水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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10年ひと昔

夜中に突然、玄関の扉が、ドンドンドンとたたかれ、
大きな声で配達人が、電報です、と怒鳴っている声を聴いた経験がある、
と言う人は一体何人いるのでしょうか。
緊急の情報伝達は、ともかく電報しかなかった時代と言うのが長く続きました。
時のとても不吉な知らせ、と言うのが電報の印象でした。
今や、昔話の一つになってしまいましたね。

 

ある文化的、文明的要因の進化で、主役交代と言うか、
それまでのものが滅び、新たなものが台頭してくる。
10年ひと昔、と言いますが、
この流れの速い時代は、ときに10年と言うのは、変化を遂げたり、
入れ替わりをしたりするには、十分すぎる時間です。

 

また昔話です。
40年ほど前のことです。
10年ひと昔が4回も繰り返されたんですね。
ま、それはともかく、
私は、青年会議所の上部総括組織である、日本青年会議所で、
1978年度の教育観発委員会の委員長を仰せつかりました。
任命されたのは、33歳の時のことです。
この委員会は全国から100名ちょっとの委員が参画して来るんですが、
青年会議所の在籍可能年齢は40歳ですから、
33歳の委員長と言うのは、大半が年上の方々ばかりだったのです。
中には、地方の青年会議所で理事長を経験された方もいました。
まあ、大所帯の委員会ですから、委員会のスタッフもそこそこの数で、
副委員長をはじめ、なかなかの優秀な人材で構成されていたのです。
しかし、どんな組織もそうですが、いくら選抜しようと、
だらしない人はいるもので、たとえば、出欠席の返事があいまいだったり、
必要書類の提出をお願いしても、期日の平気で遅れたりと、
まあ、逆に一筋縄ではいかない猛者もかなりいたんですね。

基本的に、委員は志願制ですから、それなりの意識の持ち主、と思うのですが、
どうしても枠に収まらない人と言うのは、必ず何割か存在するものなんですね。

 

前年の準備期間でのことです。
電話で催促しても、はがきで催促しても、

委員会委員の名簿に記載する詳細を送ってこない人がいる。
まあ、その頃は、メールなんてなくて、FAXが精いっぱいの時代です。
で、名簿の印刷のタイミングは迫ってくる。
でも、最後5〜6人の書類が届かない。
で、打った手が電報です。
ま、40年前と言えど、すでに電報は殆ど使われなくなっていたんですね。
その昔は、都会で貧乏学生をしているものが、

故郷の実家に、カネオクレ、なんて電報を打ったものです。
緊急時の単純な内容は電報が効果があったのです。
で、電報と言うのは、それなりに強いアクセントになっていたものですから、
その書類未提出の人に、メイボノゲンコウヲスミヤカニオクレ、とかの文で、
電報を打ったのです。
効果はてきめんで、数日で文書はそろいました。

 

ま、時代は変わっても、普通なら対応してくれそうなことでも、
ぐずぐずしている人って、今でもある比率いるでしょ。
まあ、電報と言う手はないと思いますが、今ならどうするんでしょうね。
ただひたすら、携帯をかけ続ける、ということでしょうか。
もっとも、掛けるたびに留守電とか、あとでおかけ直し下さいのメッセージでは
意気消沈するでしょ。
電報に変わるショッキングなツールが欲しいですね。
最終手段、て言うやつです。

 

まあ、その意味で、一昔ごとに様々な道具は進化し、
特に10年も経つと、進化するというより、突然変異の新種のように、
新たなものが登場します。
で、一方で、それまで重宝していたものでも、新種にとってかわられて、
姿を消してゆきます。

 

こう言う世の流れにそれなりに対応してきましたが、
この年になって、時流に乗れなくなってきました。
特に新しいことへの挑戦は、先ずその気になれない、と言う事なんですね。
まあ、理解ができない、対応する能力がないだろうとあきらめる、なんてことはいい方で、
鼻っから拒絶と言うこともあります。

スマホにガラケーから切り替えるのに、周囲からさんざやいやい言われて変えたものの、
ガラケー以上の機能を使ったためしがありません。
いわば、ネット社会でのハンディコンピュータなわけですが、
それは机の上にあるおもので十分とか、
カメラも録音機も、それぞれのものがあるからそれで十分とか、
ま、およそ、通話とスケジュール管理以外に使ったことがないというありさまです。

 

10年ひと昔と言いますが、その流れについてゆけなくなりつつある状態を実感しています。
まあ、だからといって、自分に人生の価値が下がることはあるまい、と、
正に、じじいの本領発揮ですね。
我が道をゆくなんです。

 

| 水嶋かずあき | 思い出話 | 10:29 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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