水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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なさそうでない話

科学の進歩は著しいものがあり、おそらく研究者の現場では、
新しい発見に追いついてゆくこと自体が、大変な事なのではないか、と思うのです。

しかし、一方で、なんとかの法則と言われるようなものは、昔むかしに見いだされ、
その原則は、変わらず維持されているものも結構存在します。

 

私が高校の頃、生物で教わったのが、
「個体発生は系統発生を繰り返す」と言う法則です。
これは反復説とも言われて、1824年にエチエンヌ・セールが提唱し、のちにその説を補強した
ヘッケルが1866年、ヘッケルの反復説として提唱しました。

明治維新の2年前の話です。
これは、生物発生原則とも言われ、ある動物の発生の過程は、

その動物の進化の過程を繰り返す形で行われる、という説なんですね。
この期に及んでもこれを超える個体発生原則論は登場していません。

 

同じく、ベルクマンの法則と言うのがあって、
ドイツの生物学者クリスティアン・ベルクマンが1847年に発表したものです。
これは、恒温動物においては、同じ種でも寒冷な地域に生息するものほど体重が大きく、
近縁な種間では大型の種ほど寒冷な地域に生息する、というものです。
この法則の論点は、体温維持に関わって体重と体表面積の関係から生じるものである、として、
寒冷地に棲息するには、体を大きくする方が有利である、ということと、
逆に、体が大きくないと生き残れない、と言う環境適応の原則について法則を発見した、と言う事なんです。

例えば、クマの例では、熱帯に分布するマレーグマは体長140cmと最も小型ですが、
日本からアジアの暖温帯に分布するツキノワグマは130〜200cm。
また、温帯から寒帯に生息するヒグマは150〜300cm。
北極近辺に住むホッキョクグマは200〜300cmになります。
寒い地方ほど体が大きくなります。
また日本国内だけ見ても、シカは北海道から慶良間諸島まで棲息していますが、
北海道のエゾシカが最大であり、慶良間諸島のケラマジカが最も小柄です。

この法則も、1800年代の半ばに発表されていますが、
その後これを超える研究論文は発表されていません。

まあ、特に環境生態に関しては、デスクワークでは片づけられないので、
同じ化科学的領域と考えがちですが、
少し事情が異なるんでしょうね。

 

さて、話しは変わります。
インド軍が、雪の上に残されたイエティの足跡を発見した、と言う写真がネットに掲載されました。
真偽のほどはよく分かりませんが、早速、ネパール軍が反論。
あんなもの、年中見かける、あれはクマの足跡だ、と。
ま、この情報では、なんのクマか、その種類などまで触れていませんが、
なぜか、外信によれば、野生のクマとのこと。
そりゃそうでしょ、よしんば、家で飼われていたクマだったら、もっと話は簡単でしょ。
ま、100%野生に決まっています。
足跡の間隔が1メートルほど、と言うのですから、相当でかいクマでしょ。
まあ、雪山で暮らしているなら、ベルクマンの法則のように、相当でかくなっている可能性はありますね。

そもそも昔から、ヒマラヤ地方では、イエティの話は時々出てきます。
イエティといってますが、日本語では雪男。
 もしこの雪男が実在していたとしましょう。
存在すると言うことは、雌雄が揃っていなくてはいけないので、
このばあい、雄と雌とに分かれます。
で、雌雄それぞれ発見され何らかの形で学術的な調査がおこなわれ、
そのチームが、雄雌の体系など発表します。
この場合、雪男のオス、雪男のメス、とかいうんでしょうかね。
ちょっと妙でしょ。
突然変異で、羽根の色がフラミンゴみたいに赤くなったハクチョウが発見されたら、
赤い白鳥とかいうようなもんで、言葉としては違和感があるでしょ。
で、雪男のメスとなると、もっと違和感がある。
かといって、雪女と言うと、もっともっと違和感がある。
なんて言えばいいんでしょうかね。

 

ついでに話は変わりますが、1970年代、日産のブルーバードが全盛のころ、
アメリカにもかなり輸出されていました。
で、今と違って、車の名前は日本で付けられたままだったんですね。
日本でブルーバードなら、アメリカでもブルーバード。
で、様々なボディの色があるわけで、ブルーバードも白だとか、グリーンだとか、赤だとか
ま、カラフルな色合いに塗装されていたわけです。
で、アメリカでは、でも、白い青い鳥って何のことだ、
とか言われたそうですね。
日本では何の奇異な感じも無かったのに、英語の国では奇異だったようです。

 

話しは戻ります。
そもそもが雪男は存在したとします。
この場合、存在を前提にその可能性を探るのですが、
基本はある程度の生息数、つまり種を維持できる個体の数が、地球上の生物ではほぼめどがついています。
それは500個体と言われています。
500を切ると、種の維持が極端に難しくなる。
実際、私達の先祖のホモサピエンスは、ある時期500ぎりぎりまで減ったのだそうです。
なぜ回復したのかは私は知りませんが、あの時、何らかの幸運な転機があったんでしょうね。
おかげさまで、私達は地球上に存在しているんですが。

500個体以外に生存の条件は、食料です。
何を食べるのか、どのぐらいの量があるのか、でしょ。


イギリスのネス湖で目撃されたというネッシーですが、
生物学的には殆ど説明がつきません。
500個体はともかくとして、恐竜が絶滅したと言われるのが、6550万年前。
この長い間、どのように種をつなげてきたのでしょうか。
まあ正直ありえない話でしょ。
なおかつ、ネス湖自体が、生命体があふれているというなら、それらを餌にしている可能性はあるのですが、
どちらかと言うと、あまりそういう条件は芳しくないようです。
個体数が少ない、餌も豊富とは言えない、

なおかつ6550万年と言う歳月をどのようにDNAを継承してきたのか、

ということを考えれば、
あれは幻だったのだと思います。
まあ、いわゆる科学の世界では、100%否定ですね。
ロマンが壊れて申し訳ないのですが、
これが現実です。

そう、雪男も同じことです。

| 水嶋かずあき | 環境 | 18:33 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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