水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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猫がナンバーワン

犬と猫の飼育頭数が、ここ二年間ぐらいで逆転したようです。
例えば、平成26年の統計では、犬の方が猫より多く飼われていました。
で、平成30年の統計では、犬が減少し猫が増加して、逆転したのです。
その数、犬:890万3千頭 、猫964万9千頭。

猫に関しては、家猫の数です。

野ネコは含まれていません。


内訳をみてゆきますと、犬を飼っている世帯数は、715万9千世帯。
猫を飼っている世帯数は、553万9千世帯。
世帯としては犬が多いのですが、猫の場合複数飼育をするようで、

平均飼育頭数は、犬1.24頭に対して、猫1.74頭ということになっています。
つまり、猫好きな人は、複数頭飼うという傾向があるようです。
よく、犬がいいか、猫がいいか、という論争をする人がいますが、
あれはやめた方がいい。

だって、単純好みなんですから。

 

ま、逆に、それほど犬と猫は好対照の要素を持っていると言いう事ですね。
犬好きでも、猫ほどの数を飼う人はあまりいないわけですが、
犬に関しては、世話が大変である、ということを挙る人が多いですね。
先ず、散歩ですね。
うちのマンションに、年がら年中散歩に連れて行っている人がいて、
余りに頻繁なもんで、よく散歩に出られますね、と話しかけたら、
一日4回行くのだそうです。
4回もですか、と驚いていたら、このわんちゃん、家では一切、大小の便をしないんだそうで、
そのために、トイレタイムとして散歩をするんだそうです。
ま、可愛くてしょうがないんだと思いますが、ちょっと手間がかかり過ぎですね。
ですから、2頭目を飼おうとは思わないようです。

 

猫派の主な言い分は、孤高の良さを挙げます。
まあ簡単言えば、人間との距離を保っている、ということでしょうか。
犬は逆ですね。
密接な関係を持とうとするわけで、人によってはその情の深さがいい、という人もいれば、
その密接度で疲れてしまう、という人もいます。
猫の孤高ぶりは、逆によそよそしいとか、呼んでも来ない、とか、

ある種の冷たさに物足りなく感じているようです。
まあ、それぞれペットとして求めるものが、異なるんですから、
どっちがいい、なんて論争は実に馬鹿げたものなんです。

 

私は、どちらも飼いました。
今は、めだか1匹がせいぜいですが、その昔は、犬も猫も飼いました。
正直な感想は、正にどっちもどっち。
犬の面倒くささと、猫の薄情さのそれぞれが、自分には向いていない、と感じました。
ですから、今はめだかです。

 

私が、かつて身に着けた猫の知識は、猫が日本の渡来したのは、平安の頃、と聞きました。
瞬間的に、紫式部を思い浮かべたので、その頃なんだろうな、と。
そのきっかけはこういうことだ、と聞きました。
当時、中国と多少の貿易をするために、船が行き来していたわけですが、
中国からやってきた船の上に猫がいて、その猫を見た当時の人が、
余りに可愛いので、譲ってほしいと頼み込んだんだとか。
ここが日本に猫が上陸した最初、と聞いたのです。
そもそも、猫はアジアにはいなくて、西から渡来してきたものだそうです。
中国で、十二支が定められたわけですが、そこには猫は居ません。
ですから歴史的には、かなり遅くなって登場したのではないか、と言われています。
十二支に猫が入っていないことを、寓話風に伝える話がありますが、
もともと十二支が定められた時代には、まだ猫は飼われていなかったわけです。

 

古い中国の伝統的な新年の迎え方は、年明けとともに、その年の占いをします。
基本的には、身近な動物から占うのですが、大事な家畜たちがまず占われます。
ですから、うま、牛、ヒツジ、豚、鳥など、さらに犬などの家畜、

そして、新年になって七日目に人間の占いをします。
これは五節句の一つ、人日と言われる日です。
一月七日に相当します。

この日は七草を食べて、その年の無病息災を祈ります。
この大事な、家族のような動物たちの運勢を占い中に、猫は居ません。
つまり、そのころは、やはりいなかったということでしょうね。
で、したがって、日本に登場するのも、遅かったわけです。

 

ところが、どうもそうではないらしい、なんて証拠がぞろぞろと出てきたのです。
そもそも、メソポタミアから古代エジプトに伝わった猫は、そこで家畜化が進み、

現在の猫の姿になったと言われています。
そののち、地中海を渡ってヨーロッパにも広がり、

さらにその後、大陸を東に向かい、中国に伝わります。
で、中国から日本へ持ち込まれたと言うわけです。
ですから、最近まで、中国から日本に渡ってきた年代は、

奈良時代から平安時代の初期頃とされてきました。
私が聞いたのはこのころだった、ということです。
しかし、10年ほど前に行われた遺跡の発掘によって、

猫伝来の時期はさらにもっと昔だったらしいということになりました。

 

2007年に兵庫県姫路市の見野古墳から、猫の足跡のついた須恵器が見つかったのです。

ちなみに「須恵器」とは、古墳時代中期から平安時代にかけて作られた土器のことです。

で、この足跡はどう見ても猫だ、ということになり、

この須恵器が作られた時には、猫が日本にいたという事になるわけですね。
時代的には、今からおよそ1400年前の、

飛鳥時代には、猫が確実に日本に存在していたという証拠となったのです。
紫式部のイメージは完全に崩壊しました。
とは言え、1400年前なんですから、
長い歴史で考えたら、東洋人にとっての猫は新参者にすぎないでしょ。

 

その出遅れた猫が、今やペットナンバーワンの地位を得たのです。
だからなんだ、ということですが。

| 水嶋かずあき | あれこれ | 10:59 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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