水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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年齢制限

私の大学時代のクラスメートで、家のソファーで本を読んでいて、そのまま寝てしまい、
翌朝になっていたら、冷たくなっているのを家族が発見した、という事がありました。
まだ彼が20代後半のこと。

これが同級生で迎えた死の最も早い年齢です。
以来、早すぎる死を迎えた仲間はいなくはないですが、さすがわずかな数でしたが、

60才を過ぎたあたりから、いわゆる親友たちがぽつぽつと鬼籍に入るようになりました。
同窓会などでは、逝去された友人の噂話が、ひとしきり交わされるのが、通例になってしまいました。
こればっかりは、年齢制限はなく、
そうなったらそうなったで、早すぎる、ぐらいの言葉とともに、現状を受け入れるわけです。

若死にしようと、天寿を全うしようと、戸籍上の年齢に関係なく、人生は進んでゆきます。
私は、しばしば若く見える、と言われますが、それは年齢と言う概念でものを推し量るからで、
もし年齢と言う概念が社会になかったら、
正に見た目でものを推し量るしかないわけでしょ。


学校に入学するのも、結婚ができる年齢も、選挙権も、酒を飲めるのも、
まあ、成熟、未熟の肉体的な問題と、それに伴う見識、価値観の問題が本来で、
生まれてから何年たったからと言う時間の経過で発生する権利でもなんでもない、

と言うのが本来なはずです。

とは言え、これだけ人間が存在すると、
まさに千差万別、様々な個性が存在するわけで、
どこかで一線を引かなきゃいけない。
これが法になるわけです。


20歳未満の者と飲酒した、となると問題なる。
飲酒は20歳から、と法で決められているからです。
酒を飲むという事が、20歳を超えた肉体と精神なら、対応できる、
と言う根拠は実は何もないのではないか、と思うんです。
言い換えれば、20歳で酒を飲むという行為は、
権利でもなんでもなくて、制限が外れたという事に過ぎないわけでしょ。
現に、酒を飲みすぎて寿命を縮めたという人間を、私は嫌になるほど見てきました。
つまりです、実は、何歳になっても、酒を飲むという事は
望ましいことではないのではないか、と思うんですね。
20歳までがダメで、20歳を超えたらいい、なんていうことは、
そもそもそれが21歳だろうが、30才だろうが、40を過ぎていようが、
よし!という年齢はないんじゃないか、と思うんです。


今、SCNクラブで、一緒に番組作りをしている大学生がいます。
年は、19歳と9か月。
で、この間、年齢を確認したら、あと3か月で成人です、ってなことを言うんです。
じゃあ、10月になったら、一緒に飲みに行こう、と。
でも、その3か月で、何がどのように変わり、その変化が、確かに、酒を飲んでも大丈夫な状態になる、
と誰が確認するんでしょうね。


何も酒を毛嫌いしているわけではありません。

ただ、原則として、ほどほど、という事はありだと思うので、
この程々と言う自主規制のコントロールができるのは、
20歳をすぎないと、という理由なのか、とも考えます。


つまり、なんだかんだと、日本の現行法では、そういう年齢のボーダーを引いて、
よし!としているわけです。
ところが、さまざまな考えや、状況の慮り、実現可能な制度を前提にして、
お酒は20歳から、となると、今度は、20歳からが独り歩きし始め、
ともかく、これを守らねばならない、というコンプライアンスが幅を利かせるんです。

 

日本では、未成年者飲酒禁止法で、
「満20歳未満の者が自分自身で飲酒することを知りながら販売した者は、
50万円以下の罰金に処せられる」と規定しているんです。
ま、法律ですからそういう表現になります。
で、そのため販売店側は、購入者が20歳以上であるかの年齢確認をしなくてはならないのです。
ただ、年齢確認の方法は、法律で規定されていません。
そのため購入者に年齢を尋ねる方法があるのですが、詐称が考えられるため、
現在は「誕生日の記載された身分証明書の提示を求め年齢を確認する方法」が
広く採用されているそうです。

 

こんなことがありました。
コンビニで酒類を買う際に年齢確認をさせられて、
俺は何回もここで酒を買っているのに、なんで毎回せなあかんねん、と頭に来て、
レジの液晶パネルを強くたたいて、壊してしまったのだそうです。
兵庫県警宝塚署は、器物損壊の疑いでこの男を現行犯逮捕したというニュースが報じられていました。
なんと、この男46歳です。

 

よくこの法律の原点を考えてみましょう。
20歳未満の未成年者に酒を売ってはいけない、と言う主たる目的があります。
本人は成人と言ってるけど、見た目で、どうも、18か19歳かもしれない、と。
では、と言って年齢を確認するわけでしょ。
まあ、20代後半でも、見た目10代に見える人もいますから、
多少は巾を持って確認する必要はあるでしょうね。
でも、46歳の親父が、成人かどうか、なんて、一目でわかるでしょ。
そこが法律の無意味な側面なんです。
さまざまな状況を踏まえて、年齢確認をしろ、と。
うちのおじいちゃん94才で、日に2〜3本のたばこを吸います。
ですから、1週間にひと箱ぐらいは必要で、タバコ屋に会に行きますが、
年齢確認なんかしないそうです。
だって当たり前でしょ。
むしろ、そのお年でたばこはよくないんじゃないですか、ぐらいはあったとして、
法律で20歳未満はダメだから、なんていうのは、もうバカとしか言いようがない。
パネルで確認、なんてことは、売った後で、店員が身代わりですればいいことです。
しかも、この御仁、何度も買っていお得意さんのようです。
それはパネルでの年齢確認をばんたび強要されれば、
怒っても不思議はないですね。
機械が売ってるわけじゃないんですから、人間としての判断があるだろう、と。

 

法と言うのは、作ったのは人間ですから、
その運用も程々にすべきです。
やっていいことと悪いことの判断をできるのが人間なんですから。

| 水嶋かずあき | あれこれ | 07:18 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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