水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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地震は必ずやってくる

地域における防災活動の、ある意味集大成ともいえる「ひらつな祭」が10日に開催されます。


私はこれに関わりを持って来ましたが、それは、地域防災に関して、ある種の責任を感じたからなんです。
25年前にFM湘南ナパサが発足し、このラジオ局は、地域防災の要だ、と、当時の石川市長さんから言われ、
改めて防災意識を強く持つようになったのです。
以来、様々な形で防災活動を展開してきましたが、
そのたびに思うことは、ほとんどの人が、災害はやってこないだろう、と
呑気な受け止め方をするんですね。


「いつか来る、その時のためにいかに備えるか」が防災なんです。
このいつか来るが、あやふやな捉え方をしているために、
その次の備える、と言う段階がいい加減になってしまうんです。
全く準備をしていないのは論外ですが、

さして効果のない対応をして、防災をしてるつもりになったり、
意味のない対策にエネルギーをつかったり、と。

 

ですから、正直、私達の立場からは、何とか正面から受け止めてほしい、と思っても、
なかなか笛吹けど踊らずで、その努力にむなしさを感じてしまう、と言う事なんですね。

 

例えば、現在最も脅威が予測されているのが、南海トラフ地震です。
これは、その大本は東海地震として位置付けられていました。
駿河トラフの一部から地殻が割れはじめ、静岡沖にまで広がる、と言う地域に発生する地震です。
これは、法律まで定められ、発生の危険が迫って、判定会議が招集され、それによる判断とか、
実際発生した場合の対応とかが、事細かにマニュアル化されていて、
放送局は、これに応じた放送をすること、と定められていたのです。
しかし、そのうち、そのうちと言いながら、20年以上が過ぎ、
いやいやよくよく調べたら、震源域は、東海から南海にまで伸びるぞ、と言うことになり、
東南海地震と言う名称と概念に切り替わったんです。
いささか規模が広がったんですね。

 

そこで、東日本大震災が発生。
プレート境における大規模な地震が目の前で起きたわけです。
岩手の沖から始まって、宮城沖、福島沖、茨城沖と、その割れ目が連動して
広域で地殻が破壊されたわけです。
まあ、ありうることと想定はされていたものの、実際発生して、びっくり。
と、この経験が大きく影響して、改めて南海トラフの現況を注目して調べてみたら、
スロースリップをはじめ、ちらちらとその前兆が出てきているんですね。
そこで、一気に南海トラフ地震と言う概念に切り替わったんです。

ただ、世間ではそういっていますが、
この幅広い想定域はいくつかに区分されていて、
その中でも駿河トラフでの地震発生空白期は最も長く、
ある意味、最もストレスがたまっているのは、駿河湾なんですね。
ですから、東海地震として警戒されていた地震の想定規模とエネルギーは、
名前が変わったからと言って、全くと言っていいほど、想定被害の規模が、縮小したわけではないのです。
ついつい、東海地震が東南海地震に変わり、さらに南海トラフ地震として注目を集めると、
地震の震源が遠のいて行っていると思いがちですが、
南海トラフ地震が発生したら、従前から心配してきた東海地震が同時に発生する確率は、無限に100%に近いはずなんです。
それどころか、隣の地殻の破壊によって、単独で駿河湾で発生した時に比べると、

相乗的にエネルギーが増加される可能性の方が高いんですね。
ま、一言で言えば、東日本大震災以上の破壊力を持った地震が発生しそうだ、ということです。
それが、30年間の間に80%の確率で発生するだろう、というわけです。

 

これは前にも説明しましたが、いつ起きてもおかしくない、という意味なんですね。
なんとなく、30年間の猶予がある、それも8割程度で、と思いがちですが、
確率と言うのは、そういう意味ではありません。

野球で、打者が3回の打席で1回ヒットを撃てば3割を超える打率になります。
この打者が、3回目の打席でヒットを撃つということではなく、
最初の打席でヒットを撃つこともあるわけでしょ。
そう考えるといつ起きてもおかしくない、と考えることが正当な考えでしょ。

 

地震調査委員会の平田直委員長がこうコメントしています。
東日本大震災の地域に対して、この間起きたんだからしばらく起きないだろう、と言うのは間違いだ、と。
もうしばらく地震がない、と思わず、再び強い揺れや高い津波が来ることを十分考慮し、
8年前のような大きな被害が出ないように準備してほしい、と。
専門家がそういっているんです。

ここにきて、地震の発生確率は全国的に上昇しているようです。
ま、地球がそういう状態になりつつある、ということです。
宮城県沖での巨大地震に限らずほとんどの領域で、
マグニチュード7〜7.5という大規模地震の発生確率がより高く見直されているのです。
特に、青森県東方沖及び岩手県沖北部では、それまで90%程度、と言っていた
(としてもすごい確率ですが、)確率が90%以上に修正されました。
これはもう逮捕状が出たようなものですね。
明日と言わず、今日かもしれない、ということです。

地震で、ひずみが若干解放された、と思っている地域ですら、決して確率ゼロではないんですね。
まあ、地震の巣窟の上で私達は暮らしているんですから、
もっともっと真剣に対応しなくてはいけないはずです。

 

そのためにも、是非とも、ひらつな祭に来てみてください。

 

| 水嶋かずあき | 環境 | 13:41 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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