水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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沖縄県民投票について

私は、以前もこのブログに何回か書きましたが、

たまたまのいきさつから、沖縄問題に深くかかわってきた過去があります。

それはまだ、返還前の沖縄訪問から始まったのです。

当時は、まだ外国でしたからまずパスポートが必要でしたし、

予防接種をしたという証明書、たしか、イエローカードと言っていたような気がしますが、

これがないと沖縄にいけないという時代でした。

で、縁の始まりは返還後の沖縄の経済をどうする、と言った、

ちょっとばかり壮大なテーマの会議に出席することでした。

ま、その後のことはともかく、おかげさまで沖縄には多くの友人がいますし、

そんな縁で、沖縄のさまざまな動向には関心を持ってみてきました。

 

今回の、沖縄の県民投票がごたごたしていますが、なんか本質を外れないか心配なんですね。

 

これは、ある意味民意を問うサンプルのようなものです。
つまり、先の県知事選で玉城氏が選出されましたが、
これは確かに大前提として、辺野古の問題を掲げ、
容認か反対か、みたいな選挙となりました。
で、玉城氏が勝利したので、県としては反対の意志である、ということになります。
これはどんなメディアもそう受け止めています。
しかし、冷静に考えれば、
私は目を通していないので推測にすぎませんが、
辺野古以外の政策も掲げているはずです。
知事選では、辺野古問題は主要なテーマでしたが、それ以外の県民の生活もあるわけですから、

そういう意味では、県民生活全般に対する審判だったわけでしょ。


これは国会議員であろうと、知事、市長であろうと、すべて同じですが、
選挙とは、さまざまな事象に対する政策的姿勢を明確にし、
それらに対する容認を得ようとするものです。
特定の争点はあるものの、基本は生活の在り方ですから、総括的な判断をしているわけです。
ですから、中には、辺野古への取り組み方は受け入れられないけど、
その他の政策がよいと思うので、投票した、と言う人だっているわけでしょ。

でもその辺りをテーマとして絞り込もう、と言うのが今回の県民投票の意味なんです。
ところが、行政体の中で、県民投票そのものを実施しないという自治体が出てきました。
ここがよく分からない。
一部の市の情報では、議会が実施の必要がない、と判断したから、
県民投票を行わない、という結論に至ったと言っていますが、
これは民主的な選択ではないですね。
なぜなら、一般選挙とは違う意味合いを持つからです。
投票を実施して、辺野古移転に賛成であろうと反対であろうと、
出てきた結論をしっかり読み取ればいいのであって、
その入り口の扉を閉めてしまうというのは、
それがたとえ一部の市民であっても、民主主義的な手法ではありません。

 

権利を封殺するなんて、今時で言えば、時代錯誤も甚だしい対応ではないかと思うんですね。
議会がそういう選択をした、と言うなら、選択をした議員さんの政治概念が欠落していると思うんです。
なぜなら、少なくとも現代の日本は、市民の声は声として聴く、という姿勢に

民主主義の根幹を置いているんでしょ。

 

それに、そもそもの選択肢に問題がありました。
まあ、これは一種のアンケートですから、その観点で考えてみます。
第一の原案が、賛成・反対の2択だったのです。
随分乱暴な設問でしょ。
アンケートと言うのは、どのような考えの人が存在するんだろう、

という実態を想定することから始まります。
つまり、調査対象者の分類ですね。

そして、こういう回答だったら、自分の考えに近い、と言う、選択しやす回答群を抽出してゆくんです。

時にそれが、10パターンにも20パターンにもなります。

そしてその中から、優先順位を想定し、出来れば、最大7~8パターンに絞り込みます。

ですから、賛成反対の単純な選択肢と言うのは、民意を問う、と言う作業としては、

著しく思いやりを欠いた作業をしてきた、と言うことです。

 

そして、その意志、希望、実態を確認するとともに、
実はここが重要なんですが、アンケートの回答とその分析によって、
民意の傾向を読み取り、新たなアイディアを見出すことなんですね。
そう言う可能性を持った県民投票のはずが、
賛成、反対の2社の選択では、どう考えたって、極めて物理的な数の集計に過ぎなくなってしまうでしょ。
県民の心情に寄り添った県政なんか期待できないじゃないですか。
一人でも多くの幸せのための政治なんですから、
はい、いいえ以外のさまざまな選択肢から、県民の思いを緻密に分析すべきではないかと思います。

 

この心の受容性を持った解決案を県民投票の意義として位置づけない限り、

知事が反辺野古であっても、国との溝は埋めがたいと思います。

効果的な県民投票を期待します。

| 水嶋かずあき | あれこれ | 10:23 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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