水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
人口減少社会の行くへ

お隣、韓国の合計特殊出生率というのが0.72になってしまったそうです。
.
合計特殊出産率というのは、女性が一生の間で何人の子どもを産むか
という事を数値化したものです。
ですから、この数値が2.0以下になった場合、
人口は減少傾向を見せるということになります。
理屈から言えば、その子の母親と父親の二人分を産んでいれば、
数は横ばいとなるのですが、
生まれてきた子が、次の子を産めるまでに全員成長するとは限らず、
途中、命を失う確率がある程度あるので、
2.0を超えていないと、人口数は増えないという事になります。
.
0・72という数は客観的にみても
人口減少が明さらに進むという数字です。
日本も1.26という数字ですので、
人のことにかまっていられる状態ではありません。
正直言って人ごとではないのです。
年間出生数も、百万を下回り、あっという間に90万も割り込み、
ついに86万人になってしまった、
ということで、明らかに少子化のループに入ってしまいました。
国も、少子化対策をあれこれ打ち出していますが、
どう見ても有効な政策とは思えません。
何しろ、子供を出産する、育児をする、と言うまさに一大事業を
金で解決できるとは思えないからです。
様々な動物の生体の中で、グループで赤ん坊の面倒を見るという種もあれば、
家族総ぐるみで育児をするという種もいます。
人間は、少なくとも家族総ぐるみで育児をしてきた動物だと思うのですが、
その家族の単位はだんだん小さくなってきています。
分かりやすい数字を言えば、
日本の世帯を構成する人数は2.5を割っています。
総ぐるみで育児をするなんてことは、すでに不可能な環境です。
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それ以前に、出産数を挙げなければなりません。
しかしここにも問題があります。
それは、男の精子の数が薄くなってきているのです。
70年代に比べて精子の総数が62%に減少していたということが
調査の結果分っています。
70年代というと私たちが元気なさなかですよね。
この頃の男に比べて今の男は6割程度のパワーしかないと
考えてもいいんじゃないでしょうか。
草食系男子なんて言葉が登場したり、
どちらかというと結婚をしないという男が増えたり、
そもそもが恋愛そのものをできなかったり、
またしなかったりという男が増えてきているということは
間違いなく子供が生まれるチャンスが
減ってきていると言うことにつながると思うんです。
.
どうしてこんな現象が生まれてきたのでしょうか。
食べ物とか、水とかに、そういうパワーをそぐようなものが
混じっているのか、
何か、精力をそぎ落とす何かが環境の中にあるのか、
よく分かりませんが、不思議でしょ。
一生物として、大問題です。
.
かつて環境問題の一つに人口爆発という言葉が
しばしば登場したものです。
これはこのまま人類が増え続けると地球上に
人間が棲息できなくなるという危惧がありました。
時に食料問題であったり、環境問題であったり、
いずれにしても増え過ぎる人間の問題は、
地球そのものの破壊につながるだろう、と言うわけです。
ですから、爆発的に増える人口をどこかで止めなきゃいけない、
という考え方が全般にありました。
しかしここ十年ぐらいのところで少しずつその上昇率が下がり
今、世界的に見ては2.3人というまあ現状維持に近い数字なんですね。
しかし、一方でそれこそ韓国や日本、ヨーロッパ諸国が
軒並み出生率を下げていて間違いなく人類は、
近々人口減少をが進むだろうと思われます。
現状では、平均すれば、2.3なんです。
アフガニスタンのように7人以上の出生率の国もありますが、
人工が増えてゆく国々というのは比較的後進国的要素が強く、
経済環境も生活衛生環境もさまざまなものが
先進国から見れば劣っているので、
乳幼児死亡率もどうしても高くなるわけです。
したがって、やはりこの後、人類は減少の道をたどるようなるわけです。
.
人類は今まで、増加する人口に対応する経験や能力は持っているものの
減少して行くという現象に対する経験や能力はまだ不十分なものです。
ですから、世界中がどうしたらいいのか、
手をこまねいている状態なんですね。
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私はこの人口減少はある意味自然淘汰の一つではないか
というふうに考えています。
地球上の自然の営みというのは、
何らかの形でバランスを取ろうとするものです。
その意味で原因は何であれ、
人間の数が少なくなってくるということは、
多くなり過ぎた事への一つの反動として、
何らかのメカニズムが働いているんじゃないか、と思うんですね。
で、これは大げさな言い方になるかもしれませんが、
これは、まさに神の思し召しじゃないか、と思っています。
よく子供が母親の体内に宿ると、
授かりものとか、神様からの贈り物みたいなことを
表現する人たちがいますが、
逆に、減少の現象は、
その神様によるコントロールが始まったのかもしれないと
漠然と思ったりします。
そして、人類のことですから、状況に応じて適切な対応をしつつ
好きなだけ地球を荒らし回ってきたことを反省し、
少子化と言う現実を受け入れてゆくのではないでしょうか。
まあ、いずれにしても人類はこの後
粛々とこの地球の上で暮らすようになるんじゃないでしょうか。

| 水嶋かずあき | 環境 | 12:49 | comments(0) | - | - | - |
地球にとって、人間は役に立たない

今回はいささか尾籠な話になります。
尾籠、びろうと読みます。
意味は、下劣、下品という意味です。
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さて言い訳はともかく本題。
昨年、どうする家康をほぼ年間を通して観ました。
大河ドラマを見るなんて、珍しいことなんです。
で、戦国時代の歴史的な流れに大いに興味を掻き立てられたのですが、
ふーーんそうだったのか、と、戦国諸大名の動きや、
往時の価値観や、人間関係、風習や、習俗などを多少は知ることになったのですが、
併せて、それ以上の突っ込んな興味もわいてきたんですね。
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私が一番興味を掻き立てられたのは、食に関することです。
戦となると、ごく普通にほぼ万単位の戦略を整えます。
もちろんいくつかの戦国大名の戦力を束ねた結果なんだと思いますが、
豊臣秀吉が家康とともに小田原征伐をいたしますが、
この時小田原城を囲んだ兵士の数は25万とも言われています。
こうなるとそれぞれの戦国大名が、
万単位の兵を集めてきたということになります
それが1万とすれば、1万人の食料を調達しなくてはいけないでしょ。
そして戦場に運び込まなくてはいけない。
さらには炊事しなくてはいけない。
戦場の現場で食事を用意する人員もかなりの数が必要なはず。
ああいう場ですから大ごちそうを食べるということはないでしょうけど
それにしても腹が減ったら戦はできぬ、という事ですから、
チャンチャンバラバラと斬り合う前に、まずは腹を満たさなくてはいけない。
戦場における食べ物は、最初の二日間は、自前だったそうです。
その理由は分かりませんが、まずは手弁当で、駆け付ける。
3日目になると、雇用主(戦国大名の事)から食料にお支給が始まる。
一人一日6合のコメが配られたそうです。
まあそれにしても、それらをどのように炊事したのかも気になるところですよね。
何しろ万単位の兵の食欲を満たさなくてはいけない。
さぞかし大ごとだったと思うのです。
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併せて、この万単位の兵は、おそらく、夜営が明けた朝になると、
排便したと思うのです。
そもそもが野営ですから、そんな気の利いた設備はない。
いわゆるノグソですよね。
これが1万人分、あちらこちらに落とされているわけです。
問題は誰がこれを片付けるのかですね。
きっと軍が引き上げて行った後にその土地のお百姓が
ぶつぶつ言いながら片づけたんじゃないかという気がします。
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これは昔ある書物の書いてあったことですが、
太平洋戦争のさなかのことです。
所は、南方のある島。
ここを日本軍が侵略し、守りを固めていました。
そして戦局の展開とともに、アメリカ軍がこの島を戦略上の拠点とすべく、
占領している日本軍を排除しようとします。
そして、この島に向かって艦砲射撃を計画しますが、
そこにいる兵士の数が分からない。
これは分からないとどれほどの砲弾を撃ちこめばいいのか計画が立てられない。
そこで夜陰に紛れて、斥候部隊が上陸し、およその兵の数を調べる、
という戦略が立てられます。
そしてその方法なんですが、兵舎の横に併設されている共同トイレの様子を
調べてみることになりました。
つまり排便の量によって人の数を推測すると言うわけです。
そして、肥溜めをのぞきこんで排泄物の量を確かめ、
その結果を報告します。
およそ3000人がいると思うという事で、
それに応じて島に艦砲射撃で砲撃を始めます。
後に一段落したところで現場を調べてみると
報告の半分以下の兵士しかいなかったことがわかった
というんですね。
これはアメリカ人が想定していた排泄物の量を超える量を
日本兵は排泄していたと言うことなんです。
まさに嘘か本当かわからない話ですがなんとなくありうる話だなと思いました。
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南米のチリではリン鉱石が採掘され、
これが資源として国の財政を潤した時代がありました。
しかしこの資源は無限であったわけではなく、
やがて枯渇をしてしまいます。
そもそもがリン鉱石を産出することができる要因というのは
長い長い時間の中で、そこに棲息していた海鳥の糞が
蓄積したものだったんですね。
この場合ありがたいことに糞はお金になったわけです。
こんなうまい話はそうそうあるわけではなく、
同じ動物でも人間の糞が環境を汚染しているという話が
ネットで紹介されていました。
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近年、エベレストに登った登山家が排泄物を
そのまま放置したことにより頂上付近から悪臭が漂い始めたとして、
ネパール地域自治区が、排便用封筒の持参を義務化した、
と2月8日の英BBCが伝えた。
というニュースです。
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エベレストなど氷点下の高地では、分解されずに有害なガスを発生、
そのまま長期間残ってしまうのだそうです。
普通は穴を掘りそこで用を足すのだそうですが、
高度に行けば行くほど、そうした場所がなくなるため、
やむを得ず、まさにそのままのノグソ状態になるんですね。
そこで封筒(まあ袋だと思うのですが)の所持を義務付けたとのこと。
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これって、間違いなく環境汚染の一つですよね。
何しろこの地球上には80億人という人間が暮らしているわけです。
ものを食べそして排便をするわけです。
1万人の兵士を想定しましたが、
現実は80億人です。
どのように浄化しようと、どこかで環境をにダメージを与えるようなことが
起きても不思議ではありません。
正直、この星で暮らすには、人間が多くなりすぎたのかもしれません。

| 水嶋かずあき | 環境 | 16:06 | comments(0) | - | - | - |
ごみ製造機

10月の末、それまでともに生活していたかみさんの父、
岳父が、逝去し、我が家は、かみさんと私の二人暮らしになりました。
私の人生の中では、絶えず何人かがともに生活していたので、
二人の暮らしは、妙に落ち着いているというか、物さみしいというか、
いささか不慣れなリズムになっています。
当たり前ですが、家族が減るということは
何より、食事の量に現れますね。
そもそも、後年岳父は、99歳の大往生でしたが、
ここ一・二年、食が細くなっていて、それまで普通の量を食べていたのが、
ほぼ半分になり、作ったものの残る料理に、いくらか戸惑いさえ感じていたのです。
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私は、自分の両親と、岳父の三人を、自宅で看取ることができて、
まあ、納得してはいるのですが、それぞれ、最後の4〜5年は、
私が食事の世話をしていました。
というか、どうせ自分も食べるわけですから、
人数分の料理を作っていたわけです。
とはいえ、食材の偏りのないように、
料理の味付けも、自分の舌に合わせることなく作って、
その意味では、まあ、みんなの食事番といったところでしょうか。
.
考えてみれば、普通主婦はそのことをしているので、
自慢することではないかもしれませんが、
私としては、人に作ってもらうより、自分で作ったものの方が
納得して食べられるので、積極的に料理番をしてきたわけです。
したがって、今は、かみさんと二人分の食事の用意をすればいいので、
かなり気軽な気持ちになっています。
しかし、うちのかみさんは本来食が細く、
大体、ほぼ普通の半分程度の量で、ごちそうさんになってしまい、
いまだに、食べきれる量にするのが難しく、
大体は残してしまうんですね。
ですから、今は、米を2号炊いても、ほぼ3日がかりぐらいで食べきる、
といった具合なんです。
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つまり、買う食材も少なくなってきたのです。
まだまだ二人きりの食生活、しかも、一人はやたら小食、という状況に
不慣れで、時に買ってきた食材が冷蔵庫に唸るほど入っている、
ということもしばしばです。
したがって、生活の規模はかなり小さくなっているのですが、
不思議と、買う食料の量はさして変わらないという気がします。
.
今更ですが、最近の食材と言うと、異常なほど丁寧に包装してあるでしょ。
肉類なんか、白い発泡の皿に一度ラップで包み、
さらにもう一度ラップでくるんでいる場合がほとんどです。
ここまでするか、というのが正直な感想ですね。
慣れてしまったので、過剰包装ともいえる現状を受け入れているのですが、
やはり野菜など、白いトレーにラップ掛けで並んでいたりすると、
品物の状態が判断しにくい場合があるでしょ。
例えば、ナスが4、5本包装してある。
で、ラップを通して見るしかない。
別に茄子に限らず、野菜類で、ラップ越しにしか見れないため、
持ち帰って、ラップを外したら、商品としてはいまいち、ということがあります。
昔は、八百屋の親父さんが、それこそ古新聞で、くるくると包み込んで、
あいよ、と渡されたものです。
衛生的かどうかはともかく、物を買うというときの信頼が、
根底にあったような気がしますね。
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このような結果、白い発泡の皿は一日何枚かプラごみ用の袋に入ります。
で、3日もすると、いっぱいになって、ごみ置き場に出されます。
この時期、お歳暮など、品物が動く時なのか、段ボールも半端じゃなく出ます。
段ボールの箱を壊し、ペットボトルの袋、牛乳パックの袋、燃えるごみの袋など、
ほぼ何らかの種類のごみ袋を出します。
私は、これらのごみ類をごみ置き場に運ぶたび、
二人の生活なのに、どうしてこんなにゴミが出るのだろう、
と時々不思議になります。
なんだか、ごみを排出するために生活してるのか、とさえ思います。
.
暮れのせいか、菓子類をよく頂戴します。
その辺の駄菓子ではなく、名のある和菓子屋のものなど、
驚くほどの丈夫できれいな箱に詰まっているものです。
何もそこまでやらなくても、と思うほどの箱のデザインと品質になっています。
あれって、ああしなければ売れないのでしょうか。
ともかく、包装材が過剰に凝っている。
あの凝った分、安くしてくれ、と言いたくなりますよね。
.
過剰包装って、基準があいまいですが、
「私どもの店は、SDGsの精神にのっとり、
安易な包装に切り替えましたが、皆様のご理解をよろしくお願いします」
とか、簡単なメッセージを紙箱に貼り付けて、売るようにしたらどうかな。
売り上げは落ちないと思うのですがね。
どこかで、妙に競い合ってきらびやかな包装をしている風潮を
止めなくてはいけないのではないか、と。
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要は包装紙で勝負というのは、商品に自信がないからではないか、
とかの考えを広く及ぼすべきでしょ。

| 水嶋かずあき | 環境 | 21:54 | comments(0) | - | - | - |
10億年後の地球

面白小咄で、こんなものを読んだことがあります。
ある著名な学者が、地球の将来について講演したのです。
で、地球の誕生から今日まで経緯と、太陽系の今後のことを話ました。
太陽とて無限の寿命を持っているわけではないので、
およそ、50億年後には燃え尽きて、なくなる、
ついては、地球も巻き添えを食ってなくなる、と話したのです。
すると聴講者の一人が手を挙げて質問しました。
先生、実はよく聞き取れなかったのですが、
先生は、地球は何年後にはなくなるとおしゃったのですか、と。
先生は、50億年後と言いました、と答えました。
すると質問者は、ほっとしたような顔をして、
ああよかった、5億年後と、聞き違えていました、と言って、
安心したような顔になった、という事です。
.
まあ、さしてインパクトのある内容ではないのですが、
人が陥りがちな認識の仕方をよく表していると思うのです。
人は往々にして、この類の勘違いをするものです。
自分の寿命がたかだか数十年なのに、
億年単位の未来を心配するのも妙な話でしょ。
いくら、長生きができるようなったとしても、
50億年後の太陽の消滅まで見届けられるわけじゃないでしょ。
まあ、頑張って100年と言う寿命、有限の中に生きているという事は、
実に幸せなシステムですよね。
.
こんなレポートを読みました。
一つは、男の精子についてです。
ヘブライ大学(どこにあるのでしょうか)の研究だそうですが、
ここで、40年分のデータを整理した結果、精子の量が、59.3%減少しているというのです。
被験者数約43,000人と言うのですから、データ的には十分でしょ。
きっと環境ホルモンとか言われる化学物質の影響じゃないか、とか、
生活習慣の変化だとか、色いろ後付的なことが言われていますが、
現実の問題として、今後、この傾向が強まるとして、
人類はいつか後継者を失うかもしれないでしょ。
.
とかく、ひとは、性欲というものは品のないことで、
あからさまにその類のことを口にすると、軽蔑したりしてきました。
基本的には、日陰者の扱いを受けて来たのです。
私は、これらの傾向に疑問を持っていました。
たとえば、この世から空気がなくなったとしたら、
人類は、まあ頑張ったって10分もすれば、絶滅するでしょ。
で、水がなくなったとしても、これまた、10日は持ったとしても、
いずれ絶滅となります。
もし、性欲がなくなったとしたら、これまた、100年後には絶滅です。
10分も、10日も、100年も、ホモサピエンスの20万年といわれている
長い歴史から見れば、一瞬でしょ。
一種の生命体から見れば、時間の長短はあれ、
絶滅と言う結果は同じです。
ですから、確かにあからさまに口にするテーマでゃないかもしれませんが、
かといって、封印することも間違いでしょ。
生命体の系譜を繋げることは、そもそも命の使命ですし、
それが、下品なことと言う認識は間違っているのではないか、と思うのです。
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ですから、よく言う草食系男子は、問題なんじゃないかと思うんですね。
若者よがんばれ、とひいじじいは、エールを送りたくなるのです。
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で、もう一つのレポートは、空気の中の酸素の問題です。
以前から、CO2のことはいろいろ話題になっていましたが、
酸素については触れてこられませんでした。
大丈夫なのか、と思っていたのですが、
こんなレポートを目にしたのです。
「地球上の酸素は、10億年後に失われることが予測されている、と言うのです。
その時、現在の酸素濃度が1%未満になると予測されていて、
当然ですが、生命が絶滅する可能性があるというのです。
そのメカニズムは専門的ですので、詳細は省きますが、
要約すると、この現象の原因は、太陽が膨張し、二酸化炭素を奪い、
それによって植物が根絶、
植物が供給する酸素がなくなる、と言うものです。
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これは、冒頭の小咄のような話ですが、
要は、10億年後には、人類はこの地球上にはいないかも、という事です。
確かに想像もできないくらい先の話ですが、
もし、人類がこの地球上に棲むことが有限だとしたら、
限られた時間の中ですから、もう戦争なんか、止めようというのが、
本来でしょうね。
.
地球にして見たら、厄介な生物が繁殖してしまったものだ、
と舌打ちしているかもしれませんね。

| 水嶋かずあき | 環境 | 16:09 | comments(0) | - | - | - |
地震の対応、なんとなく緩くない?

昨日、ひらつな祭の実行委員会が開催されました。
あらためて、防災について取り組むことが今年もまた始まったわけです。
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防災の基本は、もちろんおおよその予測になるのですが、
どのような災害が想定されて、どのような被害が発生するのか、
という事を認識することが、前提になります。
例えば、金目川が決壊し、床上浸水と言う被害が発生したとか、
津波がやってきて、家が流されえたとか、地震の揺れで、家具が転倒し、
中の食器がすっかり壊れてしまった、とか、
要は何かが起きて、その結果がどうなるのかです。
特に大雨などの場合、ある程度事前の予測可能ですから、
そこそこの対応ができます。
しかし、いまだ地震はその予測が難しいので、正確な状況を把握できないのですが、
その分曖昧な情報しか出ていません。
それだけに、地震に対する警戒心が緩いように思うんですね。
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例えばですが、平塚市で公開している東南海トラフ地震に関しては、
四つの予測数字しか発表されえていません。
一つが全壊戸数、70、次が半壊戸数480、
震度は6弱で、発生する津波が平塚海岸にやって来るのは30分後。
その高さは、4メートル、と言う4つの数字です。
何故か死者数は記載されていません。
県のデータでは、県内で予測される死者数が出ているので、
その数から平塚の人口で割ると、平塚市内での死者数は、83人となります。
もっともこれは情報量が少ないので、素人が勝手に計算した数字に過ぎません。
横浜などが含まれた数値を全県で割るというのは、本来ではないと思うので、
平塚は平塚独自の算出すべきです。
もしかすると、死者ゼロと想定しているのか、もしくは83人以上の数字なのか、
いずれにしてもここのところだけ公表していないのは、理由が分かりません。
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私たちが災害に対して警戒をし、準備をすることに本腰を入れるのは、
その被害を被らないようにという事です。
その被害は、家や家具、いわゆる動産的財産などで、要は物の損失を警戒するわけです。
そして、肉体的なダメージ、軽ければケガや骨折、重ければ、内臓や呼吸器などの損傷など、
これは痛いし、その後の治療のことを考えたら、絶対に避けたいことでしょ。
で、その上に、死、と言うレベルの損傷があります。
これは最後の最後の最大の恐るべきこと。
したがって、防災意識の究極は、死ぬかもしれない、と言う不安や恐怖が根底にあると、
それは本気につながるのです。
つまり、死ぬことはない、と言うと、一段階警戒心が緩むんですね。
したがって、脅しでも何でもなく、
このまちにのこれこれの災害が発生したら、何人ぐらいの死者が想定される、
と言う情報は、防災意識を高めるうえで、必要なことだと思うのです。
にもかかわらず、平塚市役所のHPの防災部分では、
死者の数は掲載されていません。
その理由は分からないのですが、本来の防災意識を高めるという点では、
不可解な処置だと感じます。
間違いなく改善すべきことですね。
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この南海トラフ地震を想定するのは、主に被害予想が大きな部分を占めているのですが、
じつは、この地震の特徴として、広域に被害が及ぶという点です。
東は、東京、神奈川、静岡、愛知を経由して、四国、九州は日向灘周辺に至るまで、
いわゆる太平洋側の西半分の主だったところが被害を受けると想定されています。
その規模は、東日本での岩手、宮城、福島などの規模をはるかに超えていて、
これによる死者数は全国で、30万人を超えると想定しているんです。
つまり、静岡、愛知、三重、和歌山、高知、大分など、津波をもろに受けるところと、
その周辺が大打撃を受けるわけでしょ。
どこか特定の一地域が被害を受けるわけではないので、
恐らく国家としての機能すら被害を受けるはずです。
新幹線などの鉄道網、東名高速などの基幹道路網など、
輸送手段が分断され、電気水道などの生活インフラが機能不全を起こし、
地域の行政的機能はほぼ空回りをし始めます。
何より、復旧に対する手が回らなくなり、
国や県は、大都市中心に優先順位が組まれれば、
正直、平塚なんかはあと回しでしょうね。
これは覚悟しておいた方がいい。
本来なら、地域の生活インフラは、数日で復旧するかもしれないのに、
この場合、10日、半月、もたもたすると1か月放置されることも考えるべきでしょ。
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この点が旧来の地震被害の復旧と異なる点です。
この間、ローカル都市の平塚としては、じっと待つんですかね。
ある程度それを見越して、自で問題解決できるような能力を養うのでしょうか。
いずれにしても、いつかやってくる地震に対しては、
何らかの備えを強化すべきでしょ。
もちろん、一市民としての備えです。

| 水嶋かずあき | 環境 | 11:25 | comments(0) | - | - | - |
どうする南海トラフ地震

災害対策の基本は、その地域がどもような災害が発生すると予測されているのかです。
どう考えても、平塚近辺で、富士山は気になっても桜島や、御岳山の火山情報など、参考にはしませんでしょ。
ましてや、トルコやモロッコなど外国の地震に関しては、他人事のようでしょ。
逆に、じゃ、平塚ではどんな災害が予想されているのか、という事がある程度分かって、
始めてその対応を取ることができるのです。
したがって、この地の自治責任がある平塚の市役所としては、
最大限のエネルギーを持って、情報収集をすべきではないか、と思うんですね。
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とりあえず平塚市発信の地震予測情報です。
可能性として、南関東地震(旧関東地震の再来と言われるもの)、
首都圏直下型地震、神奈川西部地震など、いくつかが候補にありますが、
その発生の可能性としては、目下のところ、100年ぐらいの単位先の事、
とされていて、警戒度はあまり高くありません。
今最も注目されているのは、向こう30年間で、発生確率70%〜80%と言われる
南海トラフ巨大地震についてです。
これは、フィリピン海プレートと、ユーラシアプレートのプレート境で発生する地震で、
このプレート境地震と言うのが、地震の中で、大きな被害を引き起こすものなのです。
.
モロッコの地震も、アフリカ大陸のプレートと、ユーラシア大陸のプレエート境での発生で、
地震発生の大きな要因といてのプレートテクトニクスの説が、
地震発生のたびに強化されてゆくわけで、プレート境での大地震は、もはや避けようがないのですね。
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ですから、日本は4つのプレートの上に成り立っていて、北から、ユーラシアプレート
北東から北米プレート、南東から太平洋プレート、
南からフィリピン海プレートと、すっかりプレート境の上に乗った国なんです。
かつての東日本大震災は、太平洋プレートと、北米プレートのプレート境で発生しました、
今時々起きていて、先日も津波警戒警報が出されましたが、
伊豆諸島の小さな地震は、フィリピン海プレートと、太平洋プレートのプレート境で起きている地震です。
太平洋プレートは、フィリピン海プレートの下に潜り込んでいますから、
いわば東からプレートが押されていると考えられます。
まあ、広い面積のプレートですから、そこで押されたからと言って、
フィリピン海プレートに大きな影響はないと思われますが、
いずれにしても、プレート境は危険がいっぱい、という事なんです。
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そこで、南海トラフ地震なんですが、極端な話、いつ起きてもおかしくない、
と言う状況です。
まあこういう自然界のメカニズムですから、そうそう簡単に明日明後日、という読みはできません。
46億年の地球の今までを考えれば、今日明日などと言う時間の経過は、
あっと言う間の何万分に一ぐらいの事なので、
10年後なのか、30年後なのか、どんな専門家でも読み切れはしません。
ただ前兆として、プレート周辺でスロースリップと言う現象を伴うので、
この観察の精度が上がれば、ある程度の予測はできるようになるはずです。
.
ま、それにしてもです、防災体制を整えるのには、私たち市民がジタバタしようと、
元になる地震予測が基本になるので、ここに精度がないと、適切な対応がとれないでしょ。
ちなみに、南海トラフ地震が発生したとき、このまちの被害はどういうものか、
と言う平塚市としての公式見解は、情けないことに、5つの数字しか提示されていません。
南海トラフ巨大地震の被害予想として、全壊戸数、70、半壊戸数480、
震度6弱、津波は4メートル、発生後の到着時間30分、だそうです。
この情報の中で、私たちはしなえなければなりません。
別の資料ですが、予想される死者数ですが、83人。
この数字とて、神奈川全体の死者数から、平塚市民の数で割って計算したものです。
決して公式のものではありません。
何故か、死の被害想定の様々な数字には、死者の数が出てきません。
なのか思惑があるんでしょうかね。
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以前もこのブログでお伝えしましたが、私たちは、何かあると公的機関に頼り、
そこに不備があれば、非難をします。
これは、このようは大きな災害が発生したときは、何の役にも立たない行動です。
災害時に誰が誰を守るのか、という事は、現状では全くと言っていいほど、
整理されていません。
現実的なものとしては、次のデータがあります。.
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被災したときに、誰に救出されたか、という事なんですが、
自助として、自力脱出した35%、まあ自助のうちと考え家族により救出された32%。
友人や隣人、通行人などによって救出された30%、これは共助ですね。
で、公助、消防、自衛隊、警察などによって救出された割合ですが、3%です。
災害の発生後最も大事なことは人命の救出です。
これの実態は、97%が民間の自力で行われたという事です。
何も、公的機関が力不足だ、と言ってるわけではありません。
災害の最も大きなメカニズムは、地域全体にその被害が及ぶという事で、公的機関も被害にあっている、
と言う事実を見逃してはいけません。
なぜなら、平常時に頼っている癖が抜けず、非常時でも何とかしてもらえる、と考えると、
救える命も救えなくなるからです。
.
災害対策の基本は、まずは自分で何とかしよう、という事です。
心してください。
誰もあなたを助けてはくれないのです。

| 水嶋かずあき | 環境 | 16:34 | comments(0) | - | - | - |
実感、温暖化

長葱が根腐れしてしまって、まともに生育しない。
したがって、いまいちな商品にもかかわらず、値だけは上がる。
ラーメン屋さんで薬味としてトッピングする長ネギの小口に切ったものを
仕入れ値が高すぎるので今は載せていません、なんてお店があるとか。
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今が旬の栗が、殻の中で腐り、使いものにならないものが結構出ているようです。
そのせいで、当然収穫量が少なくなった分、高くなります。
年末のお節に使おうというんですから、気になりますでしょ。
栗は殻に包まれていて、中が見えない。
買ってみて、割ったら黒くなっていた、と言うのも出てきますよね。
売る方も、買う方も、これはいやなもんです。
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北海道では、海水温の影響で、様々な魚介類の漁獲量に変化が出ているとか。
シシャモは、20年前に比べて、1割程度の漁獲量。
遂に今年は資源保護のため全面休漁をすることになったとか。
鮭の収穫も激減しているそうで、そうなるといくらが値が上がってくる。
で、需要は需要であるので、そこを何とかしようと、
最近はもっぱら鮭の卵ではなく、マス系の魚の卵をいくらとして売ってることが増えました。
まあ親戚みたいなものですが、やはり、鮭の卵よりマスのほうが、味が落ちますね。
.
みんなみんな温暖化のせいです。
.
平塚は県内では有数のコメの産地です。
東に相模川水系、西に金目川水系と、二つの豊かな水源に恵まれ、
昔から稲作が盛んでした。
で、平塚産米として、キヌヒカリがいわば郷土代表のコメとして栽培さえてきましたが、
ここ何年かで、「はるみ」に切り替わっています。
どうしてキヌヒカリじゃないんだ、と思って、農家の人に聞いたのですが、
なんとそれは温暖化のせいなんだと言うんですね。
つまり、キヌヒカリが生育する気候が、温暖化でずれてきて、合わなくなったんだとか。
まあ人間は、そういう意味では鈍感なところがありますから、
余り感じませんが、自然のど真ん中で生きている植物などは、
結構影響を受けるのかもしれません。
したがって、キヌヒカリの次のエースとして誕生したのが、はるみ、という事なんですね。
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もし人間が、もっと温度に敏感で、多少の温度差も受け入れられないとしたら、
気温がいくらか上がるたびに、適温の地域に引っ越さなければならないでしょ。
としたら大変ですよね。
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ウミガメは種によって多少の違いがありそうですが、
大体、平均27度前後の砂浜に産卵します。
ウミガメの雌雄は、孵化するときの気温に影響を受けます。
で、この27度の気温で孵化した子亀は、雄雌が半々になるのでそうです。
所が、その年によって、多少温度が変わりますでしょ。
で、27度より高くなると、メスに変化する比率が上がるんです。
逆に27度より低くなるとオスが増えるんだそうです。
でも、だいたいは、年ごとにぶれがあるので、結果としては、
海の中でのウミガメの雌雄比は、半々になるようになっているんですね。
しかし温暖化は地球全体っで進んでいるので、
ウミガメの産卵地の気温は、少しずつ上がって来ているそうです。
オーストラリア北東部のグレート・バリア・リーフのアオウミガメについて調査した結果、
オスとメスの比率が1対116でなんと99.1%がメスだったそうです。
男天国ですね。
ウミガメにしてみれば、先祖代々産卵場所は決まっていて、
そこの気温が上がろうと下がろうと、そこで産卵するDNAに支配されているんですね。
従って、ウミガメの将来はちょっと暗いですね。
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車から排出されるCO2が温暖化の元凶だ、と問題になっていて、
せっせとEV化を進めていますが、
実は、製造工程でのCO2排出量や、電池充電のための元の電力製造での排出CO2など、
比較すると、ガソリン車が排出するCO2と比較して、
実は3年間はむしろEV車の方が、CO2排出量は多いのだそうです。
ですから、EV車の効果と言うのは、マイナスだった3年間など相対的な比較をすれば、
少なくとも、5年たったところで、やっとEVのほうが排出量が少なくなったという効果が得られるとか。
まあ、何にしても遅々として温暖化の対応が進まないですね。
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冷静に考えてみると、80億の人間が生存し、好きなことをしているんですから、
地球にとっても厄介な状態が続く、という事でしょうね。

| 水嶋かずあき | 環境 | 08:52 | comments(0) | - | - | - |
死なばもろとも

地球上の動植物の生物種の総数は190万種です。
そして恐ろしいことに、一日で100種前後の種が絶滅に追いやられているようです。
年間でざっと4万種。
10年で40万種50年で200万種。
現状の実態から数字を伸ばしてゆくと、
地球上の種は50年持たない、という事になります。
.
今までおよそ4億5千年前あたりから、この地球上に生息する生物が、
一気に絶滅に向かうという、いわゆる大量絶滅が、5回ありました。
5大絶滅と言われています。
有名なのが、6500年前のユカタン半島に落ちたという隕石の影響で、
あの恐竜たちが根こそぎいなくなったもっとも最近の、第5回目の大量絶滅です。
この5回の大量絶滅でも、最大で95%の種、と言われていますので、
なんだかんだと5%は絶滅を免れる。
問題は、人類が第6回の絶滅から逃れられるかどうかでしょ。
.
基本的には、おそらく60〜70%が絶滅した時点で、人類はこれに巻き込まれるはずです。
なぜなら私たちの食糧がなくなってしまうからです。
過去で5%生き残ったというのは、極めて原始的な生物種で、
そもそもが棲息の条件が素朴な要因で成り立っていた、はずなんですね。
ですから、人間が棲息可能な食物連鎖上で、生き残るにはかなり難しいと思うのです。
.
食料が限定されるという事による問題もともかく、
それ以前に地球環境が生存に不適格になる、と言う可能性の方が大きいです。
.
今日、昼間所用があって、小雨が降る中自転車で出かけました。
まあ大して濡れはしなかったのですが、それでも長袖のトレーナは湿っていて、
家に帰った時は、その温かさが心地よかったですね。
で、思ったのです。
確か、1週間前は、半そでのTシャツだった、と。
ズボンは半ズボン。
それがちょっと気候が寒くなると、もう長ズボンに長袖。
人間って、なんて気温に弱いのか、と実感しますね。
ともかく気温の変化に敏感で、うっかり半そでのまま出かけてしまい、
まわりを見るとみな長袖。
そうか今日は長そでの気温なのだ、などと反省することがあります。
逆に、皆よくぞ出かける前に、適切な服装を選択できるものだ、と感心するのです。
.
これって言い換えれば、2度3度の温度差に敏感で、
その適応を間違えると、体調に影響するからでしょ。
まあ、なんと温度にもろい生物でしょうか。
ですから、今後、夏になると暑い日が続き、日本も熱帯並みの気候区になれば、
生活のパターンそのものが変わってくるはずです。
.
動物たちでも、例外はありますが、やはり温度差には敏感なはずです。
多くの生物種は、その種が生存できる気候区分に生息します。
マレー熊という熊がいます。
熊の仲間では最も小さく、凶暴性もあまりない種なのですが、
暖かい地方、たとえばインドとか、カンボジア、タイなどに生息していて、
これが、北極で暮らすことはできない。
温度の違いに対応できないからです。
逆にホッキョクグマはタイには棲めない。
すでに適応している、いわば快適温度があるからです。
たまたま人間は、冷暖房などの温度調整する道具を持っていますし、
住居と言う外気を遮断できる住むところを持っています。
さらには、着るもので温度調節ができます。
動物たちは、一年中毛に蔽われていて、体温の調整が難しい。
まして、住まいと言えば、野宿か洞穴。
外気の温度に晒され続けているわけでしょ。
ですから棲息の地域も限定されますよね。
.
人間は何とか、この気温の問題をしのげるとして、
動物たちは(植物も含め)そうはいかない。
いま、まさに人類の活動のせいで、地球の温暖化は後戻りできないほど、
悪化しています。
野生の190万種の生物種は、いやおうなしに、
人類のわがままな動きに巻き込まれてゆくのです。
.
そういう現象が顕著になり始めたとして、
人間だけが何とかなる、と言う考えはすぐに捨ててください。
死なばもろとも、が地球に暮らす生物種の運命なのです。

| 水嶋かずあき | 環境 | 14:43 | comments(0) | - | - | - |
バスタブ15杯

一般的なお風呂に貯める水量はどのぐらいかご存じですか。
体を沈めると淵からこぼれるほど、なみなみと入れる人もいるかと思いますが、
まあ大体は、体を斜めにしつつ首までつかろうとした場合の水量です。
これが、ざっとした数字ですが、200リットルだそうです。
毎日、入れ替えるか、追い炊きしながら数日使いまわしするかは、
家族の数とか、その家の習慣によって異なりますが、
ともかく一回の水の量は200リットルが目途のようです。
しかし、これは貯める量ですから、入浴の時にかけ流す水の量はまた別です。
まずはこの数字を頭に入れておいてください。
.
で、環境の悪化、劣化に不安を持ち、環境問題として、様々な分野が、
取り上げられたり、対応しようとする人が増えつつありますが、
意外と、問題として隅に置かれたままなのが、水の問題です。
海洋の汚染とかではいくらか注目されることもありますが、
水の問題で、懸念される状況にあるのが、地下水の問題です。
.
その前に、地球の水状況も頭に入れておいてください。
まず、地表の多くを覆っている海水ですが、
ざっと14億立方キロメートルと言われています。
概念すら作り上げられない数字なので、まあたくさん、という事にしましょう。
で、この中で、淡水は、2.5%です。
しかし、この数字は、南極北極の氷が大半で、我々が使える淡水は、
主に地下に含まれていて、それが0.8%。
さらに河川や湖沼に存在する水は0.01%に過ぎません。
もちろん河川や湖沼の水も生活に使われますが、
ここで言いたいのは、
いかにも豊かな水に囲まれている地球と言えど、
使える水には限界があるという事なんですね。
.
そこで、地下水の使用できる限界と言うものも出てくるわけです。
実際、世界の穀倉地帯と言われるところのほとんどが
地下からのくみ上げでまかなっていて、
稲作のように、川沿いの地域で水の確保している以外は、
なんだかんだと地球にしみこんでいる水を使わざるを得ないのです。
で、絶えず雨が降り注いでいるので、地下水の水源は枯れることがないだろうと
思いがちですが、いわゆる地下水脈に雨水が辿り着くのには、
場所によって異なりますが、数十年から百年単位の時間が必要なんです。
見ようによっては地下水源は限界があるという事ですね。
.
でこの水源が枯渇するかもしれないというんですね。
それは、人間が使いまくっているからです。
ちなみに、地球の水で人間が使っている用途ですが、
生活に28.6%、工業用に28.9%、農業用に28.6%
まあほぼ3等分ですね。
そこで、こんなデーターがあって驚いたのです。
.
一つの例なんでしょうが、ハンバーガー1個に必要な水の量についてです。
まずどんな食材が必要かなんですが、
小麦ですね。
広い小麦畑で栽培されて、たくさんの水が使われます。
牛ですが、牛そのものの飼育に必要ですが、エサとなる穀類、トウモロコシなど、
かなりの水が必要です。
あとレタスなどとか、トマト、などなど、様々なものが寄せ集められて
ハンバーグ一個が作られます。
で、それぞれに必要な量目と、そのために使われる水を算出するんですね。
と、その合計なんですが、2000リットルだそうです。
別なデータでは3000リットルでした。
要は2000〜3000リットルぐらいと言うことでしょうか。
.
ハンバーガー一つに必要な水の量は、
言い換えれば、バスタブで換算すると、10杯から15杯という事になります。
ちょっと意外でしょ。
.
なんとなく、水って豊富にある、時には濁流となんて災害ともなる、
まして、日本なんか、広々とした海に囲まれている。
などなどの感覚がありますから、結構、粗雑に扱ってきてと思うのですが、
有限である、と言う感覚を持つことが大事なんですね。

| 水嶋かずあき | 環境 | 12:24 | comments(0) | - | - | - |
取材で感じたSDGs

この夏の暑さ、線状降水帯による豪雨と洪水。
海外から届く、洪水や山火事のニュース。
正直、この地球の自然現象って、ちょっと異常ですよね。
おい、地球よ、大丈夫か?と聞きたくなりますでしょ。
.
SCNテレビの番組で、市民TVと言う枠があるのですが、
この10月番組の制作担当をしています。
テーマはSDGs。
今、地球がじわじわと、人間が与えてきたダメージで、
悲鳴を上げつつあるのではないか、と思える現象が頻発しています。
何かにつけて、観測史上最大とか表現していますが、
じゃあ、これは今年の特異な現象で、来年になったら、収まるのか、という事も、
あまり期待できないと思うんです。
むしろ、来年以降、さらに観測史上最大が連発されるんじゃないか、と。
このままで大丈夫だろうか、今の私たちはともかく、孫子の代に、
地球に住めなくなるのではないか、などなど、足元が崩れそうな不安感を持っている人も多いと思います。
.
で、国連で、このまま行くと人類は安穏と地球上で暮らせなくなる、という推論の下、
150か国以上が参加して、様々な諸問題を解決するための目標を掲げました。
2015年のことです。
それがSDGs--Sustainable Development Goalsで、
17に要約されたGoals、つまり目標と言うか到達すべきこととして、定められ、
これがさらに169の細目に分けられています。
.
つまりこのまま、のほほんとしていると、地球上に我々は存在できなくなる、と言う警告です。
だから、環境の改善から始め、様々な社会の偏り、経済の発展的維持など
最終的には皆が仲良く暮らせる人類社会へたどり着こうという遠大な計画です。
.
Sustainableと言うのは造語で、継続可能と言った意味を持ちます。
何しろあれもこれもとも17ものゴールを抱え込んだので、当然相反するゴールも発生しがちです。
そこで、まあまあと中を取って、Sustainablと表現したのだと思います。
私個人としては、このSustainableと言う表現に、踏ん切りの悪さを感じますけどね。
なんかあれもこれもと言った感じで、八方美人的な印象があります。
どこかで、思い切ってこれは捨てなきゃいけないだろう、と言うものがない。
つまり犠牲にせざるを得ないGoalがあっても良かったろう、と。
なにが優先すべきかと言う議論が、不十分なままのSDGsになってしまった、
と言う印象があります。
.
2015年制定ですから、今年で、8年。
そもそもがSDGsのGoalは21030年に設定されていて、
あと7年で、17項目の目標を達成し、ゴールしなきゃいけない。
冷静に見て、ちょっと無理かな、という感じですね。
でもそんなこと言ったって、問題が解決するわけないですし、
現状でも、かなり環境は悪化しつつあるのですから、放っておくわけにもいかない。
.
で、この番組作りをする中で、改めて、世間一般はどうなんだ、と。
漠然と感じた不安があるのですが、
実は大半の人が、他人事なんですね。
そんなことやってる人もいるの、と。
ごみを無くしましょうと片付けている人がいる一方で、
平然とゴミを投げる人がいるようなものです。
これでは間違いなく、人類はこの地球に住めなくなる、という事でしょ。
.
ただ、救いは、地球の現状に気づいた人は、それなりに動き始めている、という事です。
客観的に、17のゴールをチェックしてみると、
達成には難しそうなものと、やりようで何とかなりそうなもの、
日常のちょっとした努力でゴールに近づけそうなものなど、多種多様です。
ですからできそうだ、と考えた人は、すでに取り組んでいますし、
平塚市としても、行政としての責任もあって、17項目にわたっての
関わりのある事業を、しっかりと関連付けた中期を目標を定めています。
.
客観的な見方をすれば、やっと動き始めたという感じとともに、
まだまだ啓蒙、啓発が必用だ、と思えます。
そして、何をどうするかと併せて、
自分事化と言うステップを根気強く進めることです。
何しろ、多くの人がまだまだ他人事だと思っているからです。

| 水嶋かずあき | 環境 | 23:43 | comments(0) | - | - | - |
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