水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
<< なぜ勉強しなくちゃいけないのか | main | PTSD・心的外傷後ストレス障害 >>
そこまで来ている訪日観光客

資源の少ない日本では、物を作り、物を売る、というのが経済の基本的な骨格でした。
そのために、諸外国との商談的な場が必要で、
かつて、日本人は積極的に海外に向かいました。
とは言え、まだまだ経済的に足腰は弱く、海外に出かけてゆく人材や経費など、
日本の企業には荷が重かった時代が続きます。


単純に、日本の国にやってくる外国に人の数と、
日本から外国に出かけてゆく人の数を比較すると、そのあたりが見えてきます。
もちろん、観光という目的の出入国もありますから、
一概にこの比較がすべてを物語っているわけではありませんが、
傾向はある程度読み取れると思います。
つまり、入国数が出国数をずうーと上回っていたのです。
そして、昭和46年、今から35年前に、やっとこの出入の数が逆転し、
日本人が外国に行く数が日本にやってくる人の数を上回ります。


この傾向はどんどん格差を広げ、2年後には、入りと出の比率は2倍を超えます。
これはますます勢いがついて、昭和の後半には3倍になります。
平成に入ると、ついに、出国数と入国数の合計が、1000万人を超えます。
観光客の増大が、これに拍車を掛けます。
出入国の格差が、平成10年前後には入国に対して出国が4倍という数値になります。
平成12年には、ピークを迎え、出国する人の数は1700万人を超えます。
以来、ほぼこの数字の前後を推移しますが、
突然と観光客の入国が増え始め、平成25年に、初めて1000万人を突破します。
以来、順調にこの数は伸びて、
平成29年度の訪日外国人の数は、ついに過去最多の2869万人となりました。

ここまで来ると、観光という産業の経済性が注目されます。


観光と言ったって、旅行者が、ちょぼちょぼと金を落とすぐらいのもんだ、と考え、
観光客が地域経済に影響を与える、とは考えてきませんでした。
特に、そもそもが観光で立地していない地域では、他人事だったんですね。
もともと、温泉地とか、名所旧跡が多くあるところとか、
景観の優れたところなど、観光は地域経済の大きな要素でしたが、
それ以外は、どうあがいたって、このまちに観光客がやってくる、
なんて、気にもとめなければ、
ましてや、それを取り込もうなんて積極的なアイディアさえ出されなかったんです。
つまり特殊な現象だと。


しかし、ここにきてこうまで、日本に人がやってくるとなると、
それはそれで考慮すべきことではないか、と。
で、それなりの対策を立てて、おこぼれ頂戴できないだろうか、と。
ともかく、世界中から日本にやってきているんだから、何とかしようなどと言ってるんです。


世界中から?
いやそうかもしれませんが、比率というのがあるでしょ。
実態を冷静に眺めないと、獲らぬ狸の皮算用になってしまいます。

まず基本的な実態です。
訪日客の国別内訳を以下のようです。
トップ5は、ここ数年不動の1位中国(735万人)、2位韓国(714万人)、
3位台湾(456万人)、4位香港(223万人)、5位アメリカ(137万人)。
トップ2の中国と韓国は初めて700万人台を突破しました。
また、タイを筆頭にしてアセアン諸国からの訪日客が300万人を超えました。
これらを客観的に整理すると、
1. 全体の5人のうち4人がアジアから訪れている。
まあ、近いですし、近い割には、見どころも多く、安定した社会情勢ですから、
訪問先としては、安心して選択できるんでしょうね。
2. 欧米からの観光客は10人に1人にすぎない
その反面、欧米が少ない。
これは逆に遠いからでしょ。
3. 半数以上は中国語圏の人たち
中国、香港、台湾で、中国語圏の人たちは半数を軽く超えるんです。
例えば、英語は、ほぼ世界共通言語ですから、英語による案内・指示は当然ですが、
もう一行使う言語は、と言うと、中国語ですよね。
トイレ、という表示も、中国語と英語とが表記されているべきです。
まあ、比率から言えば、ハングルでの表記も必要でしょうね。
ま、最低、ガイドブックなどでも、
英語、中国語、ハングルといった翻訳が必要だと思います。
もちろん、HPなどでもです。

 

日本全体では、観光に対する姿勢が改善されてきて、
国際的にみても、日本は観光に力を入れる国という評価が高まっているそうです。
世界経済フォーラム(WEF)が昨年4月に発表した観光競争力ランキングで、
日本はなんと世界第4位になったそうです。
これは136の国と地域の観光をめぐる環境や政策、インフラ、
自然および文化資源の4つの領域に関する評価から算出されるものですが、
日本の強みは「顧客への対応」「鉄道インフラ」「文化資源とビジネス旅行」などです。
つまり、おもてなしの精神が行き届いている、と評価されたわけです。

 

さてその目で、平塚を顧みれば、おもてなしの精神はどこにあるのか、
という状態でしょ。
ひらつか最大の観光事業である七夕祭りに、
英語、中国語、ハングル語の表記がある案内チラシなんて、
まだまだつくる気すらないんですから。

| 水嶋かずあき | 平塚のこと | 11:42 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









http://blog.mizushima-kazuaki.com/trackback/2618
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< October 2018 >>
+ SELECTED ENTRIES
+ RECENT COMMENTS
+ CATEGORIES
+ ARCHIVES
+ MOBILE
qrcode
+ LINKS
+ PROFILE