水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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チャンバラごっこ

早稲田大学の学生の頃のことです。
確か3年の時だったと思うのですが、秋に開催される文化祭に
芝居を一本上演しようという話が仲間から持ち上がりました。

で、急遽時代劇研究会なるものを立ち上げ、
演出兼台本作者兼プロデューサー担当のものが駆けづり回り、役者やスタッフを集めてきて、
なんとか動き始めたのです。
私は、役者として駆り出されました。


で、物語は幕末のころの勤王佐幕の争いです。
当時、60年安保の余韻がまだまだ漂っていて、その状態をなぞらえてのストーリーでした。
時代背景から、物語の中に、しばしばチャンバラが入ってくるのです。
1対1とか、複数対複数とか、まあシチュエーションは様々でしたが、
立ち稽古の時は、殺陣(たて)の専門家に来てもらい、刀の降り方とか、
刀同士がぶつかった時の動きとか、結構に細かい指導を受けたのです。
まあ、一種の踊りみたいなものですから、
ふりがあって、その通りに動かないと、怪我をするかもしれない。
ですから、何度も何度も所作をくりかえし、動きを覚えて、少しづつ動きを速め、
最終形にたどり着こうとするわけです。
で、この最後の形をそれなりの速度でやると、
実に気分爽快なんですね。
切った方も、不思議と切られて倒れる方も、結構楽しんでやっているんです。
そして稽古を重ねると、すっかりその気になってしまうんです。

 

私は、子どもの頃のチャンバラごっこを思い出しました。
道具は、おもちゃの刀か、そのへんの棒切れ。
これと言った筋はありません。
何て理由もなく、何の悪意もなく、人を殺すわけですね。
このチャンバラごっこには、一つのルールがありました。
それは切られたものは、倒れたところで10の数を数えます。
で、…8、9、10となると、息を吹き返し、再度チャンバラの争いに参加できるんです。
もっとも切られるという根拠も希薄で、切られたと思ったら自主的に、うめき声を出して、地べたに倒れる。
で、これが快感でやたら切られたがる奴もいるくらいなんですね。
何とも他愛のない話です。

 

ライオンの家族のドキュメンタリーなどで、子どもライオンが子供同士じゃれ合うシーンを見ることがあります。
まあ、本能なんでしょうね。
DNAとしての闘争本能とでもいうようなものがあると思うんです。
ですから人間の子どものチャンバラごっこも、
傍で見てればかわいいものですが、
その根底には、闘争本能が存在するのかもしれません。

 

ま、この闘争本能はいくつになっても抜けないんですね。

最近の日韓のトラブルも、なんか、ニュースとして色あせてきた感じがしますが、
今度は東京五輪に向けてあれこれ口を出してきました。
何やらボイコットする、と言うんですね。
これは勝手な話なので、ボイコットするなら、そうすればいいことでしょ。
かつて、モスクワでのオリンピックの時、西側諸国の一部が、参加をボイコットしました。
で、これに日本も歩調を合わせて、不参加。
何がかわいそうだったかと言えば、4年に一度のチャンスとして準備してきたアスリートたちの落胆です。
人生変わってしまったろうと思うのです。

まあ、韓国のアスリートにそんな思いをさせるのはかわいそうですね。
冷静さを取り戻してもらいたいものです。


そのほかに、放射能が危険レベルなんで、よその国に行かない方がいいとか。
挙句の果てにデータ改ざんした放射能測定図なんかを発表したりと、
なんか常識のレベルの問題でしょ。

 

さらには、と言うか、例によってというか、旭日旗の問題です。
これに対するアレルギー反応は、ありうる話だと思うんですね。

気分良くないからやめてくれ、と。
だったら、日本人も、これにこだわらず、会場への持込は自制すべきでしょ。
だって、それがないと応援できない、ということはないのですから。
単なる自己顕示として旭日旗が必要だというのは、正に子供の喧嘩です。

 

この旭日旗論争を見ていると、どうしてもチャンバラごっこを思い出すんですね。
切られても10数えれば息を吹き返す、と言う無邪気なルールがあればいいのですが。

| 水嶋かずあき | あれこれ | 10:30 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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