水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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ヤバイとマジ
ヤバいとマジ

最近、特に感じるんですが、

若者言葉に戸惑うことが多いのですね。
何より、言葉の乱れについての危惧があるんです。

 

そもそも言葉というもので、人は思考するわけです。
ですから、その言葉の概念がずれているとずれた思考をするという事でしょ。
ボキャブラリーが少なければ、思考の範囲も狭くなるというわけです。
ですから、単なる風潮だから、と流してしまうのは、大人の責任も含めて、
しっかりと考え直すことが必要ですね。

 

とはいうものの、日本語と言うのは、極めて保守性に弱く、
外来語を含めて、どんどん変わってゆくんですね。
昔、大学の授業で、比較演劇論と言う科目があったんですね。
これは、共通する項目をもとに、何かと何かを比較検討し、
それぞれの特性とか、要素を分析するという科目だったんです。

 

で、この時のテーマが近松門左衛門とシェークスピア。
日英のそれぞれの劇作家としてのレジェンドのお二人です。
細かい内容は忘れましたが、ある時こんなことを教授が言ったんですね。
「君たちは、と近松の作品を、そのまま読めるか?」と。
私達にとっては、江戸のころの作品となると、もう古文の世界でしょ。
そのまま読めるわけもない。
で、教授はこう続けたのです。
「シェークスピアの作品は、イギリス人だったら、そのまま読めるんだよ」と。
つまり、何世紀かを過ぎても、言葉が大きく変化していない、ということですよね。
日本では、やたら変化が激しいので、100年前となるとちょっと引っかかる。

まして、200年前のものとなると、なかなかそのまま読みこなせないですね。
つまり、日本語がじわじわと変化を続けている、ということです。

 

ですから、若者が新しい言葉を使い始め、それがやがて主流になって、
日本語として成立する、と言うプロセスを、日本では繰り返してきたのです。
一方で、使わなくなってしまう言葉もあります。
その昔、石原裕次郎がさっそうと銀幕に登場してきたころに、
「いかす」という言葉がはやりました。
でも今時、いかすなんて使わないでしょ。
まさに、言葉にも栄枯盛衰があるんですね。

 

さて、気になる若者言葉をいくつか挙げてみます。
.泪
△爐つく
A漢
い笋个
ヂ臂翩廚任

これらはよく聞くでしょ。
これを、逆に中高年が使うと、妙にしらけてしまう。
まさにこう言うところは若者の特権ですね。

 

で、先ず,離泪犬任垢、真面目が語源です。
ですからある種、省略語の一つなんですが、
真面目ですか?という本来の意味から少し逸脱していて、
なんか驚嘆に近い、意外性のある出来事に出合うと、マジ!と言うわけでしょ。
びっくりするも驚嘆も感動も、全部「マジ」
ボキャブラリーが脆弱になっていると感じませんか。
しかし、意外なことに、このマジは、江戸の頃にすでに興業などに登場する芸人が、
楽屋で使っていた言葉だそうで、それが一般の人に広まったんだとか。

 

△里爐つくですが、これは、使い方が悪いと汚い印象しかありませんね。
若い女の子がむかつく、などと言うと、その子の品性を疑ってしまいます。
これは私達世代の受け止め方なんでしょうか。
このむかつくもなんと、平安後期より使われていたとか。
まあ語源としては、雅なる御方々が使っていたんでしょうね。
でも現代では、むかつく、と言うのは本来的に吐き気を催すという事でしょ。
まあ言葉としては、乱暴な使い方ですね。

 

の全然ですが、これは本来否定の言葉でしょ。
全然何々ない、などで、例えば、全然驚かない、と言うように否定の最初にくる言葉です。
ところが、全然OKです、なんて言われると、ちょっと違和感を感じるでしょ。

 

い笋个い蓮∋箸錣豌瓩ですね。
テレビなんかでも芸人のレポートを聞いていると、やたらとやばい、という言葉を使う。
時に、グルメ探訪のような番組で、おいしいラーメンを食べるシーン。
一口スープをすすって、「やばい」とコメント。
まあ意味はとてつもなくうまいという事なんでしょうが、ここでやばいはないだろうと思うんですね。
正に味噌くそ一緒です。

 

イ梁臂翩廚覆鵑任垢、私が学生の子等と行動を共にした時、
そろそろ腹が減ったんじゃないかと気を回し、飯でも食べようか、と誘ったとします。
で、彼らは、大丈夫です、と答えるんですね。
これって、腹の空き具合から、食べられるという意味の大丈夫なのか、
それほど空腹でもないので、食べなくても大丈夫、なのか分からないんですね。
そこで、その確認をする、ということになってしまいます。

 

年寄りの冷や水になってしまうかもしれませんが、
やばいとマジだけでコミュニケーションを済ませるなら、
思考回路が進化することはありえないのでは、と心配しています。

| 水嶋かずあき | あれこれ | 09:45 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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