水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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世情が読めない人々

麻生財務大臣は、訪問先のフィリピンで会見を行い、
決定的な失言をしたように思います。

この報道を読んで、ああ、言っちまったな、と思いました。

崖っぷちで、つま先立ちしていたギリギリのところだったのに、

この一言で、足元が大きくぐらついてしまうと思います。
財務省の福田前事務次官のセクハラ問題については、

もう何度も様々な発言が繰り返されてきましたが、

「セクハラ罪という罪はない」と言う決定打です。
例によって、さらに
「福田氏の人権も考えないといけない」と主張を繰り返したのです。

この発言を部下思いの温情ある発言と捉えるか、

足元が崩れ連鎖的にわが身に及ぶことを恐れた保身の発言か、

どちらと思いますか。

身内のミスがわが身に及ばないための主張のように感じるのは、私一人ではないでしょ。

 

実は、私は今から40年ほど前に、麻生さんとは、若干のかかわりがあって、
そのころから、麻生さんには敬意を抱いてきたのです。
しかし、それが、ここにきて、妙に保身の言動が多くなり、
いささか、敬意も薄らいできました。
でも、ある意味ファンのような所があって、それでも、心の中では、
応援をしていたところもあったのですが、
正直、政治家として、今回の発言は決定的なミスであったと思います。

 

セクハラと言う罪はない、ということは、いかにも世情に疎すぎませんか。
確かに、私たちの世代では、まだまだ男尊女卑のなごりが強く、
そういう風潮の中で、今ならこっぴどくとがめられるような、
セクハラ的行為と言うのは、黙認されてきた、と言うところがありました。
ですから、頭の中では、世間の風向きが変わりつつあるところを、

ともかく理解しようと必死なのです。
そこで、頭の中には、古い価値観の部分も残っていて、
それを、新たな価値観に塗り替えてゆくわけですが、
なかなかスムーズに切り替えられないところがあるんです。
ですから、例のTOKIOの山口君の強制わいせつの内容が、
キスをした、という事を聞いて、ええ、キスすると犯罪なのか、と思ったくらいです。

言葉や文章で表現されれば分かりやすいのですが、なんとなく概念や風潮だけでは、
附に落としがたいことが多くあります。


その反対に、はっきり文章に示されると、
まあそれに従うか、となるでしょ。


話は変わりますが、あれは何時頃のことだったでしょうか、
私が免許証を取得したのが16歳の時、
それから、6〜7年たっていたでしょうか、
道路交通法が改正されたのです。
で、驚いたのが、それまでは、危険を感じたら、警笛を鳴らして、相手に伝える、といいう事が前提でした。

法規ではそうなっていたのです。
つまり何かあれば、プープーとクラクションを鳴らすわけです。
ところが、改定された法文では、やたらと鳴らすな、といいう事に変わりました。
たった一日で180度転換した法律に変わったんです。
でも、誰も文句言うことなく、それに従いました。
世の中、なんだかんだと変化してゆくんだな、というのがその時の実感です。

 

要は、社会の変化と言のは、いつも起きていて、変わることが大前提なんです。
もちろん変えていけないものと変えるべきものはきちんと仕分けしなくてはいけませんが、
それでも、社会を取り巻く世情と言うのは変化するわけで、
その変化と言うものは、時に法の上でも変化した取り扱いが求められるわけです。


昔は、そんなこと罰せられなかった、というものが、随分と罰せられます。
罰と言うほどでなくても、規制と言うのは多くあります。
公共の場所での禁煙なんてその例でしょ。
私の学生時代では、歩きながら煙草を吸う事は特に非難されませんでした。
今は、決まった場所でしか喫煙できないでしょ。

それぞれ規制にはその理由がありますが、
いずれにしても、そういう世の中になってゆくんですね。


ノーベル文学賞は今年は選定されない、ということのようです。
担当責任者のセクハラ行為が明るみに出て、
折りしもセクハラという問題が現代の世相に大きく影響している最中ですから、
これはやむを得ないでしょ。
いまさらという感じですが、#ME TOOも、広がりを見せています。
つまり、日本だけでなく、世界中で、人間として、男女差の性的なアンバランスを是正すべきだ、

といううねりともいえる世情になったわけです。


この時期にですよ、セクハラは犯罪かい?とかいって

目前の記者に問いかけるという神経、
国民の、善良なる市民の代表ともいえる国会議員、

しかも、財務担当の、まさに政権の中にあって癸欧領場の人のこの感覚というのは、

ちょっと資質に何か問題ないか、と思うんですね。
福田前次官を擁護する麻生財務大臣、
麻生財務大臣を擁護する安倍総理。
なんとなく、美しい友情とか感じる前に、

保身グループの、胡散臭さを感じませんか。

| 水嶋かずあき | あれこれ | 09:43 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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