水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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65インチ

時々、いや厳密に言えば、ごくまれにテレビをほとんど見ない、と言う人がいます。
ま、これもある種の生活パターンで、なければないなりの生活のリズムになるんですね。
きっと、傍で思うほどでもなく、案外ご当人は、どおってことの無いのでしょうね。
つまり、これは習慣の一つに過ぎなく、生活の必須アイテムではないんですね。

 

昔、ほぼ半月の船旅をしたことがありましたが、この間新聞が船には届かない。
したがって、地上でうろうろしている時は、些細な世間のあれこれの情報を気にしていたんですが、
新聞が来ないから情報が遮断されたに近い世界にいたわけです。
でも、なんてことないんですね。
新聞が無くても、どおってことないじゃん、と思ったのです。
以来、新聞への執着が吹っ切れてしまって、新聞を読むという習慣が無くなってしまいました。
ま、テレビを見ないというのはこんなもんじゃないでしょうか。
見なくてもどおってことないんでしょうね。

 

私は、テレビ無しでは、いささか生活のリズムが作れないほうです。
内容は様々ですが、なんだかんだと、のんびりタイムは、テレビを見ている、という感じです。

 

昭和20年代の後半、テレビが登場しました。
その頃は丁寧な人間が多くて、テレビジョンと普通にフルネームで言ってましたね。
で、そのテレビジョンは、相当の金持ちでなけりゃ買えなくて、
ごく初めは、八幡大門にあった電気屋さんの店頭にあった、いわゆる街頭テレビを見に行ったものでした。
たしか、プロレスがいきなり台頭してきて、力道山が画面の中で大活躍をしていた時代のことです。
子どもながら、外人レスラーに日本人レスラーが勝つと、とてつもなく興奮したものでした。
で、そうこうするうち、近くの親せきのうちでテレビを買ったので、夜になるとお邪魔してテレビを見ます。
なんだかんだ近所の人が何人か必ず来ていて、いわば、隣人テレビ鑑賞会が毎夜ひらかれている、と言った体でした。
何が基準だったのか、14インチと言うサイズがテレビの基本サイズらしく、
テレビと言えば決まって14インチだったですね。

 

もちろん白黒の走査線が横に走って、今のテレビから比較すると、

画面の緻密さに雲泥の差がありましたね。
でもそのあらい画像でも、人々はテレビの画面に食い入地るように眺めて、

そこに映し出されるさまざまな映像を堪能したのです。

 

多分、テレビの歴史としては、街頭から始まり、

金持ちの家のテレビ、さらにすそ野が広がり、その辺の家のテレビと必須の家電になってゆきます。
で次が、1964年、東京オリンピックですね。
戦後20年たって、あの焼野原から復活をして日本人として、このイベントを見るために
敗戦にくじけず頑張ったご褒美のように、白黒テレビをカラーに買い替えたんですね。
ここからはあとは画面のサイズが大きくなってゆきます。

とはいえブラウン管のテレビは、限界があるようで、
いいとこ20インチをどの程度超えられるのか、と言ったサイズでした。
ところが液晶画面が登場すると、一気にそのサイズが大きくなってゆきます。
我が家が最初に画面の大きなものに買い替えたのは、

1998年のサッカーワールドカップフランス大会の時でした。
なんとなくですが、フランスにゲームを見に行こう、と言いう気になっていたんですね。
何しろベルマーレからは、中田ヒデ、キーパーの小島、フォワードのロペスワグナーの3人が代表入りしていて、
韓国の代表として、ホンミョンボウが出ていたのですから、
ベルマーレ在籍の4人がワールドカップに出ていたわけです。
ですから、フランスまでいって、その檜舞台を見てみたい、と考えたんです。

 

しかし、諸事情でスケジュールがとれず、フランス行きはあきらめたのですが、
その替り、ということで40インチぐらいの、当時の大型画面のテレビを買ったんですね。
確か、フランス行きの旅費に近い金額だったと思います。
10年近く使っていたら、画面の隅の方が、妙な発色をするようになり、買い替えることになりました。
まあ、前のテレビとほぼ同等のサイズのものです。
で、これはこれでそれなりに映っているんですが、

たまたまホームセンターに出かけた時、そこに65インチのテレビが置いてあって、
まあ、金額的には、1998年に買ったテレビの4分の1ぐらいの金額。
しかも画面はやたらきれいなんですね。
4K対応とか。
で、時々そのホームセンターには買い物に行くのですが、

そのたびに家電売り場に置いてある65インチを見て、だんだん欲しくなってきたんです。
私は、基本的には物を欲しがらないんですね。
ですから、私が、テレビを新しくしよう、とかみさんに提案したら、
あなたにしては珍しいわね、と言われたくらいなんですね。

 

で、ともかく、手続きをして、数週間後に最終的に代金を支払い、一昨日、届けてもらったんです。
いや、リビングに置いてみると、やはりでかい。
その迫力があるのが、大いに気に入ったのです。

でも、不思議なんものですね。
翌日、あらためてテレビを見ていて、最初ほどの感覚になれない。

すでにその大きさに慣れてしまいました。
最初の感動は、まさにその瞬間だけだったのかもしれません。
もち論、それなりの大きさですから、それはそれで納得しているんですが、
人間の感性って、結構贅沢と言うか、雑と言うか、

たった一日でそのサイズの画面になれてしまうって、
ちょっと、情けない気がしました。

 

 

| 水嶋かずあき | あれこれ | 21:41 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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