水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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鳴いて血を吐くほととぎす

ほととぎす・不如帰と言う鳥をご存知でしょ。
姿かたちは思い出せなくても、鳥の名前としてはどこかに記憶しているはずです。
目には青葉 山ほととぎす 初鰹、 山口素堂の句です。
その他、文学作品にはたびたび登場します。
皐月の季節に登場するだけあって、初夏のころ、日本に渡ってきて、
山のあちらこちらで鳴き声が聞こえたので、
この声を聴くと、ほととぎすがやってきたと、季節の移り変わりを改めて感じたわけです。


鳴き声は、これは聞きとった人の表現ですから一定していないのですが、
テッペンカケタカが比較的言われることなんですが、
トッキョキョカキョク(特許許可局)と言うのもあり、
私はこれは言い得て妙だと思います。


で、この鳥の生態なんですが、
托卵(たくらん)と言って、卵を産んでも、自分で抱卵し孵化させるという事はしません。
つまり、鶯など、他の鳥の巣に卵を産み付けて、他の鳥に温めさせ、孵化させるのです。
まあ、狙われた鶯もお人よしと言えばお人よし。
せっせせっせと自分が生んだわけもない他の鳥の卵を抱いて、孵化させます。


で、ここからが悲劇なんですね。
このほととぎすの雛は、鶯の雛から見ると一回り大きいのです。
そもそもほととぎすの成鳥は、ヒヨドリより一回り大きいくらいですから、
鶯の倍ぐらいのサイズなんです。
したがって、卵も一回り大きいですし、孵った雛も最初から大きい。
で、体力もあるわけで、

あるタイミングで、同じ巣で親の帰りを待っている鶯の雛を巣の外へ蹴りだしてしまいます。
つまり、親が運んでくる餌を独り占めにするわけです。
とんでもないやつでしょ。
我が血の通った雛が、いなくなっても鶯は気づかないですね。


いやこの鶯のお人よしぶりはこれにとどまらないんです。
雛はだんだん大きくなってゆきます。
そして親のサイズを超えるんですね。
やがて巣立ちの頃となると、ホトトギスの雛には、小さくなった巣を出て、あちらこちらの枝に動き回ります。
すると餌を持ってきた鶯の親は、うまく給餌できないので、
雛の背中に載って、口移しで餌を与えます。
想像できますか、自分よりも大きくなったヒナの背中に載って、

不自由な形で、餌を与えているんです。


そして最後の悲劇がやってきます。
何故か、この様子を時々は見ていたんでしょうね。
ほととぎすの親鳥が巣立ちができるまでに大きくなった我が子の近くにやってきます。
そして、一声、トッキョキョカキョクとなくんです。
雛は、その声を聴くと、きっとDNAに刷り込まれているんでしょうね、
その声に向かって、羽ばたいてゆき、巣立ちをするんです。
親は、我が子を引き連れ、森の奥に飛んでゆきます。
この際、ほととぎすの子は、育ての親に、ただの一言も感謝の鳴き声を発しません。
まあ、薄情なものです。

とまあ、よく知られたほととぎすの生態です。

 

このたび、安倍さんが、中国に行き、様々な話をした中に、
ODAの終了を告げました。
私は以前から、中国へのODAについては、なぜこのような状態にもかかわらず、
継続しているんだろう、と思っていたんです。
まあ、十分な成長もしていなかった時代では、必要な支援だったとも思いますが、
親より支援する側より、経済的な力を得た時点で、終了すべきだったでしょ。

まさに鶯とほととぎすの関係のようでしょ。

 

日本は40年近くにわたり、合計3兆6000億円の公費を中国に供与してきたのです。
日本側の当初の意図と、援助がもたらした結果は、あまりにもかけ離れていました。
つまり、大枚を渡した効果が、日本側には実感としてなかったという事です。
まずは、日本からの経済援助を中国側の官営メディアは一切伝えません。
したがって、一般国民もまったく知らないのですね。
まあ、当然です。


北京首都国際空港ビル、北京地下鉄2号線、南京母子保健センターなどが、
日本からの完全な贈与にあたる無償資金で作られたのですが、
その完成祝賀式が催されて来賓者が祝辞を述べる中、「日本からの援助」などという言葉は一切出なかったそうです。
建物の礎として石碑が立てられますが、これに、関係した中国企業の名前がずらりと彫り込んであっても
日本のことは全く触れていないそうです。
いわば、この建物は、日本の金で点てられた、と言う経緯は消されてしまったいるのです。

なんか空しいでしょ。
きっと、ほととぎすの子の脳裏には、育ての親の鶯の面影すら残っていないんでしょうね。

 

ちなみに、鳴いて血を吐くほととぎす、と言う言葉があります。

様々な解釈がありますが、

ほととぎすは不吉な鳥、血を吐いて死を招く鳥、と言う説もあるんですね。

中国とのかかわりで、不幸な関係にならないことを願います。

 

 

| 水嶋かずあき | あれこれ | 11:05 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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