水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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現代の魔女狩り

人間は浅はかな動物ですから、その時は結構マジに取り組んだものの、
時代を経れば、なんとばかばかしいことを本気になったやっていたんだろう、と反省するのです。
きっと、戦争も、そうでしょうね。
その時は結構マジになって、反攻の炎をめらめらと燃え上がらせたものの、
時が過ぎれば、意味のないことを手掛けてしまった、と悔やむんですね。

 

この類のことで、人間が最も恥ずべきことを手掛けてしまったことの一つとして、
魔女裁判があります。
要は魔女狩りです。


ちなみに、魔女狩りと、日本では訳されているんですが、
当時は、女性でけでなく、男性も交じっていたそうです。
ま、ともかく記録として不十分なものしか残っていないそうですが、
大雑把には、15世紀辺りに、多く行われ、なんだかんだと合計で5万人ほどが犠牲になったようです。

魔女狩りは、魔女とされた被疑者に対して

訴追、裁判、刑罰、あるいは法的な手続を経ることなくリンチが行われたのです。
そもそもが、魔術を使ったと疑われる者を裁いたり制裁を加えることは古代から行われていたようです。
ヨーロッパ中世末の15世紀には、

悪魔と契約してキリスト教社会の破壊を企む背教者という新種の「魔女」の概念が生まれ、
人類史上、最初の大規模な魔女裁判が行われました。
そして、16世紀後半から17世紀にかけて

魔女熱狂とも大迫害時代とも呼ばれる魔女裁判の最盛期が到来するのです。

何しろ、今考えれば滅茶苦茶な裁判で、誰かがあの人は魔女じゃないか、と言う密告があると、
大した証拠調べもせずに判決が出る。
なんかほぼ有罪ありきみたいな感じですね。
ですから、村落に住む人との人間関係が微妙で、
なんかの拍子に村八分状態なれば、密告が行われ、結果死刑になってしまうわけです。

 

これらの中で、驚くような魔女判定法と言うのがありました。
本当に魔女かどうか調べる、と言っても、根拠がないわけです。
そこで、体を簀巻きにします。
で、近くの池に投げ込みます。
後で引き上げて、生きていれば魔女だ、というわけです。
死んでしまったら、魔女ではなかったと言いうことです。
まあ、魔女ならそういう状態でも生き延びるはずだ、ということが根拠なんですが、
たとえ生きて引き上げられても、そのあと火あぶりです。
何よりも、魔女でなかったとわかってもその時は死んでいるんですね。
実にばかばかしい判定法でしょ。

 

でもその当時は結構そういうことが信じられていたんですね。

あまり疑問にも思わなかった。
だから、延々100年も200年も続けてきたわけです。
5万人もの犠牲者もものすごいことですが、どう考えても冤罪もいいとこでしょ。
冤罪で5万人ですから、いくら無知な時代であったとしても、人間の業の深さが表れた出来事でした。

これはまさに集団ヒステリー現象です。

 

冷静で客観的な判断が、時に粗暴な空気の時代には、出来ないものです。
アメリカの開拓使の頃には、西部劇などでしばしばリンチが行われ、
いわゆる絞首刑がさほど抵抗なく行われていたようです。
時に、集団ヒステリーの一つとして、命が失われてゆくんですね。

最近見たネットの動画でも、誤認逮捕された男二人が、
釈放されたものの、警察署に詰めかけた民衆が、犯人と決めつけ、
よってたかって殴り倒し、結局殺してしまいましたが、
状況次第では、人間のサガの中に潜在的にある感情で、

ヒステリックな判断で、しかもみんなで、となると、
増幅した嫌悪感が、凶暴な行動に転嫁し、悲劇を造りだしてしまうんですね。

 

まあ、中世の魔女狩りの時代ではないものの、
人間の心の中に潜んでいる、狂気が、状況の中で暴れ出すことはあるものです。
特に、匿名性や、集団性と言う、状況の中では、雰囲気だけで情報が拡散し、伝播し、

徐々に正義として、間違えた結論が正当化されてしまうんですね。


情けないですが、人は旅の恥はかき捨て、と言うように、
自分が、どこの誰かが分からなければ、ときに人を平気で傷つけることがあるんですね。

例のあおり運転の同伴女性について、
ネット上で、間違って拡散してしまうと、
もう集団ヒステリー状態になってしまうんですね。
未熟者が、危険な道具を手にしてしまったわけです。

なんとか、技術的な開発をして、ネットでの様々な表現を溯って、

だれが言い出したのか、
ということが特定できるようになると、いささか顔が見られてしまうわけで、
いくらか自制できるようになるんじゃないかと思います。
その意味で、
ネットと言うところの魔女狩りが冷静にコントロール出来るようになることも重要でしょ。


私にはそんな技術がありませんが、
なんか方法があるんじゃないか、と思うんですけどね。

幼児が、弾の入ったピストルを触っているような感じがするんですけどね。

| 水嶋かずあき | あれこれ | 13:12 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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