水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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啐啄

学校と言うのは、先生がいて生徒がいて、
先生が生徒に教える。
まさに、バランスはともかく、知育、徳育、体育、食育をいかにとらえ、
いかに身に着けるか、を教え伝えるところです。
そこには、生徒の自主性を重んじ、正しい方向に向くような指導が行われるわけです。

 

啐啄(そったく)という言葉があります。
そもそもは禅の言葉ですが、
雛が卵から孵化するとき、雛が内から殻を突っつく頃合に、
母鳥が外から殻を突っつく様を啐啄同時と言うように使われています。
これは、この絶妙なタイミング、また親子・師弟の関係を表していて、
雛が殻から出ようとして、内側から突っつき、ひびを入れます。
これを啐と言います。
そして親鳥は、その様子を見て、雛が殻を割りやすいように外側から、殻を割り
手助けをします。これを啄と言います。
で、親鳥のタイミングが早すぎると、
子は、楽に外に出られるものの、生命が生まれる大事な時に
力を借りて楽な経験をするため、その後の困難に打ち勝つことができなくなる、
と言うある意味、雛の試練の一つとしてとらえます。
で、逆に、親の手助けが遅いと、雛は、時に力尽きて、殻を割ることができず、
命を落とすこともあります。
早すぎてもダメ、遅すぎてもダメ。
自立性を重んずるがあまり、傍観してしまうと、それは無責任な放任主義になってしまう。
かといって、あれこれ手助けが過ぎ、過保護に陥ると、

自力で人生を切り開くという気概を育てることができない。

この啐啄は、その意味で、理想の教育機会の比喩に使われているのです。

 

正に教育の望ましい師弟のバランスの絶妙さを表現したんですね。
逆に、このバランスが悪いと、子どもは子どもなりに影響を受ける。

 

今回の例の教師間のいじめがいい例ですね。
師が人の道を外れた行動をする。
即座に、弟にそれが反映される。
現に、教師のいじめが発生してから、生徒のいじめが多発した、と言うデータが公表されていました。
恐ろしいくらい、原則通りになっているわけです。
教育と言うのは、時に正面からぶつかって、指導、矯正をする必要がありますが、
併せて、後姿の教育も大事です。
親が、いい加減に生きていて、子供に、ちゃんと生きろ、と言っても子は聞く耳持たないでしょ。
先生が、いじめはダメだ、と言っても、自分たちがいじめをしていたら、
子どもに対して示しがつかないでしょ。
要は、大人の生き様がそのまま投影されるということです。

 

いやそれにしても、こんなことがあるんですね。
信じられない出来事でしょ。
先生が先生をいじめるんです。
話しの詳細が徐々に表ざたになればなるほど、異常なくらいの違和感を感じますでしょ。
そんなことが起きるのか、と。
私達が子供のころ、異常なほどの違和感を感じる人は、

一言で、キチガイと言っていたと思います。
今時そんな言葉を使ったら非難されるのかもしれませんが、
でも私達には、貧弱なボキャブラリーで、こういう人たちを表現するとしたら、
それ以外の選択肢はない、と思うんですね。

 

なんとなくですよ、これに関わる報道を見ている限り、
なんか神戸市立東須磨小学校全体が、そういう色に染まっていたとしか思えませんね。
前校長もどうもおかしいし、
現校長も、ぴんとこない。
なにより、この四人の教師を自宅待機させ、この間は有給ですって。
驚きの処置でしょ。
ちょっと待て、君らの給料は誰が払っているんだ、でしょ。

 

教育界と言う特殊な世界の中で、何か正常性が失われてしまったんですね。
可哀そうなのは子どもたちです。
せっかく、志を持って啐しているのに、
適宜な啄が行われないんでしょ。

 

そもそも、こういう現象が生じ折るということの背景は、
ミスを犯さない、と言う精神的な縛りが強く、
そのために、多少のことは隠蔽し、時に不都合な真実は目をつむり、
正直、正確に表現しない。
時に嘘を言う。
だから適切な処置ができない。

最大の問題は、教育の場で現れたということでしょうね。

| 水嶋かずあき | あれこれ | 20:46 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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