水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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少子高齢化社会への構え

政治課題の一つに、少子高齢化対策と言う項目が掲げられています。
新生児の出生数が減るとともに、65歳以上の高齢者の比率が今後増えてゆく、と。


新生児の出生数は、一昨年2016年は100万人を切りました。
数千人は持ち直したものの、おそらくここ数年は、100万人を維持するのが精いっぱいで、
その後は100万人を切るという状態が続くはずです。
最終的に現在1億2,600万人の人口が、1億人を切る年が来るようで、
推計として、2050年ごろ、と言われています。
あと32年後の話です。


わが娘、また婿殿はいい年したじじばばになっていて、
孫たちも早い方は中年の域に入っているはずです。
当然私はとっくにおさらばしていて、人口減の一端を担うことになっています。

 

さて、政治家の先生方は、何かと少子化を気にされていて、
産めよ増やせよのための政策をいろいろと考え、
育児のしやすい環境を整えようとしていますが、
私の経験上、育児のしやすい環境の最も優れたものは、
三世代同居だろうと思っています。
ごく普通に三世代を想定してみます。
まずは年金暮らしのおじいちゃんおばあちゃん。
若夫婦にいいとこ小学生・幼稚園生あたりの子供二人。


子育てで一番の問題は、非常時です。
まあだいたい子供が突然熱を出したの類で、病気になった時、
一人の子の面倒を見つつ、もう一人を抱えて病院に行くのは結構しんどいものです。
ですから、近くに親がいたら、SOSを発信して、
落ち着くまでもう一人の子の面倒を見てもらう、というわけです。
我が家では、娘の子供がまだ小さいので、
こう言うケースがかなりあります。
同居こそしていませんが、市内の比較的近くなので、非常時にもう一人を預かることがあります。
こう言う行動が可能なのです。
同居してればなんてことないでしょ。
人間の子供は、とにかく自立するまでにやたら時間がかかる動物なんですね。
馬や羊に例えるのもおかしいかもしれませんが、
馬だって羊だって、生れ落ちれば、数時間後には自力で歩くでしょ。
人間は一年は優に掛かるじゃないですか。
ともかく成長が遅いのと、その間の手がかかることは、他の動物と比較すると群を抜いています。
ですから、私は結婚と言う制度は、先ずは育児のために重要なことだ、と思ったことがあります。
シングルマザーとかいう人がいますが、これはさぞかし大変だろうと思います。
やはり子供を育てるためのパートナーは絶対的に必要で、

できれば、それ以上のサポートが得られることが望ましい。
ですから、産めよ増やせよと言うなら、

先ずは、日本で崩壊しつつある家族制度の立て直しが必要なんじゃないか、と。
これは、単に子育てと言うだけでなく、教育的環境においても、
多様な人と家族として一緒に暮らすというのは、成人した時に与えるものとして、

きっと大きなものがあると思うのです。
さらに、独居老人などのことを考えれば、今更、と思うかもしれませんが、

家族制度を再度見直す必要があるんじゃないでしょうか、
三世代の生活形態について、政策的な優遇策をなんか講じることで
若干は改善の可能性があるんではないかと考えます。


しかし、なんといっても、現代は、一人の子供を育だて上げるのに、
およそ3000万円かかると言われています。
すでに、子供二人を持っている家庭では、これが経済的なプレッシャーとなるはずです。
ま、稼ぎのいい人なら何てことない金額だと思いますが、
親子4人が食べるのがやっとで、贅沢ができないという家庭では、
さらに3000万円は痛いでしょ。

まして、他人に、もっと子供を産みなさい、とは言えないですから、
これは流れを受けざるを得ない。


つまり、ほぼ推計通り日本の人口は減り続け、新生児の誕生は減少してゆくんです。
そして高齢者を抱え込むという、極めて生産性の少ない社会になります。

つまりですね、少子高齢化対策と言うのは、
少子化社会、低生産性人口比社会と言うのを前提として、着々と備えることです。
幸いかな、ロボット技術が急激に進化してきましたから、
生産性を維持するのは、ここの活用とか、
また高齢者も元気ですから、リターンシルバー運動のようなものを起こすとか、
外国籍の人によって、補ってもらうとか、
すでに手を付けている事ばかりですが、
要は新しい社会へ、いかにスムースになじめるようにするか、
という事が少子高齢化社会への対応策ではないでしょうか。


日本の歴史を紐解くと、
明治になったころの人口は、およそ3,300万人。
太平洋戦争で300万人の国民を失いましたが、
その後順調に人口増が続き、一億人を突破したのが、
1970年です。
東京オリンピックの6年後のことです。
考えてみれば、ごく最近のことでしょ。
それが38年後には1億人に戻る、という事ですから、
考えてみれば、この間まで経験していたことなんです。
確かに、生産性と言う意味では、若干の問題があるかもしれませんが、
むしろ、少子高齢化を避けるのではなく、

真正面から受け止めてゆく政策の方がいいんじゃないでしょうか。


右肩上がりの神話はもうとっくに終わっているんですから。

| 水嶋かずあき | あれこれ | 10:28 | comments(1) | trackbacks(0) | - | - |
少子高齢化を真正面から受け止める、まったくそのとおり!
| やぶ枯らし | 2018/01/23 11:02 AM |









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