水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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授かり婚

世相は変わるものですから、この間まで良いと思っていたことは、良くないことになったり、
またその逆もあったりで、

結果的にはじわじわと新しい傾向にながれ、それが定着してゆくわけです。

 

結婚と言う形態も、きっと人類史的に見れば、

実に様々な形態をとってきたのだろうと思います。
それこそ、石器時代から流れを整理すれば、
考えられないようなシステムもあったはずです。
記録に明白な江戸の頃でさえ、今とは全然違いましたし、
結婚そのもののシステムとして、
お見合いと言う方法と自由恋愛と言う方法の比率が入れ替わったのが、
昭和42年のことです。
それまではお見合いによって男女が縁を得てきました。
しかし、この昭和42年を境に、恋愛結婚と言う比率が多くなってきて、
いまや、仲人さんが間に入ってお見合いなんてシステムは、絶滅危惧種でしょ。
さらには、ミレニアル世代なってくると、先ず同棲、その後結婚、と言う手順が普通だそうです。

 

そもそも、恋愛は感情の所産です。
結婚は英知の所産です。
全然別ものなんですね。
ところが、恋愛の延長で、熱気のあまり一緒になりたい、

と言うのはそれはそれで幸せなプロセスだと思うのですが、
この、時に冷静な判断が必要にもかかわらず、恋と愛を混同し、結婚する。
時間とともに冷静さを取り戻し、どうもこの相手は結婚生活と言う人生を共にするには、
適当な相手ではない、と考えるんですね。
まあ、些細なことが不満になる。
毎日毎日のことですから、これが積もるに積もる。
で、どこかで破たんする、ということもあるわけです。

 

偶然かもしれませんが、子どもを虐待し、時に死に至らしめるような出来事の大半が、
シングルマザーが、新たに登場した男と恋愛関係になり、一緒に暮らし始める。
男は、自分の子ではないですから、子どもにかける情が薄い。
結果として、子どもが犠牲になり、壮絶な家庭内暴力が始まるわけです。
女が、もう少し結婚と言う形に入る前に、冷静さをかけらでも持っていたら、
子どもを作ること自体、きちんと考えの上で対処したと思うのですが、
恋愛感情の中で「出来ちゃった」ので何とかなる、と考える。
ま、それはそれでと結婚する。
しかしいささか相手を見る力、二人の相性など、雑に見てきたため離婚する。
その結果が、経済的にも厳しい母子家庭となり、精神的にも支えが欲しいとなると、
次の男を受け入れてゆくわけですね。
子どもへの虐待が発生するのは、
恋愛関係と夫婦関係を混同して受け止めてきたことが大きな要因なんです。

 

人間はライオンと違いますが、
年老いた雄ライオンが統率していた群れに、
若く力のあるオスが、力比べの結果、群れを乗っ取ると、
自分のDNAを持っていない子ライオンをかみ殺してしまうんです。
新しいパパが、先夫の子供を虐待するに似ていませんか。

 

そもそも、動物と言うのは、まず個が存在し続けようとします。
自己生存の本能ですね。
自分の命を永らえようとすることです。
そのために食餌を確保します。
次に、DNAの継承をはかります。
子どもを産むということです。
ですから、この二つの本能にしたがって考えれば、
恋愛と言う、セックスに結び付く感情を否定するのもおかしいでしょ。
でも、人間の特性として、子供の成長に手間と時間がかかるので、
どうしてもパートナーが必要です。
とくに現代のように核家族化してしまうと、子どもを育てるということが、
最低限パートナーの協力が必用なわけです。


打算でもなんでもなく、シングルマザーと言うのはきつい形態なわけですね。
だからそこを解消しようという事なんでしょうね。
大雑把に、出来ちゃった婚と言うのが、時にこういう状況につながってしまう、と言う事なんです。

 

最近、授かり婚と言う表現が登場しました。
なかなか素晴らしいですね。
できちゃった、と言うと妙な後悔とか、後ろ向きの感情があるように感じますが、
授かり、となると、明るくめでたい感じがするでしょ。
時に待ちに待った、ということです。
多分、傍目にはどっちがどうか、違いが判らないと思いますが、
将来を展望した時に、出来ちゃったから仕方なしに入籍する、と言うのと、
待ちに待ったように授かったので、これを契機に結婚するというのでは、
どこか大きな違いがあると思いませんか。

 

時の流れとは言え、男女の関係も、いろいろ変わってくるのですが、
生物として根底に盛っているDNAはそうそう簡単に変わらないですから。

 

| 水嶋かずあき | あれこれ | 15:54 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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