水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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地震の予知に頼るな

いやあ、とは思っていましたけど、やはりなんですね。

これは、何に共感しているのかと言うと、地震の予知に関してです。


こんな記事が掲載されていました。
「南海トラフ巨大地震について、
事前に発生する時や場所、規模を正確に言い当てる直前予知を100回試みても
99回程度は失敗する、と日本の地震学者が考えていることが、
林能成関西大教授(地震学)が行ったアンケートで分かった。」


まあ、解説するまでもありません。
地震学者が、自分自身の能力を踏まえて、
もし、南海トラフ地震が発生するとして、その予知は、99%不可能ではないか、
と考えていたことが明らかになったわけです。

 

実は、このような地震予知に関して、様々な取組が行われてきました。
古くは東海地震に関する観測体制と地震発生に関する情報伝達に対してです。

ざっとその概略をお伝えしますと、
東海地震の震源域として、駿河湾から静岡県の海岸線沖に掛けて、
地震の巣がある、と。
で、これまでの発生周期から計算すると、今起きても不思議でないほど切羽詰まっている。
例えば、ジョーカーを入れて、53枚のトランプがシャッフルをしたうえで、

テーブルの上に置いてあるとする。
で、これを一枚一枚めくる。
もし、めくった時ジョーカーが出たなら、 それは地震発生を意味するとしましょう、と。
で、1枚、2枚とめくっていったところ、

なんと42枚までジョーカーを引き当てることはありませんでした。
残りはたった一枚。
つまりこのカードをめくると、ジョーカーが現れ、
地震が発生するというわけです。
現在、私達は、残り一枚のカードをいつめくるか、という状態なのです。」
と言うのが当時の学者先生の説明でした。


結構説得力のある説明だったので、私は危機感を覚えました。
ともかく状況は切迫している。
ただ幾分か、余裕を持って構えられたのは、
発震源が駿河湾、ということで、平塚あたりは、もちろんそこそこの被害が想定されていましたが、
もろではない、ということだったんですね。

そこで、東海地震発生を予知するための態勢が組まれ、

その運用にあたって、法律の整備が行われたのです。

これは日本でも初めて、地震の観測などを法律化したもので、
そうなるとお役人と言うのは、なんでもかんでもコントロールしようとするのですね。


地震が発生しそうになるような観測状況になると、
そのデータについて専門家が集まって様々な予測をします。
これを判定会議と言うのですが、この判定会議が招集されるところから、
情報の規制が始まって、すべて国のコントロールのもと、放送する文言まで統一されていたんですね。
地方のミニ放送局とは言え、このシステムに組み込まれていたのです。
まあ、ここで騒いでも仕方ないことですから、
私はナパサで、この対応ができるようにと、準備を進めてきたのです。


ところが、そのジョーカーがいつまでたってもめくられない。
そうなると、あの話はなんだったんだ、と、関係者などが口にし始める。
そこで地震の専門家の組織が、正直、予測はできません、と、帽子を脱いだんですね。
で、専門家がそう言うんですから、じゃあまあしょうがないだろうと言うことで、
東海地震に関する法律で縛ってきたことはすべて解除されたのです。
それはそれで意味ある事だったのですが、
結果だけ見れば、大山鳴動してネズミ一匹、の状態だったんですね。

 

そこで、今度、東日本でプレート境が、連続的に地殻が割れるという経験をし、
もしこのようなことがあるとしたら、それはどこだ、となり、

注目を集めつつあった南海トラフがクローズアップされたのです。
手順で言うと、最初が、東海地震でした。
で次に注目を浴びたのが、東海・南海の領域にまたがった東南海地震でした。
そして、その後、駿河湾から日向灘までの広域の南海トラフ、ということになったのです。

 

で、地震専門家として、この領域の発生の可能性はどうなんだ、と聞かれますから、
30年以内に、80%ぐらいの確率で発生するかもしれません、と答えているわけですね。
すると、じゃあいつなんだ、と世間は不安ですから畳み掛けて聞いてくるわけです。

しかし、何が根拠で発生を予知するのか、が実は明確に絞れてこない。
で、言っていいのかどうか、迷いがあったと思いますが、
表だって発言はしづらかったのでしょうね。
でも、アンケートなら丸を書くだけで済む。
そこで、本音が出てきたわけです。
100回の予知で99回は失敗する、と。

 

でもこれで分かったことですが、いつかは分からないけど
いつかいずれ地震は起きる。
だから、いつ起きてもいいような準備が必要だ、ということです。

明日起きます、と専門家が発表した。
で、その通り発生した。
でも、準備をしていなければ、その事前の警告は何の意味もないわけでしょ。

要は、一人一人の防災意識しか救いの道はない、と言うことです。

| 水嶋かずあき | 環境 | 19:38 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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