水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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美人に惑わされていないか

「取らぬ狸の皮算用」ということわざがピッタリ。

 

もともとの意味は、まだタヌキも捕らえていないのに、
タヌキの皮を売って儲ける計算をすることを言います。
昔は、タヌキの皮は防寒着として、そこそこ高く売られていたようで、
どのくらい儲かるか、という期待を、まだ一匹も捕まえていないうちに、
わくわくと思い描いてるわけです。

正に、平昌オリンピックの日本勢の成績です。


事前の予測は、期待値100%ですから、まあ、どう転んでも
今までの成績から言って、連日メダルなんてことは、ありえないだろうと思っていましたが、
それはそれで、いささか、淋しいものがありますね。
まあ、勝手なもんです。

 

今回の平昌は、オリンピック以外に、北の問題が大きくクローズアップされ、
正に、世界のオリンピックが、南北のオリンピックに塗り替えられたような感じです。
目先のことに惑わされるという国民性と言えばそれまでなんですが、
要は仲良くしたいのか、反目しあうのか、そのどっちなんだ、
と、日本人の一人として思います。


1987年、大韓航空機爆破事件を実行した北朝鮮の元工作員、
キムヨンヒが拘束され、裁判の結果死刑判決。
この死刑囚が飛び切りの美人だったために、
多くの同胞が殺されたというのにも関わらず、
韓国の男性は同情し、中には結婚したいと言いだす者が続出。
まあ、男ってそんなもんだろうとは思うんですが、
この国の場合、特別なんじゃないか、その頃、感じましたですね。


で、金正恩の妹の余正が訪韓し、あちらこちらに顔出しを始めると、
もう、熱狂的な歓迎をしているそうで、
ちょっとばかり顔がよければ、ちやほやする所は、
あのキムヒョンヒのことを思い出します。

まして、大挙して美人の楽団がやってくれば、その公演のチケットの争奪戦が始まったとか。
なんか、キムヒョンヒ、キムヨジョンなどと共通した感覚があるようです。

 

まあ、北と南が仲よくするのはいいことです。
これに水を差すつもりはありませんが、
日本から眺めていると、もう少し、冷静に見てみれば、

いくつか問題点があることに気が付くはずです。

それは、北が核を放棄することはない、と言うことです。
もちろん、金正恩が、リーダーシップを失えば、状況は変わると思いますが、
少なくとも現体制のままなら、核もミサイルも放棄するわけがない。
これは国策とか何とかではなく、核もミサイルも、金正恩の作品だからです。


私は、家具を作ったり、絵を描いたり、文章を書いたり、と
いわば作り出すことが大好きですから、
自分が作り上げた作品は、それは愛着があるものです。
まあ、比較するのも何なんですが、核とかミサイルとかを、作品と考えれば、
そうはやすやすと放棄はしないでしょ。
ですから、彼の統治下に北朝鮮がある限り、要は、核保有国家であることは変わらない。
つまり、もし、南北が統一することになれば、
朝鮮半島全体が核化するという事です。
これが前提です。


韓国の人の何割かは、おそらくそれでもいいか、と思っているんでしょうね。
でなければ、いくら美人の妹や楽団員だって、あんな歓迎の仕方はしないでしょ。
で、このことが日本の脅威になるのか、と言うと、
私はさほどでもないだろう、と思うんです。
何より、中国は相当の核能力を保有しています。
対日政策を不快に思う人は多いと思いますが、その背景に核がある、

という事を実感している人は少ないはずです。
ですから、韓国が、南北統一して、核保有国になったとしても、
急にびくつくこともはないだろうと考えます。

 

さ、そこで、南北統一は、離婚したものが、再度結婚するようなもので、
やれめでたい、となるのでしょうが、
これはこれで結構なことだと思うんです。
しかし、実は大問題がある。

 

私は、東西ドイツ統一のちょうど三周年の時にベルリンに行っていたのですが、
時のベルリン商工会議所の会頭が、統一後のドイツの現状を語ってくれました。
まあ、一言で言えば愚痴です。
統一することになり、東の状況を把握してみたら、
借金まみれの貧乏家族のようなもので、
これらと同じ家族としてこれからやってゆく、という事で、
その経済的なマイナスを、西ドイツが全部負ったんですね。
当時の西ドイツは経済大国3位の座についていましたが
この、借金返済に一気に不況になり、そのどん底の最中に行ったものですから、
特に愚痴っぽくなっていたのかもしれません。
この時の西と東の経済格差は、3:1という事でした。


さて、朝鮮半島の南と北の経済格差はどれほどのものか、
と言うと、12:1ですって。
年収にしてみれば、500万円の家族と、40万円の家族が
同じレベルになろうとするのですから、
相当足を引っ張られるでしょ。
政治的体制は、まあまあ耐えられたとして、この経済格差を埋めるのに、
それまでの貯金は、一年で底をつくはずです。
そんなことを想定すれば、
安易に、ようこそ北の皆様、なんて歓迎を心からできるのか、
という事でしょ。
民族統一は悲願としては理解できますが、
現実的に考えれば、選択肢としては、選択しがたい背景があるんです。

核化する国になるという事。
経済的大きな打撃を受けて、
その回復に10年、20年と掛かるであろう、という事を覚悟することですね。


そこの腹もないのに、北の美人連中にウキウキするな、と言いたいです。

 

| 水嶋かずあき | あれこれ | 14:21 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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