水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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それほど甘くないぞ、南北融和

人間は社会的な動物です。
つまり、集団で生きる生物なんです。
集団で生きる生物は、草食動物と肉食動物の場合、若干の違いがありますが、

それでも、大筋では、肉食の場合は、狩りをする上で効率がいいし、

草食の場合身を守る効率がいいのです。
まあ、これは、長い年月をかけて、集団で行動したほうが、生存率が高かったために、
そのような結果としての集団性がとられてきた、
という因果関係があると思われます。
ま、いずれにしても、人類が、今日に至る理由として、

集団性を持つことの子孫繁栄のメカニズムの効率が、
社会性の重要性を認識してきたわけです。


集団性というのを、ただの個としての集まり、と解釈し、
社会性とは、それに若干の秩序を前提にした場合、と考えると、
人類は、まさに集団的に生きてゆくうえで、
より社会的な一つのツールを暗黙の裡に作り上げてきたのです。
その根底にあるものが、「善」と「正」の意識です。


これは中国の古典的哲学のうちにも、
性善説と性悪説がしばしば議論されてきました。

この性善説を裏付けるものは、いわゆる良心です。
ちなみに、中国での性善説に登場する寓話に、
極悪人が、井戸に落ちそうになっている赤ん坊にを救おうと手を差し伸べる、
という話が出てきますが、
性善説の極みかもしれません。
彼が極悪人になったのは、様々な要素が絡み合っていて、
そういう風にしないと生きてゆけない、という背景がある、としています。
つまり、人間への視点が、優しいものがあって、
いわゆる愛とでもいうのでしょうか、
局面局面では、二重人格か、と思われるほど冷徹なところがあるのですが、
その本質は、極めて人間臭い、根底に良心が残っている、
というのが性善説の人間への信頼です。


私は、性善説・性悪説のどちらかと選択を迫られたら、躊躇なく性善説を選びます。
それは、人間への期待でもあるんです。

 

昨日の、南北朝鮮の融和への第一歩とも言うべき
南北首脳会談の経緯を、テレビで事細かに中継までして、伝えていましたが、
性善説的に見れば、極めて感動的なシーンの連続でした。
人間の心底としては、望ましい出来事としてとらえますが、
数多くの問題を、あの一事によって払拭はできないだろうと思います。

 

極悪人が官憲によって拘束され、裁きの場に引きずり出されたとします。
数々の悪行の為か、人は、彼を法の下に成敗せよ、と言います。
そうした世間の評価の背景に、法廷での裁判で、この極悪人は、悔悛の言葉を言います。
さて、そんな口先だけの、というか、その言葉に一縷の期待を寄せて、
穏やかな処罰を望むか、
正に人によって分かれるところでしょ。

 

そういう意味では、金恩正の過去はあまりにひどいものでした。
誰もが、受け入れることのできない諸行の数々だったと思います。
で、何があったか、豹変し、南北融和を口にするようになってきました。
世間は、敏感に、その変節ぶりに警戒をしています。
でも、もしその通りならいいことだ、と。
しかし、私は、いくら性善説を大前提に考えても
そうそう簡単に心からの悔悛があったとは思えないんですね。
おじを殺し兄貴を殺したんですから。
そして国民の幸せを後回しにした政策を取り続けて、
まるで子供のように、核を持ちたがったその幼児性は、
簡単に核を放棄するとは思えないんですね。

 

南北融和に関しては、賛否両論あると思います。
ごく自然な性善説的な心で眺めれば、
大いに結構なことで、人々は仲良くする、ということに、何の異論もないはずです。
しかし、状況と条件によりけりでしょ。

私はそうれほどうまくゆくとは思えないのですね。
何しろ障害が多すぎる。


感情的には、仲よくよりを戻した方がいいと思いますが、
余りに経済格差がありすぎる。
韓国が、北朝鮮の負債を背負いきれないのではないか、と思うんです。
ドイツですら、東を背負ったときに、
10年近く沈み込みましたものね。
韓国・北朝鮮の場合、東西ドイツの5倍の格差があるんです。

こう言うのって、感情的になりがちでしょ。

 

とは言え、先ずはうまくゆくことをひたすら祈ります。

| 水嶋かずあき | - | 21:13 | comments(1) | trackbacks(0) | - | - |
まったくだ。米韓をその気にさせて援助だけもらうというのではこれまでと同じ。
| やぶ枯らし | 2018/04/29 6:39 AM |









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