水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
<< 人生と音楽 | main | 日本の民度 >>
百年河清を俟つ

時給「1000円ぽっち」払えない企業は潰れていい、
とデービッド・アトキンソン。
この方、まあそこそこの履歴の持ち主で、日本経済への造詣も深いとか。
でも、潰れていいはないでしょ。
 
当然、時給をアップすると、経営そのものが厳しくなるのは、
小規模事業者です。
極端に言えば、時給は雇用されている人のための施策です。
自営事業者は蚊帳の外です。
最低賃金が引き上げられて、これで俺の収入も増えるかもしれない、

なんてことは自営業者の社長や店主にはありえないことでしょ。

 

日本の企業数のうち、中小企業の企業数は、99,7%です。
日本経済の根幹を支えているのは、その大半が、中小企業者なんです。
くどいようですが、家族経営で、カツカツの生活をしている国民は、
この99,7%の人たちなんです。


私は飲食店と言う典型的な小規模事業者の組織である飲食業組合連合会の会長を

仰せつかっています。
会長職が負うべき様々な責務がありますが、
その最大のものが、飲食業を生業として生きてきた人たちの平穏な老後です。
なんとか、安定して心配もなく暮らしてゆける老後のため、
いま、何を目標にし、そのために今どうすべきなのか、

ということをしっかりと認識してもらいたいと思っています。

 

このことはしばしば、会議の席などで発言しているのですが、
どうも余り真正面でとらえれていないような気がします。

体も弱り、客足も少なくなり、時流に沿った商売ができなくなった。
ぼちぼち引退か、とした時、その先どうする?と言うわけです。
ぎりぎりの綱渡りのような商売をしてきて、先が見通せない、と言うのは、
余りにも不覚でしょ。

こう言うのがほぼ普通の経営です。

 

何か世の中の変動に、やっとついて行っているという感じでしょうか。
5年前に、スマホを持っていない組合長が数名いました。
連合会から、メールおよびFAXで単位組合の事務所に連絡を伝えられない組合が約半数。
そんな状況なんです。
ですから世の流れに敏くない。

どうやら時給1000円らしいですね。
と言っても、あ、そう。


確かに、父ちゃんと母ちゃんが仕事をしているんだから、
誰かに払うわけじゃないですが。
でも、こういう弱小の企業が、一つの流れの中でつぶれてもいい、と言うのは乱暴な表現ですね。
潰れてしまった人はそのあとどうやって食ってくのですか。


何やら学者先生は、年収がそこそこあるんでしょ。
その人の感覚で、わずかなお客さんで細々食ってる連中に、
潰れてもいいんじゃないか、と言いうのは、
正に血も涙もない論法ですね。

 

今回の参院選も、自民党が最低賃金1000円、立憲民主党が1300円、共産党が1500円を掲げていて、
まさに「最低賃金引き上げ選挙」の様相を示しています。
ある政策はある人たちに光を当てますが、
どんな優れた政策も、その反対側に光が当たらない人がいるもんです。
血の通った政策とは、その陰の人のことをどこまで思いに入れているのか、と言う事でしょ。
強者の又金持ちのための政策から、いつになったら脱却するんでしょうね。


百年河清を俟つ、ということでしょうか。

| 水嶋かずあき | あれこれ | 12:20 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









http://blog.mizushima-kazuaki.com/trackback/3088
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< July 2019 >>
+ SELECTED ENTRIES
+ RECENT COMMENTS
+ CATEGORIES
+ ARCHIVES
+ MOBILE
qrcode
+ LINKS
+ PROFILE