水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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友からの便り

3日付でコメントをいただいた渋谷悌二郎君は、
湘南高校時代の親友です。


学区外の平塚から、湘南高校に通うものは、当時、3名だけでした。

ですから、東海道線に乗って藤沢まで通学すると言うのは、
いささか心細いものがありました。
したがって、次の駅で乗り込んでくる同級生には、

ことのほか近しいものを感じていたんです。
茅ヶ崎の渋谷君とは、そんな地理的な条件以外に、

バンドを組むなど、いくつかの共通する趣味などもあって、
随分と親しく交際させてもらったものです。


で、確か一年生の後半だったと思うのですが、
授業が終わって、よく分からないところがあって、
教えを乞う、という意味もあって、学力優秀な彼にある質問をしたのです。
何を聞こうとしたのかその内容は、今は覚えていません。
その時に、その質問に対して、お前バカだなあ、と答えたんです。

 

私は、小学校、中学校と、そこそこ優秀な成績を収めてきたんです。
大げさな言い方ですが、小中で行われるテストは、ほぼ100点を取っていました。
ある程度の予習をして、授業をちゃんと聞いて入れば、
原則的に100点は取れるはずなんです。
でも、そうじゃない子がいるわけでしょ。
ですから、いささか、いい気になっていたんでしょうね。
自分は利口な人間だ、と思っていました。


そういう9年間を過ごして、湘南高校に進学したら、
何と、やたら優秀な人がいるんですね。
いささか圧倒されるくらい皆学力優秀で、
今までそこそこだと思っていた自分の学力を、
もしかすると、大したことないんじゃないか、
と思い始めていたんです。
まあ、ぶうちゃけた言い方すれば、
自分は、リコウではなくバカなんじゃないか、と。
で、その矢先です。
お前バカだなあ、と言われ、やっぱりそうなんだ、と。
これは決して大げさな言い方でなく、ものの考え方を変えた大きな一言でした。


私は、その時、バカだなあ、という言葉に、
要するに人を馬鹿にする、と言うニュアンスは感じませんでした。
適切なアドバイスだ、と思ったんですね。
そう、内心そう思っていたわけですから。
で、改めて、自分の立ち位置を見直したんです。
今まで、ちょっとばかりいい成績を収めたからと言って、
周りの敬意を持つべき仲間を、若干軽く見てきたのではなないか、と反省しました。
正直、このことは私の人生で、大きな転換になったんです。
人に敬意を持つことの大事さをしみじみ知るきっかけになったからです。


私は、未熟者でしたから、その後、
敢えて、敬意をもって人に接する、接した人に敬意を抱く、という事を

自分の中で、強く意識してきたのです。
そもそもが人に敬意を抱くという事を意識するという事自体、
妙な話なんですが、

でも、いつでも念頭に置くようにしたんです。
習い性になる、と言いますが、
そうしているうちに、ある程度は、そういうものの見方ができるようになり、
やがて自然とそういう視点に変わってゆきました。


そうこうするうちやがて、74歳。
いい年をとったじじいになりました。
16歳の時のあの転換は、今にどこまで生きているのか、
と時に自問自答します。
まだまだですね。
われ、いまだ木鶏たりえず、です。

 

人は多くの友人と交わります。
これも縁なのでしょうが、友人で終わるお付き合いもありますし、
その中で人生を高めてくれる出会いもあります。
私はありがたいことに、師と呼べる友人を何人も持っています。
その時々に、なんてことのない会話の中で、
生き方を気付かせてくれるやり取りをするものです。
その得難い気付きを与えてくれた友を、私は師としています。
もちろん友達ですから、面と向かって、あなたを師と仰ぎます、
何てことは言いません。
でも、心の中では、そう思っているんです。

出会いとは、そういう可能性を秘めているんですね。
ありがたいことです。

 

渋谷君からのコメントはとてもうれしく読みました。

二つほど注文を付けられましたが、

これについては、いずれじっくり真意をお伝えします。

| 水嶋かずあき | あれこれ | 10:02 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
 水嶋殿
 私ごとき者のコメントに、大事なブログの1日分を使って、温かいご返事をいただき、本当にありがとうございました。
 そもそも我々が子供ころには、大事な買い物をするときには、必ず平塚へ行くものでした。それが今では、旧国道1号線の西口から西のほうへ行くと、いかにも寂れているという感じです。
 平塚は、神奈川県の交通の要です。なんとか昔のように戻るといいな、と願っています。
 ナパサを聞いても、ブログを読んでも、あなたの高い見識や、広い教養に感動していました。特に平和憲法のこと、天皇陛下のことを述べられたときには、わたしも、全くその通りと思って、早速返事を書こうと思いましたが、私には方法がよくわからず、今回娘に聞いて、やっと分かったので、コメントを書きました。
 それにしても高校の時には、本当に無礼なことをしました。謝ります。
     渋谷悌二郎
| 渋谷悌二郎 | 2017/12/04 12:56 PM |
謝るなんて、とんでもない、ありがたい限りの事でした。
これからもよろしく。
| mizushima | 2017/12/05 6:05 AM |









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