水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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平成最大の災害

統計的な背景はさることながら、感覚的に平成を振り返ると、

大きな地震が結構発生したような気がします。
ま、その意味で、様々な角度で平成を回顧する番組や記事がありますが、
地震とか災害とかの観点での総括もありかな、と。


単純に昭和と平成を比較してみます。
昭和は平成のおよそ1.5倍の期間がありました。
で、マグニチュード6以上の地震の発生回数なんですが、
昭和は107回、平成は86回。

年間の平均発生数で割ると、
昭和、1.67回、平成、2.87回となります。
ざっとですが、2回弱と3回弱の違いです。


平成は昭和の時代より、1.72倍の頻度で地震が発生した、ということですね。

やはり、昭和、平成と生きてこられた方は、

なんとなくではなく平成は災害が多かったな、と感じていると思いますが、
明らかに、データ上でも、災害頻度は多くなっているのです。


思い出す限りでも、
平成5年に北海道奥尻島の津波で、230人、

翌々年の平成7年、阪神淡路大震災で、6427人、
平成16年には新潟中越地震では、68人、

そして、23年の東日本大震災では22000人、
近い所で、熊本で258人、

大阪北部地震で、5人、

北海道胆振東部で、41人と、
多くの犠牲を伴った災害が発生しています。
昭和はその前半を戦争の年代にしましたが、
平成は、地震と水害の災害の年代と言ってもよかったと思います。

 

地球上で起きるマグニチュード6以上の地震の20%は日本で発生している、とよく言われますが、
年に平均で2〜3回、マグニチュード6以上の地震が発生し、

5〜6年に1回、マグニチュード7〜8クラスの大地震が発生している、という現状を考えれば、
日本で暮らす以上、地震と向き合って生きていかざるを得ないと思いますよね。

 

こんな統計があります。
日本には、東京にある23の特別区を含め、1741の地方自治体があります。
この1741のうち、
平成年間で震度3の揺れが記録されなかった自治体は、わずか12。
内訳は、震度1は2自治体、震度2は10自治体だそうです。
つまり、1741の市町村で、震度3以上を経験している地域は1729にのぼり、
大半の市町村では震度3以上の地震を経験しているということです。
その比率99.3%です。
まあ、ざっくばらんにいえば、日本のどこでも地震で揺れた経験があるということです。

 

よく減災とかいう言葉を見聞きしますが、
災害の発生は天災ですから、これは防ぎようがない。
どんな高い堤防を立てても、津波によってはそれを超えてくるわけです。
まして、想定が甘ければ、ごく簡単に津波にやられて、電源が水浸し、なんてことになり、
結局、周辺の町々に放射能をまき散らすことになってしまうわけです。
いまだに中間貯蔵地みたいなことで、その場しのぎの対応を取っていますが、
日々増え続ける汚染水の処理すらめどが立ってないわけでしょ。
東北三県の津波による被害もさることながら、
福島原発の事故こそ、よくよく考えれば平成最大の災害だったと思います。

 

平成において、建物の構造、つまり建築基準法が強化され、地震に強い建物が増えてきました。
防災の世界では、昭和56年と言うのが一つの基準になっていますが、
その後、平成12年に、さらなる見直しが進められ、
熊本地震においても一歩前進した建築の基準が再考されています。
まさに、ここにおいても日進月歩。
以前から比べると、建物の被害はかなり少なくなってきました。
マグニチュード9とか、観測史上最大のエネルギーが放出された東日本大震災も、

津波の被害が甚大だったため、
本来の揺れによる被害と言うのに余り目が行きませんが、
震度7の割に、地上の被害が少なかったのは、

おそらく、建築物の進化があったからではないか、と思われます。

 

いずれにしても、地震とは、「人間が作ったもの」で、人間が受ける被害なわけですから、
その構造的な強化は、地震国ならではのものになりつつあります。

 

いい例ですが、韓国は地震がほとんどありません。
たまたま2017年に浦項で地震が発生し、観測史上最大級と言われるほどのもので、
死者こそ出ませんでしたが、2000棟に被害が出てそのうち52棟が全壊と言う事でした。
確かに被害だけで見ると、結構な規模の地震じゃないか、と思いますが、マグニチュードは5.4。
日本なら、マグニチュード6以上についてはカウントしていますが、
そこにも満たないエネルギー量です。
でも、平素の備えがないから、大きな被害を出してしまうんですね。


2011年に、東日本大震災の直前、オーストラリアのクライストチャーチで地震が発生。
たまたま出かけていた日本人の学生さんが何人かなくなりましたが、
これも石積みの建築物の下敷きになったのです。
要は耐震性については、ほとんど考慮されていないんですね。

 

ま、そこは、いくらか構造物の在り方としては、日本は、当然ながら先んじてはいますが、
当たり前と言えば当たり前。

そういうところなんですから。
砂漠に排水溝など造らないでしょ。
やはり自然環境に合わせて、国の作り方も進化するんです。

 

やがて、令和。
願いがかなう事なら、自然災害の少ない時代になってほしいですね。

| 水嶋かずあき | 環境 | 16:20 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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