水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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土浦の花火大会、今年もまた

毎年夏になると、あちらこちらで花火大会が開催されます。
それぞれ規模がことなり、大中小、なかには特大なんてのがあったりしますが、
やはり大きいに越したことはありません。

 

伊豆の長岡で知人が温泉宿を経営しており、

その宿は長岡の花火大会が開催される狩野川の河川敷に隣接していて、
花火見物にはもってこいの立地なんです。
で、以前、父母、かみさん子どもたちと一家で出かけて言ったんですね。
まあ花火見物がてら温泉にでも浸かってこよう、ということです。
で、かなり豪華な夕食だったんですが、花火大会が気になり、
そさくさと食事を終らせたんですね。
で、部屋の縁側に陣取り、今か今かと待ってもちっとも上がらない。
部屋に食事の後片付けにやってきた仲居さんに聞いたら、
今年は8時過ぎに始まるそうです、とのこと。
で、しばし待つと、口きりと言うか皮切りと言うか、最初の一発がどーんと上がる。
いよいよだな、と空を見上げていると、
それでも、ぱらぱらとは上がるんですが、迫力に欠けるんですね。
要は、3寸玉、5寸玉が精いっぱい。
しかもあげるインタバルが長い。
と、15分もすると、終わってしまったようなんです。
で、また仲居さんに質問。
「もしかして今日はこれで終わりなの?」
と、仲居さん、今年は寄付が集まらなかったんですって、の一言。
まあ、フラストレーションが溜りようもないくらいの短い花火大会で、
あっという間の出来事だったんですね。
だったら、もう少しじっくり料理を楽しんだのに、と後悔しきり。
ま、これも経験です。

 

日本三大花火大会と言われるのが、
新潟長岡、秋田大曲、そして茨木の土浦の花火大会です。
長岡、大曲はかつて見物に行ったことがりますし、
土浦は、ある時期、毎年のように出かけて行ったものです。
最近テレビの画像の画素数の密度が上がって、鮮明に映し出しますので、
花火大会などの中継も臨場感たっぷりですが、
でもやはり生にはかなわないでしょ。
まあ、おかげさまで、花火を見る目もいささか養われてきました。
何より花火で楽しいのは、
スターマインですね。


そもそもこれは、仕掛け花火で、文字を描き出すものがありますが、
あの裏打ちと称して、ずばずば何十と打ち上げられていた物が、
独立して、連続的に打ち上げる花火として進化したものです。

で、例えば、大曲の花火大会は、すべてがスターマインです。
初めのころは、打ち上げる場所は一か所でしたが、
コンピューターで制御するようになると、シンクロで打ちあげられるため
筒元が複数になり、今や、スターマインは複数の筒から同時に打ち上げられるのが普通になってきました。
併せて、会場に大きなスピーカーで、音楽を流し、
それに合わせて花火が上がる、というような進化もしてきました。
今ではどこの花火大会も、多かれ少なかれ、この複数の筒元による、BGM付きに変わってきました。

 

で、花火そのものの美しさもさることながら、
数分間に込められた花火師の演出力、構成力も併せて楽しめます。
まあ、彼らの意図を読むわけですね。
例えば、この後いくらか抑えたものになり、そのあと、徐々に使う色は赤に変わるだろう、とかです。
ま、当たるも八卦当たらぬも八卦なんですが、
ただ漠然と見上げているよりは、そういう予測をするのも楽しいのです。
基本は、起承転結で、始まりでどのように掴みをするか。
どこで転換するか。
最後はどう仕上げるのか、と言ったことです。
以前は、金色のキラキラした柳と言われる尺玉を重ねて打ち上げ、空いっぱいに花を咲かせて、
余韻嫋嫋と終わらせる、というのが定番でしたが、
最近は様々なパターンになってきて、またそれを読むのもまた楽しいものなんです。

 

昨年、土浦の花火大会に出かけて行って、途中、ちょっとした事故があったのです。
花火の一部が不発のまま落下し、地上付近で破裂し、観客10人が軽傷を負いました。
原因について、実行委は、導火線の不良で不発となった花火が風にあおられ、
観客の近くで遅れて破裂した、とのことだったんです。
で、長い中断の後、結局中止と言うことで、全体の3分の一ぐらいだけを見て帰ってきたことがありました。

そして、去年行った仲間と、今年はどうする、みたいな話題が持ち上がったんですが、
二年連続なんてことはないかもしれないけど、
昨日の今日、去年の今年だから、今回は見合わせようか、ということになったんです。

 

土浦の花火大会は、毎年10月の第一土曜日が定例の開催日なんですが、
今年は、国体との絡みもあって、日程を後ろに引いて26日開催。
これに関わる記事がネットに載っていました。

まずは、直前のあおり記事。
「昨年10月、花火が地上付近で破裂し、
けが人が出て途中で中止となった「土浦全国花火競技大会」が26日、
土浦市佐野子の桜川河川敷で開かれる。
大会実行委員会は風速計の現場設置や打ち上げ場所の変更といった安全対策に力を入れる。
一方、チケットは昨年の桟敷席購入者に今年の優先購入権が与えられるなどして完売。
関係者は「期待に応え、何とか成功させたい」と意気込んでいる。」
というような事前PRがあったんです。

 

しかし、今年もまた事故が起きたんです。
そして途中で中止になりました。
で、ネットで事故を伝える記事。
ある男性、「昨年は強風が吹いており中止はやむを得なかったが、
今年は判断があいまいで納得できない。
中断中の情報も不十分だった」と不満を述べた。
 土浦市の女性は「安全第一なので仕方ないのでは」と話した。

 

昨年の経験を踏まえ、 市は、再発防止策として独自の「花火大会開催基準」を作成。
10分間の平均風速が毎秒10メートルを超えた場合、中止・中断。
この風速は、打ち上げ現場付近の高さ約20メートルに設けて瞬間風速を測る。
スターマインでは半径110メートルの保安区域を確保。
打ち上げ場所も5メートル移動させ、花火の筒の設置場所も幅を10メートル狭めて60メートルとした。
さらに、昨年けがした観客が入っていた河川敷の一部は立ち入り禁止とした。

とまあ、万全の構えのつもりだったのでしょうが、
それでも事故は再発したんですね。
で、こう言う場合、状況の説明など、情報の密度が重要なんですが、
昨年は中断の情報を出せず苦情が相次いだ事もあって、
当日は公式ツイッターで、混雑状況や中断があった場合の情報など経過を逐次報告する、
と言うことにしてあったんですが、
結果として、意気込みはともかく、多くの人が情報は不十分だった、と言っているんですね。
非常時は、さっき言ったとしてもまた言うきめの細かさが重要なんです。
事故は仕方ないにしてもそのあとの対応ですね。

 

防災と言うのも、結局は情報のきめの細かさがかなり重要になると言うことです。

| 水嶋かずあき | あれこれ | 12:39 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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