水嶋かずあきの甘辛問答

神奈川県平塚から、水嶋かずあきが語ります。
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東京?札幌?

たとえ話です。

祖父の47回忌を控え、親戚一同に案内を回し、
檀家寺での法要の手配、忌中払いの予約などすっかり終わったところへ、
本家の総領から、言いがかりとも取れるような、文句がはさまれて、
忌中払いは、自分の息のかかった料亭でやってもらいたい、と。
こちらは予約した店は、料理がうまくないだとか、駐車場が狭いだとか、
寺から遠いとか、まあ、さほど問題でもないと思うことをあれこれ並べて指摘してきた。

で、孫の主だったものがあつまって、どうしようか、と。
本家の総領はそもそもが、権威ぶった鼻持ちならない所があって、
親戚の中では、あまり評判がよくない。
本家と言うことで、身内の中では居丈高な発言も多く、
これを機会に、不満続出となった。
で、どうしたらいいのか、ちょっと頭を悩ましている、と言ったところ。
なかなか結論が出ないのだ。

 

まあ、こういうトラブルって、なくはないことでしょ。

つまり決定的な要素をそれぞれが持てないまま、
どっちつかずの案が提案され、
こちらを立てればあちらが立たず、決定的な判断の基準があいまいなまま
時間が過ぎてゆく。

 

なんとなくですが、東京五輪のマラソン会場の移転案について、
それぞれの立場で意見が出ていますが、
東京派であろうと札幌派であろうと、どっちになるにしても、
100%納得の行く結論は出ないと思うんですね。

 

少し冷静に考えてみると、
この問題の原点は、招致の時のうたい文句に、
「この時期の天候は晴れる日が多く、且つ温暖であるため、
アスリートが最高の状態でパフォーマンスを発揮できる理想的な気候である。」
と表現しているんですね。
どうでしょ。
日本人だったら、ん?と思うでしょ。

 

そもそも、1964年、私が早稲田在学中のことです。
マラソンでははだしのアベベが2連覇しましたあのオリンピックは、
確か10月の半ばの開催でした。
ほぼ今ごろのことです。
この時を記念して10月10に日は体育の日になったんでしょ。
で、なぜ今回は7・8月なんでしょうね。

今回の東京五輪の開催期間は7月22日から8月9日まで。
これって、日本では子どもの学校の夏休み期間でしょ。
なぜ夏休みかと言うと、熱さが厳しいので、学業に適さない、
と言う気候の時なわけです。


その時期を温暖で、理想的な時期である、と言ってるんですよね。
どう考えても、盛りすぎでしょ。
見方によってはうそでしょ。

つまり方便によって獲得した開催権なわけです。
ですから、あれこれほころびが出てくるとしたら、これまたむべなるかなでしょ。
そしてドーハの悲劇がまた起きて、東京開催に逆風となったわけです。
論争の当初はアスリートファーストとか、耳触りのいいことを言ってましたが、
ここにきて金の問題。
まあ入りこんじゃいけない領域に入ってきましたね。
札幌開催なら東京は金を出さない、と。
試算によると300億とかの数字が提示されています。
まあ、金の問題に移ってくると、あとは誰が持つのか、と言うところになるわけで、
世間のトラブルの落としどころは、大体ここに収まるおのです。
ですから、この札幌移転問題は、先が見えてきた、と思うのです。

 

で、まだトラブルが続くなら、解決方法が一つあります。
それは札幌に引き受けられない、と言わせればいいのです。
つまりやりませんと。
今さらでしょうが、そう言わせるのです。
何やらこの期間観光シーズンの真っ只中ですし、
平常の観光客に迷惑がかかるだとか、
準備期間が足りないとか、
飛行機の増発もままならないとか、宿泊施設が整備しきれない、とか、

ボランティアが集まりそうもない、とか、
道民が楽しみにしているビール祭りの開催に支障をきたすとか、
経費の一部とはいえ、予算的に厳しいとか、ともかく考えられるだけの事を挙げるんですね。
そこで、苦渋の選択をしたがごとき顔をして、札幌としては受けることができません、と。

 

さ、そこで、じゃあどうするでしょ。

そこで降り出しに話が戻る。
で、ああだこうだと、言っているうちに時間切れになる。
今までの計画通り東京で、となるんじゃないでしょうか。

ここまで言い張ったんですから、東京の暑さ対策には、より一層手厚く進めてくると思うんです。

 

先日、大学出雲駅伝の中継を見ました。
沿道の応援はぱらぱら。
箱根を見慣れていたせいか、その競技環境の違いをまざまざと感じたんです。
東京と札幌の違いはやはり出てくるでしょうね。
スタート、ゴールの状況の大きな違いがあります。
ちょと盛り上がりと言ったら、やはり東京でしょ。

 

そもそもマラソンが42.195キロになったのは、ロンドン大会の時だと聞いています。
元は、40キロが正式な距離だったのが、間際になって、王室の方が見れるから、と言って、
宮殿前にスタート地点を移し、その伸びた距離が2.195キロだったわけで、
極めて政治的な配慮で、今の距離が決定したのだそうです。
スポーツと政治についてはあれこれ言われますが、
これはなかなか分離できない。

 

東京か札幌かも政治が決着するんでしょうね。

| 水嶋かずあき | あれこれ | 15:14 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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