水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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命名と時代の流れ

平成の時代では、生まれた月が3月なら「弥生」「やよい」とか、
5月なら「皐月」「さつき」とかの命名をすることが少なくなりました。
もっとも、12月生まれで師走ちゃんなんて言うのは聞いたことがありませんが。


で、平成30年間で最も人気があった命名は、
男の子、第1位、翔太(しょうた)、第2位、翔(しょう)、第3位、健太(けんた)
以下、蓮(れん)、大輝(だいき).

女の子では、第1位、美咲(みさき)、第2位、葵(あおい)、第3位、陽菜(ひな)
以下、さくら、愛(あい)と続きます。
これは 漢字と読みの双方でのランキングですが、
読みだけで言うと、これは平成18年一年間のものですが、
男の子は、第1位、ハルト、第2位、ユウト、第3位、ソウタ
女の子は、第1位、ユイ、第2位、アカリ、第3位ハナとなっていて、
表現する漢字は、また何通りもあって、平均でも30通りの漢字が使われるようです。
ま、多様な表現ができるというわけです。

 

中高年の方々の場合、友達の名前を思い出して見てください。
ま、その頃の流行もあるという前提ですが、大体は漢字を見て読めたでしょ。
今の子たちの名前は、すぐには読めない子が多いです。
私は、毎年、マンションの新入生おめでとう、と言う行事をしているんですが、
そこで、掲示板に新入生の子の名前を張りだすんです。
でも、読めない子が何名か必ずいますね。
そこでフリガナを付けるんですが、
その難読度については、年々増えてきてるような気がします。

 

日本の法律では、命名に使える漢字は制限があって、
少しづつ増えてはいますが、なんでも使えるというわけではありません。
一方、読み方は全く自由なんですね。


例えば、成田緑夢君、
平昌パラリンピックの男子スノーボードバンクドスラローム金メダリスト
なんですが、ナリタグリム、と読むでしょ。
グリム童話のグリムなんでしょうね。
で、グリーンの緑と夢を足し算した。
まあ、しゃれたネーミングと言えばネーミングですが、
少なくとも私たちの時代には存在しない考え方ですよね。

 

私は、一耀、と書きますので、実は難読の名前の方でした。
ですから、お名前は、と言われて口で説明するのに、随分と苦労しました。
かずは、横一棒、あきは洗濯のたく、または曜日のようのヘンを光に変えたものです。
といって、なおかつ空書をしないと、なかなか理解してもらえないのですね。
正直、面倒な名前だな、と思っています。
 

さて、様なネーミングと言うのは、時代によって変わってくるのです。
ま、多少の違和感があろうと、時代の流れ、ということで納得してしまうんですが、
これはいかがなものか、と言うのが、「高輪ゲートウェイ」。


山手線の新駅名、品川と田町の間の新駅で、高輪あたりに作られた山手線30番目の駅です。

まあ、グリム君が十分に受け入れられているんですから、
これまた時代の流れ、ということで、いいんじゃねえ、としたいところですが、
私は、これは、言葉の問題よりは決め方に不満があるんですね。

 

以前、紅谷パールロードは、紅谷会、という名前の商店街でした。
ま、正確には、道を挟んだ各商店を束ねた組織名です。
で、老朽化していたゲートや照明塔などのリニューアル工事をすることになり、
併せて、時代に沿ったネーミングに変えないか、ということになったのです。
役員会でもいろいろな案が出ましたが、
ここは、この商店街においでいただくお客様の声を聴いてみようということで、
ネーミングに関しては、公募することになったのです。
で、50通りぐらいの応募がありました。
まあ、最初から選外、という感じのものもありましたし、
なるほど、と言うネーミングもありました。
私個人の感覚では、ベニヤード、と言う作品が気に入ったんですね。
「紅谷」に、あるエリアを示す「ヤード」の合成語です。
これを推薦したのですが、他の人は好みもあって、ほかのものを推薦する。
ま、好み同士がぶつかるわけです。
そこで、その時の議長が、だって公募したんだろ、と一言。
そこで、もう一度初心に帰って、最大数を集めた紅谷パールロードに決定したのです。

そうなんです。


新駅名は公募をしたのです。
その結果、「高輪」「芝浦」「芝浜」が上位を占めました。
で、応募数では130位だった、「高輪ゲートウェイ駅」に決定したというんです。
IT系の用語としてはゲートウェイと言う概念は理解されていますが、
まだまだ一般的な概念が定着していないという意味においても、こう言う表現はいかがか、と思うでしょ。
まして、その内幕がだんだん暴露されてきて、応募総数は36通。
1通はコピーライターで、残りの35通は広告代理店の社員らしい、とまで言われているのです。

 

私が自分の好みでベニヤードを選択したら、応募した他の人は極めて不快感を示すでしょうね。
公募の本来は、知恵を集めるという以外に、その言葉を支持するという意味が含まれるからです。
この新駅公募に関して、最初から、
いわゆる候補名の募集であって、数による投票結果を重視するものではありません、
とか事前に言ってあればよかったんですね。
最善策は、面倒でも、候補名の公募を第一次で行い、
その中から選考委員会が望ましいと思われるものを5つほどに絞って、
再度投票してもらえばよかったんでしょうね。
そのあたりの配慮が足りなかった。


もともとで言えば、会社が勝手に決めてよかったはずです。
しかし、そこで、公募と言う形式を採択したのは、
前段階における利用者の親和性を高めようという期待があったはずです。
にも関わらず、異論反論続出になってしまったわけで、
そういう意図を生かしきれなかったのは、読みの浅さでしょうか。

| 水嶋かずあき | - | 11:02 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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