水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
<< 靴屋さんへ提言 | main | 旨い、だけじゃいけないのか >>
稼ぎ方、使い方

羨望と尊敬は、同じではないようです。

これは、居酒屋かなんかで一杯飲んで、憂さ晴らしのような感じで、
世相を肴にすることがあるでしょ。
まあ、小市民としては、どうも面白くない。
だから、あらを探したうえで、何とか見下した視線で、ちょっぴり優越感を味わおうというわけです。
だれも発言内容に責任はないから、結構本音に近いことが言葉になります。

こういう場合の視点とは、基本、やっかみですね。
その8割9割が、金で事を動かしているその不遜さについて、
腹に据えかねる、というわけです。

日産のゴーン氏の守銭奴ぶりが、しばしば酒の肴になります。

だいたいあのかおつきがきらいだった、なんていうのもいたりして。

まあ、日本人感覚として、合法か違法かの前に、

感覚的に、とんでもないことだ、と言う事でしょ。

私は、いぜん、まだ事件化する前に、彼の年収をなんかの資料で読んだとき、

その金額だけで、ろくでもないやつだ、と思いましたもの。

まあ、羨望の気持ちが強かったんでしょうね。

 

実は、この感情は、集積してくると、とんでもないエネルギーになり、
時に、天変地異のような「世の中ひっくり返る」と言うことにもなりかねません。
歴史の中に散見できるいくつかの革命的な動きは、
貧富の差を懐疑的になり、あいつらばかりがいい思いをしている、と、羨望の心は高まってゆき、
相手が、王侯貴族であろうと、新参の財閥であろうと、
なんとかその地位を破壊したい思うのです。
当然ですが、その環境、条件の違いは千差万別ですが、
ひとくくりで考えれば、貧者の羨望が、怒りになって、
大衆の行動にまで膨れ上がる、ということの基本的なパターンが、存在します。

 

人が、大金を所持するようになると、大体は、羨ましいと思うものです。
それが宝くじに当たろうと、せっせ、せっせと努力をした結晶としての莫大な収入であろうと、
ともかく、富を持つものは、うらやましいんですね。


この感情の反対が、「隣の貧乏鴨の味」という言葉があります。
となりの家が貧乏している。
これは同情などの前に、内心その上の位置に自分がいることに快感を覚えるんですね。
鴨、と言うのは、その昔、極上の食材だったのです。
今でいえば、国産和牛のA5ランクの霜降り肉のようなものです。
こんな旨いものはないね、と、隣の貧乏を味わうわけです。
なんとなく、根性が曲がっているでしょ。
でも、人はそう言うものだよ、と言うのが昔の人の考えです。

 

残念ながら、多くの人は、稼ぎのいい人に対しては羨望は持ちます。
しかし、稼ぎがいいということは、それなりの能力が発揮されているからこその報酬です。
人をまとめる能力があった、物事の展開に対して先見性があった、

与えられた仕事を集中して成果を上げた、など、
ちょっと常人より頭一つぬきんでていたわけです。
それが積み重なって、ある額の報酬につながったわけです。
で、私は、これはこれで、ま、ある意味当然のことですから、受け入れるべきだと思うんです。


で、むしろ問題は、いかに稼ぐか、と言う事だけに目を奪われるのではなく、
いかに使うか、ということによって、

その稼ぎが、意味のあるものか、ただのあぶく銭になるかの境目があるように思うのです。
ご存知、ノーベルはダイナマイトの発明で膨大な利益を手にします。
彼は、仕事を進める中で、自分の生産品が、時に人の命を奪っていることに悩みます。
その結果、ノーベル賞と言う制度を作り上げ、
世のために役立つお金の使い方をしたわけです。


アマゾンの創始者が離婚するそうです。
ジェフ・ベゾス、54歳。
まあ、勝手な話なんですが、彼が持っている総資産が14兆円とか。
離婚では資産の半分を分け合うだろうということで、彼は7兆円、かみさんが7兆円の資産を持つわけです。
やっかみ半分で、いや、やっかみ全部で計算すると、
この7兆円をアメリカの銀行に預けたとします。
まあざっと、2%の金利がついたとして、年間その利息が、1千400億円です。
元金を減らさないで、月に120億円使えるという事。
一日、4億円使えるのです。
いや、何の意味もない計算ですが、こういう話を聞いて、羨ましい、と思うでしょ。


日本のZOZOとかの社長も、かなり稼いでるらしい。
そして金の使い方が常軌を逸している。
かわいい系のタレントを腕にぶら下がらせあちらこちらに自家用ジェットで飛び回り、

これ見よがしにタレント気取りでテレビなんかに登場すると、
羨望の気持ちは持つものの、尊敬の気持ちはあまりないでしょ。

くどいようですが、世界的な大富豪のノーベルに対しては、

羨望と当時に、尊敬の気持ちを持つじゃないですか。
いかに稼ぐかより、いかに使うかが重要なんですね。
ま、いずれにしても我々庶民には、手の届かない世界の出来事ですが。

 

この世の富を100人が持っていたとして、
1人がその半分を持っているそうです。

99人が、残りを分けあっているんですね。

 

せめて1%の人が、どのような金の使い方をすればいいのか、

ということを、ちっとは考えてくれるとありがたいですね。

 

| 水嶋かずあき | あれこれ | 10:16 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









http://blog.mizushima-kazuaki.com/trackback/2903
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< January 2019 >>
+ SELECTED ENTRIES
+ RECENT COMMENTS
+ CATEGORIES
+ ARCHIVES
+ MOBILE
qrcode
+ LINKS
+ PROFILE