水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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最大多数の最大幸福

何時の事だったか、ともかくその昔、学校の授業の中で聞いた言葉、
「最大多数の最大幸福」。
内容から言って、社会科だったと思うのですが、
それが、小学校だったのか、中学校だったのか、判然としないのですね。
ま、子どもの頃、と考えればそれでいいのですが、
この言葉って、世の中の体制のあり方の基準の一つになるわけでしょ。
ですから、かなり重要な概念であるので、
それが、小学校の5年なのか、中学2年なのか、もしかすると高校だったのか、によって、
人生観の位置づけが変わってくると思うんですね。

 

要は、子どもの頃は、世間と言うものがよく分からなくて、
両親家族と、学校の友達と言う素朴な人間関係の中で、
もう一つ外周に属する世間、世の中、社会と言う者の存在意義を推し量る
重要な物差しになるという事なんです。


で、出会ったのがこの言葉。
つまり、世の中はひとりでも多くの人が、より多くの幸せを享受すべきだ、
と言う解釈をしてきたのです。
そう言う在り方が正しいと。
で、そのために、国や人々は努力をしている、と。
思うに、この概念、言葉は、あまり聞かなくなってきたんですね。
まあ、一部、善の概念としての功利主義で、道徳観を表すものだ、とか。
ちなみに福沢諭吉翁は、
「人間万事の運動を視察するに統計の実数を利用して、
以て最大多数の最大幸福を謀るが如き」という評価をしています。

ま、ともかく、民主主義に通ずる大事な概念ではないか、と、

初めて聞いた時から思ってきたのです。


最大多数と言うのは、時に51:49のような拮抗した賛否においても、
過半数を最大とみなすわけです。
でも、なんか違うな、と。
だって、51の満足によって49の不満が抑えられるわけでしょ。
たった1%、きっと世間ではもっと僅差の数値で、物事が決まられてきたことがあると思うのです。
それでも、最大と言うんでしょうか。
この「過半数主義」(なんて言葉はありませんが、)の一見、民主的なシステムであるように思いますが、
人間の知恵なんてそんなもんか、と思うんですね。


確かに、拡大膨張を続けてきた人間社会です。
きっと、500万年人類の歴史、いや、20万年のホモサピエンスの歴史においても、
生活集団としての頭数は、時代とともに膨張してきているのです。
特に、1万年前に農耕と牧畜を手にしてから、
人を養える数が拡大し始め、

物の生産力を画期的に大きくした産業革命以降、その傾向は顕著になり、
少なくとも、私が青春時代を過ごしたころは地球人口30億人だったのが、
今や70億人を超えたでしょ。


そして、国際間の交流が普通になってきました。
いわゆる人間社会を束ねてきた群れは、とてつもない拡大をしてきているということです。
ですから、そういう環境で発生する様々な問題、特に利害が対立するようなことは、
どこかに、右か左かを選択する基準が必要になります。
それが過半数主義による選択なんです。

で、この過半数主義と言うのは、

今のところ、それを超える説得力のある選択方法がないので、
そのボーダーをすべての尺度の基準にしているわけですね。

ここで、さらにこの過半数主義をいいことにしたある種の選択方法が台頭してきています。
それがポピュリズムです。


これは、時に、複雑な政治的争点を単純化して、
ひたすら、民衆の人気取りに終始し、真の政治的解決を回避するものなんですね。
なんとなく、最近の日韓のトラブルに垣間見れませんか。
特にこの風潮にずっぽりハマっているのが、韓国。
例の青瓦台へのSNSによる提案と言うか苦情と言うか、

いわば現代版目安箱的な制度です。
正にポピュリズムの典型です。


日本でも、特に選挙の時などは、この風潮が現れます。
タレント候補と言うのがいますが、これは正にポピュリズムの表れ。
中身の詮索より知名度で票、つまり大衆の支持を得ようというわけですから。
また、ある学者によると、単純化しすぎるスローガンもその範疇だ、と言うんですね。

ようは、有無を言わさず51%をどのように確保するか、ということで、
そこに、周知された政策の選択とは程遠い現象が出現するのです。

 

明日、期日前投票に行ってこようと思います。

 

| 水嶋かずあき | あれこれ | 20:27 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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