水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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ハト・カメ・サイ・シカ

いまさらですが、多くの種が絶滅したり、絶滅の危惧が持たれたりしています。

 

有名なのが、リョコウバトです。
大きさは、よくその辺で目にするハトとほぼ同じ、40センチぐらい。
そもそもは、アメリカ大陸に生息していて、南北に渡る鳥で、
移動のための時期が来ると一斉に舞い上がり、

その群れの多さは、太陽の光を遮った、と言われるほどたくさんいたんですね。
1800年、北アメリカ全土で、50億羽いたとされています。
これが一斉に移動するんですね。
きっと壮観だったでしょうね。
しかし、この鳩は、うまい鳥と評判がよかったので、プロのハンターたちに、大量に撃ち落され、
塩漬けにして、樽に詰められ、全米各地に送られたんだそうです。
まあ、いい商売になったんでしょうね。


リョコウバトの欠点は、こうなると旨い肉であったことのほか、
一回の繁殖期に一個しか卵を産まないので、
繁殖力としては、弱かったことがあだになりました。
したがって、人間と言う天敵が現れた途端、急激にその数を減らしてゆきます。
1800年に50億羽いたハトも、

1896年にはオハイオに、わずか25万羽の生息数が確認されていましたが、
なんとその10年後の1906年には、野生としては絶滅します。
ゼロです。
飼育下にいたものも、生殖力が弱いので人工的な増殖ができなく、
要は時間とともに数を減らしてゆきます。
そして、1908年に7羽が生存していましたが

1910年にはいよいよ最後の一羽になってしまいます。
この鳥はマーサと呼ばれていました。
マーサはなかなか長寿で、推定ですが25歳ぐらいではなかったか、と言われています。
ま、いずれにしても1914年にはこのマーサも死んでしまいます。


要は、人間に食べられてしまったので、リョコウバトは地球上から姿を消したのです。

 

ピンタゾウガメと言う種類のゾウガメがいました。
ガラパゴス諸島のピンタ島に棲息していたものです。
このカメも食用に捕獲され、その数を減らしてゆきます。
1971年、たまたま発見されたピンタゾウガメで、何処をさがしても、他に仲間はいないので、
このカメがピンタゾウガメの最後の個体という事で、
ある意味世界的に有名になったのです。
その名は、ロンサム・ジョージ。
一人ぼっちのジョージという事です。
わたしは、ロンサムジョージの存在を、なんと、ゴルゴ13で知りました。
ストーリーは覚えていないのですが、ロンサムジョージが登場したことだけは覚えていました。


このロンサムジョージも、2012年に息を引き取りました。
推定で、100歳ぐらいだったらしい、とのことです。
このゾウガメも、人間に食べられたので、絶滅してしまったのです。

 

最近、キタシロサイの最後のオスがお亡くなりになったとか。
哺乳類ですから、オスがいなくなるという事は、いずれ種が絶滅するわけです。
メスは2匹いるので、このオスの精子を冷凍保管して、
採取した卵子と人工授精させ、この受精卵をミナミシロサイの雌に、借り腹しようという計画が進んでいます。
まあ成果が上がるかどうかは分かりません。
なんとか、そのDNAは継承させようという事なんでしょうね。
このキタシロサイが絶滅に追いやられたのは、
その角が漢方薬として引っ張りだこで高価な取引が行われ、
そのため密猟が絶えなかったようです。
要は、密猟者の欲に殺されたのです。

なんだか、さみしい話ですね。
腹を満たそうと、結局人間たちに殺されてしまった動物たちが多く、
いったん金になるとなると、あっという間に絶滅の道を歩むんです。

 

千葉の勝浦市で2001年に閉園した大型観光施設「行川アイランド」の管理不十分なことで、
飼っていたキョンが逃げ出し、周辺で大繁殖しているとのことです。
キョンは中国南部や台湾に生息するシカ科の草食獣で、体高は最大約50センチ、体重は10キロぐらい。
要は、ミニ鹿です。
この逃げ出したキョンは千葉県南部を主なすみかにしており、
農作物などに被害が出ているというんですね。
推計生息数は2001年度末に約千頭だったのですが、
その後増え続けて11年度末に約1万8100頭、17年度末に約3万5900頭と、爆発的に増えています。
県と自治体は駆除に取り組んでいて、昨年は、3475頭を捕獲。
しかし、メスは早ければ生後半年前後で妊娠、出産するため、捕獲数を上回る勢いで増加しているのだそうです。

で、こう言う場合、いかに捕獲するか、も問題ですが、
捕獲したものをどうするかによって、捕獲のテンションが変わるんですね。
つまり、捕獲後の利用法がまだ十分に確立していないことが問題なのです。


とは言え、この鹿の皮を活用して商品の開発も徐々に進んでいるようです。
ちなみに、よく車のふき取り用に、一時、セーム皮を使いましたが、
このセーム革と言うのは、鹿のなめし革のことですから、
利用方法は、ありそうでしょ。
で、その肉なんですが、キョン肉は台湾で高級食材として扱われ、

角や骨は漢方薬として珍重されているという話ですが、
これも、ルートを開けば、消費のニーズはありそうでしょ。
出来れば、日本で独自にシカ肉料理を開発、広めればいいと思うんですね。
食べた人の評価は、おいしいとのもと。

 

今日は、キョンのしゃぶしゃぶだ、なんて言うのもありでしょ。

なんだかんだ、人間の欲に結びつけば、3万頭ぐらいあっという間でしょ。
50億羽のリョコウバトを100年でゼロにした人間ですから。
キョンぐらい何てことないはずです。

| 水嶋かずあき | 環境 | 09:56 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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