水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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プラゴミの行くへ

プラスチックごみの問題が、拡大しつつあります。
そもそもが、昨年1月、それまでのプラゴミ輸入大国だった中国が、180度転換。
輸入を禁止したわけです。
その影響を受け、今度は東南アジア各国に欧米のプラゴミが輸出先を変えて、
集中しはじめます。


ちなみに、プラゴミの各国の引き受け量。
マレーシアが22万トン。
タイが19万トン、台湾が18万トン。
ベトナム、韓国、香港と続きます。
インドはベスト8位なんですが、ここにきてプラゴミ輸入禁止令が出されました。

なんとなく、プラスティック資源というより、世界のゴミ捨て場のごとき印象を持つでしょ。
一か月ほど前、カナダからのプラゴミを、フィリピンが、こりゃただのゴミだろうと、
その内容の粗悪さに腹を立て、うちはゴミ捨て場じゃねえ、と引き取るように要請しましたが、
カナダはカナダで知らぬ顔の仏。
ついにあの強面の大統領が、ゴミをそっくりカナダに送り返すという騒動がありましたね。
まあ、こうなると、資源ではなく、ただのゴミなわけです。

 

実は現場の実態が分からないので、どこまでが資源でどこからがゴミなのか、
その線引きがよく分からないのですが、
いくつかの国では、プラゴミと言えど必要な資源である、という業者もいるんですね。

 

最近、特にプラスチック汚染の現状があちらこちらから報告されています。
ミクロ粒子のプラスチックについては、すでに私達の体内に取り込まれているとか、
海はミクロのプラスチックが蔓延していて、
多くの魚類がとりこんでいるとかの話が出回っています。
特に、クジラの内臓から多くのビニール袋が出てきたり、
ウミガメにストローが刺さっていたりと、ショッキングな写真が拡散し、
このプラゴミ問題が、再認識されています。

 

時流に乗ろうとしたのか、本気で地球環境を考えたのか、
一部の外食産業では、プラのストローを廃止し、紙製に切り替えるとか。
正直その程度の対応で、どれほどの効果があるんだろうか、疑問ですね。
ストローごときではまさに焼け石に水でしょ。

 

一部スーパーではレジ袋を有料にしています。
私がよく行く食料品店では、有料です。
1枚3円。
ま、確かに、いろいろなところでこの問題を扱おうとしているんですが、

いずれにしても、プラスティックはとてつもなく便利な代物ですね。
現在のプラスティック製品が、もし製造できなくなったらどうなるのか、

と考えられないくらい、身の回りはプラ製品だらけ。
で、調子に乗って、プラに依存してきたら、じわじわとその応報が始まったわけですね。

 

日本では、ウソかホントか、プラスチックのリサイクル率は84%だそうです。
世界的にも高い数字なんだとか。
確かに、ごみ出しの分別のうるさいこと。
で、従順にこれらにみな従うでしょ。
だから世界有数のプラゴミ対策率、と思うじゃないですか。

 

でも、結論から言うと、日本は回収したプラスチックの7割以上を、“燃やして”いるんですね。
なんとなくですが、私達は、一生懸命に分別回収した廃プラは、

きっと新しいプラスチック製品に生まれ変わったりしている、と思ってきました。
でも、実態は焼却されているんです。
ばかばかしい話ですが、せっかく分離したプラゴミは、

ゴミ焼却で不足する燃料代わりに焼却炉にくべられるのだとか。
分けてもあまり意味がない、と言う事でしょ。

 

そもそもプラスティックのリサイクルは、

マテリアル、ケミカル、サーマルの3つのリサイクルがあるのだそうです。
マテリアルリサイクルは、ペットボトルがペットボトルに生まれ変わるとか、

廃プラが駅ホームのベンチになるなど、
私達が想像していたリサイクルに一番近い状態です。
ただ、このリサイクル方法だと、リサイクルする度にプラスチック分子が劣化してしまい、
最後は使えなくなってしまうのだそうです。

そこで新技術として期待されているのがケミカルリサイクル。
このケミカルリサイクルは、廃プラを分子に分解してからプラスチック素材に変えるので、
何度でも再生できるのだそうです。
まあ、最も理想的なリサイクルと考えますが、
この最大の欠点は、コストがとてつもなくかかると言う事で、
まだまだリサイクルの主流にはなれません。

 

で、つまるところ、燃してしまうサーマルリサイクルになるわけですね。
84%回収しても、7割が燃されて終わり。

なんだか、ちっとも誇らしい数字ではありませんね。

 

今年の七夕で、見附広場で、たから市と言うイベントが開催されます。
ここには、いろいろなイベントが複合的に開催されるのですが、
中でも、3日間通しで飲食売店が16店舗設置されます。
で、この中で使われる容器は、脱プラと言うことで、
生ビールのコップも紙、焼きそばの入れ物も紙。
なんでもかんでも紙製品と言うことで、まあ時流に沿った企画なんですが、
やはり、紙の分だけ費用はかさむわけです。
プラ汚染も気になりますが、それによるコスト負担も気になります。

正に痛し痒しですね。

| 水嶋かずあき | 環境 | 19:03 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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