水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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不安がる民族

日本人はそもそもが脳科学的に言っても不安を感じることが多い民族だそうです。
これは、最近テレビなどでコメンテーターとしてしばしば出演している
脳科学者の中野信子教授が説明しています。
セロトニンという物質が、脳が不安を感じる部位に働いて、
不安を感じるというメカニズムがあって、
このセロトニンの比率が日本人の場合多いのだそうです。
つまり、私たちは不安がる民族、という事でしょうか。

 

民族的な規模での不安と言うと、
中国の故事で、杞憂と言う言葉があります。
杞憂の「杞」は中国周代の国名。
「憂」は憂えること。
杞の国の人 が、天が落ちてきたり、大地が崩れたりしないかと、
あり得ないことを心配して、夜も眠れ ず食事も食べられなかったという
『列子(天瑞)』の故事から、
あれこれと無用な心配をすることを「杞憂」といいます。


これはありえないか、無用とかは、その時点では分からないわけです。
今の人は、科学的な情報をたっぷり持っていますから、
天が落ちてくるなんて考えもしませんが、
そのことが分からなければ、あながち、その無知ぶりを笑うことはできないでしょ。
自分の家に強盗が入るかどうか、は今の時点では分からないわけです。
ですから、その不安のもと、対応をする、と言うのが厳重な戸締りでしょ。
地震があるかもしれない、と言うのが、防災対策で、
水やらカンパンやら懐中電灯を用意しておくわけでしょ。
そしてどうも、この不安に対するレベルが、

多く、人の行動のかなりの部分を司っているのではないか、と思えるのです。


そうそう、このセロトニンは、男より女に多いそうで、
その意味では、女の方が心配症が多いそうです。
うちのかみさんが、この心配性で、
利点としては、起こりうる事態を予測し、きめの細かい対応をします。
床に置いてあるものを片づけて、子どもが引っ掛かって転ぶかもしれない、と言うわけです。
私は、レベルで言うと、最も楽天的な考えをするタイプで、
すべて大雑把、何とかなるのタイプです。
昨日の昼間、地震速報のアラームが鳴りました。
おそらくみなびっくりしたと思うのです。
たまたまテレビがついていて、画面を見ると、震源地が示されていました。
私は即座に、きっとこれは誤報だと思う、とかみさんに伝え、
バタバタするな、と注意したのです。
地図を見て、あの茨城県沖の位置で、

地震速報が基準としている震度5弱以上の地震は起こらない、と考えたからです。
結果誤報でしたが、大丈夫、と判断したことと、

バタバタしたこととどちらが正解か、よく分かりませんよね。


不安とは、当たろうと外れようと、要は、どっちが正しいとかじゃないんですね。
当たれば当たった時なりの対応がありますし、
外れたら外れたなりの対応がある。
いかに、その状況を克服するかの次善の策が速やかに取れるかどうかです。

ですから、心配性の考え方を肯定も否定もできないのですが、
それぞれに、それぞれのメリットデメリットがあります。
心配性の場合、セキュリティに対する金銭的・人的な労力がどうしてもかかります。

分かりやすいのが、国防に対する考えです。
心配性的な考えでは、軍備を増大させます。
四方八方守りを固め、そこにコストを掛けます。
しかし、もし、どこからも攻められなければ、これは無駄な投資をしたことになります。

 

史上最大の無駄な心配性のツケは、米ソの抑止力拡大作戦です。
相手の持つミサイルより、より多くのミサイルを持つことで、
抑止力を高め、それによって国防を固めるという考えをお互いが持ったわけです。
結局、この東西冷戦は終焉の時を迎え、
ソ連は、過剰に持ったミサイル・核爆弾の処理に、かなり経済的な負担を負いました。
しかし、これは、衝突がなかったからいいようなもの、という考えもあります。


つまり、誰も将来のことは断定できませんが、断定できないだけに、
その対策をするわけです。
でも、これって、杞憂かもしれないでしょ。


今年は憲法改定の年だそうです。
数年前から見ると、改定論者の比率が大きくなっているようです。
つまり、理屈はともかく、心配性人間が頭をもたげてきた、という事でしょうか。
なんだか不安なのは、日本人は心配性が多そうですから、
軍備を充実できるための選択をしそうですね。

 

それが心配です。
と、つまり私も心配性なのかな。

| 水嶋かずあき | - | 11:04 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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