水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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食品ロス対策が法制化する

当たり前すぎるのか、それなりに重要だからか、
新しい法案が、超党派で提案され、4月中には可決する見込みだそうです。
それは、食品ロス削減推進法。
もったいないとか、表現され、まだ食べられる食材を、平気で捨ててしまう。
ここを何とかしよう、ということです。

 

環境問題が、地球規模で取りざたされ始めた頃、
そもそも、この地球が養える人間の数はどのぐらいなのか、ということが以前から試算されてきましたが、
おおよそ80億人と言われてきました。
これは、その試算当時の人の食形態を数値化し、当時の食料生産高で割ったところ、
80億人と言う数字が計算されたのです。
これは、20年ぐらい前から変わっていません。
そして、その80億人に地球人口がたどりつくのが、2025年です。
あと、6年しか猶予がありません。


ところが、人の食形態には、とんでもない問題を抱えていたのです。
それは、まだ食べられる食材を、廃棄していた、という実態があったんです。
つまり、もし一切を廃棄しなければ、80億人は100億人ぐらいの可能性があるということですね。

例えばです、国際連合食料農業機構と言う組織があって、
ここの調査によると、世界全体で、年間に廃棄される食料の量は、13億トンと計算しました。
総生産量が40億トンですから、およそ3分の1が捨てられている、ということです。
これは計算方法が幾分か盛られている、という感じがしますが、
まあ話半分でもすごい数字でしょ。


ちなみに日本では、年間15キロ、北アメリカでは115キロ、ヨーロッパで95キロ、
東南アジアでさえ、11キロが廃棄されているのだそうです。
世界的には日本はまあまあかと思われがちですが、
世界で餓えに苦しむ人々は10億人以上に達し、子供の死者は年間6000万人、
1日あたり1万7000人が死亡している、となると、
捨ててしまう食料が、自分が買ったものだからどうしようと勝手でしょ、とは言えないでしょ。
なにしろ、人類の死亡原因に第一位は餓死だそうです。
1人100キロも50キロも食べれる食料を無駄にしているということと、
6000万人という日本人口の半分が、飢えで苦しみ、命を落とす、と言う状態が両方存在しているわけです。

ま、簡単な話、食料の不均衡配分、と言う事です。

 

この、ばかばかしいような人間の英知の欠如は、
人間の生物的本性が表れているんでしょうね。
人が食えなくったって、自分が食えればいい、と言う事ですから。

 

ちょっとみんなで考えれば、私達が年間で廃棄する量の、せめて半分を、国外から買わないようにする。
そうすれば、飢え苦しみ人たちに、回って行く可能性が生まれるでしょ。
権力者とか、金持ちとか、様々な力の差がある人がいますが、
弱者に、少しばかりの分け前で、6000万人にうちの一人でも命永らえる、としたら、
食品ロスに取り組み事はむしろ遅すぎるくらいでしょ。
去年亡くなった人は生き返ってこないんですから。

 

私は個人的な偏見であることを自覚しつつ、デブが好きになれないんです。
特にテレビに出てくるデブなタレントは、食に対する自制心が欠如しているという事だけでなく、
人の食べる分まで確保してしまっているという不平等なふるまいが日常なわけでしょ。
自分の財布の中の金で買ったものをとやかく言うな、と言うかもしれませんが、
やはり6000万人の命と考えたら、そのデブになった食料は、ある種の罪でもあるわけでしょ。
ま、見てくれ云々ではなく、ほどほどとか、中庸とか、平等は大事な事でしょ。

 

さて、この食品ロスでの大きな問題があります。
それは家庭における廃棄物ですが、年間で、1000万トンを超えます。
このうち38%が食べ残しです。
そしてなんと、手つかず食品が50%を超え、さらにそのうちの25%が賞味期限前のものなんです。

なんていうことでしょうか。
いくら、金を払ったのは自分だからと言って、賞味期限前に捨てるというのは、
頭おかしいんじゃないの、となりませんか。

確かに、今スーパーに並んでいるものを、飢えで苦しんでいる人たちのところに届けることはできません。
でも、捨てる瞬間に、5秒に1人の子が、餓死している、ということを思い浮かべるべきでしょうね。

 

私達飲食業は、食材を扱うプロです。
ある大先輩の調理師がこう言いました。
調理場の隅に置いてあるゴミペールをあけて見るんだ。
で、そこにまだ食べれるものが捨ててあったら、
そりゃ、その調理人はクズだな、と。
剥いた大根の皮、椎茸のへた、ビワの種、魚のあら、
大きい魚のこけらなんかも調理の仕方で食べられるんです。

この食品ロス法は、きめの細かい動きの積み重ねが必要な法律です。
今まで、そんなもんだとやってきた方向から、少し向きを変えるハンドルの切り方が必要です。
そのために、くどいようですが、
「今捨てた食べ物で生かせる命あり」

ぐらいのことを書いて貼っておいたら如何でしょうか。

| 水嶋かずあき | 環境 | 11:57 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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