水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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フェアプレーの評価

スポーツ新聞も、テレビも、またネットでも、ワールドカップ一色。
そしてこの甘辛問答も、ワールドカップネタばかりになってしまいました。
で、今日もその話題。


まずは、最終戦の最後の7分間プラスアディショナル3分間の戦い方に、
賛成、反対の意見が、さまざまな思いを乗せて、飛び交っています。
当然ですがこれに外国のメディアがあれこれ評論しています。
正に、真っ二つに分かれていますね。

私はだらだらパス回し肯定論なんですが、
まず第一にそういうルールがあるんだから、
なにも、こすっからい手段ではない、という事でしょ。
白鵬の張り差しへの批判とは趣が違うでしょ。
彼には横綱としての風格を求められているわけですから、
それはそれなりの感情が混じっても仕方ない。

 

今回はポーランドは世界ランク8位。
コロンビアもセネガルも日本より格上。
ちなみに相撲の番付でたとえてみます。
8位と言うのは、関脇の位置です。
で、コロンビア16位、という事は前頭2枚目。
セネガル27位という事は、前頭7枚目。
で、日本は61位ですから、十両の9枚目に相当します。
冷静に考えてください。
十両の9枚目が、何とか決勝トーナメントに勝ち上がりたい、
と考えたら、関脇、前頭中堅と戦うのですから、戦法とか何とか言ってる場合じゃないでしょ。
確かに最後の10分間は、いまいち勝負に対する覇気が感じられませんでしたが、
やる気がないのと、戦術の違いをごっちゃ混ぜにしているんですね。
そもそもが、3戦の結果で、決まるわけですから、
ある瞬間をとらえて、とやかく言うものではないと思うんです。

最近の日本人の風潮として、SNSで物言える環境が整ってきたので、
何かと発言する人たちが増えてきました。
数が多くなれば、定見があろうとなかろうと、感じたままを物言います。
いかにも、これが一つの民意のごとくマスコミが取り上げて、
みんなそう言ってる、というマスコミ独自のお墨付きを与えてしまうんですね。


で、増々、不定見層は、あれこれ言いだす。
いい例が、戦前評価が低かったホンダが活躍すると、
ホンダ△!とか、ホンダサンカッケイー、という意味だそうですが、
これがネット上で話題になる。
多くの人が本田さんごめんなさい、と悪評の尻馬に乗った連中が手のひら返しの評価に変わる。
川島のミスが続くと避難ごうごう。
ところが、最終戦でスタメンに名を連ねると、???と疑問符を呈しながら、
好セーブが続くと、川島半端ない、と評価が逆転する。
スポーツと言うのは、状況次第で、いいゲームをしたり、みっともないゲームをしたりする。
選手の体調次第でも勝敗が決まる。
これは仕方ないでしょ。


それを一つ一つの状況に一喜一憂する風潮がひどすぎなくないですか。

なんとなく浮ついた国民性が広がりつつある、という感じがするんです。


最終戦の話に戻ります。
国内は無論のこと、海外まで巻き込んだ、トロトロ球回し事件ですが、
FIFAが新たに導入したファインプレーポイントという制度を活用したのです。
良いネーミングですね。

ファインプレーポイントです。


見方を変えてみましょう。
勝ちに行くには、強烈な攻撃力と堅実な守備力が求められます。
実際試合を見ていると、ガチガチとぶつかり合っています。
そのわずかなタイミングで、時にファールとみなされたり、
時にPK献上となったりします。
ですから、ガチガチぶつかる半面、
フェアプレーがもっと前提になるプレーが広まらないか、
とFIFAが思ったんでしょうね。


現実に、サッカーの試合を見に行くと、試合の前に黄色いフェアプレーフラッグが入場し、
そのあとに選手が入場します。
これは、まずフェアプレーありき、ということのアピールなんです。
世界のサッカーでは、しばしば、勝敗の結果で、
殺人まで起きる、という思い込みの強いスポーツです。
コロンビアではオウンゴールをした選手が、帰国後射殺されました。
犯人は、「素敵なゴールをありがとう」と言って、10数発の銃弾を撃ち込んだそうです。
ローカルの試合ですが、審判の判定が気にくわない、と、ある選手がベンチに戻り、
荷物に入れてたあった拳銃を取り出し、ピッチに戻ると、

審判に向けて発砲した、という出来事がありました。
サポーター同士の小競り合いから、死人が出るなんてことは枚挙にいとまがありません。
まあ過激なスポーツなんですね。
それ故に、フェアプレーが強く求められているのです。

 

今回日本は、そのフェアプレーのレベルによって、
予選ラウンドを勝ち抜けた最初の国、という事でしょ。
フェアプレーでベスト16、という観点には無理がありますか?

 

さて次は、ベルギーとの戦い。
ベルギーは世界ランク3位です。
また大相撲にたとえます。
つまり、横綱を張っているんです。
で、日本は、十両の9枚目。
相当きつい戦いが待っています。
第三戦の悪評を吹っ切るためにも、

フェアプレーの国のフェアプレーを展開してもらいたいものです。

| 水嶋かずあき | あれこれ | 09:28 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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