水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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前後のつなぎ役

先日、スーパーの店頭に並んでいるそらまめを見かけて、
そらまめごはんを食べたい、と思って、ほぼ衝動買いなんですが、
一束買い求めました。
結構なボリュームのそらまめも剥けば少なくなってしまうんですが、
我が家では、ご飯を炊く量が2合が基本なので、
まあ十分だろうと、考えたんですね。


さ、そこで早速、翌朝、豆を剥いたのです。
そらまめは分かりやすい豆で、ふっくらしたところに、
豆が入っています。
莢を爪ですじを入れ、ぱくっと剥くんですが、
この時、中から、新緑鮮やかな豆が出てきます。
莢のふくらみが大きければ大きい豆が、細めなら小さい豆が入っています。
何十個を剥きながら、なんとなく妊婦さんを連想しました。
ふくらみが大きいのは、そろそろ臨月という事、
小さいのは、まだ5,6か月目、という事です。
大きい豆は、ぽろっと出てきたとき、無事ご出産という事でしょうか。
一方、小さいからと言って、時間を掛ければ大きくなるわけじゃないので、
小粒を承知で剥きます。
小さいので、未熟児のようなものですが、
でも、豆は豆。


剥きおわった豆は、いったん3分ほど塩ゆでします。
茹った豆は、水に取り冷やして、皮を剥きます。
もっと緑の鮮やかな豆が出てきます。

ちょっとけち臭い話ですが、剥いた皮をどうにかして食べられないか、

と思って、一応は口に入れてみたんですが、かなりえぐくて、

一度乾燥させて、油で揚げるとかしないと、食べれそうもありません。

それ程の食材でもないので、これはあきらめて廃棄しました。


ご飯は、薄味ながら味付けし、これはこれで炊きます。
で、炊きあがったところで、ご飯に茹でた豆を混ぜます。
釜に豆を入れて炊き込むと、柔らかくなりすぎますので、
炊き込みご飯と言うより、混ぜご飯ですね。

そこで食レポ。

いやあ、おいしかったです。

豆の香、そら豆独特のコクのある味わいは、まさに旬の食べ物ですね。

 

そらまめは、蚕豆とも空豆とも書きます。
蚕豆と言う表現は、まさに字の通り、
蚕にその姿が似ているというので、付けられたようです。
莢の内側は白い綿状のものが敷き詰められていて、
まるで極上のベッドのようです。
次の命の源泉を育てる親の優しさのようなものを感じます。
空豆と書く方は、実はこの豆、枝になった時、
何故か空に向いて成長するんですね。
あの太く重い莢が、枝からぶら下がるのではなく、
ぐいッと上向きになっているんです。
まあ、普段は枝についているところは見ないので、
想像では、空を向いているとは考えないですよね。
ま、ともかく、そんな特徴を名付けられて、空豆なんですね。

 

で、そらまめを剥きながら、ふと考えたんですが、
一個一個の大小入り混じりの豆を見ながら、
こいつらは、何のために生まれてきたのだろうか、と。
まあ、たまたま人間の食料として管理されてきて、
秋になって大地に蒔かれ、すくすくと育って、収穫されて食べられてしまう、と。
おそらく、食べてしまうというところが人間が勝手に書き換えた運命なんでしょうが、
本来は、何の邪念もなく、すくすくと莢の中で育ち、
ふかふかのベッドで大きくなり、いよいよ次の生命を育てるために、
莢から飛び出す。
地に落ちて、やがて根を張り、次の命を育てる、
そのプロセスの一つとして、この世に登場したんですね。


地球の命、38億年の歴史の一環として、
この世に登場したんです。
まあ、たまたま、私に食べられてしまいましたが、
そもそもはそういう使命を負っていたんですね。
何か、一粒一粒の豆を見ながらそんなことを感じてしまいました。

考えてみれば、私達もそらまめと何の違いもない。
命の系譜を受け継いできて、
命の系譜を受け渡す、その中間の存在に過ぎないんですね。

 

| 水嶋かずあき | グルメ | 09:09 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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