水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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一歩前進と言えなくもないけど

ほんのちょっと前まで、くどいくらい、日大アメフトの危険タックルンのシーンが
テレビの画面に繰り返し流されました。
まあ、なんとなしにテレビを見ていても、そのシーンが映し出されるのですから、
否応なしに見てしまうわけです。
何十回も見ました。
おそらく、皆さんも、数回、というレベルではないと思います。


で、それにとって代わって、今回は、昨日、今日と、
中継を含め、テレビ各局では、アメリカと北朝鮮の国旗が並ぶ前に、
両国首脳が歩み寄り、握手をする、という様子が、
米朝会談の象徴的シーンとして流されました。
きっと何かと、これからも、あの歩み寄り、握手をするところが、
何度も何度も流れるんでしょうか。

 

こういう出来事って、視点がちょっとずれただけで、
えらく評価が変わります。
ま、何はともあれ、話をするという事は、誤解を解く第一歩にあたるし、
長々と敵対してきた二つの国が、
仲よくするために、話し合ったのだから、
その細かい中身はともかく、結構な事じゃないか、と、
プラスの評価をする人もいます。


当然のことですが、いいとこ数時間の中で、
そんなに細かい段取りまで煮詰められるわけもないのですから、
いささか抽象的な合意文書も、当然と言えば当然でしょ。
テレビのワイドのコメンテーターたちが、
ここが足りない、ここがふれられていない、と評論していますが、
それは今後の進展による、という事でしょ。
20階建てのビルの設計図を、数時間で書き上げろ、という要求に近いでしょ。
ま、ここに、20階のビルを建てます、ぐらいの表現が精いっぱいですよね。


まあ、その意味で、私は、そんなもんだろうと思います。
しかし、この問題の根底に横たわっている重要な人間としての要因に、
ほとんどだれもが触れません。
それは、両首脳の人間的資質のことです。
おじさんを殺し、兄貴を殺した人間が、目の前に現れて、
少しばかり改悛の情を漂わせたからと言って、
まあ、よくそこまで反省したわね、ぐらいで受け入れるんでしょうか。
私は、なんとなく、もしそんな輩が身内にいたら、
きっと口も利かないと思うんです。
友達だったら、縁を切ると思うんです。
自分が話をしている最中に、居眠りをした部下を、高速砲で粉々に打ち砕いた人間です。
いやあのときは、いささか気が動転していたから、なんて言い訳は通用しないでしょ。
正直、前科者じゃないですか。
いや裁判に掛けられたわけではないので、前科者ではない。
日本語でこう言う場合は、凶状持ちと言うんです。
その教凶状持ちが、にこやかに笑顔を作ったからと言って、
受け入れるほうも受け入れるほうです。

 

今回の両国の基本が、すべて経済であった、という事が、

やはり、それぞれの国のリーダーという立場から考えると、
いささか不安になりますね。
アメリカはアメリカで、ここが丸く収まれば余計な軍事費がかからない、と。
100%計算ずくでのことでしょ。
北がこの合意を達成するために生じる経済的な負担は、日本と韓国が負うだろうと。
ま、なんて無責任な事でしょうか。


食事が終わってレストランを出る時に、隣のテーブルのやつが勘定を払うから、
と言ってさっさと帰り支度をするようなものです。

 

アメリカの計算ずくでの合意と同じく、
北も、計算ずくでの合意です。
矢張り、制裁が効いてきたんでしょうね。
繰り返し打ち込まれたボディブロー、特にジャブやらフックやらも織り交ぜ、
少なくとも経済的には、ぼこぼこにされたわけでしょ。
そこで、タオルを投げるがごとく、米朝対話を求めた。
要は金勘定です。
そこに国民と言う人間の所在を感じない。

金と金の交渉です。
どうしたこんな交渉が、歴史的で素晴らしいことなのか、
私は釈然としません。

 

とは言え、何かを期待するしかないわけで、
ここがきっかけとなって、少なくとも極東の平穏が生まれてくれば、
それはそれなりに、いいことですよね。

 

現実的に、北の核が無くなったとして、
隣国、ロシアと中国は、たっぷりと核を持っています。
歩を挟んで、飛車と角は控えています。
日本としては、ここはスルーなんですかね。

| 水嶋かずあき | あれこれ | 09:27 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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