水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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涙を浮かべていない

2011年、東日本大震災直後に発生した福島原発事故。
ここでの対応の不手際が問題視され、菅さんが総理大臣辞任。
続いて、民主党政権の3番手で野田さんが就任するも、1年3か月で、自民党に政権を奪還される。
で、誕生したのが安倍政権。
2012年12月のこと。

 

私は、凋落の様相を見せ始めていた民主党政権に、多くの人が見切りをつけ始め、
自民党への期待を抱くようになったころ、
私も同じように、ここはもう一度自民党の返り咲きだろう、と思っていました。
で、この時、誰が総理になればいいんだ、と。
何人かが候補に挙がっていましたが、もし安倍さんが総理になれば、

吉田茂元総理以来、再任、という異例の人事にはなるものの、
前回の辞任の理由が、潰瘍性大腸炎が発症した、というものでしたので、

これが回復していたら、ありうる選択だろうと思っていたのです。


潰瘍性大腸炎は特定疾患、つまり指定された難病の一つです。
安倍さんの場合でも、下痢の症状がひどく、一日に30回もトイレに行っていたとか。
これは十分な睡眠もとれず、体力を消耗しますから、

総理大臣のような激務にはとても耐えられるものではない、と思うのです。
ま、その意味では辞任も相応の理由であったと思います。
その後、治療法が当たったのか、めきめき回復。
一部ではステロイドの効果が取りざたされています。
ま、それはともかく、
そのような理由が辞任のきっかけだったわけですから、
健康を回復したなら、もう一度チャンスがあってもよかろう、と思ったんですね。
きっと多くの人がそう思ったんだと思います。
総選挙では、民主党への期待が大きかった分、失望への反動も大きく、
ここで自民党があっさりと勝利します。
で、第二次安倍内閣が発足します。

 

これが、第3次、第4次と内閣を更新するたび、妙な空気が流れるようになってきました。
一言で言えば、政権延命と憲法改定が大前提になっていて、
これの障害となるものは、基本的に排除しようということです。
モリカケも、結局うやむやになり、トカゲのしっぽを切りながら、乗り越えてしまいました。
戦争法案と言われるいくつかの法律も、大反対を押しのけて、成立させました。
じわじわと、憲法改定イコール自衛隊の完全容認に近付こうとしているように思われます。

 

憲法を改定することがいいのか、悪いのか、議論が分かれることだと思いますが、
現憲法で問題は唯一、第9条の解釈の問題でしょ。

例えばです。
日本が憲法を改定し、外国への攻撃権を容認する憲法を制定しようとしたら、
国際世論は避難ごうごうでしょうし、国内世論も大反対になるでしょ。
つまり、現行の自衛と言う限界を破ることはできない。
で、その自衛も、かつて、警察機動隊から自衛隊に衣替えする時に、大いなるアレルギーを引き起こしましたが、
今は、様々な解釈が存在するものの、
おおむね、自衛の解釈の幅は集団的自衛権まで広がり、その活動はなんとなく容認されているでしょ。
ま、放っておけばこれと言った波風は立たなくなってきているのです。
じわじわと、国民は洗脳された来たのです。
ここまで、さほど問題ではなかったのです。
つまり、現状は受け入れられているのですから、
これ以上何が必要なのか、と思いませんか。
にもかかわらず、子供が駄々をこねているように、憲法改定にしがみついています。
こうなると、ただの好戦論者としか言いようがないでしょ。

つまり、戦争ごっこをしたがる子供のような精神構造であるということです。
安倍さんを覆う空気がだんだんと、違和感を感じさせてきている、と言う事なんです。

 

あの、第二次安倍内閣就任当時の、清廉さは微塵も感じなくなりましたね。
国会での多くの疑惑に対する反論も、感情的ですしね。
そして、ついに
「自衛官が息子さんから『お父さんは憲法違反なの?』と目に涙を浮かべながら尋ねられた」ということが話題になりました。
立憲民主の本多議員が、安倍首相が自衛隊明記の改憲理由として、これを逸話として取り上げているので、
この話は、事実か、また、いつどこで聞いたのかと質問。
これに安倍首相は、色を成して、私を嘘つき呼ばわるするのか、と、いきり立っての反論をしたのです。
確かに、本多議員は、事実だったのか、どこで聞いた話かと聞いているのです。
本来の回答は、この話が明らかになった時点とその出所と言ったものを説明するべきことなんですね。
何しろ、憲法改定と言う国家の基本方針に関わることの根底が、

どこかで何となく聞いた話が、要因に一つになるとしたら、これは大問題でしょ。
しかも、事実として、どこかの一人の男の子の話で、憲法9条を改定するんですか、と言う事でしょ。
多くの自衛隊の方が、子どもからそんなことを言われたことはない、と言ってますし、
この話の原点らしきことが、最近になって分かったのですが、
話に登場するある自衛官とは、元航空自衛隊空将だった方。
これに類する話をある機関誌に書いたのだそうです。

 

子どもが学校の先生から、自衛隊は憲法違反だ、と授業で発言したのを聞いたのが事の始まり。
ま、解釈としてはそう考える人がいてもおかしくないでしょ。
学校で先生が、生徒にそう言ったということは、いい、悪いの評価が分かれると思いますが、
まま、ありうることですよね。
で、この元空将は、子どもから憲法違反なのか、と聞かれて、ショックを受けたというのです。
つまり、この問題は、先生と生徒との間のことで、この一事で日本全体を推し量ろうとするものではないでしょ。
この話を読んだか聞いたか、安倍首相は、「涙を浮かべて」といくらか話を盛って言ったんですね。
いくらか感情的な共鳴を得ようと。
いまだ、国会では話の出所を明らかにしていないようです。
つまり、この話は事実らしい。
でも、涙の話は付け加えられたらしい。
この付け加えで、質問に対する回答をあいまいにするなんて、いかにも保身の安倍らしいですね。
もっと、いさぎよく物事に対峙すればいいでしょ。

 

最近の発言の数々、いくらか、誠意に欠けると思っています。

| 水嶋かずあき | あれこれ | 10:07 | comments(1) | trackbacks(0) | - | - |
今年も元気で発信し続けて下さい。安倍政権ひどすぎます。「森友」「加計」「統計不正」とすべて「記憶にございません」で終わりですか。二言目には「民主党政権よりましだ」では困ります。世界は日本をどう見ているかを考えてほしいですね。
| もっちゃん | 2019/02/24 10:25 AM |









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