水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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打つ手はないのか

あまり治安はよくない、と言われている外国をたまたま旅をすることになった。
裏路地を歩いていたところ、奇妙な服装をした若者数名に取り囲まれた。
しまったと思ったがもう遅い。
全員が銃を構え、ひどい訛りの現地語で、何やらわめいている。
恐怖におびえ、両手を挙げて、金目のものはすべて差し出す、と言ったが、
通じない。
勝手に懐に手を入れて、財布やらパスポートを取り上げる。
腕時計も外された。
盗るものは盗ったんだから解放してくれ、と言うが、通じない。
相変わらず大きな声で何やらわめいている。
どうも顔を見られているんだから、やっちまおうぜ、とでも言っているようだ。
銃は頭に向けられたままだ。
このまま殺されるのかもしれない、と覚悟を決める。
そう思うと恐怖で、目をあけていられない。

 

と、こんな状態になっているのが、今の人類なのかな、と。
どうも死が近付いているかもしれないようなんですね。
でも、どうしようもない。


手の施しようというか、抜本的で効果的な対応策を打ち出せないでいる。
どうしようかと言ってるうちに、事態は刻一刻と悪化してゆく。
目を閉じて、その時を待つしかないのか、と。

 

「生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム(IPBES)」
と言う国連の組織が発表したレポートの一部がネットで紹介されていました。
これを読んだら、そういう感じると思います。

地球上に生命体が表れて、様々な環境の変化に応じて進化をし、今日に至っていますが、
この間、大量絶滅が5回繰り返されてきました。
ざっとですが、一億年ぐらいのインターバルで、発生しています。
研究者の中には、それ以前もあったかもしれない、と言っています。
ただそれ以前の生命体は、化石になりにくい形態だったので、証拠があまりないんですね。
ま、ともかく、生命体が目に見えるようになってからは、天変地異によって、環境が激変し、
それまでの環境に適応してきた種としては、生き残ることができなくなってしまったのです。


おもな原因は、これまた推測なんですが、大規模な噴火ではなかったか、と言われています。
噴煙と有毒ガスに覆われるんですから、そんな中で生き残るのは容易なことではありません。
最も有名な絶滅は今から6550万年前の第5回目の大量絶滅です。
これはご存知の通り、メキシコのユカタン半島に直径10キロほどの大隕石が衝突し、

大津波が発生、衝突で舞い上がったチリは地球上をすっかり覆ってしまうなど、

とてつもない規模と時間帯が、地球環境を激変させたのです。
その影響で、当時全盛を誇っていた恐竜類をはじめとする多くの生物種が絶滅しました。

 

で、今回懸念されていることは、同じように多くの生物種が絶滅に向かっている、と言う事なんです。
この報告書は50カ国の専門家145人が執筆した1800頁に及ぶもので、
増え続ける人口と貪欲な消費がもたらす自然破壊に警鐘を鳴らしています。

 

この報告書は、多用多岐にわたっているので、いくつか抜粋してみますが、
出来れば、オリジナルで読んでいただければと思います。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190507-48182496-bbc-int

 

以下は、いくつか気になったところです。
*1970年以来、世界人口は倍増し、世界経済の規模は4倍に成長し、国際貿易の量は10倍に増えた。
当然これにかかわる様々な経済活動が拡大しているわけです。
生産と消費、この活動が地球に影響を与えないわけがありません。

*生産性を求めて、熱帯林などが伐採され、1980年から2000年の間に失われた熱帯林の面積は、1億ヘクタールに及ぶ。
この数字、ピント来ませんが、毎年、九州と同規模の面積の森林が無くなっているということです。
要するに、草原を集約農業の耕作地に切り替えたり、原生林を農園に変更したり、
耕作のために森林を伐採したりする活動を意味しています。
人類は急激にその人口数を拡大してきましたが、
なんだかんだと食えています。
これは、食料生産の技術的なレベルアップのおかげだと思っていましたが、
こうした土地利用の変化は世界各地で、特に熱帯地域でさかんに行われている訳で、
1980年以来、農業生産拡大の半分以上は原生林の破壊によって実現したんですね。
何てことない。
自然破壊によって、私達は食べてきたのです。
もっとも、開墾とかが行われた時代がありましたが、
要はいまだに開墾によって増えた人の口を養ってきたのです。
よくよくかんがえれば、開墾イコール自然破壊なんですね。

*1700年代にあった湿地帯のうち2000年代に残っていたのは13%に過ぎない。
実は、湿地帯によって保持できている生物種と言うのは、とてつもない比率なんです。
生物多様性の砦とも言っていい所なんですね。
ここが激減しているのだそうです。
*動植物の25%の種が絶滅の危機にさらされている。

ここには、絶滅してしまった種がカウントされているのでしょうか。

*約100万種の動植物が数十年のうちに絶滅すると警告。
この絶滅のペースは過去1000万年の平均より10倍から100倍速いという。
*地球上の土壌もかつてないほど劣化しているため、地表の生産性は23%も後退している。
*プラスチック公害は1980年から10倍に増え、

私たちは毎年、3億〜4億トンのもの重金属や溶剤、有毒ヘドロなどの廃棄物を地球の海や河川に投棄している。
*2014年の時点で人類の影響を受けていないと言える海は3%しかなかった。
*魚はかつてないほど乱獲され、2015年には水産資源の33%が持続不可能なまでに捕獲されていた。
*サンゴ礁では、生きたサンゴが岩を覆う割合(サンゴ被度)は過去150年間でほぼ半減している。

 

研究者によっては、第6回目の大量絶滅が起き始めている、とまで言う人がいます。
よく考えてください。
絶滅種に人類が含まれない、なんて保証はないのです。

では、一体どんな手を打つのか。

きっとほぼ100%の人が、人ごととして受け止めているんでしょうね。

そうなったらそうなったで、じっと目を閉じるしかない、と。

 

| 水嶋かずあき | 環境 | 06:03 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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