担当者が震度公表をしているんでしょうか。
ま、ありえない話ですが。

 

で、今回二つの問題がさらに浮き彫りになりました。
一つはブロック塀です。
私は以前、防災ボランティアの仲間で討議した時、
危険ブロックを専門家に調査してもらって、建築年度、構造上問題、さらに現況などから、
危険なところは建て替えを要請する、
でもこれに応じないところは、条例かなんかで決めて、
ブロック塀に倒壊の恐れあり、と書いた表示をでかでかと貼り付けたらどうか、
と提案したことがありました。

だって、素人目には、安全か危険かなんて判断できないでしょ。


1978年の宮城地震の時に、死者の28人のうちブロック塀による死者が18名も出て、
ブロック塀は凶器になる、と認識は広く共有されていたのです。
にもかかわらず、今回は二の舞を踏みました。

 

もう一つ、家具の転倒で二人の方が亡くなりました。
家具の固定は防災活動の第一歩なんです。
耐震性の強い建物に住んでいようと、家具が固定していなければ、何の意味もありません。
いまだに、全国の統計では、ほぼ50%に家が、家具を固定していないそうです。

要は、結局馬鹿を見るのは、甘く見ていた人たちなんですね。

因果応報とでも言えるでしょうか。

災害から身を守るのは、自分自身なんです。


cotyman7の普及を、もう少しきちっとやるべきかな、と思っています。

| 水嶋かずあき | 環境 | 09:53 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
役所が決めたルール

かつて、と言っても4,5年前の話ですが、
渋谷の駅前のビルの屋上で、ミツバチを飼っている方のところに、
見学に行ったことがあります。
巣箱の数としては、5、6個の、まあ趣味的な感じだったのですが、
不思議だったのは、このミツバチたちは、何処の花の蜜を集めてくるのだろう、という事でした。

何しろ、渋谷駅から200メートルぐらいの所なんです。
どう見ても、周囲に田園風景が広がっているわけでもないですし、
お花畑があるわけでもない。


で、この素朴な質問に、ミツバチを飼っている方は、
さりげなく、神宮の森です、と言うんです。
確かに、地理的には、ミツバチの行動範囲なんですね。
でも、どう考えても、花が咲き乱れている、という印象はないでしょ。
青々とした緑の森なんですから。
そしたら、そういう木々も、実は、花を咲かせるんだそうです。


例えば椎の類ですが、考えてみれば、椎の実がなるわけです。
という事はある時花が咲いて、花粉で受粉し、木の実になるのですから、
その始まりには、花があるわけですよね。
でもそう派手な花でもないので、気が付かない。
大体は白い小さな花だそうです。
でも、それなりの量で、わっと咲き乱れるんだそうです。
このタイミングで、ミツバチたちは蜜を集めるんですね。


さて、このミツバチたちが蜜を集める時に、
花から花へ、移動しますが、この時に、花粉が体にまとわりつき、
この花粉を次の花に付着させ、受粉するわけです。
専門家の話では、ミツバチがいないと、木の実がならない。
木の実がならないと、次世代の木が生まれてこない。
そして、さらに、森で暮らす小動物たち、鳥などがやってこない。
つまり、ミツバチがいないと自然の大きな循環が途絶える、と言うんですね。
決して、大げさな話ではなく、ミツバチが果たしている役割はとても大きいのだそうです。

 

以前、平塚の農業技術センターに見学に行ったことがありました。
そこでは、トマトの品種改良をしていて、
トマト専門のハウスがあって、周囲とは隔離された状況なんです。
ま、でないと、風に乗ってどこかからトマトの花粉が飛んできたら、
予定外のDNAが混じりこんでしまいますからね。
で、そのハウスの中でトマトの受粉作業を行うのですが、
人の手ではうまくいかないらしく、ここはミツバチを使うんです。
で、トマトの花ですから、普通のミツバチでは、蜜を集めようとしないらしく、
特殊な種類のミツバチを使います。
まあ、地味目な花でも頑張って仕事をするタイプなんですね。


で、このミツバチは、さる業者が扱っていて、その業者から買うのですが、
この時、段ボールに1グループ入っているものが送られてくるとか。
この箱を、ハウスを閉め切った状態で、箱の一部をあけるんだそうです。

ま、巣の出入り口になるところです。
多分、ここを切る、とか、箱に印刷してあるんでしょうね。
小さな穴だそうです。
すると、中から蜂が出てきて、仕事を始める。
彼らは蜜を集めるわけです。
で、何日かたって、受粉作業が終わったころに、
夜に巣の中にすっかり戻った蜂たちの段ボールのふたを閉めます。
で、これを自然界に放すと、いわゆる外来種が混じりこむので、
かわいそうですが、箱ごと処分するのがそうです。
ま、これも仕方ないのですね。


で、こうして、ミツバチの力を借りて、品種改良をするんですね。

つまりです。
あの小さな蜂なんですが、とてつもなく人類に貢献しているんです。

 

私は、渋谷のビルを訪れた後、ミツバチを飼ってみたくなったのです。
色々と調べて、少なくとも初期投資は小遣い程度でできる、と。
まあ、自家で蜂蜜を楽しむ、という程度ですが。
そしたら、かみさんが刺されるといやだからやめてくれ、と強硬に反対したんです。

本当は刺したりしないそうです。
でも、強硬に言い張るので、あきらめたんですが、
このミツバチを飼おうと虎視眈々としていたころ、
ある農学博士に会ったんですね。
で、その方の言うには、蜂を飼う前に、この近辺の農薬を取り扱っているところで、
ネオニコチノイド系農薬が周辺の農家に購入されているかどうかを調べなさい、
とアドバイスをいただきました。
理由は、農作業にこの農薬を使っていたら、これに触れる可能性がある。
と、神経毒で虫を殺そうというわけですから、ミツバチは即死んでしまうのだそうです。
だから、そういう状況だと、原則ミツバチは飼わない方がいい、と言うんです。

欧米では、これによって、
帰巣できなくなって絶滅するミツバチが大量に発生したのだそうです。

ま、このネオニコチノイド系農薬は、ことほど左様にミツバチの大敵なんです。


欧米では、この被害が、社会的な問題になりました。
そして、ヨローッパ各国では、ネオニコチノイド系農薬の使用禁止が決まったのです。
しかし、日本では、ミツバチの滅亡に関しては、ダニや病気を含む「複合要因説」を取り、
巣箱を避難させる被害防止策を指導するにとどまっています。
要は、この農薬の製造販売の権利を確保しているんです。
ああだこうだと、真に大自然を守る、という意識が欠落しているんですね。


要は、ミツバチは、蜂蜜を取る手段としかとらえていない。
しかし大自然の営みに、重要な役割を果たしているのですから、
そこの視点で考えるべきでしょ。

 

現に、使用をやめると巣が増えた、というこんな報告があります。
別府湾を望む大分県・国東半島南部の高台でのことです。
約10年前、知人からニホンミツバチの1群を譲り受け養蜂を始めた人がいたのですが、
3年後、3群に増えたものの、いつの間にいなくなってしまったのです。
そこで、周辺からネオニコ系農薬を遠ざけることが重要と、
近くのミカンや稲作の農家に協力を求め、
こちらが別の農薬の散布を請け負うことを条件に使用をやめてもらったそうです。
これが、5年前のことだです。
以来、再び譲り受けた巣は倍々で巣分かれし、
現在は21群まで増えている、というのですね。

 

こういう行政の指導は、当然一方に言い分はあるのだと思うのですが、
どうもなにか、引っかかってしまうことが多いですね。
市民とか、自然との優先順位が低く、
ここでは製薬会社とかに忖度しているとしか思えない。
ヨーロッパの現象と、日本の現象と、違いはないでしょ。
にもかかわらず、これらのデータを生かすことができない。
お役所の依怙地さを感じますね。

 

話は変わりますが、
いつも不思議に思うのですが、なぜ、日本では、心臓移植が進んでいないでしょか。
莫大な費用をかけて、海外で手術してもらう。
これって、技術がないからなんでしょうか。
法的な規制が問題なんでしょうか。

ミツバチの問題と共通点があるような気がするんです。

 

| 水嶋かずあき | 環境 | 10:16 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
昔ゾウの鼻は短かった

今朝、一番で波に乗ってきました。
いや、サーフィンと言っても、ネットサーフィンです。
で、時々興味深い記事に出会うのですが、
今日の一番は、最古のゾウの先祖についてです。


ともかく、牙がどうのこうのとか、歯がどうのこうのとか、
まあ専門家の記述ですから、ちょっと付いてゆけないくらい、深々とした話なんですが、
まあ、大雑把にまとめれば、その昔、ゾウのご先祖様は、
それほど鼻が長いわけではなかった、と言うんです。
ま、そうでしょうね。


そのご先祖様は、
そもそもは、およそ6000万年前に地球上に登場したそうです。
ちょうど恐竜が絶滅したのが、6500万年前と言われていますから、
地球上を我が物顔に闊歩していた恐竜連中がいなくなったのを幸いに、
哺乳類が進化分化をすすめ、500万年ほどたった時に、
ゾウのご先祖の、ゴンフォテリウムが出てきますが、
今のゾウから見ると先ず鼻が短い。


そりゃそうです。
生物種の現在の形態を見て、特徴的な部分があったとすると、
それは進化の過程でそうなってきたのであって、

最初っからその特徴を備えていたわけではないのです。
したがって、ゾウのご先祖は、今から見ればはるかに短い鼻だったようです。
このゴンフォテリウムは、牙が4本。
つまり、上2本とした2本で、なんとなくの想像ですが、
猪に近い体つきだったんじゃないか、と思うんです。
牙が進化していたのは、地を掘り起こす道具として発達したのだろう、と。


当時の地球環境は、様々な気候変動の影響を受け、
地表を覆っていた木々が、いささか勢いを失い、
その代わりに草が生い茂っていたのだそうです。
つまり、森林から草原への変貌をしていて、
多くの動物たちは、森林での食事から草原への食事に切り替えざるを得なかった、
言い換えれば、草を食べるに有能な動物たちが生き延びて進化してきたわけです。
そんな中、このゾウのご先祖は、きっと草原の草だけでは、腹が満たされないという事で、
地を掘って、根やら球根の類を常食していたのではないか、と。
いやこれは私の想像です。


そうこうするうち、体がだんだん大きくなる。
さまざまな動物で、巨体と言えるような体を持っている種がいますが、
基本は、大きいことが、他の捕食動物から身を守る最良の手段なんですね。
つまり、大きければ、食べられにくい、と。
したがって、大きな体の個体が生き残り、そのDNAを受けた子孫も大きくなり、
やがて種全体が大きくなっていったんだろうと思うんです。
ゾウもきっとその一種でしょ。
ただ、この大きければ食べられない、というメカニズムは、
巨体を維持するためにたくさん食べなきゃいけない、という事を併せ持つために、
時に、ちょっとしたバランスが崩れると、絶滅に追いやられることになります。
要は、良かれと選択した道がすべて問題を解決してくれるわけではなく、
長所と短所は背中合わせになっているという事ですね。

 

ま、ともかく、ゾウのご先祖様は、6000万年かけて、鼻を長くしてきました。
今の、地面にスレそうなくらいの長さまで長くなってきたのです。
多分、少しでも長い方が、あの巨体の肉体的なメンテナンスや、
動作を補うという意味で、有利に生き延びてきたんでしょうね。
ざっくばらんに言えば、ちょっとでも長い鼻の方の個体が、
より多くのエサを摂取できて、生き延びる可能性が高かった、という事で、
そのDNAを代々受け継いで、鼻のより長い方が、有利、というDNAを継承してきたのです。
で、キリンなどでもそうですが、
どこか特性を武器に、生き延びる作戦がうまくいくと、それをどんどん進める。
ゾウが鼻が長くなってきたように、キリンの首も長くなってきました。

そして、すべての生物種がそうなんですが、
ある肉体的な特性を伸ばしたことによって繫栄すると、
その進化した部分は、元には戻りません。
例えばです。
ゾウの鼻がますます長くなって、
普段歩いていて、ときどき自分の鼻を踏んづけるようになったとしますね。
その度に痛い思いをする。
そこで、いくらなんでも長くしすぎたから、
今度は短くしようか、なんて考えないんです。
特性を伸ばすだけ延ばして、それが、自然環境に適合しなくなったとすると、
以前の快適な状況に戻すのではなく、不自由になった肉体的特徴を抱え込んだまま、
不的確な存在として、地上から消えざるを得なくなるんですね。


まあ、一時は株でもうけたけれど、そのうち大損してしまい、結果として身を滅ぼす、なんてことでしょうね。
実はいいことはそうは長く続かない。

ですから、ゾウの類も、一時やたらと種を増やし、
地球上のいたるところにいたらしいです。
たとえば日本はかつて、ゾウの天国だったとか。
ま、そのぐらい、一時期は進化の優等生だったようですが、
今はアフリカとアジアに、ほんのわずか棲息しているだけでしょ。

 

さて、では、人間は何を特化させて、今日の繁栄を得たのでしょうか。
そしてその特化したもので、滅びることはないのでしょうか。

私は、様々な生物たちの栄枯盛衰を見てきて、
人間だけは例外、というのはありえないと思います。
ただその幕引きは何時になるのか、ですね。

| 水嶋かずあき | 環境 | 09:48 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
ツバメ初見日

ご存知、ツバメは春先になると、南の国から飛来してきます。
日本で、夏を過ごし、その間に子育てをし、秋も深まると、
南の国に帰ってゆきます。
で、まさに風物詩のような鳥ですが、花札にも登場します。

 

ところで、ツバメが登場する花札はその植物はなんだかご存知ですか。
白状すると、私は勘違いしていました。
鳥が登場するのは、6ヶ月分。
1月が松で鶴、2月が梅で鶯、4月が藤で、
色は茶色なんですが、これがつばめだと思っていたのです。
藤の咲くころにはつばめがすいすい飛んでいる、と思い込んでいたのです。
ところがこれは不如帰なんですね。
確かに茶色ですから、ツバメとは言い難い。
それに、目には青葉の時期は、山ホトトギスですから、まさにホトトギスで正解なんです。

で、8月がすすきで、雁。
印象としては月と思っていますが、一応花札ですから、
植物が主人公です。
月の下に描いてある黒っぽい小山はすすきなんです。
で、ついでですが、12月が桐で鳳凰。
11月の札のことを雨と言い勝ちですが、これは柳で、ここにつばめが登場します。
何故かこのつばめ、色合いがちょっと違うんで、
他の鳥かと思っていました。
まあ、今更花札をすることもないかもしれませんが、
いい年していくつかの勘違いが修正できました。

 

話は横道にそれましたが、ツバメが少なくなったという話です。
日本には、たくさんの田畑があり、土がむき出しになったいたわけですから、
巣の材料はいくらでもあったわけです。
まして、自然は豊かで、緑におおわれていたのですから、
餌になる虫も多かったのです。
正に、子育てには絶好の条件だったのですが、
ここの環境が激変してきました。
それに応じて、ツバメの飛来数も減って、ここ4〜50年で、半減したと言われています。


という事で、どうですか、今年になってつばめを観ましたか?
つばめは、2月下旬には九州に上陸し、3月上旬には四国中国、
中旬に近畿、中部、3月の下旬には、関東にやってきます。
そして4月になると、東北、北海道と、まるで桜前線が北上するように、
日本を南から北に上がってゆきます。
その意味では、まさに春を告げる鳥なんですね。

 

日本人にとって、四季の移り変わりの中で、冬から春へ移るときが、
もっとも喜びと希望を持って迎えられる季節です。
桜は確かに美しいのですが、それは、春という希望の季節を連れてくるからです。
ですから、日本人にとって、ツバメはそれなりの吉祥の鳥だったのです。
ところがその愛でるべき鳥も、あまり見かけなくなりました。
基本的に、土の見える環境が少なくなったこと、虫が発生する環境が減ったこと、
そのほか、野生動物に卵やヒナが狙われやすくなったこと、
さらに、人が糞を嫌がって、巣を壊してしまうケースが増えてきたこと、などが挙げられています。

 

以前、家の近くのガソリンスタンドのガレージにつばめが巣を作ったことがありました。
こともあろうか、シャッターの内側に作ったんですね。
そのガレージは、仕事中はもちろんシャッターは空いているのですが、
夜には閉めます。
でも、夜にはつばめは飛び回らないので何てことないんですが、
困ったのが休日です。
休みはシャッターを閉めてしまいます。

たまたま、休日に、そのガソリンスタンドの前を通ると、
顔なじみのお兄さんが、ぽつねんとガレージの所に座っていました。
お店は休みなのに、何なんだろうと、声を掛けたら、
いや、つばめが巣を作っちゃってさ、シャッターを閉めっぱなしだと、
親が餌を鳥に行けないだろ。
だから、休みの時はこうして、交替でシャッターをあけに来るんだ、と。
で、結局ヒナが巣立ちするまで、休みのときは誰かがやってきて、
シャッターを開けていたんですね。
私は、このお兄ちゃんの横顔を見ながら、なんてやさしいやつなんだ、と思いました。

 

反対に、心無い人はいるもので、糞が汚いとかで、ヒナがいようと、卵が産み付けてあろうと、
巣をさっさと壊してしまうなんて、いかにもひどいでしょ。
巣のすぐ下に30センチ四方の板を置いておけば、
糞は直に落ちることはありません。
出来ればそのぐらいのことはしてあげるべきでしょ。

 

もともと、ツバメは弱い鳥ですから、カラスなど野生動物に絶えず狙われるのです。
ですから、野生動物があまり来ない人里で営巣するんですね。
いわば人間を頼って生きてきたんです。
その人間が、巣を壊すなんて、信義に反するでしょ。

 

つばめの数を増やすのは、このような環境になってしまった日本ですから、
難しいかもしれませんが、
せめて、初飛来した日、というか、その春に初めて見た日は何時だったか、
という日にちぐらいは、頭に入れておきたいですね。
そうすると、ツバメの姿を探すようになりますし、
併せて、私達の環境について、関心を持てるようになるかもしれません。

| 水嶋かずあき | 環境 | 18:05 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
ますます暑い夏になりそう

大木の枝を切り落そうと、枝にまたがって、のこぎりを引いていた男が、
どうも足場が不安定だと、幹より離れたところに腰を下ろして、
改めてのこを引き始めたのです。
つまり、切り口を挟んで幹があり、その反対に自分がいるわけです。
大きな木だったので、しっかり足場を得て、枝を切り続けたのですが、
そのまま行けば、枝が切りおわった時に、男は地面にたたきつけられるわけです。

まあ、在りえない想定ですが、実は人類はこれに似たことをしているんです。

 

地球の温暖化に関しては、すでに40年前には、
多くの関連の学者が警告を発していました。
その頃から、地球温暖化については私は、関心があって、
どうして企業規模でこれに対応しようとするところが出てこないのか、
と不思議だったんです。
ま、今では、この問題を無視した企業活動は、超極悪企業とされてしまいますので
まあ、儲けが減らない程度に、地球温暖化への配慮を見せるようになりましたが、
なんたって、ものを生産することそのものが、
温暖化への一つのプロセスなんですから、
これは、まあ、無間地獄へ入り込んだようなものです。

 

で、その主犯と名指しされたCO2に関しては、
いまだ冤罪説も出てくるわけで、
何とも微妙な状況証拠しかないのですが、
その真犯人追求はともかくとして、
現実として、どうも温暖化は進んでいるらしい。


少なくとも、温暖化が進む過程の予測がいろいろ表現されていましたが、
そのうちの一つ、風が強まる、と。
これは、海水温が上昇するため、気圧の変化が起き易くなり、
気圧の等高線と言うのがありますが、
あれの密度が高くなるんだそうです。
例としては、台風の気圧等高線の気象図を見たことがあると思いますが、
台風の目の周囲に、同心円的な密度のある輪が書いてあるでしょ。
あれは等高線の密度が近いほど、風が強くなるんですね。
いわば山の等高線のようなもので、密度があれは急な斜面になるようなものです。
で、確かに、風邪の強い日が増えてきました。


ここのマンションは、風をもろに受けるので、
窓を閉め切っていても、風切音がうるさいくらいの時があります。
夜半に風でバルコニーの植木鉢が転がされないか、床に並べ直すことがしばしばあります。


で、言われてみると、妙に大雨が多くないですか。

これに関する警告が出されました。


IPCC評価報告書が、現在の最も多くの科学的知見を集約し、
さらに、国際的に広く認められた報告書とされていますが、
このたび、第4次のレポートが出されました。
これによると、地球温暖化による影響は、気象や自然環境への影響と、
社会や経済への影響とに大別されるのですが、
気象や自然環境への影響では、気温や海水温の上昇、海水面の変動、
異常気象や激しい気象の増加、気候の変化、生態系の変化、植生や地形の変化などが挙げられています。
世界の年平均気温の偏差の経年変化では、平均気温は上昇しており、
極端な高温や熱波の増加、極端な低温の減少、大雨の増加などのほか、
なんと、 一日の長さの変化、地球の自転速度の変化、まで引き起こしているそうです。


極地の氷河が解け、水が移動することによる変化によって

1日当たり1ミリ秒ほど遅くなる影響を及ぼすとか。

と言うことは、1000年で1秒です。

大したことないか。
温暖化は、ただ温まるだけではないんですね。
確かに、地球表面の海の水の量が増えれば、自転の速度が変わる、と言うのは、そうなのかもしれません。
ま、急に24時間が、25時間になるとかではないのですが、
それでも、今までとは違った状況に向かっているのは間違いないようです。
北半球における9月の海氷面積の変化については、北極海における海氷の減少、
2007年に特に顕著な減少が見られ、本来ならば数mの厚みの氷が見られる時期の北極点においても、
断片的な氷しか見られない状況などが観測されているそうです。
太陽光を反射する氷の減少によって温暖化がさらに加速することが懸念されているほか、
温暖化により、ツンドラにも変化が生じ、
永久凍土と言われていたのが、ちっとも永久でなくなり、
その氷が解け、中に閉じ込められていたメタンガスが放出されているのだそうです。
メタンガスは、炭酸ガスの数十倍の温室化効果があると言われているので、
温暖化は、極地の変化だけでもますます促進されてゆく、という事になっています。
当然のことながら、極圏の生物にも深刻な影響が見られ、
海氷に依存するホッキョクグマなどは生活基盤そのものの減少により、絶滅の危機に瀕しています。

これらの変化は、以前想定していたより、早いペースで進んでいることを示す観測結果が報告されています。


気温の変化は、日本において、異常高温や猛暑日、
ゲリラ豪雨の出現数が増加しています。
また大雨の発生頻度も増加しています。
よく、50年に一度のなんて表現が使われますが、
これからは、毎年、50年に一度がやってくる可能性があります。

 

今年の夏は一体どんな夏になるのでしょうか。
異常な変化を伴う、いやな夏になりそうですね。
まあ、これも人間の欲望のあまり、地球を暖めてきた報いなんですが、
今更、じたばたしたって仕方ないですかね。

| 水嶋かずあき | 環境 | 10:19 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
地震予知情報をなめないこと

すごく重要な警告でも、結構聞き流してしまう人が多いのが、地震に対する情報で、
日本は世界一の地震国にもかかわらず、ある意味地震慣れしているんでしょうかね。

 

以前、鹿児島市のさる旅館で、団体客の一人として夕食をとっていました。
そこの座敷の東面は錦江湾に面していて、桜島が一望できるような、
いわば、オーシャンビューの間取りで、
しかも、それが売りらしく、かなり大きなガラスになっているんですね。
で、時あたかも、桜島が噴火をしていて、爆発のたびに、
時々、窓ガラスが、びりびりと音を立てるわけです。
夜だったこともあって、噴火口と思しきところは時折火柱が立つんですね。
これはえらい時に食事をすることになってしまった、と、
参加者のだれもが、びくびくしながら食事をしていたのですが、
その動揺ぶりと好対照に、仲居さん達は平然と配膳をしているわけです。
で、その落ち着き払った様子に感心をして、
皆さんは驚かないんですか、と仲居さんたちに聞いたところ、
いつものことですから、と。
そういうもんなんですね。


慣れというか、諦めと言うか、まあ、そういうところで暮らしているわけで、
だからばたばたしたってしょうがないだろう、と。

 

で、よくよく考えると日本は世界で有数の地震大国。
マグニチュード6以上の地震が地球上で発生した場合、
その20%は日本に集中していると言う事です。
地球上の陸地の面積では、日本は0.25%ですから、
平均なら、0.25%のはずですが、それが20%なんですから、
その狭い面積の割に、高率で、発生しているという事でしょ。
それは他の地域の平均から見れば、80倍と言う高率です。
これはデータから言っても、まさに地震大国でしょ。
日本が地震大国である理由は、日本列島が、4つのプレートの上に乗っているという事と、
地震は主に、プレート境で発生するという事の結果、
せまい日本に、20%と言う地震が集中しているという事なんです。


ま、それはともかく、
日本全体が、ある意味地震慣れしたところがあって、
マグニチュード6ぐらいは、なんてことないレベルなんですね。
先日、韓国で発生した地震は、マグニチュード5.4。
震源は浦項市北区の北9キロで、深さは9キロ。
浦項市によると、41人が重軽傷を負った、そうです。


日本で、マグニチュード5クラスだったら、重軽傷のけが人が出る、なんて考えられないでしょ。
お隣の国とは言え、そもそもが、安定している地殻の上の国土と、
日本の地震の巣の上の国土と言う違いがよく出ています。

ま、それだけ、地震で痛めつけられてきましたから、
日本では、その対応の技が、身についているんでしょうね。
とは言え、相変わらず、他人事のように考えている人が多いのです。


事業継続計画、英語で Business continuity planningと言って、
略してBCPと言っているある計画があります。
これは災害などの緊急事態が発生したときに、
企業が損害を最小限に抑え、事業の継続や復旧を図るための計画のことで、
これを本気で手掛けている企業と、雑に扱っている企業では、
災害発生時の被害の量と、復旧にかかる時間が著しく異なるのは、目に見えているんですね。
そこで、かつてこれを進めようと、少しばかり手がけたことがありました。
総務省か、どこかの中央省庁から降りてきて、地方においては、
商工会議所が、その普及を担当したのですが、実はさほど進展しなかったのです。
まず、最初の呼びかけに、例えば百の企業が対応したとしましょう。
で、この計画を策定するには、実に時間がかかるんですね。
最初の会議は、先ずはオリエンテーションのようなもの。
で肝心なのは、第二回以降の会議の中で、具体的にどういう風に煮詰めてゆくか、
という事を展開するのですが、
一回目の出席者のうち、8割がたは、次回欠席になってしまうんですって。
要は、聴くだけ聞いて、ふんふん、そうか、で、そのあと動かないというわけです。
これは、防災活動で、ほぼ定番のように起きる現象です。
一応は関心を持つ、でも、次の一歩が出てこないんです。
それは、まあ、そんなこと起きるまい、という舐めたところがあるんです。


マグニチュード5.4だって、平素の構えがない所では、41人もの重軽傷者が発生するんです。

 

先日、ある新聞社が、被害が想定される14都県計139市町村に、
地震発生の恐れが高まれば気象庁が発表する臨時情報への対応をするか否か、
についてアンケートを実施したそうです。
気象庁から発表されても、いつ地震が起きるか分からないのですが、
9割が住民への避難呼びかけを検討している、と答えたそうです。
これは、南海トラフ地震の発生の確率が高まってきているためで、
実際発生したら、未曽有の被害が発生します。
そこで、各自治体としては、その対応には、神経をとがらせているのですが、
このアンケートで、まだ、1割の市町村が、全く対応しようとしていない、という事です。
こう言うのって、実名を公表してもらいたいですよね。
うちのまちは大丈夫だろうな、って皆考えるでしょ。


で、おそらくですが、避難の呼びかけと言うんですが、

具体的にどういう状態で、何処に避難するか、
という事がしっかりと検証されていて、何回か訓練をしていてこそ、意味を持ちます。
まあ、おそらくこの場合、主には、津波対策だと思ううんですが、
せめて、自分のまちの海辺には、どの程度の高さの津波がやってくると予想されているのか、
ぐらいは知っておくべきでしょ。

ちなみに、南海トラフ地震が発生した場合、平塚は、震度5弱以上。
津波高さ4メールぐらい、という事のようです。

なめずにその対応策を考えておいてください。

| 水嶋かずあき | 環境 | 17:41 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
改めまして、ネッシーです

へえ、いまだに!と驚いたのが、次の記事です。


「英国のネス湖で目撃報告がある、首長竜のような姿の未確認生物「ネッシー」。
ニュージーランドの科学者が率いる国際研究チームが、
DNA鑑定によりその存在の有無を明らかにしようとしている」と。
生物が水中を移動すると、ウロコや肌、羽、尿などの有機物が生物から離れて水中に残るのだそうです。

で、湖の各地点、さまざまな深さから300のサンプルを採取し、
サンプル内の有機物からDNAを抽出。

そこで、生物を直接視認できなくてもこれらから得られたDNAの配列を

既知の生物種のデータベースと照合し、該当しないものがあったら、

もしかするとそれがネッシーのDNAかもしれない、と言うことなんですね。

こういった方法で、未確認生物の存在を確かめるというんですね。
年末までに答えが得られる見込みだとか。


このプロジェクトの総括責任者ジェメル教授は、

ネス湖にモンスターがいる可能性は低いと考えているが、
仮説を検証してみたい、と言ってるんです。

なんなんでしょうね、可能性はあまりないと言いつつ、

この壮大な計画を実施するというエネルギーは。

 

確かに、人類にとって、よくわからないことは山ほどあります。
その分からないことを知りたい、と言うエネルギーのことをロマンっていうんじゃないでしょうか。
大体この人間の探究心のおかげで、人類は進歩してきた、と言っていいと思うのです。


さて、一昔前は、ネッシーというキーワードが氾濫していたころがありましたが、
目撃談や、ネッシーと思しきものを撮影した写真など、
その後の解析で、大半が偽物だったことが分かって、
ネッシーブームも冷えてしまいました。


しかし、相変わらずなんとかその痕跡でも見つけられないか、と、
いまだに、探究心をくすぶらせている人がいるんですね。
こうなると、もう、えらい、というより、何とか痕跡でも発見できて、
彼らの労に報いる結果が出ればいいな、と応援してしまいます。


私の浅はかな生物学的知識においても、ネッシーは存在しないと思うんです。
いくつかの論拠があります。
その1  諸説がありますが、ネッシーの大きさは、10メートルを超えるとか。
この大きさの体を維持するには、相応の食料が必要になります。
しかし、ネス湖は、水質も悪く、それほど水棲生物が繁殖するのはて適した環境ではないので、
餌となる魚類もトータル20トン前後しかいない、らしいのです。
したがって、ネッシーの一族が生存できる量としては、
計算上、10頭未満という事になるんですね。


その2 で、ではその10頭が、うまい具合に生き延びて、繁殖活動をしてきたして、
生物学的に、ネッシーのDNAを継承できるのか、という事です。
要は、そこまでの個体数では、絶滅してしまうだろう、というわけです。
通常、よほどのことがない限り、種の個体総数が500を割ってしまうと、
ほぼ絶滅の道を歩み始めるそうです。

かつて、ホモサピエンスも、500ぎりぎりまだ数を減らしてしまったことがあったそうです。

でもまあ、そこで踏ん張ったんですね。

で、ネッシーの場合、いくらか条件を勘案しても、30頭から40頭は同一種がいないと、
種は滅びる、という事ですから、
基本的に、ネス湖には、それだけのエサがない、という事なんです。

 

その3 さらにもっと物理的な問題が存在します。
それは、ネス湖が生成された時代のことです。
氷河期が終わり、そのあとにいくつかの湖が形成されたのですが、
ネス湖もその一つ。
これは地質学からも確定されているのですが、
およそ、1万1千年前に湖ができた、という事なんです。
所が、ご存知の通り恐竜が絶滅したのは、6550万年前のこと。
という事は、絶滅したはずの恐竜の一種が、
いくらかサバ読んでも、6500万年後にできた湖に、どうやって移り住んだんでしょうね。
もし現にネッシーがいたとしたら、
この謎の6千5百万年余りの生活の場を想定する必要があります。
一体どこで何を食って生きてきたんだ、と。
という事で、物理的に存在できないだろう、と。

 

その4 恐竜は、生物学的には、爬虫類に分類されます。

爬虫類はご存知の通り、肺呼吸です。
したがって、水中で生活をしていようと、呼吸のため水面で酸素を取り入れなくてはいけません。
つまり、数十頭のネッシーがいるとしたら、
もっと頻繁に目撃があるはずなんですね。


まあ、常識的に考えて、ネッシーの生存の確率は、無限にゼロに近いわけです。

不思議なことに、そんなことは百も承知の科学者たちが、
ソナーも持ち込んで調査をしたり、様々なデータを集めたり、と、
ネッシー発見のために活動をしているのは、

ただただ、人間が本能として持っている、探究心と、それにかられて行動するある種のロマンの為です。

 

ばかばかしいで終わらせずに、

この人間の持つロマンを求める本能に、

たまにはどっぷりと浸るのも悪くないでしょ。

 

| 水嶋かずあき | 環境 | 10:31 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
キタイイヅナ

ネットでぱらぱらとあちらこちらを眺めていたら、
とてつもなくかわいらしい写真を見て、思わず入り込んでしまったのです。
もしよかったら、あなたも「キタイイズナ」で検索してみてください。

この聞きなれない名前は、イタチの一種。
漢字では「北飯綱」と書くことになります。
ですから、素では飯綱で、それに北がついたものです。
最小最強のイタチ、という事ですが、
姿かたちは小型のイタチそのもの。
成獣の大きさはオスとメスで異なり、オスの方が大きいのですが、
それでも体長はオスが17〜18センチ、メスが15〜17センチ。
体重は、オスが80〜100g、メスが50g。
まあネズミぐらいだと思ってください。
生息域は、日本では、北海道・青森・岩手・秋田にいて、
世界では、北米・北アフリカ・ユーラシア大陸中部から北部と、
かなり広い範囲にわたります。
ですから、もっと身近に、知られた生物のように思うのですが、
ともかく、すばしっこく動き回り、神出鬼没の行動をとるので、
なかなか目撃することが少ないようなんです。


食性としては、ネズミなど小動物や昆虫などのほか、植物も食べるらしく、
いわば、肉食中心の雑食系とでも言ったらいいでしょうか。
自分と同じサイズのネズミが常食で、
最強と言うのは、時にウサギぐらいの大きさの動物まで餌食にしてしまうようで、
攻撃的な性格と、俊敏な動きでは、なかなかのもののようです。

 

で、最も特徴的な生態は、その体毛にあります。
真上から見ると茶色なんですが、腹部、下から見ると白い毛でおおわれています。
要は、茶と白のツートンカラー。
で、この体毛が、冬になると生え変わって、全身真っ白になります。
つまり、イイズナと言う小型イタチの種は、そもそもが茶色い体色なんですが、
このキタイイズナは、他のイイズナと違って、体色が変化するという事なんですね。
春、夏、秋は茶色い動物、冬は真っ白な動物という事で、
雪深い地域で生き残ってきた、特殊な生きざまを持っています。
夏場は、森の中など辺りの景色も茶色の方が溶け込みやすいでしょ。
で、冬は雪に覆われて一帯が銀世界ですから、茶色では目立って仕方ない。
そこで、冬場は、真っ白に変身しているんです。
ですから白の世界に白装束ですから、これがなかなか見つけにくい。
いくら最小最強のイイヅナでも、上には上がいるわけで、
鷹やフクロウなどの猛禽類や、キツネやイタチなどの捕食者には、
いつでも狙われているわけです。
ですから、なるべく見つからないためにも、
夏は茶色、冬は白、という衣替えをするわけですね。
素晴らしい知恵でしょ。
何時こんなやり口を身に付けたんでしょうね。
冬は白がいい、なんて。

で、このように、積雪地帯に活きる動物の中で、冬のなると白化する動物はほかにもいます。
エチゴノウサギです。
漢字で書けば越後野兎です。
これも、雪が降るころは白化して白ウサギになります。
キタイイズナもエチゴノウサギも、毛が白化するのだけですので、
アルビノ系の動物のように、色素を失った動物とは違います。
白ウサギはハツカネズミなどは、アルビノ系の子孫で、
色素を失っているので、眼球が赤いでしょ。
目の奥の血管がそのまま見えてしまうので、
赤目なわけですが、キタイイズナもエチゴノウサギも、目は黒目なんです。

 

以前、山形のある山奥で、エチゴノウサギを見かけたことがあります。
で、この年は暖冬で、雪が少なく、しかも解けるのも早かったので、
エチゴノウサギの予定と季節の変化がヅレてしまったんですね。
もう野山では雪がすっかりなくなったのに、
兎の白い毛は生え変わっていなかったんです。
そうなると、かえって目立って仕方がないでしょ。
変身の術も、気候の変動にはなかなかタイミングが合わないことがあるんですね。
逆もあるようです。
早々と白毛に抜け替わったのに、ちっとも雪が降らない、とか、
早々雪が降ったのに、まだ白毛に変わらないとか、
微妙なヅレがあって、そういう時は、外敵に狙われやすく、
多分、個体数を減らしてしまうんでしょうね。
でも、ずーと茶色の毛でいるよりは、積雪時のことを前提にすれば、

それなりのリスクはあるものの、
生存率は、それなりに高いんでしょうね。

私がその白いウサギを見た時は、やはり彼らも、まずい、と思っているわけで、
それでなくとも、びくびくとした臆病な生き様なのに、
余計警戒心が強いような印象を受けました。

 

実は、キタイイヅナはその環境の変化で、個体数を減らしているのだそうです。
その記事によると、
ポーランドの森では、気候変動が原因で積雪日数が過去50年間で半減したのに伴い、
この地に生息する冬毛のキタイイズナの個体数が
急減していることが、今回の研究で明らかになった、ですって。
彼らは大自然の摂理の中で生き延びてきたのですが、
その前提がヅレてきて、隠れ蓑として使っていたわざが、裏目に出てしまったわけです。
したがって、少なくとも、現況では、生存率が少なくなってきたという事になり、
正に、絶滅危惧種の仲間にでもなろうか、と言うところに追い込まれているようです。
こう言う事って地球全体では、まだ警戒するまでもないという事があっても、

限定された地域での絶滅、という事はよくあることで、
それが積み重なって、種は維持ができなくなってゆくのです。


まあ、明らかに地球温暖化の犠牲者です。
この地球温暖化は、人間が仕掛けたことです。
つまり人間の手によって、一つの種がいなくなろうとしている、という事ですね。

「キタイイズナ」の画像検索結果
ま、それにしても特別かわいい動物です。写真で紹介致します。

| 水嶋かずあき | 環境 | 10:05 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
防災のコスト

ネットで、あれこれ情報を探していると、ある広告に出会います。
きっと、かなりの確率で、そのタイトルぐらいは読んだことがあると思います。
それは、防災士が選んだ防災グッズ30点、というやつです。


そもそも、防災士とは、NPO法人(特定非営利活動法人)「日本防災士機構」が、
防災に関する一定の意識、知識、技能を持った人を認証する民間資格です。
まあ、それなりの内容の受講をし、試験の結果、得られる資格なんだと思いますが、
その目指すところは、自助・共助・協働を原則として、
社会の様々な場で防災力を高める活動が期待され、
そのための十分な意識と一定の知識・技能を修得したことを、
日本防災士機構が認証した人、という事です。


一体、どの範囲まで、またどの様なレベルまで、知識を身に付けたのか、
定かではありませんが、
私は、防災関係の活動を、20年ほどしてきて、
こう言うシステムがあることをよく知りませんでしたし、
彼らが、この制度の目的をどの程度実践しているかは、大いに疑問なんです。
確かに、防災に関する基礎的な知識は一人でも多くの人が持つことは必要だと思いますが、
ともかく、こと防災に関しては、
自分は死なない、と思っている人がほぼ100%で、
この現実を突き崩さないと、真の防災力は向上してこないのではないか、と考えています。

 

さて、その防災士が選んだ、という防災グッズです。
ネットで防災士が選んだ防災グッズ、で検索すると一発で出てきますから、
それを参考にしてください。

ここでは、すべての詳細には触れませんが、
およそ30点のものが入っています。
まず、この商品を買った人は、一度、中をあけてチェックし、
リックに戻しておくべきものと、家の中で保管するものとに分類すべきです。
例えば、懐中電灯とラジオが一緒になった回転ハンドルで発電するタイプのものが入っています。
これは、なかなかすぐれたグッズで、確かに、一家に一台欲しいものですが、
これがリュックの中に入れっぱなしだとすると、
夜中に地震が発生した場合、暗闇の中で、
リュックをさがし、その中から取り出す、という事をしなくてはいけません。
最低限、懐中電灯の類は、枕元に、フックかなんかでぶら下げておかなくては、有効に使えません。


ですから、この類のことをよくよく吟味し、なんでもかんでも
30点もいろいろあるから、先ずはこれ一つで一安心、
みたいな事になると、まさに宝の持ち腐れとなってしまうんですね。

さらに、その30点の中に、防災の手引きと言った、シオリもカウントされています。
ま、防災の基礎的な知識を付けるとしたら、重要なことなんですけど、
それも30点に含まれるのか、とちょっと疑問ですね。
取扱い説明書を、商品の内容にカウントするようなものです。
梱包に中に、商品本体と、取扱説明書が入っています、みたいなものでしょ。


また、その中に、長期保存のできる500ミリリットルのボトルが
4本入っています。
ちなみに、水の必要とされる量は、
一人一日3リットル。
それと3日間分、計9リットル、と言われていますけど、
まあ、一時しのぎにはなるでしょうが、持ち歩きとしては、まあまあ適当な量かもしれません。

 

30点ですからすべてを紹介できないのですが、
この内容を見ながら、これって、何のためのものだ、と疑問が生まれてきました。
で、よくよく考えたら、
避難所での生活がある程度想定されているようなんですね。
なるほど、それは確かに、着の身着のままよりはましかもしれないけど、
避難所の生活と言っても、状況がさまざまで、
画一的に必要かどうかは決めきれないでしょ。
何より、このリュック、一人用なんですね。
ですから、3人家族なら、3個、5人家族なら5個必要です。
五人が五人、懐中電灯をぐるぐる回すんですかね。
どうもその辺の想定が、十把ひとからげのような感じがします。
そして価格は約2万円。
ううん、コストとしてどんなもんだろうかと疑問ですね。

 

ちなみに、わがマンションでは、住民に対して、
ひとりあたり、3リットル、3日分のペットボトルを用意することになっています。
ざっとですが、1世帯2,5人として、22,5リットル。
これらのペットボトルは2リットルが6本入りでひと箱なので、
1世帯2箱がちょうどいい所です。
これを用意すると、大体5年の長期保存もので、250円から300円。
総数で、1300本あまりなので、ゆうに30万円はかかります。
そこで、考えてみたのですが、普通の2リットル入りの水は、
一本約80円ぐらい。
消費期限は2年半。
だったら、2年半に一度取り換えればいいわけですから、
コストは80×2で、160円。
およそ6割程度の支出で済みます。
しかも、2年に一度は、この水を使えるんですから、
ずっとお得でしょ。


防災もコストを考えるべきですね。

| 水嶋かずあき | 環境 | 12:29 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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