水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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ポジティブトレーニング

今朝、朝のワイド番組を見ていたら、
え、お前もか、という感じの告発者のインタビューが放映されていました。
この国には、何人ものブルータスがいるようで、
次から次へと、スポーツ団体で横行しているパワハラ的なことへの告発が行われています。

 

今回はウェイトリフティング協会。
あの三宅氏が、やり玉に挙がっているんですね。
コップを投げつけたから始まり、
100キロのバーベルを持ち上げている最中に、後ろから押したとか。
まさかでしょ、事故でも起きたらどうするんでしょうね。
さらには、海外遠征の時の飛行機の席の取り方が、依怙贔屓があって、
お気に入りの選手を自分の隣に座らせるとか、
まあ、こうなると、愚痴大会みたいな様相になって来るでしょ。

 

今までも、スポーツ団体の指導の在り方は、私も批判めいた事を書いてきましたが、
基本は、戦いに戦士を送り出すのだから、
それは耳触りのいいことだけでは、指導は厳しいだろう、とは思ってきました。
まあ、微妙に、暴力を容認していたのですね。


私達の青年の時代では、暴力的指導はそれほど驚くことではなかったでしょ。
練習中にミスをすると、練習終了後、グランド10週なんてことも罰でありましたし、
時に、どう考えてもその競技の技術習得には程遠いことを

やるように命じられたりしていたでしょ。

先日のブログにも書きましたが、
私が高校のときバスケット部に入っていて、
そこのコーチがやさしい人で、決して怒鳴らない。
いつもにこにこしていて、練習中はむしろ部の上級生の方が厳しいことを言う。
基本的には自主管理に近い練習がされていました。
まあ、穏やかな雰囲気だったのですが、だからと言って、弱小チームではなかったのです。
何しろ県大会で優勝して、インターハイに出場したくらいでしたから。

あの優しいコーチングの成果でしょ。

 

で、今回は大坂なおみさんが全米大会で優勝。
この快挙に、日本中が喜びました。
私なんか、ネットのコラムで大坂なおみの文字が入っている見出しの項目は、
漏らすことなく読んでいます。
何度も何度も。
まあ、うれしい出来事ですし、彼女が若いのに、プレー以外でも、
とっても素晴らしい対応をしていることが、日本人として誇りですね。
テレビのワイドでもここいらに触れることが多く、
その大半の番組が、サーシャ・バイン氏の指導方法を紹介し、
そのやり方を絶賛しています。


それまで切れやすく、集中力を失いがちだった大阪選手に、
繰り返し、優しく、君はできる、と褒めたたえ、自信を付けさせてきた、と言うんですね。
実際、全米の決勝では、切れて自滅したセリーナ選手をしり目に、
我慢我慢で、最後まで自分を失わないように戦っての勝利でした。

で、確かに、スポーツの指導には、軟・硬、剛・柔あって、
実はどちらが望ましいかという事は、なかなか決定的な要素を見出せませんでした。


まずは、基本は人間対人間ですから、相手との相性もあると思いますし、
そもそもどの程度の技量なのか、そもそも本人の自主性はどこまであるのか、

などとの兼ね合いがあるとは思うんです。
でも、間違いなくほめて伸ばす方が、効果的なんだそうです。


なんとこのことは、犬や猫など動物達のしつけにも適応されていて、
叱ったり怒鳴ったりすると、基本的に委縮して、しつけの訓練としては失敗するのだそうです。
当然プロセスでは失敗を積み重ねるわけですけど、
このときに、怒らず、黙っていることなんだとか。
ま、失敗をほめると、勘違いするでしょうから、そういうことなんですね。
特に、言葉と言う微妙な意思伝達が、動物とは不十分ですから、
このように、うまく行ったら褒める、失敗したら怒ることなく黙ってる、
と言うのがしつけのコツなんだとか。

 

まあ人間にも当てはまるでしょ。
怒られて、ネガティブな状態では身に付くことはない。
褒められてポジティブな気分になった時の方が、身につくことが多いのは、
なんとなくそうだろうと思うでしょ。
何も、スポーツに限らずです。

 

今更ながらという感じがしますが、世間を騒がせているスポ根的な指導は、
間違いなく時代遅れなんですね。
料理の世界でも、その昔、親方にたたかれながら修行をした連中が多くいますが、
いま彼らが、若い衆にそんなことしたら、まず、店をやめてしまうそうです。
時代が変わったというか、やっと人間が何を求めているのかが、
表現できるようになったという事でしょ。

これじゃいけない、と。

 

今までの、暴力的指導でないと成果が出せない、と考える指導者がいるなら、

それは単に、コーチとして無能なだけです。

今やスポーツ指導の先端をゆく肯定的指導方法を学んでほしいですね。

ここで浮上してきた妙な権力争いに目を奪われることなく、
この道に夢を託して踏み込んできたアスリートたちに、

心から楽しみながら、夢に近づけるようなコーチ方法が、

早く整備され、取得されることをることを願います。

スポーツ庁も、各団体に謝らせるだけでなく、

ポジティブな指導方法の確立と、その普及に力を発揮すべきでしょ。

 

| 水嶋かずあき | あれこれ | 14:27 | comments(1) | trackbacks(0) | - | - |
それにつけてもネガティブ指導法の源流はどこなんだろうか。
| やぶ枯らし | 2018/09/12 9:35 PM |









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