その昔、丹波篠山に行ったことがありました。
この時、ある人とさしでコーヒーを飲みながら世間話をしていたのですが、
話題がうなぎになったのです。
もちろん私がうなぎ屋であることを知っていたので、そういう流れになったんですね。
で、彼が言うには、ウナギのかば焼きって、大きめだったら一匹、
中くらいでも、一匹半食べたら、もうごちそうさん、とならないですか、と。
確かにそうですね。
その位で十分。
特にうな重なんかは、どんなに贅沢に食べようとしても、
ご飯の量とうなぎの量のバランスがあって、
うなぎがたくさん載ってるうな重がいい、とは思わないですよね。
で、彼はつづけるんです。
こう言う食べ方だったら何枚でも食べられると。
それはウナギの白焼き。
ただし、付けるたれは、山椒の青い実をすり鉢で当たり、
これに醤油を注ぎ込み、さらにかき回す、と。
これに白焼を付けて食べたら、こんなうまい食べ方はなく、
何枚でも食べられる、と言うんです。
一度やってみようと思いつつ、なかなか実山椒が手に入らなくて、
実現していません。
で、さらに彼が言うには、この山椒は朝倉の部落で獲れたものに限るんです、と。
平塚に帰ってから、早速調べてみると、そもそも山椒は海を渡って伝来されたもので、
それが最初に伝わったのが、今の養父市の朝倉なんだ、とか。
今の養父市です。
まあ伝来の話はよく分からないのですが、朝倉の山椒は知る人ぞ知るなかなかのもので、
その実がなった6月ごろだけの、うなぎのおいしい食べ方なわけです。
娘の嫁ぎ先の庭で実を付けたという山椒の実を先日もらい、
これの下処理をしました。
まずは、小枝と言うか、軸と言いうか、実からちょっとばかりついているものを取り除くのですが、
これが大変。
小粒でピリリと辛いとは言うものの、数が多いですから、いくら小粒でも大仕事なんです。
なんだかんだと二掴みほどで、
30分もかかってしまいました。
こう言うのって、ちっとは趣向を入れてやらないと飽きてしまうでしょ。
で、なんと粒の数を数えたのです。
すると、1400粒。
だから何てことないんですがね。
そこそこの作業でした。
この実山椒なんですが、小分けにして冷凍をして、何かの時に取り出し、
風味づけなどに使うのですが、滅多な事ではお呼びがかからないので、
今ある冷凍山椒の実は、おそらく2年ぐらい寝ているんじゃないでしょうか。
1400粒となると、いつごろまでに消費しきるのか、見当が付きません。
念のため山椒料理を、ネットで検索したのですが、
是非とも作ってみたい、というものはありませんでした。
辛味の質にもよりますが、麻婆豆腐なんかに、花山椒代わりに使えるかもしれませんね。
またすりつぶして、塩に混ぜ、ゆずの皮と併せて、ゆず胡椒を作るとか。
もっとも、ゆず胡椒の胡椒は、青唐辛子を使います。
山椒を使ったらどうなるのか、一度試してみましょう。
ところで、あすから七夕祭り。
今日は、市民プラザの6階にある駐車場で作っていた作品を
パールロードに運び込みます。
どうか、雨と風、これだけはないといいですね。
祈る思いです。
5日からの七夕にぜひお越しください。
パールロード中ごろに、春令花、秋礼花の飾りがあります。
パチンコのコキーナの前に、歌い継ぎたい日本の童謡の作品があります。
是非ともご覧ください。