水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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議会改革ランキング

国の運営が、いささか透明性を欠いている、と、
昨日のブログで述べました。
この、透明性が欠けるというのは、
国であれ、地方であれ、自治体の運営に、
職務に対する責任感と、将来展望の視点が欠けているという事になります。
 

で、地方自治体についてなんですが、
国の自治体制と比べると、
地方の場合、首長及び議員を選挙で選びます。
これを二元代表制と言って、国のように、議員は国民に選択されますが、
その長たる総理大臣は、議員が選ぶので、二元代表制とは言いません。
当然ですが、二元代表制のほうがずっと民主的です。
首長、議員をそれぞれ選挙で選ぶという事は、
不都合が生じたり、適性がないと感じたら、住民はリコールをすることができます。
任免罷免の権限を有権者は持っているのです。
しかし、現実に、相当レベルのひどいことがない限り、
リコールと言うのは実施されませんし、
議会自身が、自浄作用として、問題の多い議員に辞任要求をしても、
本人が、受け入れなければ、失職することはありません。
したがって、現実的には、地方の民主制と言うのは、
結果として、議会構成者とか、首長自身の自覚によって、
民主的に運営されているかどうか、が決まってゆくのです。

 

毎年、全国の地方議会の議会改革度を調べている早稲田大マニフェスト研究所は、
2017年度の議会改革度調査を実施し、
そのランキング上位300議会を発表しました。
ま、それぞれに事情はあると思いますが、
なんだかんだとこのランキングで、上位にある方が、
民主性や議会運営の透明度は高い、と言っていいと思うのです。
逆に、こんなランキングは関係なく、
ちっとぐらい低い所に評価されても構わない、という事はないと思うのです。


このランキングをする基準は、三つあって、
議会の果たすべき役割として
「情報共有」(本会議などの議事録や交際費・視察結果の公開具合と検証)、
「住民参加」(傍聴のしやすさ、議会報告会などの実施、住民意見の聴取)、
「議会機能強化」(議会本来の権限・能力を発揮するための機能強化状況)
をそれぞれ数値化し、その合計に順位付けをしたものです。
ま、この三つの基準は、どれも大事なことでしょ。
ですから、ランクが低くてもかまわない、とは言えないと思うんですね。


さて、そのランキングの結果です。
上位300の自治体という事ですが、
母数としては、全国の市町村は1718あります。
これに都道府県議会が加わりますので、総数では、1766です。
さて、ベスト100に入っているのは、ちなみに神奈川県に絞ると、
茅ヶ崎12位です。
いや見事ですね。
で、箱根23位、横須賀34位、大磯59位、南足柄77位、葉山89位、秦野93位です。
7つの市町がランクインです。
ベスト100ですと、都道府県数から見れば、単純に2市町が平均ですから、
そこに、7市町がランクインとなると、神奈川県民としてはちょっと鼻が高いでしょ。
で、平塚はまだまだこの100位には入っていません。


続いて、ベスト200を見てみます。
154位に藤沢、さらに、横浜174、川崎176、相模原186と政令都市が続きます。
鎌倉が189位で、200位以内は、12市町となりました。
でも、まだまだ平塚は出てきません。


で、300位以内をチェックすると、小田原が271位で登場。
実は、この順位のランキングは、300位までで、それ以外は公表されていません。
行ってみればわが平塚は、落選という事です。
1718もの市町村の中で、周辺の市町はことごとくランクインしているのに、
平塚は残念なことに、落選です。

つまり、周辺の都市に比べれば、透明性と民主性に欠けているという事なんです。

 

例えばです。
政治活動費と言うものがあります。
これは議員活動を進めるのにある程度の活動の補助をしようと、
政務活動費の名称が改められたもので、
世間では第二の給料とも言われていますが、
地方議員の先生方が、時にこの処置を勘違いし、正当とは思えない使い道をして、
これがばれて、議員辞職、なんてことがあったので、
特にこのことについては敏感になっているようです。
で、この政治活動費については、その領収書をネットで公開する、という
より開放的な情報を開示している議会も増えてきて、
現在28%を超えているようです。
おそらくこれは今後もっと増えるはずです。
で、平塚なんですが、

まず、この数字の28%は、まだまだだ、とのんきに捉えていて、

平塚では、一枚の報告書に項目と金額を記入したものが、
ネットで公開されていますが、
項目に対応する領収書は、開示されていません。
これについて、平塚では、議会の事務局などで、いつでも閲覧できるようになっているので、
問題はない、としているようですが、それでいいのでしょうか。
つまり、来れば見れる、というわけです。

高齢者だとか、時間がないとか、身体的な理由で、行けない人は見れないわけです。
ネットで公開することはそれほど大変なことではないでしょ。
でも、ああだこうだ言って、これを拒む。
つまり、この姿勢そのものが、民主性と透明性を悪くしているのです。
ことほど左様に、という事です。


透明性を上げるという意識があると、
当然改革的な事を取り入れます。
特に、2017年度の中で顕著だったことは、
住民参加に力点をおき、「高校生と大阪市会議員の意見交換会」を開いた大阪市会とか、
「議会活性化策」を設け、政策討論会や市民と語る会を開いた岡山県真庭市議会、
委員会の審査過程を傍聴できるように、休日・夜間議会の運営に取り組んだ長野県喬木村議会などは、
大きくランキングを挙げているんですね。
つまり、議員さんや自治体、また首長の考え次第で、
風通しのいい議会運営は可能になるのです。


是非とも、来年のランキングでは、
せめて、300位以内を目指してもらいたいですね。

 

| 水嶋かずあき | あれこれ | 10:13 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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