水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
<< 待つ、と言う心 | main | ネット世界のコンプライアンス >>
年寄りの行く手

まあ、これもご時世か、

とだらだらと世の変化を受け入れてしまうことが多いですね。
一言文句を言いたいけど、怒れば怒るほど年より扱いされますし、

時に、認知症が現れたのか、ぐらいのことを言われます。
だから、じっと、できるだけ静かに、唯々諾々と世間の変わりようを見つめているのです。

 

確かに、昭和の時代から見ればはるかに、

いや平成になってもなお、人の平均寿命は延びています。


我が家は、私とかみさんの夫婦二人ですが、

同じマンションの20階にかみさんのお父さんが一人で住んでいて、御年95歳。
何がありがたいかというと、その年で一粒たりとも薬を飲んでいないんですね。
肉体的に悪い所がゼロ。
何でも一人で動き回ります。
いわゆる介護状態のお年寄りには程遠いんですね。
でも、さすがに何かあったら心配ですから、

マンションの20階に1人暮らししているものの、
朝ごはんと夕ご飯はうちまで降りてきます。
で、時に風呂に入り、夜はおじいちゃん用の部屋で寝てゆきます。
まあ、20階の部屋は、昼のごくわずかなリラックスタイム用とでもいえる所なんですね。
で、今朝、朝ごはんを作りながら、食卓を囲む3人の年齢を考えたのです。
義父95、私75、かみさん66。
三人の年を足して3で割ると、79歳。
平均79歳が朝飯を食べるんですね.
来年は、平均80歳が食卓を囲むことになります。
今のところ、3人とも元気で無事ですから何てことないんですけど。
正に高齢化社会の象徴でしょ。


なんか、ふと気づけば、ぎりぎりですが、こんな状態になっているんです。
ですから、世間でも高齢化については、なんとかしなきゃ、となるわけですよね。

幸いかな、私の時代は、そこそこに年金を収めてきました。
給与明細を見るたびに、正直、ずいぶんと年金にとられちゃうな、と思ったのですが、
今となれば、贅沢を言わない限り、年金で生活が賄えるので、
これはこれでいい制度なんだ、という評価をしています。


ま、しかし、国全体ではここが問題になっているようですね。
基本は、右肩上がりの時代に構想された制度ですから、
若い働き手が年金を収める額と、引退した年寄りが戴く額のバランスは

取れるというつもりだったわけでしょ。
ところが少子高齢化。
思惑通りにいかない。

 

で、次々といろんな提案がされています。
一つは、一定以上の収入のある高齢者の厚生年金支給額を減らす、という案です。
年金暮らしをすると言っても、

そこそこに収入を確保しながら年金をいただいている人もいるわけです。
ま、不動産を持っていて、その収入とか、

どこかの会社の顧問かなんかしていて、その給与とか、
何かしらの収入があって、

しかもそれが、金額的にも十分な額ではないか、と思われる年金受給者には、
決まりより、いくらか差っ引いた額に落とそう、というわけです。
「在職老齢年金制度」を廃止しようというわけです。
併せて、政府は、意欲のある高齢者が働き続けられるよう制度改正する方針だそうです。


在職老齢年金には支給されるはずの厚生年金が減額され、
高齢者の就労意欲をそいでいる、という背景があるのだそうです。

いや、まあそれも仕方ないのかもしれませんが、高齢者の就労意欲とは言いますが、
実態は、きっと若い人には想像できないほど、肉体的な衰えがあって、
根性だけでは体が動かない、というのが高齢者の気持ちの偽らざるところです。

 

私は、今年の七夕飾りを新たに一つ作ることになりました。
ま、いずれいきさつは詳しく述べますが、
この製作日程を組んでみたのですが、
どう考えても、二日作業したら、一日休みが必要なんですね。
しかも、その一日分の仕事というのは、昼間の4時間程度。
それ以上作業をすると、どう考えても後に疲れが残ってしまう。
腰が痛いの、腕が疲れたの、となりそうなんです。
以前七夕を作っていたころは、間際一か月ぐらい、

一日8時間やそこいらを集中的に作業に当てていましたが、
どう考えても、今はそんな体力はない。
ですから、人からは驚かれるのですが、

もう、3月ぐらいからコツコツと準備をしているのです。

 

そんな年寄りもいるわけですから、
意欲ある高齢者とは言え、意欲だけで働ける年ではないんですね。
まあ、中には、元気一杯の人もいるでしょうし、意欲ある人もいると思うので、制度としては
その可能性を含み持つことは悪くないと思うんですが、
それに乗らずに隠居生活をしている人を、

意気地なしぐらいの見方をしないでほしいものですね。
まあ、様々な事情があるとはいえ、今までの骨身を惜しまず働いてきたものに、
国の財政事情を背景に、もっと働け、と言っているようなもんでしょ。
姥捨て山に捨てる前に、もう一仕事してもらおうじゃないか、

と言われているような気がするんですね。
この国は、この国の人間に対して、優しさがないですね。


以前発覚した厚生年金の行方不明のお金について、

最終的な報告めいたものを目にした記憶がありません。
あやふやのままでしょ。

金回りがきついので、ぶらぶらしうている奴はもっと働けというんですね。
このどこに優しさがあるというんでしょうか。

弱音を吐く年寄りを鼻で笑われているようでしょ。

 

年寄り笑うな行く道じゃ。

| 水嶋かずあき | あれこれ | 10:56 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









http://blog.mizushima-kazuaki.com/trackback/3007
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
<< August 2019 >>
+ SELECTED ENTRIES
+ RECENT COMMENTS
+ CATEGORIES
+ ARCHIVES
+ MOBILE
qrcode
+ LINKS
+ PROFILE