水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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一日3時間の労働

私は、学者でも、研究者でも、なんでもないので、学問的裏づけは一切ないのですが、
人類が、集団的な生活をし始めて、共に狩りをし、採集をし、命をつないできた時から、
生存と繫栄を本能的に目指してきたと思っています。
で、人類はその方法論を様々に見出し、それを伝承し、より望ましい方法論を磨き上げてきました。
まあ、文化と言えば文化です。

 

個が生き残り、DNAを継承する、これが本能として生物に課せられた使命です。
命を使ってやり抜くことです。
しかし、そんなぎりぎりの生命活動しかできない場合は、
時に絶滅に向かいます。
なぜなら、生き残れることがラッキーな状況と言うのは、そうそう長続きしないからです。
何百年、何千年と言うスパンの中では、生命活動を継続できる環境が、
長続きしないことが多いのです。
気候の変動や、天変地異、対象食料の不足。
より強大な捕食動物の登場、さらには、病原菌の繁殖など、種を維持する障害と言うのは、
目まぐるしく登場してきたはずです。
ですから、今生きるにカツカツの状態と言うのは、時に絶滅と言う道を辿ることになるのです。
したがって、生命活動、食うとか寝るとか、繁殖行為をするとか、について、
ぎりぎりで種をつないでいる場合は、繁栄の可能性はあまりないのではないと思うんです。


つまり、一日24時間の大半を食うために使っていると、余裕のない状態になってしまう。
それは摂取する食料のカロリー数とそれを確保するための労働に使われるカロリー数が、

行って来いになると、その状態になるということですね。
ですから、多少の余裕がないと繫栄しない。


人間の旧石器時代の労働時間はどのくらいかと言うと、
一説によれば、一日3時間程度。
まあ、このぐらい、狩りなり、採集(木の実や果物や穀類の種を拾う)をすれば、

とりあえず生きていけたようです。
ただし、その頃食料の備蓄は不十分で、食べれない日もあったようですが。

 

で、新石器時代、今から1万年ほど前になると、牧畜と農耕の技を発見します。
基本的に食料を確保できるようになったわけです。
とは言え、農耕のための労働、牧畜のための労働は、

以前よりも労働時間を増やさざるを得ませんでした。
それでも、いいとこ4時間から6時間程度。
どうでしょう、現代よりずっとのんびりしていたわけでしょ。
要はそれで人間は食えて、なおかつ繁殖できたわけです。
もちろん一種の動物としての生活です。

 

海外旅行をしたり、サッカーを観たり、買い物をしたりなんということは縁のない世界で、
現代よりはある種の無味乾燥は生活だったとは思います。
でも、きっと今よりずっとストレスの少ない時代だったんでしょうね。

 

さて、現代の生活は、精神的にはともかく、
間違いなく、生命を維持すること、安全に繁殖できること、

など、人間と言う種を繫栄ができるようになりました。
その最大の要因は、そもそもが、3時間働けば食える、

と言うエネルギーの摂取と消化のバランスが、
効率的な動物だったということです。

 

ですから、時間の使い方は現代と変わらずとみれば、
睡眠8時間、身の世話1時間と少々とすれば、14時間は労働とその他に当てられたわけです。
で、労働は3時間。
つまり、なんと9時間は、何をしても勝手な時間なわけです。
ここに文化を蓄積する要素があったんですね。
旧石器時代に、一日8時間も10時間も獲物を追い回さないと生きてゆけなかったとしたら、
人類はずうっと旧石器のままだったわけでしょ。
ところが一日8〜9時間ぐらいはぶらぶらできる。
この時間に人は考え、試行錯誤し、ついに道具を進化させた。
旧石器から新石器への移行です。
この延長で、青銅器、鉄器と道具を進化させ、さらには、周辺の生活具の進化につなげます。
正に文化的行動を備えるようになったんですね。

で、今や宇宙まで足を延ばし、地球上のあらゆるところが上空からの写真で見ることができる。
みんな、本当にみんなが会話のできる通信機を保持している。
まあすごい時代ですよね。

 

その発端は、1日3時間働けば食えるという動物だったという事じゃないでしょうか。
でも、その動物の特性を、今は発揮していないようですね。
引退して、周りを見回して、そう思いました。

 

どうして人間と言う種の本性として、のんびり生きてきたのに

そう、がつがつ働くんだ、と。

| 水嶋かずあき | - | 10:21 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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