水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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大晦日と言いますが

今日は大晦日です。
もう一つ漢字で書けば。
大三十日となります。
三十歳になると、三十路(みそじ)とかいうでしょ。
ですから現代の感覚では、三十を「みそ」とあまり言わないので、
おおみそか、と言っても「大晦日」の字を思い浮かべるでしょ。

でも、大本は「大三十日」なんですね。

で、考えてみれば、毎月最後の日は、みそかでしょ。
その年最後の晦日なので大晦日。


さて、と言うことは、そもそも月の終わりは三十日だったわけですね。
で、毎月をきっちり三十日で締めると、一年では五日分ずれが出てきます。
日本では、きっと西欧ほど天文学的な興味がなかったみたいですね。
唯一月の満ち欠けについてはやたら関心があったようですが、
もっと大きな天体そのものは、さして生活に意味を持たなかったようです。
したがって、一年で五日ずれようと、お構いなし。
とは言え、何年か積み重なれば、季節がずれてきますし、
春分やら秋分、冬至に夏至など、暦の押さえがずれこんでくるんですね。
そこで、なんと、閏月(うるうづき)なるもので、そのずれを調整したわけです。

で、常識的に考えれば、30日が7か月で、31日が5か月ならば、
そうでっこみへっこみが無く、暦の流れがいいでしょ。
理屈から言えば、1月・2月が30日。
3月・5月・7月・9月・11月が大の月で各31日。
と言うのが素直な流れでしょ。
日本的に表現すれば、みそか(晦日)が7回登場します。
みそか(三十日)と言うにふさわしいでしょ。

 

とは言え、なんだって、2月は28日なんでしょうね。
いかにもアンバランスでしょ。

これは実に権力者の横暴な自己顕示欲によるものなんです。

 

今の暦の基礎が制定されたのは、紀元前8世紀の終わりと言われています。
で、その後、紆余曲折があって、紀元前1世紀、かの有名なジュリアス・シーザーが、
改暦をいたします。
で、その頃は年の初めが、今の3月に相当していたので、
2月が歳末になっていたわけです。
で、シーザーは、3月から始まる暦を31日の大の月と30日の小の月を交互に並べます。
すると、一年が366日になってしまうので、なぜか、最後の月の2月を29日にして調整をします。
ですから、そのまま現代が当時の暦を引き継いでいれば、2月は29日だったのです。
で、ついでにシーザーは、今の7月生まれだったので、

当時の5番目の月の呼称を自分の名(Julius = July)に改めてしまったのです。
まあ結構顕示欲が強いのですが、まだこれは良いとしましょう。
で、問題はそのあと皇帝になったアウグストゥスが、シーザーがそうしたのだからと、
自分の名前も月の名前に入れたくなり、それまで6を意味するSextilisと呼ばれていた月の名前を、
自分の名前を付けてAugustとしたのです。
あろうことか、月の日にちは大の方が見栄えがいい、ということで、30日だったのを、
31日にしてしまったんですね。
これで、7月、8月が31日が続くわけです。
で、問題は8月を1日余分に振り分けたので、その分どこか減らさなきゃいけない。
では歳末の月から引こうというんで2月は28日になったんです。
いや世界中がこの暦を使っていますから、ちょっとぎくしゃくした大小の並びは、
この皇帝の我がままによるものだったのです。

 

ロンドンの第4回オリンピックの時に、

マラソンは国王の住むウィンザー城からシェファードブッシュ競技場までの
26マイル(約40km)で競われる予定だったのですが、

時の王妃アレクサンドラが、
「スタートを城の窓から見たいのでスタート地点は城の前で、

ゴールの瞬間は競技場のボックス席で見たいので、ゴール地点は競技場のボックス席の前にして」と
わがままを言った為、42.195kmという半端な数字になったとか。

これに似てませんか。

 

半端な数字にしてしまった権力者の横暴なことが原因と言うのが、面白くないですね。
とは言え、じゃあ、世界中の知恵者が集まって暦の再整備をするのか、
と言うのも、これまた大騒ぎでしょ。
そんなことしたら、先ずはコンピューターの調整が大騒ぎですね。
ま、静かにアウグストゥスのわがままを受け入れましょう。
そして、穏やかな新年を迎えましょう。

 

今年1年、ご訪問いただきありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。

よいお年をお迎えください。

| 水嶋かずあき | - | 00:39 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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