水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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男女対等社会はまだ遠い

昨夜、久しぶりにBSで、バルマーレの中継を見ました。

なんとなく頑張っているんだけど1:1の膠着状態がつつづいていて、

このまま行けば、引き分けか、と思っていたところ、

最後の最後、山根君の右からのシュートがゴールとなり、

久しぶりの勝ちになりましたが、

いやうれしくてうれしくて、大声を上げて喜びました。

で、そのあと、なでしこのw杯のアジア予選を見たのですが、

形の上ではベトナムに4:0で勝ちましたが、

やはり男子のサッカーから見ると、運びが遅いのとパワー不足は歴然。

比較しちゃいけないのでしょうが、男女差をまざまざと感じたんですね。

 

さて、話は変わりますが、男女差に関する問題が勃発しています。

ま、言い分としては、伝統と言う言葉で全て説明は終わり、という感じですが、

ならば、伝統ってなんでしょうね。

ご存知のように、相撲協会が伝統という伝家の宝刀を抜いて、
女人禁制の表明をしました。
例の、女性の方は土俵を下りてください、と繰り返された館内放送は、
正に、女人禁制の表明でしょ。

世間では、時代遅れだとか、伝統を守るためには仕方ない、とか、
賛否両論が噴出しています。
でもまあ、伝統とは何か、という事をじっくり考えてみれば、
これは正当性を主張できる裏付けは皆無に近いようです。

 

そもそも伝統とは、ある時誰かが、決めたことを、
前人の知恵として受け継ぎ、それを代々守り通してきたものです。
つまり、守るための論拠が、時代の中で変化してきたら、
当然修正するか、新たな知恵を出して、変革するかなんです。

つまり簡単に言えば、伝統と言うのは、単なる前例に過ぎず、
その前例の構築された背景に対する考察が、深淵であれば、
それが長い期間守り続けられて、
ある意味、「伝統」として昇華しているというだけのことです。

ま、それが壊されてとしても、実はそれほど大きな問題ではない、という事です。
なぜなら、伝統を破られるような状況になったわけですから、
かえって、それに捉われることのほうが問題で、
その伝統を確立した先人たちは、そういうことを望んでいるのかどうかでしょ。

 

特に女人禁制と言うのは、女性に対する蔑視です。
女なんて、という男の身勝手な視点で、物事を取り決め、
女性の能力を恐れるがあまり、軽視することにより、男の立場を守ろうとしているわけです。

 

女性に対する最大のひどい扱いは、魔女狩りではないか、
と私は思っています。
15世紀から18世紀にわたって、ヨーロッパで起きた出来事で、
妖術を使ったと疑われる者を裁いたり制裁を加えた、いわばリンチの一種で、
一部男性が含まれたこともあったらしいのですが、
基本は女性を裁いたものでした。
何がひどいことかというと、
魔女として嫌疑をかけられるのは、誰かの密告によるもので、
いったん嫌疑がかけられると、集団ヒステリーのように、
そのものを裁判に追い込んでゆくのです。
本来、魔女かどうかなんて判断は根拠がないものでしたから、

それはひどい方法がとられていました。

その判断の方法としては、
その女性を縄で縛り、池の中に投げ込みます。
で、生きて生還したら、魔女と判断され、処刑されてしまいます。
で、溺れて死んでしまったら、魔女でなかった、という事になります。
しかし、考えてみてください。
水の中に投げ込まれた時点で、手足を縛られているんですから、
これは死刑執行でしょ。
で、万一、まずありえない確率ですが、溺れ死にすることなければ、
それはそれで第二段階で、リンチに合うわけです。
要は、どうやっても一度疑われたら、殺されてしまうわけです。
もう当時の女性は戦々恐々だったと思います。
何しろ、記録に残っているだけで、魔女として処刑された女性は、優に5万人は超えると言われています。
正に人類史上最悪の差別でしょ。

 

そもそもが、日本の社会は、女性を軽く見てきました。
富士山だって、この間まで、女人禁制だったでしょ。
江戸時代に花を咲かせた庶民文化の歌舞伎も、女人禁制でしょ。
そのために、女形として、男の華奢な役者が女の役をやったわけです。
何よりも、日本の社会が女性に選挙権を与えたのは、

終戦後のことです。
私が生まれた時は、女性に参政権が無かったんですね。
ですから、そもそもが女性蔑視の社会的な構造があって、これがある意味日本の伝統なんですね。
現在、女性の地位向上は、もう普通のことになっていて、

あえて、その政策を打ち出していますが、
それでも、相撲協会のような出来事が起きるわけです。


世界141カ国で、女性が対等の社会的立場を与えられているかどうか、
という調査を、さる国際機関がしたそうです。
その結果、日本は114位。
いや情けないでしょ。
女性に優しくない国なわけですね。
時代の流れが必要なのはわかりますが、
これって、かなり意図的に取り組まないと、

現代の魔女狩りが延々と続けられる国になってしまいそうです。

| 水嶋かずあき | あれこれ | 14:55 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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