水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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あなた方は罪を犯していないのですか

 聖書の中で、もっとも私が好きな場面があります。
それは、罪を犯した女が石投げの刑で裁かれることになって、
その場にいたイエスに判断を求めます。
するとイエスは「あなたたちの中で罪を犯したことのない者が、まず石を投げなさい」と言います。
すると年長者から始まって一人また一人と立ち去ってしまい、
誰も女に石を投げることができませんでした。

 

人の罪を裁くということの意味もあるでしょうが、人は多かれ少なかれ同類で、
その罪科の軽重はともかく、何らかの罪は犯しているんですね。
言い換えれば、人は罪と言われるものを犯してしまいがちな動物なんです。
本能を優先させれば、とかく罪に近付いてしまう。
ですから、逆に言えば、犯しがちの罪を犯させないようにしているのが法律なんです。

 

さて、この罪を犯した女とは、何御罪を犯したのか、と言うと、姦通罪です。
もう一度最初の場面に戻ってください。
姦通罪で裁かれんとする女に、刑を履行しようとしていた。
で、イエスは、姦通罪を犯したこともない者がいたら、
その人から石を投げよ、と言うんですね。
ふと、そういえば、3年間かどうかはともかく、ちょっとだけにせよ、
思い当たることがあったんでしょう。
まあ、たまたま今まで表ざたになることはなかったけど、

いわれてみれば、私もちょっとだけやっちまったな、
と反省をしたんでしょ。
お前は姦通をするなんて、とんでもないことをした、だから死刑だと、

自らが石を投げるには、あまりにも良心が許してくれなかったんでしょうね。

 

さて、正にこの罪を犯した女に対するように、多くのマスコミが、
また、平和に暮らしている庶民が、不倫をしたカップルを大バッシングしています。
イエスがこの様子を見ていたら、同じことを言うでしょうね。
罪を犯したことのないものだけが、物を言いなさい、と。

 

旧約の律法では、女性が不倫をすると、石投げの刑に処せられたそうです。
男尊女卑の背景がありました。
日本でも、江戸の頃から姦通に関しては厳しい定めがあって、
間男は7両2分の金を払えば、見逃してもらえるというのが、相場だったようです。
7両2分というのが、いくらかは知りませんが、小判のことですから、7枚と半分ということです。
大判一枚に相当したようですから、そこそこの金額でしょ。
この金が払えなければ、その場でたたき殺されても文句は言えないことになっていたようです。
でも、やっちまうわけでしょ。

明治になって、姦通罪というのが成立されました。
これも、女性対象の罪科で、終戦後、これは廃止されましたが、
不倫として罪に問われなくなった、というのではなく、
男女平等の考えが浸透してきて、女性にのみ犯罪者扱いをする姦通罪は、
時代の流れに外れている、というのが理由だったんですね。
でも、結果的には、姦通は犯罪で亡くなったんです。
法律を犯しているわけでなないんですね。

 

不倫とは、倫でないことです。
倫とは、人の守り修めるべき道、倫理、また、秩序のことです。
広く考えれば、仲間外れにしたり、寄ってたかって悪口を言う、なんてことも不倫です。
愛が欠落したままの人間関係のほぼすべては、不倫です。
かといって、これらを法律に定めるまでもない、としてるわけでしょ。

例の、広島出身の女性代議士が、1億5千万円の資金を政党から受けたということでも、
囲みの記者に応え、法律違反ではないですから、と一言ありましたよね。
基本的には、罰せられることもなく、職業的権利(議員辞職)を維持できるわけでしょ。
宮崎議員は辞職しましたが、今井議員、山尾議員は議員のままでしょ。
だって法律違反じゃないんですから、というわけ。

 

で、芸能人となると何故か世間が厳しい。
今回のように、男女それぞれが、倫に反しているというだけのことで、
コマーシャルとか、番組とか、降板させられるのだとしたら、
いささか過剰ではないかと思うんですね。
人んちのことに口出しするな、ということです。
法律違反でもないことを情報として取り上げるな、ということです。

夫婦間、家庭内の問題でしょ。

 

これって、マスコミがあおっている感じがするんですね。
有名人に対するコンプレックスが根底にあるんでしょうか。
そもそもは自分たちが手がけて有名にしてきたわけでしょ。
妙な話ですよね。

 

| 水嶋かずあき | あれこれ | 10:08 | comments(0) | - | - | - |









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