水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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基幹統計56

はじめに、インフォメーション。

明日26日、午後1時から、平塚中心商店街、スターモールで、

東海大学が箱根駅伝で優勝したその祝賀パレードがおこなわれます。

このまちで、パレードが行われるなんて、めったにないことでしょ。

記憶の限りでは、1973年の12月、ベルマーレが当時のJFLで優勝した時以来です。

時間があった、健闘をねぎらい、勝利を祝福するため、お出かけください。

 

さて今日のテーマです。

 

どんな商売でもそうでしょうが、
商売の基本になるのは、どんな商品を売ろうとしているのか、です。
消費者のニーズに適応しようとしたり、また、時に、潜在的ニーズを掘り起こそうとしたり、
全く新しいニーズを作り出そうとしたり、いずれにしても、買い手の意向を推し量ろうとするわけです。
街の片隅の飲食店だって、このニーズの掌握が基本になっています。

私は、よく言うんですが、そもそもメニュー帳はアンケート用紙のようなものだ、と。
だって、あなたのお好みはなんですか、次の中からお選び下さい、と言うのがメニュー帳でしょ。
この質問に対して、お客様は、私の好みはこれです、という回答を注文という形でしているわけです。
ですから、その日の、またその月の売り上げベスト10のようなものをまとめれば、
お客様のニーズが反映されている、ということになります。
ですから、逆に、ワースト10とかいうものがあったら、
これはもうメニュー帳に載せる必要はないんです。


ニーズの無いものは、値段とか味付けとかいう以前に、

お客様の眼中にない料理なんだ、ということですね。
これをいくら並べていても、売れるわけがないし、準備する素材を無駄にしがちになるんですね。
何より、お客様を惑わせることにもなる。


そこで、私達は、古典的な手法かもしれませんが、ABC分析と言うやり方をします。
これは、売上数×1個当たりの粗利額、を算出し、数値の大きいものから順番に並べると言う方法です。
このランキングで上位10位までは、今まで通り売る、と。
Bランクの11位から20位は、売値を考えるか、もう一工夫する、と。
で、Cランクの21位以下は、メニューから外す、とかの決断の資料として、
ABC分析をするのです。
出来れば、これに調理難易度を数値化してさらにかけた数値を算出します。
この難易度は、要は手間がかかるのかどうかで、

大雑把にはabcと言った、ざっとした難易度に分類し、それぞれを数値化します。
例えば、とても簡単に作れるものはaで、その数値は100、ちょっと手間がかかるものはbで、95とか。
居酒屋的には、冷奴なんかは、買ってきた豆腐をパックから取り出し、

おろし生姜と刻み葱かなんかをパラパラと天に盛れば出来上がりですから、
実に手間いらずでしょ。
逆に、鳥つくねなんかは、挽肉に何種類かの混ぜ物を入れて、練り込む。
で、熱湯で湯引きして、これを串に刺し、火鉢でたれをつけて焼く、

となると、トータルには手間がかかるじゃないですか。
この冷奴と、つくね串を同じ原価率にはできないでしょ。
こう言った店側の事情も考慮し、ABC分析をし、次なる商品を探し出してゆくのです。

 

まあ、改めて言うほどのことでもないかもしれませんが、

どんな小さな商店、食堂などでも、基本はお客様のニーズですから、
これを消費実態と考えれば、過去のデータは無碍にはできないわけです。
ここを軽く見ると、自分の都合やら好みやらが優先し、お客様は徐々に離れて行ってしまうんですね。
データの受け止め方もあるとは思いますが、データの正確性が何より命と言うことになります。

 

さて、そう考えてみると、日本の国の在り方を選択するうえで、実態と言うもののデータは、
その辺の飲食店などとは月とすっぽん、雲と泥の差くらい、重要度の差があるでしょ。
この、1億2千6百万人に影響を与える政策決定に資するデータとして、
基幹統計と言うのがあるんだそうです。
各省庁にそれぞれ管理すべきデータとして、分担されているんですが、この数56。
で、今回の厚生労働省の不正調査問題に端を発し、

政府が金科玉条のごとく示して来た国民生活のさまざまな実態のデータが、
どうも信頼できないかもしれない、という事態になりました。
そこで、よそはどうなんだ、と調べてみたら、なんと、総数の4割に当たる22統計に間違いがあり、
しかも、統計法(こんな法律があるんですね)に違反すると思われるものが、21統計あったそうです。
これは勘違いとか、手法の伝達時のミスとか、
まあ、頭をかきかきすみませんでは済まないレベルの統計ミスなんです。
何しろ、法律違反の処理だったんですから。


まあ、一国民として正直な心情を表現すれば、

この統計を担当している人は、そのことで飯を食っているわけだろう、と。
どこかのパートのおばさんが、事務所の片隅で、電卓たたきたたき仕事をしているわけじゃない。
国家公務員として、そうおうの試験を受け、省庁に就職し、そこそこの給料をもらって、仕事をしてきたわけです。
よく言う、おれたちが払った税金で食ってきたんじゃないか、と。
で、この統計のデータが、国民生活の基本的な方向付けに活用されるという、

重要な役割を持ったものである、ということは知っているはずです。
にもかかわらず、その政策決定の大もとのデータが、どのようないきさつか分かりませんけど、
法律違反に抵触するかもしれない、という状況でまとめられたとしたら、頭かきかきすみませんでは済まないですよね。
一体、どんな統計がどのように間違っていたのか、
これは白日の下にさらし、きちんと対処すべきですね。

なんか政官とも、信頼できなくなりましたね。


こういう状態を作り出したのは、私たち国民が悪いんでしょうか。
もっとしっかりしなきゃいけない、とかですね。
でもどうしたらいいんでしょう。

 

| 水嶋かずあき | あれこれ | 10:11 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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