水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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読み聞かせの体験談

久しぶりに長々としたレポートになってしまいました。

読み返してみてあまりに長いので、勝手ながら2回に分けます。

我慢して読んでください。

 

昨日体験したほかほかの湯気が立っているようなレポートです。

 

たまたま、このマンションの理事長の原さんが、ある時、ある席で、こんなことを言ったんです。
私は、ボランティア活動をしています。
それはもう学校の子等に本を読み聞かせをすることなんです、と。
何年も続けてきたそうです。

その具体的なきっかけを知りませんが、

彼がやってきたエネルギーは極めて人間的な動機だと感じたんです。

彼はこういいました。

人は、不運なことに、肉体的な障害を持つことがあります。

で、さまざまな障害の中で、最も過酷な障害は、目が見えないことだと思うんです、と。

私はまさにその通りだと思いました。

耳が聞こえないとか、手足を動かすことに障害があるとか、いろいろとありますが、

見えないということは、形も色も、まして光そのものも

理解できないのではないか、と思うのです。

ですから、点字などで本を読むことはできるにしても、

私たち健常者が本を読むのとは全然違うだろう、と。

本から与えられる情景をどのように頭の中に描くんだろうということです。

彼らの理解の仕方を想像すらできません。

 

そんなこともあって、私は、原さんのやっているボランティア活動にちょっぴり興味を感じました。

 

そもそも私は、本を読まないんです。
大学ぐらいまでは、読んでいましたが、卒業するとぱったりと読まなくなったんです。
でも、まれに本を買うことがあったんですが、

どれもこれも、最初の10ページぐらいで、集中が途切れてしまうんです。
逆に、読むのに集中しすぎて、先に進まない、あれこれ考えてしまい、夢想の世界が広がってしまうんですね。
以前、キリスト教の関係者の方々が編集した「愛のコミュニケーション」という本があって、

何気なく買い求めたのですが、
この最初の2ページを読むのに、2時間もかかってしまったんです。
ともかくそのぐらい、活字を読むのが遅いんですね。
ですから、途中でギブアップしてしまうというのが、常なんです。

 

結局読書に向いてない、と勝手に決め込んで、本を読まなくなってしまったんですね。
一冊読み通すことを、本を読む、と定義したら、ここ4〜50年は本を読んでいないのです。

 

で、あちらこちらで耳にしたのが、最近の子は本を読まなくなった、
大体がアニメというか漫画と言うか、そう言うもので代行してしまう。
漫画は、なんだかんだと絵の表現です。
顔かたち、周りの情景はすでに形として表現されるわけです。
言葉を聞いて、読んで、頭の中で情景を構築してゆくわけでない。
ですから想像力などが育ちにくい。
と言うか、脳みその使い方が異なる。
これはこれで問題でしょ。
まあ、私のように本を読まない大人が言うことではないのですが。

 

で、それはそれで問題だと言う認識があったところに、
目の不自由な子等に、本を読んで聞かせるボランティアが存在するって、聞いて、
私の癖にも近い、興味が鎌首を持ち上げたたわけです。
しかも原さんは、最近人数が減ってきて、活動に支障が出てきている、と。
つまり、できればどなたか手伝ってくれないか、と言う事なんです。

 

システムとしては、夕方6時から1時間、月に2回。
ふむふむ、それなら大した負担にはなりそうもない、と。
私はその説明を聞いて、暫く経って、私でよければお手伝いします、と返事をしたのです。

結局、実態を知らないまま、返事をしたので、まずは一度見学に来てください、と言われ、
先月の24日の午後6時、平塚の盲学校に行ってきました。

 

そして、5名ほどのボランティアの人と顔合わせをし、

引き続き、その人たちが進めている読み聞かせの場所をぐるりと見学したのです。
ぐるりとは、読み聞かせは1対1で行うんですね。
ですから、5名のボランティアがいれば、5人の子にそれぞれ、違った場所で本を読む。
また、子等も個性豊かですから、その子が読んでほしいという本を読む。

読み方としては、ボランティアのペースで読んでいるようです。

時に雑談、世間話もあったりするようで、それはそれなりの意味を持つようです。

接し方も本の読み方も正に五人五色。
でも、この形態は予想していませんでした。
勝手ながら5〜6人の子を対象に本を読むのか、と思っていたのです。

 

その見学会の時、水嶋さんが担当してもらいたい子は、この子なんです、と紹介されました。
仮にK君としておきましょう。
K君は、高校一年生。
全盲です。
細い華奢な体つきなんですが、ともかく元気な男の子、まあ言いようでしょうか。
ちょっとした合間には、なぜか飛び跳ねているんです。

その時は大体奇声を発する。
まあ、癖なんでしょうね。
で、この子が私の担当だ、とボランティを束ねている方が決めたんです。

それで、この後担当するであろうK君の部屋に行きました。
私と同年の女性の先輩のボランティアが、やさしい口調で本を読むのです。
K君は、何故か、始終言葉を挟んでくる。
これはちょっと厄介だな、と私は思いました。
きっとベテランさんでも、手に負いかねているのか、と思ったんです。
しかも初心者の私ですから、旨くやっていけるかと不安になりました。
正直、気おくれがしてしまったのです。
まあ、やるとなったら、こういうのってとことんでしょ。
私の年ですから、ろれつがまわらなくなったり、
視力が異常におちたり、と肉体的な障害が出てきたらともかく、
それ以外の理由で途中リタイアーはできない。
正直、久しぶりに結構な決断をしました。

 

とは言え乗りかかった舟です。
先に進むしかない。

 

そしていよいよ第一日目を迎えます。

明日はこの続きです。

| 水嶋かずあき | あれこれ | 13:14 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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