水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
南海トラフがちょときな臭い

今でも、お医者様は、首から聴診器をだらりと下げて、
何故か、白衣の前をはだけて、病院の廊下を行き来することがあります。
で、もし、コントかなんかで、お医者様のキャラを演じようとしたら、
きっと、白衣と聴診器は必需品なんでしょうね。
とは言え、最近は、そういう病気にかかったことがないのか、
聴診器を当てられた経験がほとんどありません。

 

その昔、病院に行くとまず胸の前をはだけて、
そこに聴診器が当てられる。
ところどころ位置を変え、体の兆候を耳で確かめ、
ふむ、とかいいながら、病気の診断結果を告げたりしたものです。
そういえば、その前は打診とでもいうのでしょうか、指で、トントンとたたいて、
病気の診断をしていた時代がありましたね。
まあ、今は、レントゲンとか、MRIとかCTとかがありますから、
結構、体の内部をより精密に調べることができます。
ですから、指でたたいたその音の感じで、病気を診断するって、
ある意味、ものすごい技術だったわけですよね。

 

話は変わりますが、
もし人間の体の兆候を、打診などで知ろうとするように、
地球と言うとてつもないものの中の様子を、何らかの方法で知ることもできるんじゃないか、とも思うんですね。
現に、振動や電波などを地球の内部に送り込み、その反動で、
地球の中心部は、ほぼ、鉄とニッケルで構成されている、と分かっているようです。
しかも、液状である、と。
ですから、比較的表面の近くなどなら内部がどうなっているのかは、
かなり高い精度で分かるんじゃないだろうか、と思いますでしょ。
で、実際ボウリングするわけです。
ところがこれが一筋縄ではいかない。
ボウリングで深くなればなるほど、地熱が上がってきます。

通常、5〜6000メートルほどで、200度を超えるそうです。
するとボーリングのドリルの先端が、機能しなくなって、掘り進めることができなくなるのだそうです。
世界でのボーリングの記録は、世界ではロシアの12000叩日本では6000辰いい所。
つまり、地殻と言うのは、所によってその厚さが違いますが、
大体、30キロから50キロぐらい。
つまり結構頑張っても、ほんの表面的な部分しか分からないわけです。
注射で言えば皮下注射の深さまでもいかないでしょうね。
ですから、CTやMRIなどの人間の体内探査から見れば、
地球の内部探査は、ごくごく表層のしかもごくごく一部と言う事なんです。
でも、少しで深く掘る事によって、プレートの動きが分かって、

地震の発生などの予知に活用できるのではないか、と考えるでしょ。


そこで、海洋でのボーリングをする専門の船があって、その名を探査船「ちきゅう」と言いますが、
このちきゅう号が、南海トラフの様子を探りに、穴を掘り続けたのです。
ところが、やたら固い岩盤にぶち当たって、目標を達成できませんでした。
今月の8日に、海洋研究開発機構が、探査船「ちきゅう」で南海トラフの掘削を断念した、と発表したのです。
ま、正直、それがうまく行ったとしても、どこまで、地震発生の予知の精度を上げられるかは、疑問でしたから、
それほどがっかりする情報でもなかったのですが、
逆に、地球のガードの固さを知ったように思いました。
人間どもに、おいそれと懐をのぞかせないぞ、と言わんばかりでしょ。

 

とは言え、やはり、最大の関心事は、南海トラフ地震は、今後どのようになりそうなのか、
と言うことは何としても知りたいですよね。
ちなみに、もしこの10月までに南海地震が、想定している規模で発生したら、
当然ですが、消費税どころじゃなくなります。

 

そもそも30年以内に80%と言う確率を想定しているんですから、
これは、いつ起きてもおかしくない、と言う事でしょ。
ま、たとえて言えば、
30年、80%をそれぞれ具体的に表すとしたら、
まず、1年12か月として12枚のカードの山を作ります。
これが30個あるわけです。
この30個の山に、地震が起きるというカードが1枚入っています。
ただし、80%ですから、20%に相当する6個の山には、地震が起きないというカードだけが12枚あると言う事です。
さて、残りの24の山には、地震が起きるというカードが必ず入っているのですが、
これが何枚目に入っているかはわかりません。
そこで、30個の山のどれかを取ります。
で、上から、一か月経つたびに一枚めくります。
この時、地震が起きないというカードを引けばその月の中では起きません。
こういう風に、一枚一枚めくり、24の地震が起きるというカードが入っている山だったら、
その年の中で、地震が発生するという事なんです。
つまり、地震が起きない、と言う12枚のカードの山を運よく、6山連続で引き当てたら、
次の年の山には、地震が起きるというカードが入っているという事でしょ。
30年で80%と言うのはそういうことです。
やはりいつ起きてもおかしくないでしょ。

 

最近それらしき兆候も多々あるようです。
気象庁の発表によると、2月6日に石垣島近海(M4.7)、
10日に奄美大島近海(M4.8)、11日には紀伊水道(M3.7)。
震源の深さは、いずれも約40キロ。
つまり、フィリピン海プレートの境界に近い所で発生していて、
しかも深さが共通していると言うことは、
一枚のプレートが、ひずみをため込んでいる、ということになるんですね。

スロースリップなる現象も最近確認されています。
このスロースリップとは、地震発生の露払い的な位置づけがあって、
これも前兆に一つ。
地層掘削で、情報を集めようとしたのですが、
ま、それ以外でも、ちょっとやばそうな兆候がいろいろ出ているんですね。

 

正直その気になって、備えたほうがいいと思います。

 

| 水嶋かずあき | 環境 | 14:52 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
マンションの防災

また、今年も恵方巻きが大量に廃棄されましたね。

底の浅い食文化など、定着しないでしょ。

やぶ枯らしさんの言うように、共食いだったわけですから。

 

さて、今日のテーマ。

 

私は、父の逝去とともに、それまで松風町の住家を離れ、
紅谷町のマンションに移り住みました。

そこで、今までとは違う形態の生活が始まったのです。
第一は、隣人たちとのコミュニケーションです。
松風町では、父が地域活動と縁遠かったため、自治会の行事とかは不参加が前提で、
向こう三軒両隣も、公園だったり、マンションだったりで、ほとんど接触ゼロ。
家への出入りは、車が主体ですから、車で出てゆき車で戻る。
隣人と顔を合わせること自体が無かったのです。
ところがマンションに住んでみると、
玄関ロビーや、ゴミ置き場、エレベーターの中で年中顔を合わせるわけです。
それに、役員も連続してやることになって、

まあ、マンション管理に関して、中心的に携わっている人たちとは、親しくなります。
そんなこんなで、松風町時代に比べると、雲泥の差で、

隣人とのコミュニケーションが豊かに展開されるようになったのです。
これは、実にうれしい成果でした。

 

第二の変化は、防災に関することです。
それまでは、木造二階建ての家に澄んでいて、多少の庭もあったので、庭先にスチール物置を一基置き、
そこに防災用の備品やらを収納していました。
父と二人で、家の周りをぐるりと見ながら、もし倒壊するとしたら、

この家はどんなふうに倒れるだろうか、と予測したのです。

で、倒れても影響のなさそうな場所にその物置を置きました。
いざとなった時に、中のものを取り出せるようにです。
そもそもが私は長いこと防災活動をしてきているわけですから、

その防災備品に関しては、実に事細かに整備してありました。
発生が冬か夏かは分からないわけですから、夏シーズン中心の着替えと、冬シーズン中心の着替えと、
2パターン用意しました。
一次避難用のものをリュックに詰め、いつでも持ちだせるように一番手前に置き、
正に準備万端整えてあったのです。
当然ですが、家具類はすべて金具で固定。
家は木造ですから、十分にビスが効きます。
そこで、簡単、安価な方法で家具の固定をしたのです。

 

で、マンションに引っ越してみて、引っ越しの荷物の整理をしながら、かなりの防災備品が廃棄されました。
どう見ても必要ないんじゃない、ということです。
そこで、改めて、防災の知識として、私が学んできたことが、ガラガラと崩れたのです。
つまり、家が壊れるかもしれない、ということが前提の防災対策と、
家は壊れない、と言う防災対策が、全く異なる、と言う事なんです。
例えばです。
夏冬それぞれにシーズンを前提とした着替えの準備は、家が壊れなかったら、
箪笥の中にあるんですから、改めて持ちだす準備はしなくていいでしょ。
非常食に関しては、ある程度のものはストックするにしても、
カセットコンロのガスと水さえ十分に用意してあれば、先ずは冷蔵庫のもの、
やがて、乾物、缶詰と食べる素材の順番をきちんと計画立てれば、
食べるか食べないかわからないカンパンの缶詰を10個も20個もストックする必要はないでしょ。

さらに事前行動として、よく、被災後家族の集合場所を決めておく、なんてことも、
家が残っていれば、家に戻ってくればいいのだから、余計な予備行動は必要ないでしょ。
現金も、薬も、家にあるんですから、持ち出し品の中に入れる必要はないでしょ。
よく、防災用の持ち出し備品リストと言うのがあって、
いくつかのパターンがありますが、細かいのだと、およそ、50から60項目ぐらいが記載されています。
で、家が壊れる可能性がある場合、そのほとんどが準備すべきものとなります。
しかし、家が残っている場合は、その半分ぐらいで済むんですね。
要は、電気・ガス・水道の普及までどのように食いつなぐか、だけ考えればいいのです。
避難所での不自由な生活を想定する必要はないんです。

 

ただ、マンションにもデメリットがあります。
それは家具の転倒防止に関することです。
木造の家では、簡単に転倒防止金具で家具を固定できました。
しかし、マンションでは、壁の下地が石膏ボードの場合が多く、ビスが全く効かないのです。
したがって、市販のツッパリクンの類の固定器具で対応するしかないんですね。
でも、私はこれが確実な方法だとは思えません。
一つは、地震は発生地点が南か、東か、西か、確定的でないでしょ。
やってくる方角から、縦波横波がやってくるのです。
つまり揺れの方角が違うんですね。
したがって、ツッパリクンでも幅の狭いものは、初期の揺れで外れてしまう可能性があります。
つまり多少の幅がないと、時に外れる可能性があるということです。

 

そこで、これらの問題を考え、独自にcotyman7と言う固定器具を開発しました。
これは、3月10日の中心街で開催されるひらつな祭で公開しますし、
起震車で、実際に箪笥の転倒とともに、cotyman7の効果を実験します。
時間があったら、お越しください。

極めて優秀な固定器具です。

 

マンショでの家具転倒率のデータがあります。
これは、東日本大震災での記録なんですが、マンションは階が上になるほど揺れ幅が大きく、

ま、当たり前ですが、それによる転倒率が大きくなってゆきます。
そのデータによると、1〜2階・17%、3〜5階・24%、6〜10階・32%、11階以上47%です。
見事な数字でしょ。
上ほど転倒するということです。
家具の転倒は、阪神淡路大震災で直接死した5500人のうち、家具の下敷きになって死んだ方が10%、
およそ500人をこえる、と言うんです。
これは神戸の大学で、すべての被害者の死因を検視した結果だそうで、極めて信頼性の高いデータです。
つまり、家は壊れなくても死の可能性はある、ということですね。

考えれば、地震の災害から命を守るのは、壊れない家、倒れない家具の二つに尽きるんです。

 

ま、もう一つ、南海トラフ地震では、平塚海岸の押し寄せる津波は、

地震発生後30分到来し、その高さ4メートルを想定しているようです。
海岸地区の方は、これに対する対応も必要ですね。
心して準備しておきましょう。

 

| 水嶋かずあき | 環境 | 10:21 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
絶滅危惧種

生物多様性という言葉が登場し、
環境問題のキーワードとして理解されてきました。
この多様性とは、まさに言葉通り、

地球上の生命体は、38億年前に、原子生命体として出発し、

長い歴史の中で様々に変化・進化し、現在にたどり着いています。

多様性とは、この地球上での営みの中から得たさまざまな生命体の多種多様さのことです。

これが、著しい速度で、種が失われていってるのが現実で、

種の相互関係の中で種の存在を得ているという実態から、

多様性の維持は、我が身の問題である、と言うことなんですね。

 

しかし、現実的な見方をすれば、
過去、地球は5回にわたる生命種の大量絶滅を経験してきました。
およそ、4億5千万年前を第1回とし、直近(と言っても6500年前のことですが)
第5回目には、例の恐竜絶滅を伴う経験をしてきています。
言い換えれば、地球の環境は絶えず変化し、その変化の中で、劇的な変化、
つまりその時存在していた生物種がついてゆけなくなるような変化が発生すると、
バタバタと種そのものが絶滅してゆくのです。
逆に、今までありがたいことに、100%の絶滅が無かったので、
その大量絶滅が発生するたびに、時に20%ぐらい、少なくても5〜6%の種が生き残ったので、
次の時代には、この生き残りが次なる変化・進化をし、新たの種の繁栄を作り出してきたのです。
恐竜が絶滅してときには、哺乳類の先祖が生き残ることができました。
我らの先祖となったものです。

 

今や、ほぼ学説的に定着してきましたが、この時の地球環境の激変は、
メキシコのユカタン半島に、およそ直径11キロもの巨大な隕石が落下したことである、とされています。
この時の衝撃はものすごく、およそ1キロにならんとする津波が発生しただろうと言われています。
1キロと言うのは津波の高さのことです。
東日本大震災での津波の高さが、高いところで16メートル、と言うことから考えても、
高さ1000メートルの津波の威力がどれほどのものだったか、そのパワーは想像を超えていたはずです。
併せて、衝突の衝撃で粉じんが舞いあがり、これが大気の中をゆっくりと拡散し、

やがて地球全体を覆ってしまいます。
太陽の光が届かなくなって、多くの植物が枯れてゆきます。
草食系の動物が、先ず死にはじめます。
これにリンクして肉食系の動物も巻き添えを食って絶滅する種が続出します。


だったら、哺乳類の先祖だって絶滅の巻き添えを食ってもおかしくないわけでしょ。
ところが我らが先祖は生き残ったんです。
で、ここからは科学者の推論なんですが、
衝突の衝撃で、各地で火災が発生したり、いくつかの火山が誘発的に噴火活動が始まったり、と、
正にこの地上は阿鼻叫喚の状態だったわけです。
そして植物が激減してゆく。
さ、ここで生じた現象は、大気中の酸素の濃度が下がってきたのです。
つまり、従来の呼吸方式では酸素不足になってしまうというんですね。
ところが、われらが先祖は、横隔膜と言う機能を作り出していたようです。
これによって、薄くなった酸素でも効果的に呼吸に取り入れることができたのだ、とか。


ま、ともかく生物種は、環境の変化を前提にしていていますが、
ただ、その変化の速度はゆっくりとしか対応出来ないのです。
ですから実態としては、現状維持に無限に近い状況での機能を進化させてきたわけですから、
「現状」が変わると、これについてゆけなくなるんですね。
で、種の絶滅になってしまう。

 

今日、ネットのトップに、
「ワシ、タカ、フクロウなど世界各地にすむ約550種の猛禽類の52%で個体数が減っており、
18%が絶滅の危機にひんしているとの調査結果を
国際的な鳥類保護団体バードライフ・インターナショナル(本部・英国)などの

研究グループが21日までにまとめた。
日本でも34種中14種で数が減り、北海道のシマフクロウなど3種の絶滅危惧種も含まれている。」
と保護対策の強化を訴えたそうです。

 

つまり、いくつかの例外はありますが、保護対策とは、
彼らが全盛を誇った環境に戻すということです。
常識的に保護強化と言われても、その基本は彼らが進化してたどり着いた環境が大前提になります。
森林の面積、その森林が養ってきた彼らが捕食してきた野生動物の種と数。
単純にここが基本です。
ある一定面積に動物が棲息できる植物の種や木の実、木の芽、昆虫など、
例えばウサギや野鼠、リスなどが十分に繁殖できる森が必要なんです。
これが彼らのエサなんですから。
にも関わらず、人間は森を切り開き、小動物たちが生存しにくい環境に変えてしまいました。
ですから、今絶滅を危惧されている動物たちを、強制的に人間か保護し、

ある程度の種を繁殖させることはできると思います。
佐渡のトキのように、多少の種の数を維持することはできるでしょうが、
この方法は、限界があります。


やはり、大自然の懐の広さにはかないません。
ですから、保護の強化を求めるということは、このメカニズムを前提とするなら、
人工的な囲い込みをいかにするか、ということと同時に、
森の回復をしなくてはならないということです。
せめて、もうこれ以上、原野に人間が進出することはないという対応をしない限り、
彼らは次々と地球上から姿を消してしまうんでしょうね。


いささか悲観的ですが、もう、「このストーリーは誰にも止められない」のではないかと思います。
そして、いずれ人間の番がやってくるんでしょうね。

 

| 水嶋かずあき | 環境 | 12:10 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
阪神淡路大震災のこと

1994年7月、FM湘南ナパサが開局しました。
私は、取締役に就任するとともに、番組制作を担当しました。
そして、特に、災害対策としての使命を強く感じていたので、
防災番組なども担当し、ナパサ全体としても、そういう意識付けを進めていたのです。
とはいうものの、ラジオ局の在り方についてはまさに暗中模索。
そんなさなか、翌1994年1月17日、あの阪神淡路大震災が発生したのです。


当時、ボランティアのために被災地に向かう、という考えはまだありませんでした。
でも、防災と言う観点の意識は強かったので、
なんとしても神戸に行って、現況を見ておきたいと思ったのです。
しかし、日常のことがどうしても優先し、なかなか機会を作り出すことができませんでした。
で、半月ほどした時、たまたま、近くに行く用事ができて、
これに便乗して、神戸の被災地を直接見ることができたのです。

 

例の大火災を発生した長田地区はさすがに鎮火していましたが、
倒壊した建物や、焼け焦げた建物、それは連日テレビで報道されて見てはいたものの、、
実際見てみると、それは凄まじいもので、相当のショックでした。
聞くと見るとでは大違いなのです。

 

被災直後、神戸の友人に電話をしたのですが、そもそもがつながらない。
どうなったか心配でしょ。
翌日かけてもつながらない。
当然、悪い予想をしてしまいます。
もしかすると、とか。
でも、きっと大変な状況になっていて、それどころじゃないんだろう、と勝手に思うことにしたのです。
で、4日目ぐらいの時、電話が通じました。
この時の話によると、携帯電話は自室のテーブルの上に置いてあったのだそうですが、
部屋中がかき回されたようにものが散乱し、見つからなかったのだそうです。
で、すこしづつ整理して、やっともつけられた、と。
私はその話を聞いて、やはり、大変な状況なんだなと思ったのです。

 

神戸では、三宮の商店街を中心に見て歩きました。
なかに、さる全国チェーンの宝石店があり、店頭のシャッターには、
しばらくの間休業する、と書いたポスターが貼りだしてありました。
ま、考えてみれば、被災後のどさくさした中で、宝石を買いに来る人なんかないでしょうから、
これは相応の処置なんだろう、と。
まして、全国チェーンなんですから、

これによって、全体の経営状態に大きく影響するということもないでしょうし、
従業員もそれぞれに大変な状況でしょうから、まあ休業もありだな、と思ったんです。
その先の角の所に、美容院がありました。
きっと地震で入り口の扉がひしゃいで、開け閉めができなくなったんでしょうね。
そもそもの扉は外されて、代わりに厚手のビニールのシートが張ってあるんです。
よく、事務のテーブルマットに使われるような素材のもので、
透明なもので、サイズは90×180センチぐらい。
これがまん中にスリットを入れ、めくるようにして出入りするわけです。
この美容院を見た時に、これはがんばってるな、と思いました。
お客様は一杯でした。
そもそもこのお店が、ここで営業してきたのは、そういうニーズがあったからです。
ですから、自分がどうこうより、お客様のニーズがある以上、歯を食いしばってでも仕事をしよう、と。
実際、被災すると、入浴機会がほとんどなくなるので、
特に女性は、洗髪など考えると、美容院はなくてはならない存在でしょ。
こういう非常時に、被災者目線に立って、やはり商店も運営されてゆくんですね。

 

この一角に、スーパーのダイエーがありました。
まだ全国にチェーン店があったころです。
被災直後、全国のチェーン各店から、工具とか、ロープとか大工道具など、
要は、復旧の仕事に必要な商品を集めたのです。
それぞれ手持ちの在庫を転送させたのですね。
で、売り出しました。
多くの人が必要としていたので、これは売れたそうです。
地震と言う、まさにそういうニーズが発生したわけです。
で、一通り売りつくしてしまうと、休業してしまったんですね。
まあ、町全体が被災しているわけで、その後消費行動が活発化するという風には判断しなかったのでしょう。
効率を考えたんですね。
私は、このことを知った時、確かに商売ですから効率は前提になるでしょうが、
日頃、お客様に支えられてきたんだから、
何らかのニーズがある以上、営業して、地域に消費材を提供し続けるべきだった、と思うんですね。
でも、そろばん勘定が先行したんでしょうね。
なんて企業だ、と思いました。
地域全体が痛みを感じていたんです。
でも、工具を売るなど、おいしい所の商売だけして、あと、一抜けた、と言う事でしょ。
これはない。
結局、ダイエーはこの後、あっという間に、規模を縮小し、看板を下ろすことになってしまうわけです。
ま、そういう企業だったんですね。


こういう時に、地域と商店の関係が明確にあらわれる、と思いました。

 

この阪神淡路大震災の教訓は、いろいろと多かったと思います。
防災の専門家から聞いた話です。
例の長田地区の大火災の時、近隣のまちから、多くの消防隊がやってきて消火活動をしようとしたそうです。
ところがなかなかうまくゆかない。
なんとばかばかしい話なんですが、消防車の動力をポンプにして、水を消化栓から引き込み、
放水するのですが、それぞれ持っているホースの口金の仕様と神戸市の消火栓の口金の仕様が合わなかったそうです。
つまり、行政体が違うと、そもそも行政体ごとの消防活動をするので、
これらの規格も同じではなかったんだそうです。
これは、実際行ってみて気が付いたとか。
あれ!合わない、ということです。
で、つながらないので、消火活動ができない、ということになってしまったそうです。
ま、これはその後改善されて、共通の規格になったそうです。

 

もう一つは通電火災ですね。
復電火災とも言います。
災害が発生すると、しばしば停電となります。
この時、断線した箇所の修復が終わると、通電するのですが、
この地震の場合、冬のさなかだったこともあって、さまざまな暖房器具が使われていたようです。
で、地震発生、人々はともかく家から出てきて、家は空家になる。
この時、電気器具のスィッチを切らずにいると、通電後、これが作動して、火災のもとになってしまったということです。
長田区の火災の原因はこのようなことがおおきかった、と言われています。
以来、通電の時は、区画ごとに確認をしつつ、通電をするようになったそうです。
もっとも、この経験から、多くの暖房器具類は、ちょっとした揺れでスィッチが遮断出来る機能を備えるようになりました。
とは言え、最後の最後は、人間の確認が必要です。

 

多くの場合、こういった経験からさまざまな改善案が提起されるわけですが、
一番肝心なのは、明日は我が身、ということでしょうね。
防災活動の究極は、これに付きます。

 

| 水嶋かずあき | 環境 | 09:13 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
阪神淡路から24年

阪神淡路大震災から24年。
ネットでも、この時の回顧的な記事が数多く見受けられます。
その中でも、私が心打たれた記事を紹介します。


「24年前、災害現場で患者を「選別」する医師の苦悩…日本で最初のトリアージの映像が残す教訓」
というタイトルで紹介されていました。
淡路島の公立病院で仕事をしていた水谷医師の回顧とともに、
災害医療の現場の様子が生々しく伝えられています。
水谷医師は、現在、災害医療の在り方を多くの人に訴える活動をしています。

この動画から、災害医療の難しさと、目の前で救い切れない命があることを、

医師として、信念、使命と真っ向から対峙した記録が展開されます。


大規模な災害が発生すると、地域全体がやられてしまうわけにもかかわらず、
市役所とか、消防とか、病院は無傷のような気がして、
平常時に近い機能で動いている、と勘違いするんですね。
市役所だって、病院だって、同じ被害者で、
従来と同等の機能を持ち続けているわけじゃない、という認識がされないんです。

 

で、当然なんですが、負傷を負うと、我も我もと病院にやってくる。
かすり傷でさえ、手当てを求める。
ですから、まさに同時多発なんで、病院の機能を超える患者にあふれるわけです。
まず、このことが病院の能力を低下させるんですね。
ま、できれば、少しぐらいのことは、自宅で治療すべきでしょうね。
そのぐらいの医薬品の備えと、日頃からの治療知識は持っているべきなんです。

 

東日本大震災の時、福島のある町の病院の方が、のちに回顧的に話をしていたのですが、
間違いなく救える人を、混乱の中ですくえ切れなかった、と。
で、そういう経験から、福島県内で、統計を取ったら、140名余りの方が挙げられたそうです。
一つは医薬品が不足した、つまり一挙に特定の医薬品が必要になり、
いわば在庫切れ状態になってしまったのだそうです。
手不足も挙げられていました。
当然ですが、平常時に必要な人員しか配置されていないわけですから、
どうしても手不足になる。
治療の順番が回ってこなかった、そのためみすみす命を落とした、と言う例が多かったようです。
担当したの医師は、目の前で、不十分な対応しかできなかったために救えなかった命を、
慙愧に堪えないという感じで語っていました。

 

で、阪神淡路が1995年。
先ほどの水谷医師の経験で、トリアージの重要性は認識を高まってきていましたが、
2011年、阪神から16年経ても、相変わらず、救える命を救うことができなかったわけです。
ちなみに、トリアージとは、ある規模の災害が発生し、
医療機関に、傷害を負った人が押し寄せてきた場合、
心肺停止状態を黒、
重症度が高く緊急に手当てを必要とする傷害者を赤、
またそれに準ずるレベルの人を黄、
軽傷者を緑に識別するカードを付けて、効率的な治療をしようとするシステムです。
基本的に黒と緑は治療の対象になりません。

 

市民病院の災害時対策の担当医の方に聞いた話ですが、
この識別は、かなり厳しく行われ、
例えば骨折で、骨が突き出ていようと、歩いて家に帰れるなら、緑に判定されるそうです。
もちろん、赤も黄色もいなければ治療してもらえるのだと思いますが、
先ず治療しなくてはいけない人がいれば、そちらが優先されるというわけですね。

 

で、阪神淡路から16年も経過したのに、福島の病院の実態は、さしたる進歩がなかったという事でしょ。

これは、実は、我々市民にも問題があるのです。
例えば現在想定されている平塚での地震はいくつかありますが、

その最大のものは、大正型関東地震の再来です。
ま、発生確率は低いのですが、もし発生したら、と言う被害想定があります。
死者1220人、重症600人、中等症3960人、軽傷4210人とあります。
で、死者であっても、いったんは病院に担ぎ込まれるとします。
まあ、病院も多いので、あちらこちらに分散されるとは思いますが、

合計だけで言えば、9990人、ざっと一万人です。
つまり、一瞬で、1万人が病院を目指すわけです。
これは混乱が起きない方が不思議でしょ。
せめて、軽傷者は、自宅とか、まちの薬やさんとかで、仮の治療をすれば、
病院に向かう人はほぼ半数になるわけです。
これだけでも相当異なった医療が可能になるはずです。
つまり、16年後でも医療の現場は混乱したわけで、
それは、医療側としての対応はある程度、阪神淡路から学んだとしても、
いざ、怪我をした私たち市民が、ほとんどそのことを知らなかった、と言うところに問題があるんですね。

 

たとえば、トリアージというシステムは、防災をちょこっとでも関心を持っている人なら、
知っている事ですが、普通には、なにそれ、となるでしょうね。

まだまだ防災活動としてすべきことは多いような気がします。

 

今年のひらつな祭は、3月10日、日曜日。
今鋭意準備中です。
災害時に、より少ない被害になるよう、死者を一人でも少なくできるよう、
活動を展開します。

 

 

| 水嶋かずあき | 環境 | 11:04 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
地球と言うより私たちの問題

地球の問題第三弾です。

 

さて、地球の問題としては、やはり温暖化の問題に触れざるを得ません。
私が、30代の頃、まだまだ環境問題は専門家の中でもそれほど重要視されていなくて、
まして、一般市民は社会的な関心が薄く、CO2の排出だって、企業的には、
余計なこと言うな、と言った感じだったのです。
私は、せめて何かできることはないか、と考え、35年前、我が店でかわら版なる冊子を月次で印刷し、
店頭やら、各テーブルに配置しました。
構成としては、その月のメニューを紹介することとか、
一般的な食情報を平易に表現したり、九星の占いを記載したりと、
それなりに、練り上げた内容に仕立てたつもりなんですが、
中でも、巻頭部分のいわば社説的な欄では、必ず環境問題を取り上げました。
短い文ですが、それでも人様に読んでいただこうとするわけですから、
それはかなり専門的な項目に至るまで、しっかりと勉強したわけです。

 

ですから、その頃から見ると、今は環境に関する関心は高まり、

一定の認識を得られるようになった、と思っています。
とは言え、ほとんどと言っていいくらい、実質的な対応策は実行されているとは言い難いようです。

 

そもそも地球規模で言うと、この地球は様々な状態を経験してきていますので、
多少のことはどうってことはないんです。
たとえば、ここ何十万年間か、氷期と間氷期をセットにして繰り返してきています。
このインタバルはほぼ10万年で、うち7~8万年間が氷期、2〜3万年間が間氷期です。
氷期になると、極地を中心に地球の表面が氷で覆われ始めます。
海面から蒸発した水分は、氷として地表に貯まるようになります。
地表に水が貯まった分、海面は低くなります。
逆に、今がそうなんですが、気候が温暖になり、間氷期になると、氷が溶けて、
海水面が上昇します。
ま、長い目で見れば、海水面はエレベーターのごとく、上がったり下がったりするんです。
ちょうど今は、海水面が上がってくる時なんですね。
ちなみに、どのぐらいその高低差はが変わるのか、と言うと、ざっと100メートル。
凄いでしょ。


客観的な事実を裏付けとすれば、
人類は、アフリカ北部で、20万年前ぐらいにホモサピエンスと言う私達の種を確立させ、
中近東に渡り、一方はヨーロッパ、一方は東に進み、アジアを経て、さらにアジア大陸の東沿岸に沿って北上します。
この過程で、日本にも定着するグループが登場するのですが、主流は、どんどん北に向かい、
当時、陸続だったベーリング海北部を通り、アラスカを経て、北米に下りて、

さらに中米、南米と、人類の棲息域を広げていったのです。
これができたのは、2〜3万年前、歩いて移動が可能だったからです。


今の地図でも、ロシア領の最東端とアラスカまでは50キロあるかどうか。
ですから、氷におおわれていたとは思いますが、歩いて移動できたのです。
つまり、海面は低かったんですね。

ですから、海面上昇は(下降も含め)普通の地球的規模では現象の一つで、
たまたま、岩礁やら、地面などが露出しているから陸地とし、そこに定住したのであって、
どちらが基準か、と言えば、何とも言えないんです。
潮の満ち引きだけだって、土地の面積は変わるんですから、満潮が正しいのか、干潮が正しいのか、
なんて議論できないようなものでしょ。

ただ、潮の干満とは違い、ある程度の歳月確保できていた土地が海面上昇で、居住が危うくなるとしたら、
これは何とかしなきゃならないですね。

 

そこで、さてどうするか、という会議が持たれました。
心配な地域と国は、ナウル共和国全域
ニュージーランドのトケラウ島しょ群の三島
モルディブ共和国の8割から全域
キリバス共和国
マーシャル諸島共和国
ミクロネシア連邦のコスラエ島(州)
パプアニューギニアのカーテレット諸島
同国領ソロモン諸島の100余り島の一部
ツバル
などです。
これらの国々は弱小国です。
国際社会では発言権も弱い。
石炭を使ってもいいんじゃねえ、

なんてうそぶいているアメリカとか中国の国力から見れば、屁みたいな存在です。
でも、かつて勇敢にも丸太船で新天地を開拓してきた偉大なる先祖の末裔です。
海面が上昇して住む場所が無くなったってしょうがないうだろ、とうそぶく側の立場に立ちたくないですね。

 

地球温暖化の弊害と言うか、地球の軋み音が大きくなってきました。
ちなみに、確かに一定のリズムを刻むように、地球は氷期と間氷期を繰り返してきましたから、
海水温の上昇や、気温の上昇は、今まで経験済みですが、
何故か今回ばかりは様相が違うのです。
温暖化に向かう気温上昇の速度が、従来の10倍だそうです。
もちろん人間の生活熱によるものです。

変化は前提としても、急激な変化は地球も未経験です。
この速度に人類への影響がゼロのわけないでしょ。


これは、地球の問題と言うより、私達の問題でしたね。

| 水嶋かずあき | 環境 | 10:23 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
地球の機嫌

地球がご機嫌を損なうと、火山活動と地震が活発になります。


そもそもが火山の配置は、プレート境に並んでいるのが基本で、
大陸プレートのど真ん中で火山活動なんていうのはあまり例がないんですね。

と言うのは、火山の成り立ちなんですが、地殻のすぐ下は、上部マントルが対流しています。
そのさらに中心に近い所は下部マントルで、ここはやや固定的な動きをします。
で、その下は核で外部は液体でドロドロしていて、組成の中心は鉄合金です。
地球の中心は、同じく鉄合金で構成されているようですが、なぜか個体です。
これはあまりの高圧のため、独自の構造の鉄合金になっていて、いわばカチカチの塊なんです。
圧力は364万気圧、温度は5500度と言われています。
まあ、すべて推測と推計です。

 

で、この中心の温度は当然伝わりますので、マントルでも、その高熱と圧力で、一部岩石が溶融し、
どろどろのマグマを作り出します。
このマグマが膨れ上がった時に、地殻の外に吐き出そうとし、これは火山活動となります。
マグマは、外に噴出しやすい所から地表に出てくるのですが、する場所がほぼ決まっていて、
かつて通り抜けたところを通るわけです。
つまりこれが火山なんですね。
多分、最初に飛び出した時は、山と言うほどのものではなかったと思うのですが、
延々と、何百年、何千年、いや何万、何十万年と吹き出し続ければ、その周辺に山を形成します。
富士山がいい例ですね。


で、噴出しやすい所と言えば、プレートがぶつかっているところです。
言い換えれば、地殻の縫い目です。
ですから、プレート境には火山が並んでしまうんですね。
この火山の並びと地震の震源はほぼ一致します。
ある意味、地震と火山は双子のような関係なんです。

日本の地球的な構造の一番の脅威は、太平洋プレートで、
太平洋のほぼ全域にわたる大きさで、年に10センチぐらいは日本列島に圧力をかけてくるんですね。
ですから、この太平洋プレートの周囲に存在する環太平洋火山帯の影響をもろ受けてしまうんです。

最近、特に、この環太平洋火山帯のあちこちで火山活動が活発化しています。
フィリピンではしばしば大きな火山噴火に見舞われています。

 

そこで、日本の事情なんですが、火山系の活動がどうも活発化しそうだ、という観測は強まっています。
一番怖いのは、富士山ですね。
一度、活動を開始すれば相当の被害が出てしまいます。
もし、大きな規模の爆発があれば、この平塚でも、
30センチぐらいの降灰がある、という試算がされています。
実はその割に、その対応がされていません。
ペットボトルとか、カンパンとか、懐中電灯の準備とともに、
ゴーグルとか高性能のマスク、粉じん作業用のマスク、程度は家族の頭数分用意しておくべきでしょ。

 

で、やはり中心は地震ですね。
地球上で発生するマグニチュード6以上の地震の20%は日本で発生すると言う統計があるようです。
逆に、妙に慣れ切っていないかが心配なんですね。
まあ、見様によっては習熟しているとも言えます。


昨日の茨城沖の地震ですが、震度1でしたが、私は敏感に感じました。
座っているイスが妙に揺れているんですね。これは地震だ、と。
で、念のためリビングまで行って、テレビを見ていたかみさんに、地震らしいと告げたのです。
驚くといけないので、でも、まあ震度1だな、と。
NHKにしてみたら、1分ほどして地震速報がテロップで伝えられました。
平塚、震度1。


まあ、どうでもいいことですが、

自分の家の中に、震度計のようなものを作っておく必要があると思ったんです。
簡単な構造です。

5円玉を糸の先に付け、長さ20〜30センチにして、
天井辺りから画鋲でぶら下げておくんです。
これが揺れたら地震です。
単純な構造ですが、結構正確なもんです。

 

さて肝心な脅威となりそうな地震ですが、
やはり、南海トラフ地震でしょう。
これが起きたら死者30万とか40万とか。
何せ、家屋の倒壊以外に、津波が、東海、紀伊、四国、九州東部に大規模に発生しそうだ、ということです。
津波と言ったって大津波です。
東日本での津波レベルのもののようです。
我が平塚でも4メートルクラスの津波が襲来すると想定されています。
海岸地区の人は他人事じゃないでしょ。
ともかく線路より南の地域の人は、本気で対応すべきです。
平塚の被害予想は、震度6弱、死者の不安は幾分あるようですが、
東海・紀伊・四国に比べれば、少ないようです。

 

ま、いずれにしても、発生したら、日本の経済はズタズタになってしまうでしょうね。
ともかく、東海地域と言えば、日本の大動脈が通っているところ。
新幹線にしろ、東名にしろ、復旧までのに相当の時間がかかるでしょうし、
広域にわたって各地域での生活がダメージを受けるわけですから、
何だか想像すらできないような状況になりそうですね。

 

30年で、80%と言うことですが、
これは、冷静にその確率を計算してみれば、確実に、明日にでも発生する、という意味なんですね。
東日本から、8年。
あの数倍の規模の被害が想定される南海トラフ地震です。
忘れないうちに天災がやってきそうです。

 

地球は最近相当に機嫌が悪くなっています。

 

| 水嶋かずあき | 環境 | 11:28 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
地球問題

後期高齢者になってから、どうも先読みが暗くなってきたようなんです。
要はマイナーな考えが先行するというか。
ま、ここ数日風邪を引いたらしく、やたら横になって、その都度浅い眠りになって、
結果、わけのわからない夢を見続けるという、
いささか精神的に疲労するような感じになっているからかもしれませんね。

 

で、そのマイナーな考えと言う事なんですが、
それは地球のことなんです。

一言で言えば、この地球上で私たちはどのように生かされてゆくのだろうか、ということです。
地球に関することは、大体、地球と言う大自然が前提ですから、
地球のご機嫌次第なんですが、これに人間がちょっかい出して、問題を大きくしている、と言うのが従来の図式です。
地球温暖化だって、いまだ世界の国々でその認識がずれていて、
効果的な対応策がとれないでしょ。
つまり後手、後手になっているんです。

 

でここで取り上げる第一番目の問題は人口問題。
つまり、この地球は一体何人の人間を養えるのか、ということです。
地球が生産できる人間への食料は、そろそろ頭打ちなんじゃないか、という気がするんですね。
穀物の生産は、品種改良と灌漑、肥料や農薬の利用で、50年間に、なんと2.5倍にも増えたのですが、
これにより、農地の4割が劣化してしまったのです。
したがって、いいか悪いかは別として、遺伝子改良による効率的な農業を開発しない限り、
穀物生産をこれ以上増やすのは難しくなってきました。
つまり頭打ちなんです。
ただ、理屈ですが、穀物は年に30億トン生産されているので、
これを人間が直接食べれば、100億人が生きてゆくことができる量なのですが、
その命を養えると言うのは、まさに理屈なんです。
なぜなら、人は、牛や豚や鳥を食べたがるでしょ。
その肉を得るために必要な穀物は、得られる肉の量の10倍の穀物が必要なんです。
これはカロリー計算上の数値です。
したがって、100億人を養うのだったら、今の地球の能力で何とかなるのですが、
鶏肉だ、牛肉だ、となると、もうギリギリ頭打ちに近付いているわけです。
この穀物のほか、魚などの海産物、畜産物など
およそ40億トンが供給されていますが、
なんとその3分の1が捨てられているという統計があります。
ここを何とかすれば、100億人を養うことができるのでしょうが、
こんな分かっている問題でも、なかなか解決できない。
不足する所に食料を回せないんですね。
結局、このバカげた食品ロスと、いずれやってくる食料不足を
絡めて解決はできないんじゃないかと思います。
それができるようだったら、
それ以前に貧富の格差を埋められるはずだからです。


つまり、力があれば、富を独り占めにできるシステムがある以上、
食料だってその流れの中にあるということですよね。
まあ人類の永遠のテーマなんでしょう。
食品ロスの影には環境破壊、資源の枯渇、そして貧困改善の停滞など、

様々な問題が潜んでいるのが実態なんですね。

 

以前、まだまだ環境問題がマイナーな領域だったころ、

いろいろ言われていたのが、この地球が養える人口は、80億人だ、と聞いたことがありました。
100億なんていうのは数値として聴いたことがありません。
80億と言う数値が、何が根拠で算出されたかは知りませんが、それだと、あと5億人で、満杯です。
ちなみに現在の人口、75億2000万人。(国連の統計から推計)
世界では、1日で20万人、1年で7千万人増えています。
これは、1年に6千万人が亡くななると同時に、1億3千万人が産まれているのです。
ざっと、日本の人口が、一年で生まれてくる、ということです。

 

以前のブログでも紹介しましが、時々、グーグル世界旅行をしています。
グーグルマップで地元の地図に入り、写真版に切り替え、拡大したり縮小したりしながら、
東西南北自由にスクロールするんですね。
で、いろいろな国を訪れています。
実に精密な写真ですから、ちょっと大きな建築物は大体その様子が分かります。
で、大空から俯瞰して、まちを眺めるのですが、
アフリカとか、中央アジアの山岳地帯とか、南米アマゾン流域とか、南極、北極を除くと、
ちょっと移動すると、それなりの集落があって、海辺に移動すれば、びっしり都市が形成されています。
まずは、ここまで増殖したのか、と言う人間の生活域の密度と広さです。

地面があれば、大体人間が張り付いているんです。


中国も、インドも、人口増加に具体的な対応をしないようですね。
何とかなる、と思っているんでしょうね。
日本が、逆に人口減少を憂いているようですが、
もしかすると、なかなか先進的な方向性なんじゃないか、と思うんです。


作ります、売りますの生産第一主義から、

一度脱却して冷静に地球全体を考える必要なあるんじゃないでしょうか。
自国第一主義などがはびこる前に、
地球全体をコントロールする偉大なるリーダーが、この地球には必要なのではないか、と考えます。
いい意味でですが、地球大王の登場です。

| 水嶋かずあき | 環境 | 15:08 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
災害対策家族会議のすすめ

私は、防災活動をさまざまな分野で行ってきましたが、
20年の経験を経て、最近、いくつかの疑問を持つようになりました。
その最大のものは、個別な対応がされていない、ということです。

何も、地震が発生したら、すべての家が壊れるわけではありませんし、

すべての人が傷害を負うわけではありません。

必ず、個別的な状況に応じたものになるのです。

つまり、普遍的で一律の対応と言うのは、大きな間違いだ、と言うことです。

 

まず、住居の構造です。
鉄筋コンクリート造りで、耐震性が高いのか、木造で古く、倒壊の可能性があるのか。
当然ながら、ここが最大の分岐点で、家が残っているのか、住めなくなってしまうのか、が
準備する内容がガラッと変わってしまいます。
ですから、木造の昭和56年前の建物に住んでいる人と、
免震構造のマンションに住んでいる人が同じ準備をするのはおかしいということです。
だって、ガス水道電気が止まっていても、自分の家にいる人と、

避難所で復旧を待つ人と、準備品が同じわけがないでしょ。


そして、家が建っている地面の構造ですが、
地盤は固いのか、軟弱なのか、によって揺れが異なります。
同じ町の中でも、倒壊する家が出たり、なんの被害も無かったり、と、
同じような構造の家でも差が出ます。
これは地盤の硬軟が影響するのです。
当然、耐震対策や家具固定など、打つ手が変わってきます。


また地理的な問題があります。
海のそばか、河口に近いのか、山肌のすぐ下なのか、です。
津波や地滑りなどの被害を受けやすいのかどうかです。
海辺の町と、山間部で同じ対策のわけがないでしょ。


さらに、家族の構成はどうなっているのか、その構成年齢はどうか、です。
この場合、高齢者、特に寝たきりとか、要介護の人がいるのかどうか、
生まれたての赤ん坊、乳児などがいるのかどうか、
障害を持っている人がいるのかどうか、などなど、災害弱者と言われる人がいるのといないのでは、
その対策、準備は異なります。


さらに、日常の行動パターンはどうなっているのか。
例えば、ほぼ家にいる人と、通学通勤で、昼間は家にいない、とかで、
地震発生時の対応は変わります。


よく、様々な機関が災害予測を計算して、
ここで、このクラスの地震が起きた場合、倒壊家屋は何棟で、火災発生は何軒で、
死者、負傷者は何人で、などと言った数字が出されていますが、
これも、実は想定を絞り込んでいます。
基本的には、一番被害が大きそうな時期時間帯を想定しています。
大体は、冬、夕方、と言うのが被害が拡大しそうな時期なんですね。
このように、同じように地震が起きても、時期時間帯、またそれによる場所、地域、
また建物の構造など、実に多様な違いがあるので、その個別の差を認識し、
それに応じた対策を立てなくてはいけないんです。


極端な話、隣の家の防災計画は、参考になりますが、丸写しでは、どこかずれが出るものなんです。

私が危惧するのは、
防災一般論で、その認識をし、対応をしようとしている人のなんと多いことか。
免震マンションに住んでいながら、避難所で使うであろう着替えとか、

その他生活用品をリックサック煮詰めて、
我が家の防災準備は万全、とか思いがちなんですよね。
違うだろ、と思うんです。


確かに、何の準備もしないよりは、見様見真似、言われたような対応も悪くはないのですが、
かえって、それが安堵につながってしまう可能性だってあるでしょ。

 

インドネシアの津波災害は、ある意味ショックですよね。
津波って少なくとも、そこそこのエネルギーの地震が発生した後起きるものだ、と思っていましたから。
何やら、細かい原因はこの後専門家が調査をして、解明されると思いますが、
地滑りのようなものが海底で起きた、と言うんですね。
それで発生した。  


情報によりますと、島と島の間で発生して、津波の高さは90造任垢辰董
あの東日本の津波の高さから見れば、小波でしょ。
それが死者370人です。
まあ、その地方の津波に対する認識が低く、防災機能も不十分で、
人々の意識も十分とは言えなかったと思うのですが、
それにしても、たかだか1メートル未満で、の被害としては

思いの外、という感じでしょ。

 

南海トラフの地震が警戒されていますが、
現在、専門家が出している被害予想では、
平塚の場合、震度6弱、津波の高さは4叩△箸いΔ海箸任后
インドネシアの4倍の津波が来るぞ、と言われているんです。

ただ単純に南海トラフ地震と言うと、とてつもない大地震と言うことですが、
では平塚はどうなるのか、
また、我が家はどうなるのか、という具体的な想定をしない限り、
正しい防災準備はできないと思うんですね。


まあ、過ぎたるは及ばざるがごとしと言うものの、
地震の場合あまりに過ぎてしまうと、その準備が過剰になり、
身軽に避難することの障害になってしまう場合だって考えられます。

冷静に考えられる時に、家族の知恵を集め、
さて、どうしたらいいのか、ということの家族計画を策定して下さい。

| 水嶋かずあき | 環境 | 10:26 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
大阪万博大丈夫か

南海トラフ地震に関して、
さまざまな防災関連機関が、予測数値を発表していますが、
おそらく、基本となるデータがあるんでしょうね。
したがって、どこかで一致した数値になるんだとは思うんですが、
覗きに行ったサイトごとに、微妙に違いがあるんです。

ま、それはともかく、
まず一番の不安は津波ですよね。


でもまあ、ここいらなんだろうなと言うデータによると、

我が平塚は、南海トラフ地震発災後、約30分後に
5〜6メートルの津波がやってくる、と想定すべきです。
もちろん、もっと低いことを願いますが、
いざとなって、用意した高さが想定外に高かった、なんてことで、
命が奪われるとしたら、意味ないでしょ。

 

いい例が、福島原発ですが、
科学的な見地での推定が10メートル越えの津波の可能性あり、
と、データを突きつけられていながら、年間6回もの対策会議を
専門家を交えて開きながら、防潮堤建設費をケチったために、
この会議の最終会議で、おそらくそういう事態は起こらない、
と、何とも意味のない結論をひねり出して、
この問題にけりを付けたんですね。

防潮堤の高さは、従来の6メートルのままでいい、と。
要因は金がかかることと、専門家の出したデータを信頼しなかったことです。
その結果はご存知の通り。
防潮堤建設費の1000倍近い後始末代を支払うことになってしまったわけです。
しかも、貴い命の犠牲を多く出してしまいました。


こう言う状態を正常性バイアスと言います。
自分に都合のいい状況を想定し、対応をおろそかにすることです。
いろいろ考えて、自分の考えが正しいと思いこむことです。


よく、大雨が降って、農家のおじいちゃんが畑が心配だから
ちょっくら見周りに行ってくる、と出かけようとする。
家のものが心配して、こんな雨のさなか、危ないからやめてくれ、と懇願する。
おじいちゃんは、この程度の雨が何だ、とばかり自分の判断が正しいと確信する。

過去の人生経験で、この程度の雨で、危険な状態になったことは一度もなかった、

と言うのが判断の基準になっているんです。
家のものがとめるのも聞かないで、長靴はいて、出かけてゆく。
しばらく帰ってこないので家のものが心配して畑に行ってみると、
増水した側溝に落ちて溺死していた、なんてことがあるでしょ。


これを正常性バイアスと言いうんです。

私達は、実は大半がこの正常性バイアスに引っかかっています。
私は、防災活動を長く携わってきました。
およそ20年を超えます。
この間のさまざまな活動は、結局、正常性バイアスとの戦いだったように思います。
災害と言うのは、基本的に他人事ですし、
専門家がいくら警告しようと、起きるわけはないだろ、と思い込みたいのです。


雷に打たれて命を落とす人は、日本国内では大体年間15人前後。
まあ、1億2千万から見れば、宝くじに当たるより少ない確率です。
だから雷と言う天災を甘く見る。
確率では非常に低い。
でもゼロではない。
その少ない確率が自分に該当するということは、ゼロに近いからゼロ、と考えるんですね。
そんなくらいですから、おそらく、このブログを読んでいる人の中でも、
雷への対応法の基礎的行動、と言うのを知らないと思うんですね。


一応ざっと説明すると、
高いもの、樹木とか、柱などが近くにあった場合、ほぼその高さの距離離れることです。
15メートルと目測したら、その根元から15メートル離れることです。
そして、爪先立ちでしゃがみ込む、これを雷しゃがみと言いますが、
この位置で、この姿勢でやり過ごすことなんです。
まあ、恐らく人生でそんな場面に遭遇するということは99.9999%ないと思いますが、
ないかもしれないというより、あるかもしれない、と言う選択の方が防災的見地では正解なんです。

福島原発が本当にいい例でしょ。

 

さて、そういう意味では、南海トラフ地震は、一応あるかもしれないを前提に想定すべきです。
なんてったって、30年間の中で発生する確率は、80%なんですから。

そんな前提で、ふと不安になったことがあります。
大阪万博です。

まあ、お喜びのところ、水を差すわけじゃないですが、
7年後ということですが、開催前に発災する可能性はゼロではないわけでしょ。
いざ発生すると、大阪は、そこそこの被害が想定されています。

まずは、死亡は7700人と言う予測。
これは阪神淡路を超える数です。
津波は1時間30分後に到達、その高さ4叩


ご存知でしょうが、予定の場所は海に突き出た埋立地、夢洲です。
ここに世界中の国のパビリオンを作ろうというんでしょ。
もしですよ、この開催期間に発生したらどうなるんでしょうね。
海の中に埋め立てたところですから、もろでしょ。
怖いですね。
開催期間中で、何万と言う人が見物中だったら、まさに地獄絵でしょ。

 

そんなこと言ってると、何もできなくなる、とか言われそうです。
ま、確かに。
でも、それって、正常性バイアスの一つなんです。
この正常性バイアスこそ、望ましい防災活動を足を引っ張っているんですね。

ただ、何事も起きないことを祈るしかありません。

| 水嶋かずあき | 環境 | 11:41 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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