水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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沖縄独立論

24日には、沖縄で県民投票が実施されます。
辺野古への基地移設に関して、賛否を問う、とされています。
この問題に、本土からも、多くの人が駆け付け、辺野古工事現場の前で、
座り込みをするなど、示威行為をしてきました。

この辺野古問題は、いくつもの要素が絡み合っていて、実に複雑な状況になっているのですが、
先ず第一に、単純な疑問として、
県民の民意が、辺野古反対、となった時に、その意志がどこまで尊重されるのか、と言うことです。


これまでの知事選、各市町の首長選挙県議会議員の選挙などで、
ただの一度も、辺野古容認の民意が示されたことはありませんでした。
つまり、今まで何度も何度も、沖縄県民は、辺野古反対を明確に表現しているのです。
にもかかわらず、国は、これを認めようとしてこなかった。
結構、けんもほろろでしたね。
行政としての諸手続きを、司法に訴えても、これまた効果がない。
客観的に見て、現政権下では、県民の声など無視して、

なにがなんでも、辺野古への移設を推進する、という、
大きな方向が規定されているんだと思うんです。


理由は単純です。
これはアメリカの意志だからです。
ですから、どんな状況であれ、アメリカが方針を変えない限り、
アメリカの忠犬ポチの安倍政権は、辺野古の移設を推進するしかないのです。

 

これはうがった見方なんですが、
1975年の沖縄返還の時に、密約的に、沖縄の基地使用について、
アメリカの戦略上の理由として、
自由に使わせる、ということが前提にあったんじゃないかと思うんですね。
アメリカにとって、共産主義国との対峙が最大テーマだった太平洋戦争直後の状況では、
極東の戦略の拠点として沖縄は極めて地理的に重要な位置にあったわけです。
ですから、ここの使い勝手が悪くなると、アメリカの対共産主義戦略が根底から崩れる。
返還に際しては、ここの条件はきっちりと担保していたはずです。


冷戦は解けたものの、旧共産国家は、相変わらず覇権的な野望を捨てていない。
特に中国ですね。
また、北朝鮮も駄々っ子みたいなところがあって、なかなか懐かない。
ですから、70年を過ぎても、極東に対するアメリカの基本的な施政は変わらないのだと思うんです。
そこで、問答無用のごとく、アメリカは沖縄を使い続けるわけですね。
いや、使い続けたいわけです。


そうとでも考えないと、 中央政府の権限をここまでかたくなに、

かつ、非民主的と感じるくらい、沖縄県民の意志を無視することは考えられないんですね。
ま、あくまでもうがった見方なんですが。

 

ですから、県民投票の結果がどう出ようと、
日本政府は、アメリカが、やっぱ考え直すか、と言わない限り、移設工事は着々と進めるに決まってます。

意味がないわけじゃないですが、これらの、いわゆる大人の事情を前提に考えれば、
ここで新たな意思表示が、空しくなるんじゃないか、と思うんですね。

 

かつて、沖縄は、日本に返還される前は、道路の通行は右側通行でしたし、
使用貨幣はドルでした。
日本から渡航するのに、予防接種のイエローカードが必要でした。
日本国の一部でありながら外国だったんです。
彼らは、日本から出かけてゆく私達に、本土の人、と言ってました。
このニュアンスは、微妙に、同じ日本人、という観念が薄かったように思うんです。
ですから、返還前には、一部の人ですが、沖縄独立案があったのです。
事実、一部経済的なつながりはあったものの、基本的に、沖縄の行政は自立していましたから。
やればできたはずです。


ですから、沖縄県民が、ここで、再度、総意としての意志が無視されれば、
ちらちらと独立運動的な動きが出てこないとは限りません。
なんで、おれたちだけが、貧乏くじを引かなきゃいけないのか、と。
だったら、自分のことは自分たちで決めよう、と。

 

1975年、返還置決めた時、沖縄にとって最大の問題は、自立的経済活動が可能なのか、と言う事でした。
沖縄は、細長い島ですから、大きな川がない。
水資源の確保が脆弱です。
ですから工業立地がしにくい。
工業には、しばしば大量の水を必要とする場合が多いのです。
そこで、農業と言っても、これまた限界がある。
結局、観光が目玉になってゆくのではないか、ということだったんですね。
経済への不安定な展望が前提にあったと思うんですが、
このころに出てきた独立論は、そういう不安の前に消えて行ったんです。


でも、今は観光立地である程度いけそうになってきたでしょ。
自立的にいける、という確信があれば、ここで独立論が再度浮上するかもしれない、と思います。
ま、いいか悪いかは判断できませんが。

 

沖縄には、沖縄でしか実感できない、問題がゴロゴロしてるんですね。
その第一が基地の問題です。
沖縄は日本の国土面積のわずか約0・6%。

そこに、米軍の専用施設や区域の約70%が占有しているんです。
なおかつ、本土の米軍専用施設・区域は87%が国有地なんですが、
沖縄では国有地が23%で残りは民間か市町村の土地なんですね。
なぜこういうことになったのか、と言うと、
沖縄戦後に、米軍の占領下に置かれ、住民が収容所に隔離されている間に、
無断で基地が建設されてしまったんです。
県民の意思は全く無視されて、自分たちの土地が使われているんですね。
普通この状態は、頭にくるでしょ。
何とかして下さい、と国に言っても、歴代政権は馬耳東風。
いい加減にいやになるでしょ。

 

この24日は、積年の思いも含めて、日本国及び米国への
大いなるアピールの時になると思います。
まあ、相変わらず蛙の面にションベン状態だとは思いますが。

| 水嶋かずあき | あれこれ | 10:14 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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