水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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地震予知

これだけ科学が進歩し、様々な観測危惧を駆使してもなおかつ、
地震の予知は、まだまだのようです。

 

言うまでもありませんが、地震は、地殻の変動で発生します。
その変動の要因は二つ。
一つは、プレートと言う地球の表面を覆っている地殻で、
タマゴで言えば殻の部分です。
このプレートは地球の表面を数十のグループに分かれて覆っています。
ちなみに、日本列島は、西からユーラシアプレートと東からの北米プレートの大陸プレートと、
東南からの太平洋プレートと西南からのフィリピン海プレートの海洋プレートの
4つプレートの上に乗っています。
で、地震の最大のメカニズムは、このプレートが地球内部の熱によって、
少しづつ動いていて、プレートの境で、押し合いへし合いがあり、
その圧がたまると、どこかひずみを解消しようと、
地殻の一部が破壊されるのです。
プレート境での地震です。
東日本大震災はこのメカニズムで発生しました。

 

もう一つは、活断層で発生するもので、
これは、プレート同士の押し合いで地殻全体に圧がかかるため、
プレート境周辺に限らず、陸地の内部で発生する崩壊で、
熊本や北海道胆振東部の地震などがそうです。
そもそも活断層と言うのは、プレート圧によって、
ひずみがたまったところが、かつて崩壊した履歴を持っている地層のことで、
いわば地震を起こしたことがある、と言う地層の傷痕のことです。
そもそもそうなりやすい状況なわけで、
したがって、活断層とは、今後も何かというと崩壊する可能性があるという事です。


平塚にも、高麗山周辺、日向が丘周辺、岡崎から伊勢原へ向かう3つの活断層が確認されています。
もっとも、よく言われていますが、これら分かっている断層は、
なんだかんだと地面の上から見えている範囲で、
隠れ断層のようなものは、無数に存在しているかもしれない、と考えるべきです。

さて、したがって、日本列島と言うのは、安心できる場所なんか、
ほとんどない、と言っていいでしょうね。
であるがゆえに、地震を予知するという事は、重大なテーマなんですね。

 

そもそも、地震の予知と言うのは、3つの要素を満たす必要があります。
一つは、何処で、です。
震度7クラスの地震でも、50キロ離れるとその揺れは半減します。
震度で言えば、5弱とか4クラスです。
100キロ離れれば、さほどの被害は無く、
震度で言えば、3とか2クラスに減少します。
ですから、何処で、といいうのは重要なんですね。
基本ピンポイントに近い予測ができなくては意味がありません。
神奈川県のどこかでは意味がないんですね。

 

次に規模です。
どのくらいのエネルギーなのか、という事です。
これはマグニチュードと言う数値で表現されますが、
7とか8とかの地震が問題なわけです。
ちなみに、マグニチュード2以上の地震は、日本では、年間2万回以上発生しています。
そして、マグニチュード4以上となると700回ぐらい。
つまり、小さく、さして被害も発生しないような地震は、
年がら年中発生しているわけです。
ですから、地震予知は、マグニチュードで言えば、7とか8クラスの地震について求められているわけです。
このクラスの地震になると、建物被害、人的被害が発生します。
時に、ライフラインに被害が生じ、地域全体での生活に大きな影響を及ぼすようなことになりがちです。
まあ、時に前兆として、マグニチュードの低い地震が発生し、
これを軽んじて見逃し、そのあとで、大きな地震が発生した、という事もありますから、
小さいエネルギーだから雑に扱っていいと言うわけではありませんが、
生活する市民にとっては、やはり、マグニチュードの大きさは重要なんですね。

 

そして3つ目は、いつ、です。
そのうち、とか、30年以内に80%なんて数字は何の意味も持たないのです。
30枚のカードがあって、その中にジョーカーを混ぜたとします。
で、これを切って、伏せて、上から一枚づつめくってゆきます。
ジョーカーが出たら地震が即発生するとします。
で、今年はどうかな、と恐る恐るめくります。
ジョーカーが出なければラッキーでしょ。
こうやって、一枚一枚、30年分をめくって行けば、
いつかはジョーカーを引き当てるわけです。
さて、地震学者の優れた方々が、30年後までに80%と言いましたが、
今のカードをめくるやり方だと、30年後までに100%という事が条件でしょ。
つまり、確率としての数字で言うなら、厳密には38枚のカードが必要という事です。
まあそんな屁理屈はともかく、
今年はどうか、という前提ですから、一年間と言う不明確な時間帯になります。
例えば、2019年はどうか、と言う事は何の役にも立たないでしょ。
42キロ走ったって、ゴール寸前で抜かれれば優勝は逃します。
つまり、せめて、数日前までの精度が必要でしょ。
あと三日以内に発生するとか、です。
ここが大体だと、予知とは言えません。

 

整理しましょう。
どこで、どの大きさで、いつ発生するのか、という事がそれぞれ明確にならないと地震の予知とは言えないのです。
よーい、ドン、と走る前の体制づくりは、二段階で待ち構えていました。
このよーい、とドンの間がもし、一か月、時に半年と空いたら、
おそらく一般の市民は、間が取れないと思うんですね。

現状では、関係者は躍起になって努力はしているんですが、これと言った精度を得られない。

ですから、地震の予知に関しては、私達は頼ってはいけないんです。


大事なことは、予期することなく発生することを前提に、準備をする、という事が、
改めて重要である、と思います。

| 水嶋かずあき | 環境 | 07:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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