水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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個人情報の保護に関する法律

個人情報の保護に関する法律、という法律があります。
まあ、今時のことですから、そういう法律がある、と言うのは、誰もがご存知のことだと思います。
で、何かというと、この法律のことを盾にとって、
個人情報の保護に触れるので、このことはできないとか、言われたり、
名簿の登録のため、詳細を求めると、提出を拒否されたりすることがあります。

 

例えば、FM湘南ナパサでこんなことがありました。
自主番組を制作するボランティア組織があるんですが、
局に出入りをし、器材を操作し、電波として彼らの制作内容が放送されるわけですから、
何か、内容的に、たとえば放送法に抵触するとか、があった場合、
著作としてはその権利はボランティア組織と共有するわけですが、
最終的には、局が責任を取ることになります。
まあ当たり前のことだと思うのですが、局としては、メンバーの入れ替えも多いので、

組織の会員の名簿を提出するように求めたのです。
と、なぜか、会長が、個人情報保護法を盾に、かたくなに提出を拒んだんですね。
私は、この時、個人情報保護法ってそういう法律なのか、と先ずは疑問を持ったんです。

 

数年前、紅谷町自治会で、現職の民生委員の方がリタイアーするということで、
後任を選ぶ作業が行われました。
で、成り手がいないんです。
当時は、75歳と言う年齢制限があって、私はそのちょっと手前でしたから、
仕事の内容によっては、少しはお手伝いできるかもしれない、と考えたのです。
で、友人の民生委員をしている方に、話をいろいろと聞いたら、
まあ、聞いた相手の理解程度もあったのかもしれませんが、
どうも、この個人情報保護法が引っ掛かって、スムースに仕事ができそうもない、と感じたんですね。

 

そもそも民生委員と言うのは、その主な仕事は、高齢のため、または身体的障害のため、
健常な市民生活を送りにくい人たちに対する、サポートみたいなことです。
時々見回って、何か必要な手助けなないか、とか、状況のチェックとかを
行政が行うべき福祉活動の仲立ちをする、と言ったことを主な役務にしているわけです。
で、そのための情報のやり取りが、行政との間であります。
まさに個人情報の最前線みたいなところでのやり取りがあるんです。
当然ですが、様々な守秘義務もありますが、
一番問題なのは、手を差し伸べるべき状況の人でも、拒否されたら、家の扉をノックすえることも出来ない。
特にこの地区での問題は、マンションも多く、そのほとんどが入り口がオートロックですから、
外から簡単に入れません。
で、民生委員の活動の対象者が、マンションに住んでいる場合、どうしても、十分な対応ができなくなる。
そこを一歩踏み込もうとすると、なぜか、ここで、個人情報保護法が出てきて、活動の障害になるんだそうです。

 

で、改めて、個人情報の保護の法律について調べてみました。
なんと88条に渡って、綿々と条項が並んでいるんです。
正直、十分な咀嚼ができていないのですが、ざっと要約すると、
まず、個人情報とは、ですが、氏名、生年月日その他の記述等のことで、
それにより特定の個人を識別できるもの、です。
そして、「要配慮個人情報」と言うのがあって、
本人の人種、信条、社会的身分、病歴、犯罪の経歴、犯罪により害を被った事実、
その他本人に対する不当な差別、偏見その他の不利益が生じないように
その取扱いに特に配慮を要するものとして政令で定める記述等が含まれる個人情報、と規定しています。
まあ、ここまではなんとなく理解できますよね。
これは守るべき個人情報であろうと。

 

ところがですね、この法律が最も視点おおいていることは、基本的に「電磁的記録」の扱いなんです。
要はコンピューターに記録されている個人情報の流出ですね。
これが、悪意に使われないようにと言う事なんです。
で、この法律の対象としているのは、個人情報取扱事業者に対してのことで、
国の機関、地方公共団体、独立行政法人等、地方独立行政法人などは除外されています。


つまり、先ほどのナパサのボランティア組織は、基本的に法律の対象外なんです。

そして、民生委員についても、個人情報の守秘義務はありますが、
本来の活動を妨げるような、過剰な盾としての使い方は、この法律では想定していないようなんですね。
ま、何かと法律の本来を理解しないまま、個人情報保護法、なんて法律のことを口にし、
一般的情報の流れを制限していることが結構多いような気がするんです。

 

以前、親戚のものが、夜に交差点で信号待ちをしていたら、後ろから走ってきた車に追突され、
車は大破、本人は、重症を負い、入院したのですが、
唯一身内が私たち夫婦だったので、警察に、事故の補償をしてもらうため、

相手の運転手の素性を教えてくれるように申し出たのですが、
なんと、この個人情報保護法を盾に、一切を教えてもらえませんでした。
これは不思議でしょ。
窓口の警察官は、この法律の名前を口にし、だから教えられないというんです。
結局、車の修理代も入院費も自前でするしかなかったんですね。
この法律ってそんなもんか、と思いました。

 

これはある事件があって、その被害者は死亡してしまったのですが、
この時、警察が死亡者の名前を公表したのです。
不思議でもなんでもないでしょ。
そしたら、遺族が、個人情報を安易に漏らした、と怒ったんですね。
で、結局警察は署長を先頭に、被害者のもとに謝りに行きました。
この様子がテレビのニュースで流れたことがあったのですが、
怒っている家族はカメラの前に立って、堂々と顔出ししているんです。
個人情報が保護されていない、と怒りのコメントを言っているんですが、
内容と言ってることが違い過ぎるだろ、ろ。
だったらあなたも、顔出ししない撮影方法を取ってもらうべきじゃないか、と思ったんですね。
そして何より、個人情報が守られるべき対象は、生きている人のことなんですね。
死んだ者には適応できない。
ですから、死者の名前を公表するのは、法律違反ではないんですね。

 

なんか、私の解釈が違っていたら、ご指摘下さい。

 

| 水嶋かずあき | あれこれ | 13:48 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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